暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

支離滅裂なもの

2014-08-22 | 錯乱
鈍い色に憂う日は終わり
鮮やかな土の色が畏れを心に植え付ける
それでも街を歩く死の色は
とぼとぼ、とぼとぼと
無言で足跡を刻むのだ

手足がひどくしびれている
頭がひどく不明瞭だ
しかし考えることは必ずしも
動物としての人間に最良はもたらさない

今はただ
ただ生きるだけの獣であれ

四肢も頭も心さえ
酷使して泥に沈んで眠るがいい
穏やかな泥濘にひたる間は
どんなにか穏やかであることだろう
暗く、澱んだ、眠りの泥は
あの土色よりずいぶん眩しい

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