無意識日記
宇多田光 word:i_
 




ちょっと前のメッセ

> というわけで、エドガー・ドガの絵は盗撮っぽいところが良いのでは、という新説をとなえたい私です!(全然新説じゃなかったりして)
> それをいいと思う人たちもみんな、どこか盗撮ものに通じる趣向を持ち合わせていることになりゃーせんか。


、、、ということを仰ってたので、検索してみた。

こんなブログを発見。

実はお宝ワイセツ画像?! ドガの踊り子スナップショット(盗撮)
(『ぼくのWeblog』内のいちエントリ)

ここから何行か抜粋。

> よく知られているように、ドガの絵は写真の「スナップショット」である。彼は時の流れの中にある一瞬を暗示するために、この技法を使った。
>  中心のずれた構図。
>  画面の端でわざと断ち切られた人物。
>  鑑賞者が、情景を、チラっと垣間見たかのような印象をつくりだしているのだ。

ふむふむ、「スナップショット」というキャッチはわかりやすい。
独特の構図と見切れは、そういう理由があったわけだ。
で、最後の1行。

> 今では信じられないが、ドガの一連の「スナップショット絵画」は当時、猥褻だとして糾弾されたらしい。「覗き見」を連想させるこれらの絵は、恥ずべきと考えられたのだ。

お~。光の言ってたのと合致するな。正確には
盗撮っぽいところが良い』んじゃなくて(笑)
『盗撮っぽいところが“悪い”』っていう評価だったわけだな。
欲を言えばこの当時の“糾弾”を裏付けるソースもほしかったけど、探せなかったですわ。

毎度ながらヒカルのアートに対するセンスの鋭さと、
それをみんなにわかりやすく伝える表現力には脱帽ですね(^^;


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


« ドラムという... 【ご心配おか... »
 
コメント
 
 
 
糾弾どうこうは判らないけど、、、 (odyssey)
2008-01-26 20:13:35
「スナップショット」だと言うだけで「猥雑」の評価はちょっと大袈裟では?

ドガの「舞台の踊り子」は、その躍動感や衣装の表現、構図が賞賛されて居る様だけど、本来は踊り子そのものと、左斜め上の紳士に注目すべきだと思う。
当時、ヨーロッパに於いて踊り子がバレリーナとして成功するには少なからずパトロンの援助無しにはやっていけない状況だったと聞きます。
バレリーナに限らず芸術関係はお金持ちのパトロンの下で養って貰っている状況だったそうです。良いか悪いかは別にしてね。
それを照らし合わせるとこの絵の状況が見えてきませんか?
この「舞台の踊り子」実は『後ろの紳士にパトロンになって貰うべく自分をアピールしている図』と見えませんか?
そう考えると幕の後ろに控えている踊り子達と今踊っている踊り子との距離感、構図、紳士の位置が符合してくると思うのですが、、、、
それを思うと踊り子達がなんとかパトロンになってもらおうと必死になって踊っている様に思えませんか?。。。
そして、だからこその猥雑さではないでしょうか?

そこまで考えていての「みんな変態」(描いた側、描かれた側、ソレを観る側)なのだったら、、、
いやぁヒカル君の洞察力には、ホント脱帽ですわ^^

 
 
 
いつもと口調が違うのは、なぜ?(さぁねv) (i_)
2008-01-27 23:37:31
> おでっせ。

お~なるほど、そういう見方があるのね~「舞台の踊り子」には。
バックグラウンドストーリーを知ると、
さっきまでと絵自体は全く変わってないのに、
全然違う感覚が湧き上がってくるもんだねぇ。
それもまた、絵画の楽しみ方の重要なバリエーションの
ひとつですな☆ もちろん、背景となる物語を
知っていなくても、この絵単独で存在感なり
美しさなりを感じ取ることもできるしね。

芸術や芸能の類が一般大衆に支えられるようになったのは
どんな分野でもつい最近のことじゃあないかなぁ。
(19世紀とか20世紀とか)
それ以前なら、富は一部の権力者が握ってたろうから、
そういう人たちがパトロンとして芸術の振興を担ったのは、
寧ろ自然と思われ。大衆が芸術や芸能を消費できる、
ってコトは、今の文化と社会が成熟してることの証だろうね。

ほぃから、絵画が猥褻かどうかの基準は、
地域や時代・年代・年齢や主義主張宗教観によって変わるから、
2008年の今、日本という国に住んでいるodysseyや
僕なんかが「大袈裟だなぁ」と感じる一方で、
19世紀のフランスでは当然のことだったかもしれないし、
そこらへんのところはわかんないやぁね。
世紀を超えてでも「覗き見」とか「盗撮」とかの風味を
感じさせるドガの手腕が見事ということかな。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。