転がるように坂を駆け降り
それでも私の足はいともたやすくきみを追い越す
鈴の音を鳴らすとはまさにこのこと
さぞやさぞや楽しいのだろう
熱を持った頬を包み
赤らむ鼻先に唇を落とす
きみは小首を傾げていたね
とてもとても不思議そうに
息は白く立ち上る
熱は内からわきあがる
煙はもうすぐ止むはずだ
春がそこに来ているのなら
私はそれを愛と名付け
きみは何にも名付けなかった
ただただ笑って転がり降りた
帰る道より還る途だと
柔らかな頬を包み込み
ひどく冷たいキスを贈ろう
きっと私は凍えているのだ
だからこんなにも冷たいのだ
煙が絶えて青い空が覗くころ
春は間もなく訪れる
私に、誰かに、ほかならぬきみに
山に海に、坂を転げた谷底に
それでも私の足はいともたやすくきみを追い越す
鈴の音を鳴らすとはまさにこのこと
さぞやさぞや楽しいのだろう
熱を持った頬を包み
赤らむ鼻先に唇を落とす
きみは小首を傾げていたね
とてもとても不思議そうに
息は白く立ち上る
熱は内からわきあがる
煙はもうすぐ止むはずだ
春がそこに来ているのなら
私はそれを愛と名付け
きみは何にも名付けなかった
ただただ笑って転がり降りた
帰る道より還る途だと
柔らかな頬を包み込み
ひどく冷たいキスを贈ろう
きっと私は凍えているのだ
だからこんなにも冷たいのだ
煙が絶えて青い空が覗くころ
春は間もなく訪れる
私に、誰かに、ほかならぬきみに
山に海に、坂を転げた谷底に
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