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てらまち・ねっと



 昨日、主治医に去勢抵抗性前立腺がんの治療薬として、「エンザルタミド」を処方してもらった。

 なぜか。
 PSAの急上昇は事前に調べて分かっていた。私が考えていった方向は、「第2次ホルモン療法の薬を使ってみるとか」・・・
 私のその考え方は、主治医と同方向だったので話が早かった。

 エンザルタミド(イクスタンジ) という。
 飲み方については、医師の勧めがあった。「飲むと、急激に倦怠感が来る、だから、眠る直前に飲むと、それをごまかせる」・・・
 面白い飲み方だと思った。

 私にとって初めてのその錠剤は、昨日の眠る前に飲んだ。1日1回で良いのは楽。
 実際、今日の日中も体調に悪影響はない。
 ともかく、今日は、その新しい薬の知識の幾つかを入れておいた。
 解説は、年度の新しいを先に置く。

2019年 ●エンザルタミドは転移性前立腺がん患者の生存期間を延長/海外がん医療情報リファレンス 2019年8月21日 
2019年 ●エンザルタミドによる全身倦怠感をCFSで評価し眠前投与が有用であった 1例/京都大学 泌尿紀要
2018年 ●去勢抵抗性前立腺がんで進化する個別化治療、患者さんに合わせた薬の使い分けと切り替えのタイミングとは/がんプラス

 なお、血中濃度とか、日数のことは後日調べてみよう・・・
 昨日9月30日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,666 訪問者数977」。

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2019年 ●エンザルタミドは転移性前立腺がん患者の生存期間を延長
    海外がん医療情報リファレンス 2019年8月21日 原文掲載日 2019/07/29 翻訳有田香名美/監修高山吉永(分子生物学/北里大学医学部分子遺伝学)

本剤とアンドロゲン除去療法との併用は臨床的に有用である。
エンザルタミド(イクスタンジ)とアンドロゲン除去療法(ADT)との併用が、進行性前立腺がん患者における経時的な転移の進行または死亡のリスクを有意に減少させたことが、デュークがん研究所が主導する臨床試験の結果から明らかになった。

この知見は、アンドロゲン受容体阻害剤であるエンザルタミドとアンドロゲン除去療法(ADT)とを併用した場合の有効性と安全性を評価したARCHES試験と呼ばれる多施設共同試験の成果であった。

この試験には、アンドロゲン除去療法(ADT)による治療を開始したばかりの、またはドセタキセル+ADTによる治療を最近完了した転移性前立腺がん患者1,150人が登録され、半数の患者がエンザルタミド+ADT併用、残りの半数がADT+プラセボを受けるように無作為に割り付けられた。 患者の多く(62%)は骨に4つ以上の転移部位があるか、または内臓に転移していると定義される腫瘍量の多い疾患で、それ以外(38%)は腫瘍量が少ない疾患であった。

「転移性前立腺がん患者は、標準的なホルモン療法を行っても予後不良であり、いまだ有効な治療法を必要としています」と、筆頭著者であるデュークがん研究所の内科外科部門教授Andrew Armstrong医師は述べた。

この試験の主要評価項目は放射線画像診断による無増悪生存期間であり、副次的評価項目は全生存期間、去勢抵抗性までの期間、追加治療までの期間、生活の質、骨折などの骨格関連事象までの期間、およびPSA(前立腺特異抗原)検査数値の上昇までの期間であった。

全体的に見て、エンザルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)はプラセボ+ADTと比較して放射線画像診断的増悪・死亡のリスクを有意に61%減少させた。 疾患進行におけるこうした改善は、腫瘍量および以前のドセタキセル使用を含む治療法にも関係なく見られた。骨格関連事象、去勢抵抗性、追加治療までの期間、およびPSA値上昇までの期間について有意な遅延が観察され、高い生活の質が長期間維持された。・・・(以下、略)・・・

2019年 ●エンザルタミドによる全身倦怠感を Cancer fatigue scale
(CFS)で評価し眠前投与が有用であった 1 例

    京都大学 泌尿紀要 65 : 469-472,2019年
エンザルタミド投与による全身倦怠感により 1 カ月以内に内服不可となった症例は 4 例であった(Haga, et al.,JSCO Annual Meeting 2015).
倦怠感改善のため,休薬・減量を行ったが,いずれも全体の投与量の減少につながる.これは治療効果の減少という恐れがあり,可能な限り常用量での投与が目標とされる.
これらの対策として投与時間の調整で自覚症状を軽減できるといった試み2~4)があり,至適投与量のままで眠前投与法を試みた.

・・・(略)・・・エンザルタミドは CRPC に対し PSA の低下に有効であり,治療薬が限られた状態で現状有効である薬剤をより長く継続できることは大変有用と考える.しかしながら一方でエンザルタミドによる倦怠感は,休薬ないし減量を余儀なくさせるケースもあり対応が求められる.
そこで治療効果において薬剤の AUC が投与量と比例関係であることを考慮すると,より長期間の至適投与量での治療継続が望ましく,それをサポートできる手段は非常に重要である.また副作用の出現が投与量に依存すること12)
や,一般的に血漿中濃度のピーク時に副作用が出現しやすいと考えられることから,その改善手段の 1 つとしてエンザルタミドの眠前投与は選択肢の 1 つとなりうるのではないかと考えた。
・・・(略)・・・
結 語
エンザルタミドによる副作用としての倦怠感が強い症例でも眠前投薬による CFS の改善を認め,至適投与量での治療継続が可能であった.

2018年 ●去勢抵抗性前立腺がんで進化する個別化治療、患者さんに合わせた薬の使い分けと切り替えのタイミングとは
  がん治療の最新情報を届けるがん情報サイト|がんプラス 2018.1 
上村博司先生 監修:横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科教授 上村博司先生 取材・文:町口 充
・・・(略)・・・ 例えばエンザルタミドは、てんかんなど痙攣性発作の既往がある患者さんや、脳梗塞の既往のある患者さんでは、副作用としてまれに強い発作が現れることがあるため、使いにくい薬です。こうした既往がある患者さんにはアビラテロンを優先します。

 一方、アビラテロンの副作用としては、これもまれにですが心筋梗塞、狭心症、心不全など心疾患の原因になったり、糖尿病を悪化させることがあります。そのため、これらの合併症をもつ人にはアビラテロンは使いにくいため、エンザルタミドを選択することになります。

 また、エンザルタミドは、高齢者に投与すると消化器症状が比較的出やすいといわれています。
一方、アビラテロンはプレドニゾロン(製品名:プレドニン)というステロイド薬と併用するため、ステロイドの効果によって高齢者にはQOL(生活の質)に利点が見込めるといわれています。 PSAの下がり方については、2剤に違いがみられます。比較的早くPSA値が下がるのがエンザルタミドで、比較的ゆっくりと効果を現すのがアビラテロンです。したがって、PSA値が非常に早く上昇するような症例にはエンザルタミドを優先して使う場合もあります

 エンザルタミドかアビラテロンによる治療を続けていて効果が弱まってきた際には、抗がん剤による治療を行います。全身状態が悪くなければ、ドセタキセルによる治療を行っていくのが一般的です。・・・(以下、略)・・・

コメント ( 5 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (mintdaisuki)
2021-10-02 00:32:49
こんばんは、てらまちさん。本日ブログで「エンザルタミド(イクスタンジ)とアンドロゲン除去療法(ADT)との併用が、進行性前立腺がん患者における経時的な転移の進行または死亡のリスクを有意に減少させたことが、デュークがん研究所が主導する臨床試験の結果から明らかになった。」との記載がありました。
今回、てらまちさんが処方されたのはエンザルタミドだけなんですよね?アンドロゲン除去療法というのは、現在てらまちさんは受けられているのでしょうか?
受けられていないのならどの様なお考えで受けられてないのかお教え頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 
 
 
Unknown (mintdaisuki)
2021-10-02 00:49:04
続けてカキコミ失礼します。エンザルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)が転移性前立腺ガンに有用との事ですが、これは私の場合にも当てはまるのでしょうか?
私も転移性前立腺ガンだと思いますが、現在のところ去勢抵抗性ではありません。
この段階では不要なのでしょうか、それもと今からでもこの組み合わせで対処すべきなのでしょうか?次から次へとお尋ねしてすみませんが、ご教示頂ければ幸いです。
 
 
 
評価と状況 (●てらまち)
2021-10-02 12:12:27
mintdaisukiさん、

>エンザルタミドだけなんですよね?アンドロゲン除去療法というのは、現在てらまちさんは受けられているのでしょうか?

私は、最初は、ゴナックス注射してましたが、昨年7月に外科療法でホルモンを断ちました。
 一般には、注射薬の人が多いですよね。

 私は、精巣から出るホルモンに関しては、薬より効果があると思うから。もちろん、ホルモンに関してみたとき、ホルモンを出す他のシステムに対する作用についての判断は分かれるでしょうが。

>転移性前立腺ガンに有用との事ですが、これは私の場合にも当てはまるのでしょうか?

論文を見る限り、ガン種についてはそう読むのが筋ではないでしょうか。もちろん、私は去勢抵抗性前立腺がんもと拡大解釈してますが(笑)
 ただし、「アーリーダ」につてでなく、「エンザルタミド」について、という違いがあるから同じ天秤では評価できません。

 なお、小線源治療の加療をされて、
 今も「アーリーダ」を使っておられるのか、過去形となったのかは私は分かりません・・・
 
 
 
Unknown (mintdaisuki)
2021-10-04 13:25:09
コメント返信ありがとうございます。
私の場合は、密封小線源治療後もアーリーダ等の投薬は変わらず。追加で今月末より前立腺への外照射、その後、転移巣のある骨へのサイバーナイフを実施すると思います。
その後は、当面投薬オンリーになると思われますが、その段階でベストの治療法は何か、将来を見据えて改めて勉強したいと思っています。
薬の種類、遺伝子検査等、様々な情報をてらまちさんのブログが頂戴しています。ありがとうございます。
 
 
 
先を見越しての対応 (●てらまち)
2021-10-06 20:46:07
mintdaisukiさん、

>その後は、当面投薬オンリーになると思われますが、その段階でベストの治療法は何か、将来を見据えて改めて勉強したい

先を見越しての対応、素晴らしいですね。

お互い、癌に先を越されないように頑張りましょう。
 
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