ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

10月31日

2006-10-31 21:09:24 | Weblog
 ・・といっても何もないけど、“骨髄穿刺”、なんとか出来た。
 始めてというので、昨日からやり方、手順を話し、今日も直前に話し、「骨は見えなくても触って分かる。直角に刺せば固くても刺さる。丁寧にやれば必ずできます。」とそっと励まし、病室では穿刺針を示して話す。
 患者さんには「麻酔をしっかりするとそんなに痛くないよ」と言って開始。
 研修医は麻酔の段階から緊張していたけど、「しっかり麻酔しとけば大丈夫」と言って、続けさせる。
 太い骨髄穿刺針を胸骨(胸の中央にある)に刺させる。骨は当然硬く、かなりの力を入れないと刺さらない。ビビッて力が入ってないと、刺さって無く、手を離すと針が立たずに倒れる。
 骨までしっかり刺さると、添えてる手を離しても、針は直立のまま。
 そこで、内側の固い針を抜いて、外筒だけを残してここに注射器をつける。
 そして、一気に骨髄液を引き抜く。ここで一気にやらないと、じわっと痛いし、周囲から血液がしみ込んで来る。
 研修医は一気に抜くことを少し躊躇していたので、私が「引け!」と促してなんとか無事終了。この場面、結構緊張していたネ。
 以前、同じ処置をするときに患者さんに正直に、「側に私が付いてますので、研修医にやらせてください。」と言うと「嫌です」と断られた事がある。
 正直に言いたいけど、患者さんの気持ちも分かるし、近頃は「若いのとやります」とこの部分いい加減な説明になってしまっている。
 研修医だってどこかで初めてを経験しなければならず、患者さんの立場からなら未熟な研修医にやって欲しくないのは当然の人情だろう。
 それでもどこかでこの線を越えねばならない。
 生(ナマ)を書く私だって、初めてはあった。あったり前だ。
 似たような場面は前にも出くわしている。

 一人の研修医が発熱で休んだ。別の研修医が処方したけど薬一杯出てた。 

※ 外来では学習したのかい?それとも身近であれもこれもとビビッた?
コメント (1)
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10月末も暖か!

2006-10-30 22:49:02 | Weblog
 もう10月もあと二日、今年もあと二ヶ月と二日。
それにしても暖かな日が続き、医療費の値上げもあり患者さんは増えないのか?
 昨日書き忘れた事、イーストウッド監督だからもっと“ドンパチ”かと思っていたのだけど、海岸線は激しかったが、期待以上ではなかった。
 でもそれなり、アメリカ的、日本映画の“ドンパチ”ではない。

 今日の外来も混んでなかったが、研修医と一緒にやる。
 メマイを訴える方が来る。研修医は神経所見をとった後、頭部CT検査をしたそう。診察具合からは、要らないと思ったが、学習目的でやや検査過剰になる自己矛盾ありだけど、自分の考えの裏付け確認学習の為にやらせた。
 結果は脳には異常は認められなかった。
 患者さんには無駄な迷惑をかけてしまったが、研修医は学習してくれたことを期待する。
 若くて病気診療経験が少ないと、感覚的には理解出来ない。
 これが夜間の検査過剰になっている。『何かあったら』とまあ、上級医がビビッてることもある。
 別の発熱で来た方、栄養状態の検査をしたがる。
 「昨日まで元気で水分を取れる人は平気だ」と言っても、研修医の顔には心配が出ている。患者さんには心中堪忍と、発熱に対する検査に加えて全身状態チェックの検査を加えた。これも体感経験してくれただろう。
 この場合も患者さんには“堪忍”。

※ 明日は骨髄穿刺の予定(研修医がやる、私が監督)。
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父親たちの星条旗

2006-10-29 21:38:10 | Weblog
 昨日、初日に見に行ってきた。
 夏に、“散るぞ哀しき”を読んだので見ないといけなくなってしまった。
 折角なので初日に都合がついたのでちょっと鑑賞。
 硫黄島のスリバチ山に誰が星条旗を立てたかの栄誉と問題を描いて、英雄もやがて“過去の英雄”になってしまう。
 あのイーストウッド監督だったけど、ガンマンはさすがに出てこない。
 どこの国でも、ついには国民は踊らされてしまうみたい。

 この秋になって、突然あちこちから“いじめ”のニュースが吹き出てきた。
 何の巡り合わせか、結局、自殺してしまうなんて。交通事故でも人が亡くならないと振り向いてくれない状況と類似点もありそう。教育委員会も学校側はいつも無難な回答しかしないのもいつものマンマ。昨日の履修単位不足に対してと同じじゃないの。
 “女王の教室”だけではまだ役に立たなかった。

 今日は昼食の飯炊きにミスをして、宿題は挫折。

※ この“父親たちの星条旗”は、ブ○○ュ大統領に捧げる作品だ。
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高校必修科目漏れ

2006-10-28 16:47:03 | Weblog
 もう二学期も後半近く、今頃何なのってニュース。指導要領による履修単位が足りなく、今更どうする?
 某高校生「テストを受けていない世界史の成績表には日本史と同じ点数が・・・」。
 ま、日頃偉ぶる教育委員会も校長もこんなものだったという真実が出ただけだろう。
 この期に及んで、やる方も受ける方も互いに気のない授業を何十時間も出来ない。
 時間の浪費ではなく、無駄の時間の固まり。
 大学では単位の足りない学生には、追試かレポートがあった。
 大学では授業に出ても出なくても、合格点を越えれば“OK”。
 さすが、森元首相、「追試や授業もやる必要はない。世界史の本でも読んで、論文でも出してもらえばいい。・・・」。 
 もし私が該当高校生だったとしても、もう形式だけの授業はお断りの心境。
 言う言葉は「アホクサ!さっさとケリをつけたれ!」。

 朝の内、昨日『血がにじんでいる』と言われた方は見に行って、止血安定を確認した。
 
※ “消化授業”とでも言う?今までにも隠れ消化授業は一杯あったけどネ。
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大体30分弱で終了

2006-10-27 21:38:37 | Weblog
 今日も外来予約は少な目でやや余裕で、13時半から、研修医と予定の鎖骨下静脈穿刺をやる。
 やせた方で肩の骨が浮き上がり、隙間は狭くなっている。
 定刻には私が先に来て、後輩は私が電話で呼んだ。
 まあ、丁寧にじっくりとやり始め、大体30分弱で終了、まあOK。
 しかし、4時前に電話がかかってきて、「血がにじんでいる」。
 順調だったので、事後の圧迫は軽めだった。それで、少しして病棟に行って、10分間じっと圧迫止血を続ける。
これで今日の出来は、80点から70点に減点。

 外来の合間に突然職員がキレたりした変な日だった。
 全く勤務中に何でキレるの、ド○○だ。何考えてんの!

 職場巡視というものをやったが、これで少しは働きやすくなってきてる?
 巡視なんてのもない職場に比べたらネ。

※ 新庄選手のグローブは17年間も使ってたなんて、ここは“こだわりのプロ”だ。
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日本シリーズでもスクイズあり?

2006-10-26 23:16:39 | Weblog
 まあ、勝てればと言うならそうだけどね。

 早めに終えられて、昨日の※に近く、日本シリーズは早めから見ることが出来た。
 見ていて、日ハムが乗っているとみんな感じただろう。
 それでは相手の中日は初めから苦戦、気持ちの重圧はすごく重そう。
 途中までは中日の投手の方が落ち着いて見えたけど、ガラスの橋の上を進んでいたようで砕けてしまった。
 もう後の中日に勢いは残ってなかったって感じ。
 両チームともバント(犠打)を多用したのは、個人的には残念だったけどね。
 どうしたら中日は勝てたか?飲まれても自分を見失わないこと、こんなところだろう。
 ちょっと長かったけど良い試合だった。

 外来は未だ増えず、少し研修医に残して置いて実習診療。
 左腰と左下腹が痛むという方が来て、研修医は悩んでしまった。
 腸管か、その周囲か、はたまたもう少し外かと絞っていって検査を出す。
 検査から、どうも尿路系だったようだ。研修医は絞り方を感じたかな?
話を聞いて、診察をしながら焦点を絞っていって、検査で確認チェックを入れて更に絞り焦点を合わせられたら診断。合わせられなかったら、それでも見込みで話して何らかの方針を示す。
 方針を示せないと患者さんの不安は取れない、例え漠然としたものでも。
 明日は久方ぶりに鎖骨下静脈穿刺をやろう。
 勿論研修医がやって、私は監督。
鎖骨下静脈穿刺も自分を見失なわずに丁寧にやれば出来るはず。

※ 皮膚の下には必ず血管はある。
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今度は講演会に行く

2006-10-25 23:22:17 | Weblog
 昨日は私が話したけど、今日は聞きに行った。
 メタボリックドミノと言って、先日は一般紙の第一面にまで載った“メタボリックシンドローム”をドミノ倒しの様に解説してくれた医師の講演会。
 川の上流の破綻がやがて下流に及んでくる、ドミノ倒しの様に。
 上流からの流れを出来るだけ、滑らかにしていく考え方を色々話してくれた。
 さすがに、ドミノ倒しと言う分かりやすそうな考え方を示してくれた方だけあってよく分かった。
 究極はそこそこの体重を維持しようという事が根幹にある。
 言い換えれば適正カロリーをとるようにしよう。
 今回聞きに行った目的の一つに、来月私が某施設で“メタボリックシンドローム”の話をすることになっているので、そこで使うネタの仕入れも兼ねて行った事もある。
 人の話をパクッて、消化して自分の言葉で語る。これなら丸パクリではなく、新しい見聞を広めると考られそう。
 勿論、質問も二個しといた。
 前座に某病院の若手が症例発表をしたが余計だった。何も言わないけどネ。

 連日で遅くなると疲れもでるから、今日は早く帰った。 
 そしたら、野球日本シリーズはまだやっていて、フィナーレは見られた。
 勢いは日本ハムになってる。

※ 明日は日本シリーズを初めから見られる?
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インフルエンザの現実

2006-10-24 23:37:49 | Weblog
 こんな題名で講演会をやってきた、私が演者で。
 週刊誌の見出しのような題名にし、とっつきやすそうで、軽めに聞き流してもらえそうなイメージを、まず持ってもらおう。
 聞き流しながら、その中からちょっとだけ印象に残させることが出来たら合格。
 学問的なことは、学者、学術研究者に任せる。そのレベルは理解できない。
 言うなれば、自分ではパソコンソフトは作れないが、ソフトを使うことなら少しは出来そうって感じ。
 対象は歯科医師さん。歯科治療に来た患者さんの口をのぞきこみ、吐息をかけられ、運が悪いと咳もかけられるかもしれない危険がある。
 この咳をかけられると、しぶきを浴びる“飛沫感染”の可能性が出てくる。
 この辺りに気をつけながら、診療しているだろうけど、自己確認の役に立てれば、そして、日頃つい流している日常を見直してもらえればいいだろう。
 最後に、鳥インフルエンザや新型インフルエンザなど、“それではどうする”って締めた。
 厚労省は備蓄“タミフル”をと言ってる。これの効きが悪かったらどうしようということ。
 まあ、一日目は指示に従って、タミフルを内服。
 二日目になっても改善の兆しが無いときは、吸入薬の“リレンザ”か古くからある飲み薬“シンメトレル”を重ねて使ってみよう。
 もし、既にニュースなどで“タミフル”の効果が今一つなどとの情報がながれていたら、始めから二者併用かな。
厚労省はきっと支持しそうもないけど、効かないとやばい。節操のない治療だけど、明日がないかもとなるともう耐性獲得なんて言ってられなくなりそう。
この暫くのインフルエンザは流行しても発病するのは人口の5%前後。
それでもパンデミック(大流行)、そうなると、備蓄はすぐになくなるかも。

質問は5,6個あった。

※ やはり、身体元気が一番。今日の出来は70点位でいい?
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41年前にメタボリックシンドロームの予見

2006-10-23 22:27:49 | Weblog
 朝から霧雨気味、とうとう晴天も終わった。しかし、外来は余り混んでなく今週も(少なくて)やばそうで始まった。
 研修医に残して置いた新患患者さんも、疾病の学習としてはちょっと寂しい中身。
 その時は、診療練習を考えてやってもらおう。
 急性腸炎、下痢気味の方には、何を食べるか、何を飲むか等にも気配りをするようとか。こんなのは余裕のある時に訓練しよう。
 あの心配だった患者さんは元気、順調に回復傾向。

 旧親元に行く列車の中で、原作“白い巨塔”を読んでみた。
 その中で浪速大学“鵜飼”医学部部長が大阪の医師会で行う講演会のテーマが『老人病、特に高血圧と肥満について』。
 そして、「・・・、近い将来には、肥満という問題が医学的にも、社会的にも、じゅうだいな関心事になることと思いますので、・・・」と今日のメタボリックシンドローム的考え方を予予見させる記述があった。
 新潮社からの刊行が昭和40年、即ち1965年と41年前。
 先舎の山崎女史は資料を集めて書いていったのだろうが、この予見的洞察力はスゴイ大当たりだった。

※ 41年前、私の頭の中は“スカ”だった。
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土に帰る?

2006-10-22 23:45:35 | Weblog
 天気も良く、晴天下に納骨が出来た。
 石屋さんが墓石をずらし、墓の下を開けて、地べたを出してその下の洞穴に骨を入れるのです。
 骨壺から出した骨を布袋に入れて納める。
 年月が経てば布は朽ちて、骨も土に近づき、やがて土に帰る。側には空いた壺。
 これなら、高い壺は入らない。
 以前、いつだったかは壺から出した骨を袋にも入れず、そのまま穴に入れていた事もあったような気がする。ま、布袋に入れた方が綺麗そうに見える。
 いずれも合理的で、自然に見習うようで納得できるんじゃない。
 ずっと骨壺の中のまんまなんて孤独かな。

 一泊二日で帰ってくると、雨。
 駅前のタクシー乗り場。人が3人もいて、荷物の入ったトランク。座席だけではきついと見れば分かるのに、運転手さんに「トランク、開けてくださいませんか?」と言わないと開けてくれない。
 この地域差は何なの?感覚的に分からないんだろうね。

 朝、お寺に行くときのタクシーで運転手さんと話していて、突然、地震とビルの話から、「あの高層ホテルは地震でも何ともなかった。」と言った途端、ハンドルから両手を話して、細長いビルのポーズをしめしてくれた。
 『ドキッ!!!』、分かる、この意味?
 タクシーの運転手さんが運転中に突然両手をハンドルから話して、高層ビルのポーズをしたのです。

 帰宅が9時過ぎで、もう野球も終わっていると思っていたのにまだやっていた。
 日ハムのホームランも見ることが出来た。
 この勢いだと、日ハム勝つかなとかなりの人が感じそう。

※ 心情(=新庄)的に日ハム勝たせたいと思ってる人多そう。
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