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てらまち・ねっと



 市長の暴挙・暴走というしかないやり方によって、市政や議会が大混乱している鹿児島県阿久根市。
 3月の定例議会にも市長や課長らが出席しない。
 それが、一転して5月19日の特別委員会に課長が出席したという。
 
 別の、5月になってのびっくり。
 市は同市体育協会に各団体の育成費として体協に年間約70万円の補助金を出しているのだけれど、会長職を自分に譲るよう求め、応じなければ、市総合運動公園業務の委託先を変更することを示唆したという。

 他方で、市民側にはリコールの準備が始まろうとしているようだ。
 リコールのことは、ここ山県市も準備しているし、名古屋市でもリコールが準備されている。
 リコール開始に微妙なのは参議院選挙のあおり。
 それら影響など、今のリコール状況は、近く、別に整理する

 週間ダイヤモンドの5月9日号は、
  ・・・・・ いまや日本で最も有名な市長といえば、阿久根市の竹原信一市長である。
 との書き出しで特集、
 阿久根で起きているような現象が、他の自治体にも発生しないとは言い切れない。もちろん、国政においてもだ。問われるのは有権者一人ひとりの眼力だ。
 と結んでいる。

(最近の関連ブログ)
  2010年5月8日 ⇒ ◆市長は「必要な政策は前倒しで専決処分」/阿久根市/「仕事は急いでやるもの、議会はおそい」

  4月22日 ⇒  ◆阿久根市の市長と議会の混迷/市長は広報で議員批判/ブログでは裁判官の報酬一覧

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●阿久根市長、市体協の会長職要求「補助金出している」
      2010年5月14日 読売新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、同市体育協会(松崎茂会長)に会長職を自分に譲るよう求め、「応じなければ、業務委託しないこともある」などと迫っていたことがわかった。体協側は「会長になりたい理由が分からない」と困惑している。

 市体協事務局によると、12日に開かれた理事会で、市の担当職員が「体協に補助金を出しているのは市だから、市長が会長になるべき」との竹原市長の意向を伝え、受け入れない場合は、体協に委託している市総合運動公園業務の委託先を変更することを示唆した。体協側が「市長を会長にするには規約の改正が必要」と説明すると、職員は「市長に伝える」と答えたという。

 市は毎年度、同公園の施設の貸し出し業務などの管理を体協に委託しており、各団体の育成費として体協に年間約70万円の補助金が出ている。体協規約では、会長職は各団体から選ばれた評議員が互選する。任期は2年で、次回改選は来年5月。

 竹原市長は16日まで県外に公務出張中で、市総務課は「コメントする立場にない」と話している。

●阿久根市民が意見交換会、「市長をリコールすべき」大半
  朝日 2010年5月18日0時55分
 竹原信一市長の議会ボイコットや市職労との対立などで混乱が続く鹿児島県阿久根市で17日、市民団体が竹原市政について意見交換する連続懇談会を始めた。約50人の出席者の多くは「市民が市長をリコールすべきだ」という考えを挙手で示した。懇談会は29日まで7地区で開く。

 主催したのは商店主や農業者など20~40代の市民でつくる「阿久根の将来を考える会」。初日は大川地区であり、呉服店を営む川原慎一会長が「市長に賛成、反対は関係なく、これからどうしたらいいのか一緒に考えたい」とあいさつした。

 ある男性は「市民は一致団結して市長を降ろすべきだ」と発言した。一方、別の女性は「出直し市長選で竹原市長がまた再選したら同じ」と不安を口にした。

 これらを受けて参加者に挙手を求めて意見を聞いたところ、「市民がリコールを出す方がいい」が圧倒的だった。竹原市長は31日でリコールが可能になる任期1年を迎えるが、7月に参院選が予定されるため、リコールの署名集めなどができるのは参院選以降になる。

●竹原市政 市民が検証 阿久根市で懇談会開催へ
     =2010/05/12付 西日本新聞朝刊=
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の市政運営を検証する住民団体「阿久根の将来を考える会」(川原慎一会長)は17日から、市内7カ所で市民懇談会を開く。議会への出席拒否や司法判断を無視し続けている竹原市政の問題点を住民が議論する。混迷する市政の正常化に向けて住民が動きだした。

 懇談会は、3月議会の出席拒否や議会に諮らない条例の専決処分など、議会の存在を否定するような竹原市政を住民の目線で検証するのが目的。「このままの市政でいいのか」を論点に意見交換する。意見は29日に市民会館で開く最後の懇談会で集約する。竹原市長や市議が希望すれば懇談会への出席を認めるが、発言は許可しない方針。

 川原会長は「今の市政は市を混乱させただけで発展につながる政策がない。住民が求める改革を実行してくれるのであれば竹原市長でなくてもいいはずだ。市長のリコール(解職請求)を求める意見が多ければそうなる」と話す。

 懇談会はいずれも午後7時から。場所と日程は次の通り。

 17日=大川中体育館▽18日=鶴川内地区集会施設▽21日=折多小体育館▽24日=西目地区構造改善センター▽25日=遠矢公民館▽26日=脇本地区公民館▽29日=市民会館。

●「阿久根を変えよう」 考える会の住民懇談会始まる
      南日本 2010 05/18 06:30
 阿久根市の竹原信一市長の市政運営を検証する現地の市民団体「阿久根の将来を考える会」は17日夜、同市大川の大川中学校体育館で住民との懇談会を開いた。50人の市民が集まり、「阿久根を変えよう」との声が上がった。懇談会は29日まで計7カ所である。

 川原慎一会長(42)が「私たちは阿久根市に何を望むのか。市長の賛成派、反対派ということではなく、市民の声を聞きたい」とあいさつ。数人の市議が参加したが、議員発言は原則遠慮してもらうこととした。

 市民からは「阿久根を混乱させたのはわれわれ市民。自分らが竹原市長を選んだ」「市長のおかげで、市役所のサービス向上が実現した」との意見が続いた。「恥ずかしくて阿久根出身と言えない」と叫ぶ女性もいた。

 市民からの要望で、議会での市長不信任案提出と、市民による市長リコールのどちらを選ぶか会場で挙手する場面も。不信任案派が数人で、リコール派が4割ほどとなった。

 「この機会に阿久根のイメージアップを図りたい」との意見が出ると、会場から拍手がわいた。

 市長のブログ さるさる日記 - 住民至上主義 さるさる日記  から 

■   2010/05/18 (火) 誰にも止められない

 皆さんは自分に対する独裁者になるべきではないでしょうか。それを放棄してしまっているから変な社会にしている。自分の中で他人の視線をイメージして、それに自分を操作させる事をしている。自分が好きなものを好きではなくて、自分が好きなはずのものを好きになろうとしている。『現実を生きてますか?』それが一番の、唯一の問題だと思う。自分の評価の事を考えてませんよ。何と呼ばれても構いません。皆さんには私を「独裁者」と呼ぶ自由があります。
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記者から、「あなたは独裁者なのでしょうか。?」と聞かれ、思いつきでこれを言ってしまった。
「歩くモラル」の仙波敏郎さんと会った時、「私は自分が正義だなんて思っていません、これは自分を道具にしたゲームです」と言ってしまった事を思い出す。

 今は頭の中で子供の泣き声が響いている。戦争や貧困のために泣いている、苦しんでいる人たちを感じる。ここからは議会や役所の事などふざけた遊びにしか感じられない。今日、自分はどういう言動をする事になるのか。考えても仕方が無いが、そのときになれば何かをやってしまう。これは自分でも止められない。


●ブログ市長欠席…議会特別委に市執行部が一転し出席
      産経 2010.5.19 12:42
 鹿児島県阿久根市議会は19日、前回定例議会で竹原信一市長と執行部が欠席したため継続審議となった、第5次阿久根市総合計画を審査する特別委員会を開き、特別委側の要請に応じて担当課長が出席、審議が進んだ。

 計画の基本構想を企画調整課長が説明した後、市議が「なぜ今回は出席したのか」と質問。課長は「市長の指示としか言えない」と答え、市議が「開かれた行政運営とは言えないのではないか」と指摘すると「答える立場にない」と述べた。

 前回定例議会では、竹原市長が「傍聴席にマスコミがいる」などの理由で出席を拒否、課長にも説明をしないよう指示していた。市議の一人は「初めから(市側が)出てくればよかった。計画の審議が遅れ、市民に申し訳ない」と話した。

●阿久根市執行部が一転、市議会特別委に出席
     南日本 2010 05/20 11:29
 阿久根市議会は19日、同市のまちづくりの基本構想を示す第5次総合計画(2010~19年度)を審査する特別委員会を開いた。これまで欠席していた執行部が一転して出席、同計画の説明や質疑に応じた。すべての部署の審査が終わらなかったため、6月以降に再開する。

 出席したのは、主管課の企画調整課など5部署。担当課長らは「竹原信一市長の指示で出席した」とした。竹原市長は取材に応じなかった。

 同特別委の鳥飼光明委員長は、執行部が出席したことについて「市総合計画が決まらないと県関与の事業が採択されない恐れがあることに、ようやく気付いたのではないか」と話した。
 3月定例会では、竹原市長が「傍聴席にマスコミがいる」などとして本会議の出席を拒否。執行部も竹原市長の指示で本会議や委員会への出席や答弁を拒否していた。

●阿久根市、5月も男性職員に給与支払わず 判決確定後2回目
      南日本 2010 05/22 11:00
 阿久根市の竹原信一市長が庁舎内に掲示した職員人件費の張り紙をはがしたとして懲戒免職処分となり、鹿児島地裁が処分取り消しを認め、給与支払い命令が確定した男性職員(46)について、市は給与支給日の21日、男性に給与を支払わなかった。給与不払いは、処分の効力停止を認めた2009年10月の地裁決定以降7回目で、今年3月に地裁判決が確定してから2回目。

民主主義揺るがす暴走市長 阿久根市の覚めない悪夢
      【第98回】 2010年5月10日 週刊ダイヤモンド 週刊ダイヤモンド編集部  委嘱記者 相川俊英
 過激なブログで話題を集めている鹿児島県阿久根市の竹原信一市長。一昨年の就任早々から議会と激しく対立し、一度失職。出直し選挙で再選して以来、公務員批判をエスカレートさせ、大暴走している。3月議会では審議ボイコットという前代未聞の挙に出た。阿久根の事例は、日本社会の自治の危うさを象徴するものだ。

「支援者からも“策士、策におぼれる”と言われてしまいました。今は虚しさでいっぱいです」

 こう唇を噛むのは、鹿児島県阿久根市の松元薫久市議。4月19日の市議会で、3人の市長支持派議員とともに市長不信任案を提出、代表して提出理由を述べた。しかし、採決では4人とも反対票を投じ、市長への不信任案は全会一致で否決された。松元市議は「議会の構成を変えたいと思い、議会解散を狙って出した」と説明するが、わかりにくいこと極まりない。駆け引きの範疇を超えている。

 いまや日本で最も有名な市長といえば、阿久根市の竹原信一市長である。一昨年8月の初当選直後から自らのブログ上で議員や市職員組合を激しく攻撃し、議会から2度不信任されて失職。

 だが、昨年5月の出直し市長選で激戦を制して再選を果たした。「わずか1年足らずで評価を下すのは早いのでは」との市民の思いが投票行動に表れたものと思われる。

 ブログ市長はその後、自らの意に沿わない市職員を処分するなど、強権をいっそう振るうようになった。強引な市政運営に拍車がかかり、反市長派議員(12人)との関係はさらに悪化。抜き差しならぬ状態が続いていた。

 予算案を審議する3月定例会で両者の対立は臨界点を超えてしまった。もっとも、一方の側の攻撃がエスカレートし、常軌を逸したものになっていったのが実情だ。

  ブログ市長が議会への出席をボイコットし、幹部職員にも議会側への説明を禁止する前代未聞の行動に出たのである。予算編成権を握る執行部が議決機関の審議に応じないなど、本来、ありえない話である。法律が想定していない行為で、議会制民主主義そのものを破壊する暴挙といえる。

 ブログ市長は議会への出席拒否を続ける一方で、3月14日には市民懇談会を開催した。詰めかけた約800人もの市民に対し、ボイコットの理由を「議会との駆け引きと歪曲報道を続けるマスコミへのお仕置き」と説明した。そして、「必ず、阿久根をよくします。やり方はお任せください」と、大見得を切った。

 結局、2010年度予算案は市長の説明がなされぬまま、議会側が減額修正し、可決された。これで一件落着とはならなかった。反市長派議員が議会報告会を開催したところ、ブログ市長が会場に突然、姿を現した。そして、驚く市議たちを尻目にマイクを握り、市職員の高給ぶりを批判する持論を展開した。そのうえで、壇上の市議たちに「あなたたちは市政に参加させません」と言い放った。会場内には怒号が飛び交い、つかみ合い寸前となった。

責任転嫁ばかりで何がしたいのか見えない
「市民のための行政に変えるとか、人件費を削減して他のものに活用するとか、考え方は間違っていなかったと思います。問題はやり方です。“人を傷つける改革ではうまくいかない”と、何度も言ったのですが、ダメでした」

 険しい表情で語るのは、牛之浜由美市議。最初の市長選で竹原陣営の中核を担ったが、その後、ブログ市長の言動に違和感を募らせ、出直し市長選前に決別した。

 牛之浜市議によれば、数人の運動員で戦った最初の市長選では、本人や周囲も当選できるとは思っていなかったという。それだけ、市民のあいだに市政への不満がふくらんでいたのではと、当時を振り返る。また、「当選するとは思っていなかっただけに市長本人も大変なプレッシャーを感じていたのでは」と語り、「(今は)職員が悪い、議員が悪いと責任転嫁ばかりで、何をしたいのか、阿久根をどう活性化するのかがまったく見えない」と、表情を曇らせる。

 ブログ市長は「広報あくね」4月号の市長コラムで、市議会の実態や職員給与についての分析を掲載している。市長の考えや思いが簡潔に表現されている。こんな内容だ。まずは議会や議員について。

──私は市議を約2年半務めたが、その経験からいうと、議員ほど楽な商売はない。年間30日も(出席)せずに415万円ほどもらう。議会には本当の議論は一切ない。“開いて、多数決”これだけだ。議員は誰にでもつとまる。本質的なやり取りは多数派議員だけが密室でおこなう。すなわち、談合で、議会は単なるアリバイ作りだ。多くの議員にとって活動の主目的は「当選すること」。もちろん、議員自身のためだ。

 ブログ市長の議会分析は辛らつだが、実態を見事に突いている。ほとんどの地方議会が残念ながら、ブログ市長の言うとおりだ。そして、阿久根市議会も例外ではなかったはずだ。

的を射た議会批判の歯切れのよさに市民の多くは溜飲が下がる思いではないか。

 しかし、現状がそうだからといって議会への出席を拒否し、議員の市政参加を否定するのは、論理の飛躍もはなはだしい。あるべき姿に議会が変わるように首長として真摯に話し合うべきだ。議会と真正面から論議を重ね、談合や駆け引きなどを排除すべきだ。

 どうにも納得できないのが、冒頭で触れた市長派による市長不信任案の提出だ。不信任成立で議会解散に持ち込み、出直し市議選で仲間を増やしたいとの思惑が見え見えだ。また、市長派議員が市長を擁護するばかりで、誰も市長にもの申さない点も、理解不能だ。市長の議会への出席拒否により、自分たちの存在意義も否定されているとは思わないのか。

嫉妬と不満から生じた公務員バッシングの炎
 ブログ市長が最もこだわっているのが、官民の給与格差である。コラムにも市内の官民給与の分析表を載せ、公務員の厚遇批判を激しく展開している。こんな内容だ。

 市内の民間企業では約7割が300万円未満の給与であるのに対し、市職員は21%が600万~700万円の給与、34%が700万~800万円の給与を得ている。本当に市民のために働く市職員にするには、暮らしが市民と同じでなければならない。公務員の給与と退職金、年金を市民並みにしなければいけない。

 阿久根では高齢化と過疎化が急速に進んでいる。市内に大きな企業はなく、農業や漁業で生計を立てている人も多い。国民年金だけで暮らす高齢者も少なくない。ブログ市長による公務員の高給批判が市民の感情を刺激し、現状への不満をぶつける先を提示するかたちとなった。もともと市政への不満もたまっていたことから、職員バッシングの炎を燃え上がらせることに。人間は誰しも、自分よりも恵まれた人を羨むものだ。また、自らを取り巻く環境が厳しいほど鬱憤を何かにぶつけがちだ。

「官の給与を下げる努力も必要だが、民の給与を上げることが大事ではないか」。こう指摘するのは、木下孝行市議。地域経済の活性化策が求められているのにもかかわらず、公務員批判ばかりでなんの手立ても講じられていないと、阿久根の現状に危機感を募らせる。壊すだけでつくることがまったくなされていないからだ。

 では、なぜ、現状を憂える反市長派市議が議会で市長不信任案を提出しないのか。「市長は市民によるリコールを恐れているのではないか。不信任では議員に辞めさせられたと抗弁できるが、リコールとなれば、言い訳できないからだ」(牛之浜市議)。

 市長のリコールには、就任1年後という規定がある。また、参院の任期満了の60日前から参院選まで署名集めが禁じられている。リコール活動を開始するとしても夏以降となり、それまでは身動きが取れない。

「しっかり政治を行える人を選ばずに、パフォーマンスに長じた人や市民受けすることを言う人を選んでいたら、地方自治は破綻してしまう。決して一自治体の問題ではないと思います」(木下市議)。

 阿久根で起きているような現象が、他の自治体にも発生しないとは言い切れない。もちろん、国政においてもだ。問われるのは有権者一人ひとりの眼力だ。


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