私の中の高潔は
汚れた襤褸を纏っている
下水に何度も流されて
黒と白の区別もつかない
私はそれが憎たらしい
勝手に海まで駆けてゆき
無意味なほどに手を叩く
私はそれを憎んでいる
いくら排泄したところで
気がつけばまたあの襤褸と
ひどい悪臭が後ろ側
にたりにたりとそれは笑う
何を告げるわけでもなく
さも愉快そうに手を叩く
彼の彼女の高潔は
見事な絹を肌に纏い
あるじの隣に従っているのに
私の中の高潔は
それらを指さして手を叩く
さも愉快そうに歯を剥いて
私はそれが憎たらしい
笑うことしかできぬ高潔
襤褸布さえも纏った高潔
何度も何度も下水へ落とし
まだ目玉さえ残った高潔
何とも何とも半端な高潔
溶けろ 喰われろ 臓腑を晒せ
下水でさえも足りないのなら
他人のあれらを食らってしまえ
私はあれが憎たらしい
私の中の高潔は
私をよくよく知っている
汚れた襤褸を纏っている
下水に何度も流されて
黒と白の区別もつかない
私はそれが憎たらしい
勝手に海まで駆けてゆき
無意味なほどに手を叩く
私はそれを憎んでいる
いくら排泄したところで
気がつけばまたあの襤褸と
ひどい悪臭が後ろ側
にたりにたりとそれは笑う
何を告げるわけでもなく
さも愉快そうに手を叩く
彼の彼女の高潔は
見事な絹を肌に纏い
あるじの隣に従っているのに
私の中の高潔は
それらを指さして手を叩く
さも愉快そうに歯を剥いて
私はそれが憎たらしい
笑うことしかできぬ高潔
襤褸布さえも纏った高潔
何度も何度も下水へ落とし
まだ目玉さえ残った高潔
何とも何とも半端な高潔
溶けろ 喰われろ 臓腑を晒せ
下水でさえも足りないのなら
他人のあれらを食らってしまえ
私はあれが憎たらしい
私の中の高潔は
私をよくよく知っている
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