早朝に漁港も見物したし地魚も堪能したし、さて満足したから帰ろうか、ってまだ9時前。そういえば本来の用事は、夕方からの会合だったっけか(おいおい…)。
時間はたっぷりあるので、渚の駅たてやま内にある「渚の博物館」へやってきた。館山城にある市立博物館の分館で、展示資料は海と魚つながり。収蔵展示室には、和船の技術で建造された木造漁船が並び、中央には装飾鮮やかな地引網船が構える。近隣の和田浦は沿岸捕鯨の拠点なため、捕鯨砲の実物や多彩な解体道具、それを使っての解体の図解も面白い。
常設展示は様々な漁法のジオラマ模型ほか、派手な柄の万祝の展示が地元ならでは。大漁の際、船主から網元へ贈る祝儀で、上部に家紋、下部に漁の様子を、鮮やかな刺繍で仕込んでいる。鯨の船団捕鯨、カツオの網上げなどに混じり、器械潜水でのアワビ漁の柄は、どこかシュールに見えるような。
パンフのラック横には、持ち帰り自由のマダイのペーパークラフトが。さすが魚どころのミュージアム?