毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 うちのヤマイモ栽培はいろいろと変化してきた。最初は縦の普通栽培で掘るのに苦労した。次にパイプ栽培、続いてホンモノの「自然薯」を波板で栽培してきた。
 今年は、ガラッと変えた。「短形自然薯」の慣行(畝で地植え)栽培。
 なぜかというと「自然薯」は1メートルから1メートル50センチ程になるので、面白さが抜群の反面、扱いが大変。出荷、保存、人にあげるにしても面倒。だから「扱い」を優先することを選択。
 とはいえ、味や食感は大事。そこで「短形自然薯」の種イモを種苗店で購入。確か1本100円か150円ほど。

 生育は順調で、12月5日に収穫した。今日のブログは、その記録を整理しておく。
 まず、品種。短形自然薯は、ネットで見るとタキイ種苗とサカタ種苗ではだいぶ違った。その比較はブログ末に載せる。ともかく、うちの種イモは「自然薯系」。

 17cm間隔という密植にしたこともあって、期待と不安で掘り進んだ。
 イモが、まるで「壁」のように並んでいる。びっしりだから、「上出来」というべきだろう。

 一番大きかった株は一番西の端の株で一株1本で「4.8キロ」。
 一株3本の合計で「4.6キロ」という株もあった。ちなみに、東端の株は一株2本で「3.8キロ」。
 今年は、データをとるために、一株ずつ、「分枝数」「合計重」を、植えてあった順に記録した。
「分枝数」と「重量」の株ごとのデータをエクセルで整理してみた中から、図表にもしてみた。考察も記した。

 全部で90株。その総分枝数は232本、総重量は170kg。一株平均は1.9kg。
 一分枝当たり平均重量は、一分枝の株で1.7kg、2分枝の株で0.9kg、3分枝の株で0.7kg。 

 (後日追記・種イモは小さかったので、せいぜい100グラム程度だったろう。として約9キロ。ということは約20倍の収量、ということか)
 来年への展望は次。
 もちろん、「短形自然薯」でいく。
 「自然薯の波板栽培」つまり長い自然薯の時に比べて「根域」が浅く、畝の上部でたくさんの根が伸びている、との強い印象をもった。雨が全く入らないから、根が浅い生育パターンの種類では水分が最後まで少なすぎたのではないかと考える。
 だから、今年の黒マルチ栽培を改め、畝の天頂部の幅20㎝ほどは土のまま(堆肥を敷く)、横は防草シートで、雨が浸みるような栽培形態にしようと想定している。
 種イモの間隔は今年同様に、20cm以下の密植にしようと思う。扱うには大きなイモより小さい自然薯が良く、そのために面積当たりの分枝数を増やすため。

 なお、植え付けから施肥までの経過は 5月22日ブログ ⇒ ◆「ヤマイモ」のパイプ栽培 ⇒「自然薯」の波板栽培 ⇒ 今年は「短形自然薯」の慣行(畝で地植え)栽培へと転換した

 生育中から試し堀りまでは 12月3日 ⇒ ◆初めて栽培した 「短形自然薯」/生育の様子 ムカゴも/先日、試し堀りしてみた 7株で合計平均で14.3キロ 株当たり2キロ/味も食感も文句なし

人気ブログランキング = 今、2位
人気ブログランキング参加中。気に入っていただけたら ↓1日1回クリックを↓
 ★携帯でも クリック可にしました →→ 携帯でまずここをクリックし、次に出てくる「リンク先に移動」をクリックして頂くだけで「10点」 ←←
 ★パソコンは こちらをクリックしてください →→←←このワン・クリックだけで10点

●地上部を前日までに片付けた


●さてさて・・期待と不安で掘り進む

17cm間隔という密植にしたこともあってか、
まるで「壁」のようにイモが出来ている

●モグラ穴が畝上部の真ん中を端から端まで走っていた・・
あちこちにも

 とはいえ、ネズミなどの食害が少しあった株が一株だけで ホッ

●一株でこんなに大きくなって


●一番西のエリアはどれも大きかった
一番大きかった株は一番西の端の株で一株1本で「4.8キロ」

上の写真はこのエリア。
その「分枝数」と「合計重」(西から)
1-4.8  2-1.1  4-2.1  1-1.7 
1-1.4  3-1.9  3-2.8  2-2.7

●「自然薯の波板栽培」つまり長い自然薯の時に比べて、
「根域」が浅い、畝の上の部分でたくさん伸びている、との強い印象。
   (↓ 畝の横断面)

   (↓ 畝の縦断面)


●収穫物は植えてある順に置いたので、きちっと計量・メモできた
 




●今年は、データをとるために、一株ずつ、
「分枝数」「合計重」を、植えてあった順に記録した
・・・この株の目盛りは5.7キロ
箱と土をマイナスして 一株3本の合計で「4.6キロ」


●一株一本、全体で二番目に大きかった短形自然薯


●軽トラックに積んで倉庫前へ運ぶ(ここで昼に)


●簡単に水で洗って、目検討で大きさの順に置いた
(下のメジャーは10cm単位)


●新聞を敷いてから
基本は100グラム単位で分けて入れ、
本数も明記した付箋を箱ごとに付けて貯蔵
(先に少しモミガラを敷けばよかったと反省)


●モミガラを入れて

この後は、地下室で貯蔵。
地下室は蓋を開けておくと真冬でも「床で8度」程度。
蓋を閉めると湿気が多い気がするので、蓋を開けて貯蔵している。
ジャガイモも同じ地下室に。

うちは、地下室(床面 約3m×4m)が4部屋あり、通常は3室使う。
今使っているのは、他に
蓋を開けたままの「サトイモ」の部屋と、
蓋を閉めて、育苗用のヒーターで加温している「サツマイモ、ショウガ」の部屋
 
★ここからは、「分枝数」と「重量」の株ごとのデータをエクセルで整理してみた中からピックアップ

2017年12月5日(火) 短形自然薯 収穫   (前週 7本 収穫済み) 西から のデータ
(9時から12時 13時半から16時半 × 2人)

一株からの「分枝数」と「重量」

          総合計  平均
90株からの分枝数の合計(本) 232  2.6
総合計重量(kg)    170.8  1.9
一分枝当たり重量(kg) 0.7
一株当たり重量(kg)   1.9
(考察)分枝数が株あたり「2.6」と通常の自然薯より多い印象。

総分枝数と一分枝当たり重量(kg)

一株からの分枝数  1 2 3 4 5 6 7 8
株数  24 25 23 7 8 1 1 1
分枝数合計  24 50 69 28 40 6 7 8
総合計重量(kg)  43.8 44.3 48.9 12.8 14.8 2.1 3.3 0.8
一分枝当たり平均重量(kg)  1.7  0.9  0.7 0.5  0.4  0.4 0.5 0.1
(考察)分枝数が1.2.3の株が多い。そのあたりの株の収量が多い

「一株から6分枝」「同7分枝」「同8分枝」は各一株だったので除いてグラフ化すると

(考察)当然といえば当然だけど、「一株からの分枝数が増えれば、一分枝の重量は減る」
(一分枝ごとの重量は計量していないので、平均値で見た)

一株からの「分枝数」と「重量」のグラフ
畝の東(左)から西(右)への順

(考察)しいて言えば、畝の中の方が分枝が増える傾向と両端は大きく肥大する傾向がみられる

短形自然薯の標準形は どれだろう??

タキイ種苗とサカタ種苗ではだいぶ違った・・・
 宣伝文句からもイモの写真からも、サカタは「ヤマイモ系」、タキイは「自然薯系」と読み取れる。
 自然薯類は交配しやすいらしく、その形や味は系統に由来するので、
うちの種イモは「自然薯系」ということなのだろう
★タキイ種苗 自然薯・短形自然薯
≪一般的な自然薯より短く、収穫しやすい家庭菜園向きの品種≫
自然薯特有の粘りと風味を楽しめる。
   (※ 2021年6月27日 リンクを追記 品種によって形も粘り具合も違い、おいしく滋味あふれるヤマイモ特集 )

 ★サカタのタネ やまいも 短形自然薯
≪栄養価が高くほどよい粘りは風味・食味とも最高!≫
       タキイ と サカタ






コメント ( 0 ) | Trackback ( )



« ◆安倍総理の「... ◆年末年始のあ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。