ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

休暇村館山の伊勢海老のてっぱつ@館山

2014年07月13日 | 旅で出会った食メモ
房総取材の二泊目は、休暇村館山。ホタテのマリネ、つくりはオール地魚でメジマグロに鯛にメダイにカツオにカンパチ、伊勢エビは房総名物のてっぱつ(大きい、の意)、ご飯は海鮮炊き込み釜飯。

取り急ぎ、オールリフトで。

MONの里見コーヒー@館山

2014年07月13日 | 旅で出会った食メモ
館山駅からのバス待ちで、駅前の喫茶「MON」へ暑さ除けで避難。「里見コーヒー」なるローカルな品を見つけたら、アイスコーヒーでクールダウンとはいかない。

運ばれてきたコーヒーには、上に生クリームとチョコ(正確には小枝)がのっている。地元の里見氏を大河ドラマに推す動きもあるようで、応援も兼ねてのオーダーだ。ホットだけど…。

波奈総本店の鯵比べ握り@館山

2014年07月13日 | 旅で出会った食メモ
早朝の船形漁港で、「小アジ船」による活けのアジの水揚げを見学した。宿の朝ごはんはアジはアジでも干物だったので、昼ごはんは生アジ三昧。館山駅から5分ほどの「波奈総本店」で鯵比べ握りから、刺身に炙りにたたき軍艦の、トリプルリフトだ。

それなりの大規模店で、昼時は待ち客も出るほど。鯵比べながら、味の方はまあまあかな。

館山てくてくさんぽ2

2014年07月13日 | てくてくさんぽ・取材紀行
早朝に漁港も見物したし地魚も堪能したし、さて満足したから帰ろうか、ってまだ9時前。そういえば本来の用事は、夕方からの会合だったっけか(おいおい…)。

時間はたっぷりあるので、渚の駅たてやま内にある「渚の博物館」へやってきた。館山城にある市立博物館の分館で、展示資料は海と魚つながり。収蔵展示室には、和船の技術で建造された木造漁船が並び、中央には装飾鮮やかな地引網船が構える。近隣の和田浦は沿岸捕鯨の拠点なため、捕鯨砲の実物や多彩な解体道具、それを使っての解体の図解も面白い。

常設展示は様々な漁法のジオラマ模型ほか、派手な柄の万祝の展示が地元ならでは。大漁の際、船主から網元へ贈る祝儀で、上部に家紋、下部に漁の様子を、鮮やかな刺繍で仕込んでいる。鯨の船団捕鯨、カツオの網上げなどに混じり、器械潜水でのアワビ漁の柄は、どこかシュールに見えるような。

パンフのラック横には、持ち帰り自由のマダイのペーパークラフトが。さすが魚どころのミュージアム?

ローカル魚でとれたてごはん…館山・船形漁港の水揚げ風景

2014年07月13日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん
船形漁港は、房総半島の先端部という立地から、太平洋に東京湾に相模湾までも漁場としている。未明に訪れて漁船の帰港を待っていると、漁場も漁法も獲物も異なる船が、日の出とともにポツポツ帰ってくる。

まだ暗い中、最初に接岸したのは、緑や黄色のカラフルな小舟。「小アジ船」との名の通り、すぐ近海でアジを狙っている。生簀からタモで水揚げしているのを覗くと、小アジと称されつつも結構いい型だ。7時頃にかけて続々戻ってくるそうで、1回の漁で100尾ほどとれるとか。

5時を過ぎて明るくなると、中型の漁船がちらほら帰港。獲物はキンメダイで、前日の15時頃に港を出て、千倉や熱海沖、大島近海まで出漁している。深海魚だが明かりで浮上してくるのを釣りで漁獲し、同じ深度に棲息するムツも混獲される。500〜700gの「中」300〜499gの「小」200〜299gの「小小」に、おばちゃんが計りながらポンポン選別。数はもう一つな上、サイズも100gほどの「ビリ」が多くって、油代がでないね、と苦笑いしている。

船のそばで選別された魚が、続々と台車で引っ張られていくと、卸売市場の荷捌き場も活気を帯びてくる。取引は競りでなく入札のため、並んだ箱から下付けの熱い視線が飛び交っている。アジは活けのまま取引され、キンメとムツは籠に盛って計りにかけ、箱単位で扱われている。水氷が施されシートで覆われているのは、さすが高級魚介だけある。

4時過ぎに漁港に着いて、時計を見るともう6時。宿に戻っての朝ごはんに、アジが出たらうれしいところだ。