暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

圧迫面接

2013-04-07 | -2013
みんながみんなわらっているなかで
ぼくはひとりむっつりとだまりこんでいる
だけれどみんなはみんなしてわらっているから
ぼくはひとりむっつりとだまりこむだけ
だってみんながみんなわらっているなら
ぼくだけがひとりむっつりとだまりこんでいるということ
それならみんなはみんなでわらっているんだ
ぼくはひとりむっつりとだまりこんでいる

ぼくはみんなをみてはいないし
みんなはぼくをみていない
だれもみんなをみていないけど
ぼくはぼくだけをみているから
みんなそれぞれみんなをながめ
ぼくをみるのはぼくひとり

ぼくだってときどきみちをゆずるし
たのしいことがあればわらうんだよ

わらったときはみんなだまるんだ
たまたまだよ たまたまだね
ぼくがわらうときみんなもわらっていることもあれば
ぼくがないていてもみんなわらっていることもある
たまたまさ たまたまみんなそうなだけ
ぼくはだれもみていないそのはずだから

みんながみんなわらっているから
ぼくはひとりむっつりとだまりこんでいるんだ
なにしろみんながみんなわらっている
みんなたのしそうだ
ぼくはそんなみんなのなかにいる
なのにぼくはひとりむっつりとだまりこんで
わかっているよわかっている
みんなぼくをみている
ぼくもみんなをみている
ぼくがだまればみんながわらう
ぼくがわらえばみんながだまる
ときどきおんなじこともあるけれど
そうだみんなぼくをみている
みているんだ

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