無意識日記
宇多田光 word:i_
 



追加席分の当落発表があった模様だが、ちらっとTLを覗いてみたけど当選者は見当たらない。でも機材開放席ってそういうものだからね。会場によってはそもそも「0席」だった可能性もあるもの。そうそうは当たらない。恐らく、綾鷹枠の方が何十倍も当選確率は高いと思うわ。それでも10人に1人も当たらないと思うけども。

もう追加公演やりゃいいのよねこんなん。夏休みにスタジアム空いてるわきゃないけどもっ。関東には、ららアリーナとかぴあアリーナMMとか、まだまだ新しいアリーナ控えてるよ! えぇ、スケジュールぎっちりですけどもね!(泪血眼)


で今日はグッズ通販第2弾の告知も。明日からというかこのあと日付が変わったら。これでグッズは打ち止めらしいので、心置きなく買い物できるわな。ワームホールキーホルダー欲しいっ。クラインの壷になってたらもっとよかったのに。(※不可能です)

グッズ購入ってのは、アーティストにとって副収入として物凄く大きいらしい。なんだかんだでチケット代って相場があって、必要経費を差し引いたらそんなに残らないというのが昔からよく言われてきた話なのだが、グッズ販売(マーチャンダイズってやつね)は、利幅を大きく出来たりするから収入に直結する。「宇多田がツアーをすると儲かる」という定評が出来上がれば今後のツアーに対するハードルも下がるので皆さんグッズはできるだけ沢山購入しましょう…というのがこういう時の定型文なのだけど、ヒカルの場合別にそんなに気にしなくていいかな。グッズが売れようが売れまいが、ヒカルの…というかダヌくんの人生次第なとこあるからね。ま、迷うくらいなら買ったら?とは書いとくか。閑話休題。

でそのグッズについてなんですが、コンサートに当選した人が買うの必須になりそうなのは…マグネットライトくらい? あとタオルもかなぁ。ライブで使えそうとなるとこれくらいだよね。ワームホール振り回しても…いやそれはちょっと面白いけどさ(笑)、ふむ、取り敢えずグッズで演出というのは基本的になさそうだね。

6年前の『Laughter In The Dark Tour 2018』では途中の公演からスマホライトを皆で点けて観客席が星空みたいになって綺麗だったなんて事があったから、今回もこれは継続されるかな? 会場でのアナウンス次第だけど。そこに今回はマグネットライトが加わると。キャップがブラックライト仕様だったらとか考えたけど、それもないか。タオル振り回すのもあんまり宇多田の芸風じゃないしな。まぁ年齢層もあるし、落ち着いて歌をじっくり聴く体勢でいればいいか。ヒカルは若い頃からどちらかといえば観客には「立って騒いで盛り上がって欲しい」と思ってた節があるんだが、そこは強要してこないだろうし好き好きでよかろう。

ツアーには行けないけれどという人も結構楽しく買える商品がそれなりに揃ったかな。くまちゃん関連はどれもいい。更にもっといろいろ欲しくなるけど、なにか思いつくたびに「次のツアーでこういうのを売ってくれ!」とヒカルにアピールして次のツアー開催を既成事実化していこう。いつのまにか早い段階でツアーをしなきゃいけない雰囲気になってくれればこっちのものだっ。


で、ところでところてん、今回の『SCIENCE FICTION』アルバム、宇多田ヒカル初のオールタイムベストを銘打っておいて、『ぼくはくま』が入ってないんだよ! 今回もsf-kuma.comをはじめとしてご覧の通りグッズでもくまちゃん大活躍なのに、肝心の歌が収録されていないのは、本当に罪深い。ヒカル自身が過去に『最高傑作かも』と付言した楽曲はそう多くないはずなのに。まぁ、これも『ULTRA BLUE』からの選曲が少なかったのと同様に「アルバム全体の方向性に合わない」という事での選外だったんだろうな。しゃーなしか。

ただ、ライブ当日に強引に「ぼくはくま歌って!」と要求してしまうのは、アリといえばアリだ。ホノルル公演での『ぼくはくま』は、実際の所はどうかわからないが、自分の目には突発的なパフォーマンスにみえたからねぇ。アカペラだったし、みんなで歌ったし。お前らほんとよく日本語で歌えるよなぁ…特に『First Love』の合唱ぶりはびっくりしたぞ…って思い出話は散々してきたからいいか。

まぁ、「ライブ中のヒカルに声をかける」というのは物凄く度胸とセンスが要る事だからそうそう出来るこっちゃない。ヒカルも慣れてないツアー序盤は不要なリアクションもしてしまうかもしれない。でも人の誕生日祝ったりしやがるからねぇ(『UTADA UNITED 2006』DVD参照)。なら、自分が大好きな『ぼくはくま』を歌って欲しいと言われたら歌いたがるわな。ワンコーラスだけなら歌っちゃうんじゃあ、なかろうか。その可能性に備えて、いずれかのくまちゃんグッズを身につけてライブに赴くのがいいかもしれない。嗚呼、どうかこれを読んでる皆さんにチケットが無事当たりますように。(祈)

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『SCIENCE FICTION』の冒頭は、まるで『First Love』を押し退けるようにして『Addicted To You』が居座っている。やはり、「このアルバムはただのベストアルバムではない」と主張する為には、リレコーディング・バージョンでスタートすることが必要だったのだろう。

前回チラッと触れたように、SFをひとつの作品としてみた場合、『光(Re-Recording)』と『traveling(Re-Recording)』は曲順の流れの中で要所を任されている事から、ある意味消去法でこの『Addicted To You(Re-Recording)』が選ばれたようにもみえる。

英語インタビューでだったか(うわリンクが出てこないぜ)、ヒカルはリレコーディングの選曲について確信が持ち切れてない旨を告白していた。その中でも特にこの『Addicted To You』に関しては不安が大きかったのだと思う。

だが、寧ろその不安が“的中”したように思う。悪い方に、ではない。10代の頃の、こどもでいるには大人過ぎて、でも大人になるにはまだ早いという不安定な時期の心理を歌った歌詞に、四十路を超えた今のヒカルが生み出せる「不安」がそれくらいしかなかったように思えるのだ。

6年前の『Laughter In The Dark Tour 2018』や最近のテレビ出演をみても、ヒカルが生歌唱などに不安をみせる機会や割合は随分減っている。流石にコーチェラのような普段と違い過ぎる環境や状況は対応が難しかったかもしれないが、こちらとしても生歌に不安を抱えるようなことはほぼない。元々苦手(というか経験不足)な生歌ですらそうなのだから、創作面で何らかの不安をみせることはもう皆無といっていい。創作中は大変だろうが、ひとたびヒカルが世に放っていいと判断したものはことごとくが大丈夫だ。

『Addicted To You』の歌詞を聴き返してみるに、既存のレパートリーの中では今のヒカルから最も遠い心境を歌っている歌だと言っていい。再録の選曲が発表になる直前に(前日か前々日だった)、Hironから「今のHikkiが中毒を歌ったらどうなるか聴いてみたい」と言われて「確かに」と頷いた覚えがある。それくらいに、感情移入しにくい歌詞なのだ。

裏を返せば、ここでの感情移入しにくいという「不安」さえクリアしてしまえば、『SCIENCE FICTION』というアルバムにはもう不安要素は殆ど無くなると言ってもよかった。斯くして、いきなりその「最大の課題」に取り組んでからベスト選曲を聴かせていくという流れは見事にハマった。的を射たという意味での「的中」なのである。(“中”という感じは訓読みに「あたる」「あてる」がある)

実を言うと、『Addicted To You』は、オールドファンにとってもそこまで人気が高い曲でもない。確かに初日出荷でミリオン、累積出荷でダブルミリオン、年間6位の特大ヒット曲なのだが、発売当時話題になったのはそのPVでみせたヒカルのルックスの変化の話だった。PVやジャケットは話題になるのに歌には注目が集まらないというわけのわからない状況だったのだ。そりゃ一所懸命制作した方としては苛立ちが頂点に達するのも已むなしであったろう。そもそもが色々と不安定な楽曲なのだった。それをこうして、形式上「宇多田ヒカル史上初のオールタイムベスト」と呼ばれる作品の冒頭に起用したというのは、生々しさやリアルタイム感という意味で非常に効果的であった。ヒカルも、「ホントにこれでよかったのかな??」と思いながら発売後の反応を伺っていたかもしれない。そこのところの評価は、読者の皆さんひとりひとりが判断してくれればいいかなと思います。

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