湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

イギリスのEU離脱

2016-07-08 19:21:12 | Weblog
このところ、ずっと歴史問題を論じていました
ここで、ちょっと一休みして
時事問題でも論じたいと思います

イギリスのEU離脱騒ぎです
この問題は大騒ぎすることではありません
イギリスは、独自通貨ポンドを持っています
ヨーロッパ共通通貨のユーロを採用していないわけです
EUから脱退しても、実質的な影響は軽微です

いまさら
EU圏との貿易に高い関税をかけるわけにもいかないでしょうし
難民問題が深刻だからといって
人の出入りを制限できるものでもありません

私は、イギリスの動きは、EUの未来に良い影響を与えるとさえ、思います
最近のEUの動きは、ぎこちないと感じていたからです
EUは、これを機に、少し反省し、軌道修正した方良いと思います

これを切っ掛けにEUの崩壊が始まるなど、愚かな考えです
ギリシャ危機の時もそうでしたが
そんなことは起きないと、私は予言しておきます
ヨーロッパ統合には、イギリスは、もともと乗り気ではなかったのです
大陸ヨーロッパの国家間の対立を、自国に有利に使うのが
イギリスの伝統的な対ヨーロッパ外交だったからです

逆に言えば
ヨーロッパ大陸内部の対立を
外部勢力に利用されないためにできたのがEUなのです
イギリスは、もともと足並みがそろわなかったのです
EUの前身のEEC(ヨーロッパ経済共同体)の時は
イギリスは、最初は加盟していませんでした

EUのことを、日本人の中には、ヨーロッパ連合ととらえている人がいます
ヨーロッパ諸国が連合体を作る運動だととらえているのです
違います”ヨーロッパを一つの国にする”運動です
私も昔の癖で、EUをヨーロッパ共同体などと訳してしまいますが
これは間違いであり、本当は”ヨーロッパ統一体”と訳すのが正しいでしょう
現在の日本では”統合欧州”という表現が一般的です

ヨーロッパが一つの国になるためのは
まだまだ超えなければならないハードルが幾つもあります
西ヨーロッパに、融通のきかない巨大な官僚国家を作ってしまっては
何のためのEUか分からなくなってしまいます

今後も紆余曲折はあるでしょう
一時的後退もあるかもしれません
しかし

「ヨーロッパ統合の動きを止めることは出来ません」

私は、そう断言します

コメント (2)
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