名大病院の主治医にお願いして、名市大病院の放射線科への紹介状をもらった(9月30日)。
診察後、事務担当で、こちらが「指名した医師」の診察の最短の日程を希望した。
翌朝9時前には、地域連携の事務担当から予約が取れたと連絡があった。
1. 名市大病院の放射線科
昨日10月11日10時、その名市大病院の放射線科の診察。
とはいっても、紹介状の画像を取り込むのに時間がかかったということで、予定よりだいぶ遅れての診察となった。
10時半過ぎに、看護師が「画像を取り込むのに時間がかっていて、すみません」と状況報告してくれた。
11時ごろには、医師が待合に来て、長椅子に一緒に座って「画像を取り込むのに時間がかっていて、すみません。昨年のセカンドオピニオンの時に頂いた岐阜大学やそのあとのデータは見ています。もうちょっと待ってください。治療のご希望はどのあたりですか・・・・・」と、その場で実質的な話が進んだ。
11時半過ぎに診察室。
医師は、私の現状について、腫瘍マーカーが高いのは骨から来ているのでしょう、との意見。
私は、左肩のあたり、腕、腰のあたりという自覚を説明した。
医師からは、「腕とか、他の部分が痛いと感じるのは放散痛だろう」(放散痛=広く外側へ散らばるような痛み)
「ともかく、(転移が多いので)どこが痛みの原因かは決めにくい。少し広い範囲に照射しよう」という主旨の説明。
同意書に書かれた名称は「転移性骨腫瘍」。
すぐに、午後の「CT」の可能な時間が確認された。
さいわい13時30分が可能ということで、速やかに≪治療する部位を正確に決めるためにCTを用いて治療する部位を撮影する≫という「CTシミュレーション」が即日で組めた。
2. 放射線治療計画とは
「CTシミュレーション」ということで、マジックで予定の部位に印を描き、CTをとって、どのように放射線を当てるかの計画が作られる。
どういうことかを説明する。
下記の写真(国立国際医療研究センター病院のWEBの解説から)の黒マジックで印がつけてある例示は左脇のあたりらしい(私ではない)。
●放射線治療計画 国立国際医療研究センター病院
シミュレーション
放射線治療は通常仰向けで行いますが、毎日正しく放射線を照射するためには毎日同じように仰向けに寝て頂くことが必要です。
(マーキング) 放射線を照射するための指標です。
比較的消えにくい印ですが、擦ったり、石鹸等で洗うと消えることがあります。
取扱いに関して、終了時にご説明させて頂きます。・・・(以下、略)・・・ |
3. 具体的に私の場合
私の場合は、「左肩とともに、左の腕を含む位置」に照射しようということになっていた。
午後のCTを取っての位置決めで、黒いマーカーは、左胸と横の腕のところに四角のイメージで付けてある。
この予定設計を≪放射線治療計画≫というらしい。
治療開始日の時間を決め、その他、諸般の説明で、若い医師や技師から
「治療開始日に、マジックが消えていると、位置が違ってくるから、消さないで」と念押しされた。
ともかく、緩和的照射とはいえやっと放射線治療をやってもらえるのは、嬉しい。
来週、「5日間」の照射、という治療。
4. 関連痛・放散痛
「痛み」ついて、簡単に確認しておく。
※ 放散痛(読み)ほうさんつう コトバンク
広く外側へ散らばるような痛みのことです。心臓が原因の場合、狭心症や心筋梗塞などで起きた刺激が心臓だけに定まらず、周囲に散らばります。痛みの部位は、左肩、左手、腹部、あごや歯などがあります。
左肩や胸などに痛みがあった場合、一般的には、上記のように、心臓系の疾患を疑う。
私も、今年の4月名大病院で検査があった日に、申告して、「心臓系の疾患」のことを懸念して専門医に回してもらって診てもらったが、「心臓はまったく問題ない」との旨だった。
つまり、癌系の骨転移のかかる痛みの疑いに戻ることになる。
それが、今回の放射線治療につながる。
分かりやすい治療の流れをまとめた解説として、
★≪放射線診療科(治療部) 症状緩和治療/がん・感染症センター 都立駒込病院 ≫にリンク、記憶のために抜粋しておく。
なお、昨日10月11日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,071 訪問者数1,020」。
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●放射線診療科(治療部) 症状緩和治療 がん・感染症センター 都立駒込病院
症状緩和の放射線治療
緩和照射の目的
緩和照射の特徴
治療の目安
緩和照射の効果が期待できる病態
治療の流れ
転移性骨腫瘍(骨転移)に対する緩和照射
副作用
症状緩和の放射線治療
放射線治療のコンセプトとして、「癌を治すための照射(根治照射)」と「癌による症状を和らげる照射(緩和照射)」の2つに大別できます。ここでは、後者の症状緩和の放射線治療について説明します。
緩和照射の目的
緩和照射とは「症状を緩和する照射」です。つまり、癌を治すことを目的とするわけではなく、癌の進行を抑え症状を和らげることを目的とします。癌と上手に付き合っていくための一つの方法と言えます。
緩和照射の特徴
緩和照射は癌の完全な消失を目的としていないので、放射線量は根治照射と比較し少なくなります。それに伴い、治療期間の短縮、副作用の軽減、同じ部位への再照射が可能、などの利点が挙げられます。
治療の目安 以下の条件が必須となります。
症状がある(疼痛、出血など)
症状の原因となる病変を画像上で指摘できる
30分間横になり動かずにいられる
治療の適応となる疾患や症状(以下は代表例になります)
転移性脳腫瘍(脳転移)
転移性骨腫瘍(骨転移)…疼痛
・・・(略)・・・
治療の流れ
1. 放射線科初診
初診日には、問診と診察、治療の説明を受けて頂きます。治療は行いません。
2. 放射線治療計画(シミュレーションCT)
放射線治療計画を作成するための CTを撮影します。ここでは、20~30分間横になり動かずにいて頂く必要があります。実際の治療はここから2日後に始まります。(土日祝日を除く)
3. 治療
基本的に10回の治療を受けて頂きます。平日に1日1回の照射を連日行いますので、2週間の治療になります。1回の治療は10分程度で終わります。照射に伴う痛みや熱さなどはありませんので、ご安心ください。
10回コースの他に1回、5回、15回、20回など様々な照射コースがありますので、病状や病気の部位などからそれぞれの患者さんに最適な治療を提案します。
また放射線治療は外来通院で行うことが出来ますので、患者さんのライフスタイルの妨げになりにくい治療と言えます。外来通院がご負担であれば、入院での治療にも対応しています。
副作用
根治照射に比べ放射線量が少ないので、副作用がとても少ない点が緩和照射の特徴と言えます。ほとんどの患者さんが何の副作用もなく治療を終えますが、まれに強い副作用が出ることもあります。・・・(以下、略)・・・
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