ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

ためらい 解決

2005-01-31 22:44:59 | Weblog
 アノ肺炎の件はやっと解決した。昨日、帰ってから反省し、熟慮の結果、初めに戻ろうと考えた(どこで解決法が出てきたかって、寝床の中だよ。どうしてそんなことに気づかなかったのかという感じだった)。悩んだら、初めから考えなおしてみること。原因は書けないけど、明智君も言っているよ、“現場に帰ろう、何か忘れ物があるかも知れない”明智君って誰? 勿論、小五郎君だよ。人のやり方をそのまま鵜呑みにしたスタートがつまづきですね。それを自分で確認して、一つずつ白黒をつけていくべきだった。
 その浅はかさに更にがっくり、こんな事のくり返しでラセン階段を上れればいいけど、逆に下りていくこともあるからね、注意。
 でも、もっと傷ついたのは患者さんだから、そんなことは言ったらいけないね。頭下げといたけど、これで解決ではなく、元気回復してそれで解決でしょうね。
 今日の朝刊にくすぐる文章があった。
 ・・・・・上澄みをすくって、底のおりを感じさせる・・・・・
 でも、こんな会話を患者さんにしたら、「何だ、こいつはっ」て思われるに決まってるね。
 今夜は一安心で眠れそう。

※ 今日もインフルエンザ来たけど、“タミフル”の切れ味が前より鈍いのが心配。
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NHK vs 朝日新聞

2005-01-30 16:02:27 | Weblog
 今日はちょっと視点を変えて見よう。NHKの戦争関連番組の戦いですね。
 まず、単純には“NHKは何で番組内容を外部に相談するのかな”って言うのが疑問だ。番組は自局内で検討する、これが当たり前だよ、人がいないわけじゃなし、どこだって。
 私達でも、問題を生じたり分からなくなったら、まず周りに相談するよ。それで解決し難かったら外に聞くけど。“NHKは相談の順番を間違えてるし、お伺いなんて姿勢はおかしい”
 朝日新聞は、報道に自信があるのなら、そのソース(元)を全部見せて証明すればいいよ、共に、報道関係同士なのだからソースなんて隠さなくても良いじゃないの。録音テープがあるなら聞かせれば良い。
 両者とも全部オープンにしてとことんやれ、それでないと“どっちもどっち”でお仕舞いになる。
 今はNHK会長の人事でかすんできているけど、互いに霞の向こうにやってしまいたい問題なら、そのチャンスだけど、その場合はいずれもそんなもんかと思われてしまうよ。(霞のむこうってのはよくあることだけどね)

 そこで、あの財前クンに登場願おう。財前クンはNHKを担当、お上に顔を向ける根源を周囲の転移巣を含めて切ってくれるだろう。
 里見クンには朝日を頼もう。朝日は枝葉のもつれが深く、ツルも絡まっていそうだし、これを解きほぐすのは辛抱我慢の里見クンにしか出来ない。財前クンなら解きほぐしの我慢は出来ないだろうね。
 東教授ならどうかって、彼は教授を辞めた後、院政を引きたがっていたから、エビと同じだね。何も出来ない。エビはフライにして陸に上がってもらおう。

(今日はアノ肺炎が心配で診に行ったよ)
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ハルシオン

2005-01-29 21:37:58 | Weblog
 今日は睡眠薬の勉強会に行って来ました。薬品メーカーが後援しているけど、ひもは付いてない。睡眠障害も広く言えば、ライフスタイル、生活習慣に近い部分があり、運動習慣のない人に不眠の多い傾向がある。
 子供の頃は凄く深く10時間位も、物音にも気づかずに眠れた。そのうち、20才前後までは8時間、30才頃からは7時間、60才頃になると6時間の睡眠でも十分かも知れないと言う。
 成人になると深い眠りの部分が少なくなってくる。それで、朝になってよく眠れなかった、爽快感が足りない、寝むりが浅かった、などの不眠の訴えを言う。
 寝付きが悪い(入眠障害)、夜中に目覚める(中途覚醒)、早く目覚めてしまう(早朝覚醒)・・・分けるとこの3種になる。そして、睡眠剤を飲み始め抜けられなくなる。睡眠剤を習慣的服用してしまう。
 でも、耐性・依存性というよりも、飲まなかった翌日の不眠が不安を呼び起こし、抜けられなくなってしまう。この睡眠剤を止めた翌日の眠れない、寝付けない(反跳性不眠)が泥沼の入口。
 もう20年位前にハルシオンが登場した。入眠への切れ味は鋭く、一気に血中濃度が上がったのだろう。試しに飲んでみると、睡魔には30分も我慢出来なかった。まさしく催眠剤そのものだった。すごく売れただろう。しかし、連用すると反跳性不眠が強く、更にハイになったり、妖しげに使われたりで裏イメージが強くなってしまった。診療所がねらわれたりして、新聞にも名前が乗ったりこの手では超有名。
 患者さんにも名指しで「ハルシオンを下さい」と言う人もいた。でも、他種の睡眠剤が多数出てきて交代しても、もう良いでしょう。私の事象では、他種睡眠剤の購入申請したときに、これの購入を止めたらと提案したが却下されました。私はその後これの使用を全て止めました(半年かかった)。抵抗し渋る方々もいましたけどね(病院にはありますが、希望されても全て拒否、意固地かな)。

ハルシオンは良い薬だった。でも、もうその先駆的役割は終わったと考えます。
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ためらい

2005-01-29 01:24:41 | Weblog
 肺炎でもういいかなって、考えて治療を軽くしたら、再燃、元に戻ってしまった。やり直し、必須。かなりがっくりきたよ、患者さんにも当然悪いしね。患者さんにははっきりと謝って治療のやり直しをお願いしたよ。
 原因は初めの時の“ためらい”にある。勿論他にも色々あるけど、自省するとこれが一番大きいね。
 初めに、エイと治療すれば良かったのだけれど、つい甘く2,3日そのままの緩い治療を続けてしまった。更に、点滴もやや早めに止めてしまった。 どうして脇を甘くしたのか、そう、ついちょっとて感じで、今までやっていたことで様子をみようとしたことだね。ここで薬を変えると分からなくなってしまうんじゃないか、とか、前医に対して遠慮もあったのだろうね。少し改善してきたし、飯も十分食えるので、早く帰すために、じゃあ飲み薬にしようとした。
 自分の目を第一に信ずること、この第一歩をつまらない遠慮で判断を曇らせてしまったのですね。
 ためらいは熟慮と似ているけど、感覚的部分の占める割合が多いよ。感情的判断が冷静さを押しやってしまうのですね。
 (この報告は財前クンには見せられないね。でも、あの彼もあの人にそっくりな方の手術で情動が出ちゃったね。これはためらいではないけど)
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インフルエンザ、どう?

2005-01-27 23:03:49 | Weblog
先日、発表があったようにインフルエンザはあんまり流行ってないね。そのせいか、感冒性胃腸炎が目立ってしまう。
 普通はインフルエンザAが先に多めに流行って、その後半になってようやくインフルエンザBが小流行になると言うのが定説(定説とは昔聞いた言葉だ、覚えてる?)。 ここしばらくで、週に40人位かな、しかもAとBが同じ位の割合だった。これは定説と違う。私がみたB型は3日前にタミフル(抗インフルエンザ薬)を飲んだのに3日目になってもまだ熱が出るという(高熱ではないが)。それで、患者さんが心配して来たのです。ただ治りがゆっくりなだけで、これならこの方にとってはタミフルを飲んだ効果は少しだったね、残念。他にも同様のがあって、何となく今回はBに対して切れ味の鈍いのが気になる、大丈夫かなって。若い患者でそんなに抵抗力が弱いハズがないのにどうして? と感じる。タミフルに期待しすぎたのかな。
 この冬期が終わってからのインフルエンザ流行に対する総括が楽しみだ。
 今年だけの事なのか、インフルエンザの転換期なのか、ワクチン効果の為にAが抑えられてBが目立ったのか、タミフルの総括はロッシュ社にも期待しよう。
 それでもワクチンはやるべし。だって、もっといい方法ってありますか?
 それでもタミフルはのむべし。だって、他にある薬は吸入薬と古い奴しかないもんね。
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何とか教室

2005-01-27 06:58:50 | Weblog
 病気の学習教室、固いねえ。
 これをわかりやすく一般の方々に話す。結構大変だけど、やはり数をこなして慣れていく。
 昨日(1/25)、もう何回目になるかな。小人数教室だけど、初めは眼の前の文章の棒読みだった人達も、ちらっと見るけど、聴衆のほうに顔を向けて話せる様になってきたよ。笑顔も出せるし、途中で話し 手から質問を出したり、余裕も見えてうれしかったよ(私はプロデューサーだけどね)。
  そうなると、聞き手・聴衆からも質問が出しやすいし、距離が狭まってくる。
  ここまで来るのに、何年、足かけ4年位かかったかな。
  勿論、タレントではないけれど、オンステージに慣れると快感かな?
  人に分かってもらうように話す、言いたいことを伝える、伝わってるかな?
  でも、少しだけでも分かって帰ってもらえれば、十分OKです(みんなそんなに覚えて帰ることなんて 出来るわけないから)。 
  こういう一般対象の教室は、魅力が少しでも伝わればOKでしょう。
 つい言いたいことを一杯詰め込みがちだけど、詰め込むとおそらく聞き手はついていけないでしょう。ポ イントだけをきっちり話し、後は軽めにとか、ユックリ聞き取れるように話す(これは最低基準)。そう すれば、後はノリで突っ走れるかな。ノリとはちょっと言い過ぎですかな。
 【Goo メンテナンスの為に昨日の文が翌朝投稿になってしまいました】
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アルコール

2005-01-25 23:28:44 | Weblog
 今日は“アルコールによる不穏状態・・・”なんかの講演会に出た。まあ、いつもの如く睡魔に負けて少し眠ったけど。酩酊は病気ではないから病院に来ても治療はしないで帰すと言う話だ。
 そうだろうね、では泥酔状態で病院に来たらならどうするの、帰る途中の道ばたで寝てしまい凍死、車にはねられる、ゲボって窒息、どこかで転んで頭を打ってアウト・・・、これらの場合でも責任を問われちゃうのかって? 以前どこかの病院で、泥酔者を帰して、帰る途中で亡くなって訴えられていたことがあった。  
 予測されるかも位の不測事態の事故責任、ここまでしょわないといけないの、だったら酔っぱらって道で勝手に転んだケガは、酒を飲ませた者の責任なのかい? 飲ませた飲食店や仲間は問われずに、その途中経過を見た医療関係者は不測に至った場合だけ責任を問われるってのは納得できないよ。ここにも自己責任と言いたい気がするね(自己責任はイラクだけじゃないよ)。少なくとも過失相殺はあるはずだ(互いにガキではないのだから)。自分の深酔い結果の不始末を人にしょわせるなって、
 もし遭遇したら「あんたは酔ってるだけだ」と強く追い帰してみたいね、危ない橋を渡って落ちるかもしれないけどね。こう言うと、きっと私は後から「そんなことはやらないで」と言われるだろうよ、必ず。
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飲んでみたら ?

2005-01-24 23:11:08 | Weblog
 昨日の最後の言葉からの続き、「イレッサ飲んでみたら ?」ッテ言う位の感じで話せたらいいよね。
 始めて見た方への解説 イレッサ=数日前に新聞、テレビで言われた間質性肺炎を起こすかも、の抗ガン剤のお名前です。
 肺癌になってしまって、手術も薬もどうもってなったときに、最後の手段に近い感じで使おうかという抗ガン飲み薬です。
 こういうときは、自分がその立場になったらと置き換えて考えてみたらどう?
 自分が肺癌、手術も薬も??? それなら、じゃあ飲んで試してみようかと考える人が半数以上でしょうネ。“ワラをもつかむ”心境になったら、やっぱり、ワラをつかもうとするよ、きっと。そこで、ワラを振り払うことが出来るのは少数だろうね。
 ただ、効かない、重い副作用が一杯という情報がドンドン流れてきた場合は、気持ちに大きな動揺が出ちゃうでしょうね。 
 ここで、今までの効果・反応を知っている医師がうまくリードしてあげる必要がでてくるだろう。
 「こんな副作用もありますけど、私が側に付き添って監視しますから、イレッサを飲んで様子を見てみましょう」ここまで話せたらいいけど。そしたら、厚労省が言うように、飲み始めに4週間も入院しなくてすむと思うよ。
 現状ではこんな感じかな(今後の使われ方と効果で考えが変わる可能性もあるけど、ヨーロッパで、新しい考えによる薬を葬るのはちょっと寂しい気がする)。

 追記 以前に書いていた呼吸の弱い方は漸く元気になってきて、少しは食べられるようになって良かった。辛抱の甲斐があった。
 でも、今日は会議が17時から20時と3時間、・・・!
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イレッサ-3

2005-01-23 18:22:34 | Weblog
 他で使った時、全く何の効果も見られなかった事=徒労のみ、暫くしてあの“間質性肺炎”を起こしヤバイ!と感じた事、があった。前者の場合は効果は無かったが、又、幸い副作用も出てこなかった。後者の場合は使い始めて暫くは何とも無かったが、2週位して咳き込み、息苦しさを訴え、残念ながら“間質性肺炎”を起こしてしまった。
 この時はホントに『やばいとどうしよう』と心底思い、副腎皮質ホルモンに願いを込めて使ったもんだ。そして改善効果があって良かったよ。『ホッとした』というのが正直な印象。でも、他に使う薬が無くなってきたら、やはり選択肢に加えてみる気持ちは変わらない。
 それは、民間療法に比べれば圧倒的に色んなデータもそろっているし、眼前で癌の小さくなった方を見た時の効果は忘れられない。
 あちこちに書かれているように“間質性肺炎”で逝ってしまわれた方はお気の毒ですけど。
 さて方々に聞いてみよう。
 財前クンなら「難しい病気に新しい治療法でチャレンジする意気、これはとても大事だ」と言うだろう。
 里見クン、「実験を重ね、周りの安全を十分に確かめながらやるべきだろう」
 東教授「財前君のやり方は、無謀と紙一重だ。里見君のは時間がかかりすぎそうだ(まだるっこしい)。私なら有効性と副作用を十分に話して同意を得てから使う」と優等生的回答をしてくれるだろう。・・・でも患者が十分に理解することは不可能だよ、どうする、君が患者でその前にイレッサがあったなら?
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イレッサ-2

2005-01-22 23:05:09 | Weblog
 第二例目は、使う薬が無くなってきて、私がイレッサを選択肢に入れて勧めたのです。他には手だては無くなり、効けばラッキーと言うくらいでした。でも、その期待通り肺癌は小さくなってきました。もう、出来るだけ止まるまで突っ走るしかない。小康状態が続きましたが、この方には間質性肺炎は出なかったけど、他の副作用が少々出ました(一例目は目立つ副作用はゼロ)。そこそこで突っ走っていましたが、そこへ副作用の新聞記事がでっかく出たのです。
 もう、間質性肺炎はイヤだと内服を拒否されてしまったのです。
 それからは全身状態が少しずつ悪くなっていってしまいました。
 主観的にさかのぼってみると、この方には数ヶ月の延命効果があったと見るべきでしょう。  元気な日々が少しあった。これでも良いと思います。厳密な検証は難しいですが、出始めに色んな程度のものに使いすぎたことが良くない結果を多数出した一因でしょう。もっと慎重に大事に使えばあんな結果にはならなかったと思うけどネ。
 開発投資に対する回収はは日本国だけで間に合ったのではないでしょうか。なんたって、一錠7000円余り。月に粗収入が50億、利を半分としても、25×12=300億/年位は利益が出たでしょう。ナニを言いたいかって、効果の出ている方には継続してくれということ。イレッサをのんで元気になったり、癌が小さくなったらそれで良いではないですか。単純平均で申請を撤回するのはチョット違うよ、もうけや数字だけを主に見るからでしょうカネ。
 効く人がたった一人でもいる限り、それは薬としての役割を果たしているでしょう。
 これがイレッサに対する私の結論です(これにあの三人の意見を聞いてみたいもんだね)。
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