湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

高橋尚子と小出監督の別離・・・アスリートとコーチ

2008-03-24 12:10:37 | Weblog
コーチの仕事の第一は選手を「見る」ことです

良いコーチが少ないのは
選手を「見る」能力のあるコーチが少ないからです

選手が何よりコーチに期待するのは「自分を見てもらう」ことです
高橋尚子選手が小出監督のもとを去ったのも
小出監督のもとに、多くの選手が集まり
高橋選手を見る時間が減ったことが最大の理由でしょう

とにかく選手は、競技であれ練習であれ
夢中になるればなるほど、自分が見えなくなるのです
猛練習をしても成果が出ず、さらに練習をしても
状況がひどくなるばかりといったことが起きるのです
優秀なコーチなら、何が問題なのか、どこを修正すべきなのか
正しく指摘することができます

コーチは本来、選手の様子を見て、練習メニューを考えるべきなのです
実際には、先に練習メニューを作ってしまい
選手のコンディションに関係無く押し付けるコーチがほとんどです
これが選手の伸び悩みや事故を引き起こします

日本のトップアスリートが、しばしば外国人のコーチを頼るのも
背景には、日本人コーチの能力不足があります
正しくは努力不足であり
本来の意味での、選手とのコミュニケーション不足です

休養や栄養、私生活まで配慮しなければ、コーチは務まりません
私生活といっても特別なことではなく
たとえば学生であるなら、試合と試験勉強の兼ね合いの問題があります
こうしたものから目をそらしているのが日本のコーチ達の現状です

観察力、問題発見能力、問題解決能力、コミュニケーション能力など
日本のスポーツのコーチ陣の身に着けるべき能力は多岐にわたります
コメント
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