岩清水日記

「こうして綴ることで想いは深く掘り下げられ、岩清水が湧くように新たな命脈が保たれて、みずからを励ます」平松洋子 

【がんばれゆっこ通信No.12】平成29年3月29日

2017年03月29日 | 岡山短大山口雪子准教授支援

ご支援いただいている皆様へ  

いつも温かく力強い励ましやお力添えを賜り、心より厚く御礼申し上げます。 ありがとうございます。

 昨日 3 月 28 日 13:15 岡山地裁第 202 号法廷にて昨年 3 月 23 日に提訴した裁判の判決をいただきました。年度末の平日にもかかわらず、席数を上回る傍聴の方にお越しいただき、10 名近くの方は法定外で待っていただく状況でした。法廷には原告側として私と弁護団から 6 名の弁護士の先生方が出席しておりましたが、被告側は代理人弁護士も含めて誰もおらず、空席だったそうです。

 3 名の裁判官が入廷し、裁判長より判決主文が読み上げられた後、終了が宣言され、閉廷致しました。入廷できず待機していただいた方々に一刻も早い報告を...と、「全面勝訴」を若手弁護士の方が走って告げに行ってくださいました。 

 記者会見・支える会報告会が弁護士会館に場を移して行われ、まずは主文だけではわかりにくい判決内容について、弁護士の先生方から解説をいただきました。 

・昨年 月 24 日に短大側が命じた「授業を担当せず学科事務のみを行う」「研究室を明け渡す」との指示に従う義務のないことを確認していること 

・大学教員として行うべき教育・研究活動を平成 28 年度のみに止まらず永続的に妨害しようとする行為は権利乱用の不法行為に当たり、精神的苦痛に対する損害賠償を命じていること 

・授業担当から外す理由として短大側があげていること(学生の不適切な行動)は大学全体で取り組む問題で有り、今後、山口が授業するために補佐員について等、大学全体で話し合い、合理的な配慮・対応をすることが望ましいと指摘していること 

から、弁護団として「勝訴」と評価しており障害者が社会参加していくために必要な合理的配慮に踏み込んでいる点は画期的とのお話しでした。 

 一方、「授業目録記載の授業を担当する地位(権利)」「指定の研究室を使用する地位(権利)」については仮処分と同様、認められませんでした。この点については学問の自由を保障する大学側の裁量権が認められているものと推察しますし、弁護団の先生方も個別具体的な部分を認めるところまでは制度上困難であるから致し方ないとの見解でした。 

 記者の方からの質問に答えた後、引き続き報告会が行われ、限られた時間でしたが、参加くださった方々から励ましや今後に向けての助言等...様々、温かく力強いご支援のメッセージを頂戴致しました。 

以上が簡単ですが、昨日のご報告です。 

 判決では私が大学教員として大切にしてきた「学生と共に学び合う授業をすること・教育を基盤として研究活動すること」を認めていただけました。単に職場と自宅の往復では得られない仕事を担っていく中で得られる自分の存在意義を視覚障害であっても求めていって良いとの判断を司法の立場から示していただけたものと本当に心から嬉しく有り難く感じております。 

 このような司法判断をいただけたのは、支援くださった皆様のご尽力の賜です。提訴から 年を振り返って皆様に送らせていただいたメッセージにも書きましたが、今まで私がへこたれずに来れましたのは本当に皆様がいてくださったからです。裁判傍聴、署名、カンパ、励ましのメッセージ...多くの方々からいろいろな形で支えていただいていることを実感して参りましたからこそ...昨日の判決をいただけたと痛感しております。 

 改めまして、心から厚く御礼申し上げます。ありがとうございます! 

 そして、教壇復帰に向けては更なる努力が必要なことも明らかとなりました。遠くない未来に学生たちへ「どんな事情があろうとも工夫や周囲の協力によって、自分らしく社会参加し頑張っていける、その証拠が私。だから自分がやり甲斐を持って社会に旅立てるよう、今を頑張りましょう」とメッセージが伝えられるようになりたいと強く願っています。そして持続可能な社会・共生社会の実現が少しずつでも実感できる社会へと発展していく一端を担えたら...と切に願っております。 

  今後も皆様に温かく見守っていただき、ご支援・お力添えを賜れれば大変有り難く光栄に存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。 

 何度書いても申し上げても足りない気持ちでいっぱいです。心をこめて...ありがとうございます。 

3月29日  山口雪子

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岡山地裁 視力低下が理由の配置転換は無効    YTV

2017年03月29日 | 岡山短大山口雪子准教授支援

視覚障害を理由に不当に事務に配置転換されたとして岡山県倉敷市の短大の准教授が配転の取り消しを求めている裁判で、岡山地方裁判所は28日、原告の准教授の訴えを認め、配置転換無効の判決を言い渡した。


 この裁判は、倉敷市の岡山短期大学で幼児教育学科准教授として勤務していた山口雪子さん(52)が視力が低下し文字が読めない状態になったとして、授業を持たない事務職に配置転換されたことを不当として配転の無効を求めていたもの。

 大学側は准教授が授業をするための補佐の職員を雇用することは過重な負担になると主張していた。

 28日の判決で善元貞彦裁判長は、配置転換命令は合理的な理由を欠き、不法行為であるとして配転命令を無効とする判決を言い渡した。

 山口准教授「障害者に対しての合理的な配慮とか、そういう点からどうだったのかということを、きちんと捉えて考えてくださったことなんだと思う」

 判決後に行われた記者会見で、原告側の弁護団は「岡山地裁の判決は視覚障害者の社会参加を考えるうえで非常に良い判決だ」と高く評価した。

 一方大学側は、判決文をよく読み、今後の対応を協議していくとしている。(03/28 20:48)

http://www.ytv.co.jp/press/smartphone/society/TI20238993.html

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「南三陸町志津川地区グランドデザイン」 隈研吾建築都市設計事務所

2017年03月27日 | 東日本大震災

泊まった宿「入り宿」に報道用資料が置いてありました。

復興祈念公園エリアに防災庁舎があります。

観光・商業エリアに商店街が2017年3月3日にオープンしました。

 

川の水面が低くなります。橋が重要な風景となります。

何十年か先のイメージです。

仙台から1時間余りになりました。

観光客増が定着し、三陸一の観光地になるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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南三陸町「第14回復興グルメF-1大会」に参加しました。

2017年03月27日 | ボランティアとアムダ

2年ぶりの参加です。

岡山から車中2泊現地1泊の弾丸旅行に参加するためには体調と時間に恵まれることが必要です。

その条件に恵まれず日が経ってしまいました。

業務も一段落しなんとか参加でできる状況になりました。

復興グルメF-1大会に何回参加したか、今では定かではないのですが、7~8回の参加になると思います。

2013年の4月下旬、桜の咲くころにお伺いしたのが最初でした。大船渡の大会でした。

4年前です。

この復興グルメF-1大会は、被災地の復興商店街の有志が集まって被災地間の交流を始めたことがスタートでした。

それぞれの町では、自分たちの復興で精いっぱい。他の被災地の人々のことを考える余裕もありませんでした。

大槌町を拠点にしていたAMDの職員が気仙沼の商店街に声かけたのをきっかけに被災3県広がっていきました。

岩手県、宮城県から福島県へと広がりました。

特に最後に参加した福島県では食(しょく)の大会が開催されることがなく大歓迎されました。

約7000名の参加ありました。今も破れない記録となっています。

今回は宮城県南三陸町での14回大会でした。

南三陸町で開催されるのは3回目です。

浜辺に仮設魚市場が会場です。

 

 

 大会前、参加店舗の代表者によるミーティングです。アムダのスタッフが見守っています。

 

朝方の雨もやみ、屋外で食事を楽しんでいただいています。

見事な たこ焼きテクニックでした。

美味しかったお店に投票です。

 

店頭での実演は食欲をそそります。

 

 グランプリは南相馬市の「竜宮たこ焼き」チームでした。

 毎回、上位に入る名物たこ焼きです。

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AMDA速報1 ペルー洪水被害に対する緊急医療支援活動

2017年03月22日 | ボランティアとアムダ

国際医療ボランティアAMDAからのメールを転載いたします。


■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
                                        2017年3月21日■□□□

AMDA速報1 ペルー洪水被害に対する緊急医療支援活動
━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━
南米のペルーで先月から海面水温の上昇によるエルニーニョ現象に
より、大雨が数週間にわたって断続的に続いている。
ペルー国家緊急オペレーションセンター(Centro de Operaciones
de Emergencia Nacional [COEN])によると、ペルー各地で豪雨が
起きており洪水や土石流で、これまでにペルー全土で75人が死亡
、20人が行方不明、99,475人が被災、626,298人が日常生活に何ら
かの影響を受けている(現地時間3月20日時点)。家屋は10,538戸
が倒壊、12,123人が家を失うなど被害が広がっている。多くの地域
で道路の冠水や、橋が流されるなどの影響により、交通網が麻痺
している。ペルー国内でその他25の教育機関、8の保健施設が崩壊
した。
首都リマ(Lima)では川が氾濫したことにより、過去最大規模とな
る洪水が発生し市内に流れ込んだ。3人が死亡、1人が行方不明、24
人が負傷、4,972人が被害を受けている。
最も影響を受けた地域のひとつ、ペルー北西部のピウラ(Piura)
では6人が死亡、10人が負傷、18,996人が被災。さらに225,492人の
日常生活に支障をきたした。
本日AMDA本部に、AMDAペルー支部からの要請が入り、それを受け
AMDA本部は現地へスタッフを派遣するため調整を開始した。

【これまでのペルーにおけるAMDAの主な活動】
2007年8月 ペルー沖地震緊急医療支援活動
2005年 住民の保健活動支援プロジェクト
2003年 青少年のリプロダクティブヘルス教育プロジェクト

【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■楽天銀行 ロック支店(店番202)
口座番号:7002547
口座名:特定非営利活動法人アムダ
■中国銀行 一宮支店(店番188) 普通口座
口座番号:1347410
口座名:特定非営利活動法人アムダ
■クレジットカード、PAYPALでの募金も受け付けています。
詳細はホームページをご覧ください。

【お問い合わせ】 AMDA
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1
TEL:086-252-7700 FAX:086-252-7717

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春分の日を静かに過ごす。

2017年03月20日 | 岡山

昨日は墓掃除に出かけました。日ごろから掃除をしておれば、墓参りだけでよいのですが、

まずは墓掃除です。余裕のない話です。

一人では捗りません。日ごろ出来ていないからですね。

それに鼻かぜ気味で体調もいまひとつ。

1時間半ほどがんばってお終いにしました。

帰りに墓所にある石碑(南無妙法蓮華経)を観ていたら、年号が彫られていました。

享和と文化でした。江戸時代中期から後期です。

実家がある村は1700年代に新田開発したといわれるので、当時のものでしょう。

石碑は、日蓮宗の信者が作ったものに違いありません。

村人全員が日蓮宗徒だったはずです。

それにしても村の歴史を知る場所は墓地というのはさみしいですね。

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『ラ‣ラ・ランド』 ロマンティック・コメディー映画観ました。

2017年03月19日 | 映画・DVD 

今夜のNHKスペシャルでシリアの現状を観ていると、「こんな映画を観ている時か!」と思ってしまう。

書くのを止めようかとも思ったけれど軽く触れておきます。

久しぶりにミュージカル映画を観ました。

音楽ならアメリカ・ファーストを受け入れざるをえない。

そして、ダンスもそうです。

主演二人が踊って歌うことができる。

そして、映像もいい。世界の才能が集まっているハリウッドならでは。

ハリウッドはトランプ嫌いだ。映画や音楽と保護主義が相いれないのは当然。

脚本もいい。でもこの脚本はどの映画会社も受け入れなかったという。

確かに脚本だけを読んだら、ヒットしないかもしれないと思うのはわかる。

女優やピアニストを目指す二人が登場する話って当たり前すぎないかと私も思う。

それがこんなに楽しい映画になるのだから、映画は脚本だけで決まるとは言えない。

映画が好きな方はぜひ観てください。

入場料が安く思えますよ。

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NPOの業務も3月末で一段落です。

2017年03月18日 | 岡山

ここ半年間ほど、いっぱいいっぱいでした。

実は3月末が来るのを指折り数えて業務をしていました。

後任の方が3月から勤務を始めています。

3月にも3つほど山があって、それがなんとか越える目処がたちました。

業務自体は非常に重要なことで、関わってくることができたことは、

意味あることでした。

しかし、私の知力と精神力の限界を超えていました。

「大過なく過ごす」という言葉は否定的に使われることが多いのですが、

私の場合は、「大過なく過ごした」ということは、よくやったということです。

自分自身をたまに褒めてやりましょうか。

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忖度という字が政治につくと。

2017年03月18日 | 国会と政治

そんたくという言葉は知っているけど迂闊にも漢字を知らなかった。

お粗末さま。

では本当に意味を知っているのか。

そこで、デジタル大辞泉を引いてみておこう。

[名](スル)他人の心をおしはかること。「相手の真意を忖度する」

なんともシンプル。


忖度かー。

微妙ですね。空気を読むという言い方に近いかも。

とっても日本的。

政治家も官僚も御上の人の心を忖度してきた国。

ただ上司がどんどん変われば、忖度する時間がない。

政権が長く続くと出て来る弊害だ。

このほど、自民総裁が3期9年にしたというのは、「忖度天国」を作ることでもありまする。

本人は自らの政治信条を貫くためには9年いるということだろうけど、

これは国民にとって(いやいや私にとってです)。

それだけはやめてほしいという事柄です。

自衛隊も安倍政権に忖度したことは間違いない。

それでも大臣を辞めさせないのは、一気に政権崩壊に至る恐れがあるから。

安倍政権を支えているという「メディア対策部隊」。

マスメディアの偉いさんは知っているのだろうね。

それを記事にしないのも首相の心を忖度しているのだろうね。

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6年が経ちました。東北に友人ができました。

2017年03月11日 | 東日本大震災

2011年より前、私の東北経験は、百名山の中の山ばかりでした。

太平洋の海岸への旅は、2011年からでした。

一人で宮城や岩手を旅をしました。

山の仲間と大槌町を訪ねました。

医療ボランティアAMDAが主催する復興F-1グルメ大会になんども出かけました。

仕事が忙しくなり体調も良くなくなって、2年ほど参加できていませんでした。

この3月24日~27日に南三陸町で大会が開かれます。

さんさん商店街で開催です。

でも仮設商店街ではありません。復興なった商店街です。

実はこれは初めての体験です。

嵩上げなった新しい商店街。懐かしい人々。バス車中2泊、現地一泊の旅がんばって行ってきます。

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更新できないうちに、「森友」問題がとんでもない展開に。

2017年03月10日 | 岡山

驚きましたね。

あまりにずさん。ほとんどの人は申請書を重要なものとして間違いのないように書いているのにね。

その見積もりが数倍単位で変わっている。

東京五輪でも驚いたが、これは悪質。

「日本会議」が錦の御旗になっていることがわかる。

政権が長くなると、権力が集中し、夫人の影響力も増していく。

歴代の首相の夫人を覚えている人は少ないだろう。

短命な政権では影響力の発揮しようがない。

これが3期9年などなれば、一体どうなるのだろう。

強いものに巻かれるのは官民ともその習性にある。

 

「違法性がない」という御旗もある。

これを政治家はよく使う。

法律は最低限の規範。道徳の必要性をいう人々が、「違法性がない」という言葉を発するとき、「あなたもか」と思ってしまう。

「森友」理事長を国会へ

「面白いだけで国会に呼ぶのか」という政治家もいるけど、それはないでしょ。

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「がんばれゆっこ通信No.10」をお届けします。

2017年03月05日 | 岡山短大山口雪子准教授支援

メーリングリストで送られる「がんばれゆっこ通信No.10」です。

↓以下

山口雪子さんを支える会」会員のみなさま

いつも温かいご支援・お力添えをいただきまして、どうもありがとうございます。

「がんばれゆっこ通信No.10」をお届けします。

ご一読いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

事務局一同 

ここから↓

「障害者差別解消法が施行されて一年、来る3月28日の判決に期待」

 山口雪子さんを支える会事務局長 重田雅敏

  東京では地下鉄のどの駅でも、駅員さんが飛んできてくれて、ホーム上での歩行のサポートをしてくれるようになりました。時には、なんと電車の車掌さんが出てきて、座席まで案内してくれることもあります。二度と転落させまいという一般のお客さんの意識も格段に高まっていると感じます。以前は、鉄道会社も合理化で人員削減、その結果、ホーム上から安全監視係員が姿を消してしまいました。ところが、度重なる視覚障害者のホーム転落死亡事故により、また以前のように、安全監視係員を置くこととなりました。以前なら視覚障害者は、一人で出歩くべきではないということになったかもしれません。やはり、バリアフリー新法をはじめ最近の相次ぐ障害者関連新法の制定によって、障害者の社会参加を促すそれら法律の理念が生かされてきているように感じます。一方では極めて残念なことではありますが、犠牲者が出てしまったというインパクトが契機となって、視覚障害者の命と引き換えに漸く実現した、命を守るためのありがたい配慮であるといえるかもしれません。

  さて、昨年の4月1日に施行された障害者差別解消法と初めて罰則が設けられた改正障害者雇用促進法は、この一年間で、私たち障害者を取り巻く社会環境に、どのような改善を及ぼしてくれたのでしょうか。前述したように、社会全体の障害者への注目度や、様々な配慮の広がりを、日々実感されている障害者の方は多いと思います。そんな社会状況の中で、漸く一年が経過しました。今、私たちが期待をこめて待っているのは、山口雪子さんの教壇復帰に向けての判決です。

  こともあろうに、一年前の障害者差別解消法が施行されたその日に、山口雪子さんは教壇から降ろされて、研究室待機を余儀なくされてしまいました。奇しくも障害者が活躍できる社会を実現するために制定された二つの新法の理念に背を向ける残念な事態が、施行の初日から現実のものとなってしまったのです。しかも、教壇降ろしの理由が、学生を注意できなかったという、見えないという障害を、ことさら欠点として捕らえて、良い点を見ようともしないばかりか、話し合いも合理的配慮もせずに一方的に排除しようとしたものでした。特に許せないのは、どこの大学にでもありがちな学生の些細な行為を誇張して、それを注意できなかったことが、視覚障害教師ゆえに引き起こされた、これがまさに大問題だとして扱われていることです。

  今回の教壇降ろしの背景は、単なる労使のトラブルでもありません。学生と教師の指導上の問題でもありません。視覚障害教師を教壇から排除するための理由づくりに、障害上の弱点や学生の些細な行為を利用したことにあると思います。これには、障害者に対する「何もできない人」という偏見と、切捨ての論理がはたらいていると感じます。いかにして共生社会を作っていくか。いかにして偏見なく様々な事情を抱える人々を受容し支え合うか。そこにこそ、この問題の解決の道筋と未来があるのではないでしょうか。

  視覚障害者は情報障害者です。決して知識や経験、専門性が劣るわけではありません。視覚情報の提供が適切に受けられさえすれば、十分に教師としての仕事はできます。実際に視覚障害教師は、日本にも世界各地にも、沢山の事例があり、広範な知識や深い洞察力、生徒に寄り添った強い思いやりと心の絆が評価されて、米国で最優秀教師賞に選ばれた人さえいるくらいです。特に大学教授は、高度な知識や専門性がフルに活かせるだけに、視覚障害教師にとって働きやすい職場だと視覚障害を有する大学教授達は口を揃えて言っています。

  私たちは、心からの願いをこめて、来る3月28日の判決が、障害者に社会参加と働く場を認める前向きなものになることを期待しています。この一年間、私たち山口雪子さんを支える会は、弁護団と協力し、4回の口頭弁論、岡山市と倉敷市での啓発集会、報道機関への働きかけを通して、できる限りの主張を展開してきました。その手ごたえは十分に感じていますし、共生社会の道は必ず開かれると思っています。なぜなら障害者を生かすのか。排除するのか。論争の余地はないからです。現時点では、色々な状況の中で、障害者への理解が思うように進まないこともあるでしょうが、いつかきっと、お互いに理解し合える日がくると信じています。その流れを裏付けるように、支える会の運動の広がりは全国各地に及び、署名も一万二千筆を越えました。この大きな期待に応えるためにも国連障害者権利条約や新法の理念が、単なる絵に描いた餅にならないことを切望しつつ、山口雪子さんの裁判の判決を注視していきたいと思います。

  3月28日(火)には、多くの方々に傍聴に参加していただき、障害者にとって歴史的な意味を持つであろう判決に立ち会っていただきたいと思います。そして、共生社会を願うみなさんの交流の場となることを願っています。

 

なお、判決の傍聴から報告会までの詳しい内容については、下記の通りです。

1、3月28日火曜日、12時50分、岡山地裁の1階ロビー集合。

2、13時15分より、判決の傍聴。終了後、弁護士会館に移動。

3、13時40分~14時30分 記者会見。

4、14時30分~16時00分 報告集会。

5、16時00分 終了・解散。

※傍聴希望の方は、お手数ですが、事前に事務局(重田)までご連絡ください。

 

連絡先:

重田雅敏

電話:090-2203-3346

メールアドレス:shigetam@vmail.plala.or.jp

 

 

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西郷どんの街 鹿児島市

2017年02月26日 | 日本の仲間

鹿児島市を訪問したのは20数年ぶりでした。

当然ながら街は一変していました。

西郷どんの遺跡を中心に「鹿児島ブラタモリ」をしてみました。

ありがたいことに大先輩とお友達が案内役をしていただきました。

大変充実した一日を過ごすことができました。

鹿児島は3度の大火に遭っていると聞きました。

幕末の薩英戦争、西南戦争、先の大戦です。

そのため、歴史的な建造物は本当に限られているようです。

江戸時代の堀や城郭も想像するしかありません。

幸い、県立美術館の1階フロアに幕末の城下の絵図が貼ってありました。

大先輩に案内していただきました。

赤い区画が上士の屋敷です。小松帯刀の屋敷跡は城に近くです。

西郷さんは城から遠い下級武士の住む区域で生まれました。

中央の川は甲突川です。この川の東側で生まれた西郷さんは生活が苦しくなって西側に移ります。

大久保利通も西側です。土地の価格も低かったのでしょう。

鹿児島の街の海岸線が変わっており、幕末頃の海岸線がどこだったのかはわかりにくくなっています。

想像力が必要な「鹿児島ブラタモリ」が始まりました。

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桜島が逆光に美しい。

2017年02月25日 | 日本の仲間

先週末に鹿児島市を訪れた時の写真です。

港の近くに宿をとったので、海岸に歩いていきました。

大きなフェリーが出ていきました。

 

まことに雄大な風景です。

 

 

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2月、3月は私にとっての師走です。

2017年02月17日 | 日本の仲間

今週は会議の準備で初めから終わりまで気を抜けなかった。

ずーと休んでいないように思います。

週末は出張だけど、こちらは脇役もいいところだから息抜きできます。

日曜日は大先輩にお会いできます。

久しぶりの休日です。

この歳になって現役でいることはありがたいことだけど、最近物忘れが多くて閉口しています。

自然の摂理のように思います。

皆さま、お大事に。

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