ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

ちょっとがっかり

2006-03-28 21:41:07 | Weblog
 2年目の研修医達は年度末で、もう引っ越しの準備やら、休んで留守。
 それで今日は若いのと胸腔穿刺を2例続けてやった。
 一例目は私が受け持っている患者さんだったので、私が細かくしめてやらせた。
 患者さんは椅子に座った姿勢で、体表面に超音波(エコー)を当てて、体内の濃度差から目標を定めるのです。
 そうすると、刺す方向が定まってミスが少ない。
まず皮膚の消毒、イソジン液で塗ると乾くのに時間がかかるが待たねばならない。乾いてこないと消毒効果が弱い。待てない方は使ってはいけない。雑な消毒になる。
 目標の胸は垂直になって、その垂直面を消毒するので、消毒液が垂れ下がってくるから、余計に体表と衣類が汚れないようにシートを貼り付けたのですが、大概はシートの端をズボンと皮膚の間に押し込んでいる。でも、こうすると垂れた液体はシートと皮膚の間に流れ込む、即ち、結局皮膚と服を汚す可能性がある。
(この説明ではちょっとイメージ困難ですね)
 もっと、汚れる部分を少なくするようにしてあげればといつも感じる。
 ついで、麻酔、穿刺と進む。やや体表から胸腔までの距離があり、長い針に代える。これなら初めから長めの針を選択すべきで、反省点。
 胸水を採取して終了。
 もう少し、手際よく、流れをよくして欲しかった。
二例目は若いのが受け持っている方なので、まずは黙って見守る事にした。
 見てると、皮膚消毒を忘れ針を刺そうとしている。気付くかと針と皮膚がぎりぎりの近さになるまで待ったがダメ、気付かず。側の看護師も何も言わず。
 「ちょっと待った!」と止めて、「消毒しろよ」と言った。
 刺す、しかし液が引けない。折角のエコーをしても見間違えていたのです。
 もう少し上を指すようにアドバイスして、刺してOKだった。

 一例目をやった直後だったので、ちょっとがっかりした。

※ 迷ったり、悩んだら、とにかく丁寧にやろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする