中央通り商店街の「閖上見晴寿司」にて、浦霞冷や×もずく。津波で大きな被害を受けた閖上を訪れた締めくくりなら、彼の地にゆかりをもつ店で漁港の町を偲びながらの、このコンビが似合う。
思い出深い名の店は、かつての名店の流れを汲むと聞く。町ごと消えた佇まいを目の当たりにして、思い乱れる中での一杯に。晩酌セットの小鉢には、丸く太く歯ごたえシャクシャクのもずく。軽めの酢が磯のイキを煽り立て、海そのものの味わいが逆巻く。一ノ蔵の徳利から受けるのは、閖上とともに訪れた塩釜の銘酒。香しくまろやかなまとまりが、海味豊満なアテを深々と取り込んでいく。海に波に思い巡らしつつ、見たもの全てを心に刻む一期一会。
復興と呼ぶには歩みの遅い、海辺の町々を訪ね歩いた日。衝撃と安堵が交錯した先には、すべき手助けが何か見えて来るはずと、今日の意味を反芻しながらの重い想い酒。一献一品の小さな酒宴、まだまだ天下泰平なり。
思い出深い名の店は、かつての名店の流れを汲むと聞く。町ごと消えた佇まいを目の当たりにして、思い乱れる中での一杯に。晩酌セットの小鉢には、丸く太く歯ごたえシャクシャクのもずく。軽めの酢が磯のイキを煽り立て、海そのものの味わいが逆巻く。一ノ蔵の徳利から受けるのは、閖上とともに訪れた塩釜の銘酒。香しくまろやかなまとまりが、海味豊満なアテを深々と取り込んでいく。海に波に思い巡らしつつ、見たもの全てを心に刻む一期一会。
復興と呼ぶには歩みの遅い、海辺の町々を訪ね歩いた日。衝撃と安堵が交錯した先には、すべき手助けが何か見えて来るはずと、今日の意味を反芻しながらの重い想い酒。一献一品の小さな酒宴、まだまだ天下泰平なり。