駅ビルエスパル地下にある「浜や」にて、一ノ蔵×地鶏串焼き。寒い中を一日南三陸町を巡った後、感想を交換しながら疲れをとるには、ご当地らしく地酒に地鶏のこのコンビが馴染む。
脂が控えめでしっかり厚い宮城県産森林鶏を、タレと塩交互にグッとかじり、串をひいては辛口本醸造の冷酒を注いだ猪口をクッ。かむごとに染み出る淡白な旨味、名刀のごとく切れ味爽快な酒に、しびれるような一期一会。
素焼きの酒器も手に心地よく、「同じものを」と盃と徳利を繰り返す、伊達藩仙台の夜。一献一品の小さな酒宴、今宵も天下泰平なり。