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てらまち・ねっと



 先週も石原産業の四日市工場に警察の捜索が入った。
 ここのところの動き、まだ出て来るフェロシルトの新たな不法投棄のこと。
 同社の織田健造社長の中日新聞の単独インタビュー、さらに、四日市公害の時から工場を見つめてきた沢井余志郎さんのインタビュー記事にもリンク。

 ところで、先週金曜日、名古屋駅から1分のところにある 名古屋E&J法律事務所 で、石原産業株主代表訴訟の合同弁護団会議が開かれた。

 議会の会議などと重なって、提訴日以降、なかなか行けない大阪地裁の裁判。
 
 訴訟の最初の頃、被告らは、この「てらまち・ねっと」のブログや吉川さんのブログを出して、悪意で訴訟をやっていると主張し、こちらは公益としてやっていることだと反論、そのうち裁判長が、そんなにいうならそれについて判断しましょうかと被告に述べて(つまり問題ないと明確にすること)片がついたとの話もあった。

 株主代表訴訟の継続と四日市工場の実態がどんどん出てくることは相互に作用し合っているのでは、と話したら弁護士から次のような意見。

 会社の監査委員は、自分たちが(株主代表)訴訟をやっているから自分たちはいいんだと、悪いのは会社の役員たちなんだ、実態の判明は何となく監査委員には分がいいとの思いがあるようだ・・・そんな趣旨の説明。
 
 妙な関係。

 会議が終わって、ある弁護士が「この前、岐阜県の ○○ と話したとき、『てらまちさんのおかげで、岐阜県もずいぶん変わりました』と話していましたよ」とのこと・・・
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ここのところ6位、7位あたり

●放射性物質を不適正管理 石原産業に指導  サンケイ 2008.8.8 19:58
 化学メーカー「石原産業」(大阪市)が四日市工場(三重県四日市市)で、放射性物質が付着した廃材を適正に管理していなかったとして、三重労働局は8日、労働安全衛生法に基づき同社などに文書で改善を指導した。
 労働局によると、同工場内で廃材を保管したり埋設したりした9カ所のうち地上のコンテナやドラム缶で保管された3カ所で、立ち入り禁止などの措置が必要な放射線量を検出した。このため、労働局は、関係者以外を立ち入り禁止にするとともに健康診断の実施などを工場長らに指導した。
 
  石原産業のWebページ から
 各 位
               平成20 年8 月8 日 石原産業株式会社
労働基準監督署からの是正勧告について
 本日、当社は、四日市労働基準監督署より、当社四日市工場硫酸法酸化チタン工場の一部で使用している放射性物質が付着している「ろ布」等について、以下の通り、労働安全衛生法等に係る是正勧告書等を受領しました。本件につきまして、ご関係の皆様にご迷惑ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますともに、本件勧告等を重く受け止め、改善措置等をとるべく真摯に対応してまいります。

1.指導内容
(1) 是正勧告内容
・ 当社四日市工場内の放射性物質が付着した「ろ布」等の作業を行った労働者(関係請負人の労働者も含みます。以下同じ。)に対し、労働安全衛生法またはこれに基づく命令の規定に違反しないような指導を行っていなかったこと
・ 放射性物質に汚染された物を取り扱う等の業務を行っているが、当該管理区域について、①標識によって明示していなかったこと、②関係者以外の立ち入り禁止措置をとっていなかったこと、③労働者の健康障害の防止に必要な事項を掲示していなかったこと
・ 放射線業務に従事する労働者等の管理区域内において受ける外部被ばく量等を測定していなかったこと
・ 放射性物質に汚染された物を保管廃棄する際、「かぎ」「標識」等適切な処置を施していなかったかったこと
・ 当該労働者に対し、電離放射線障害防止規則(以下「電離則」といいます。)に則った健康診断を行わなかったこと

 (2) 指導内容・・

2.今後の対応・・


●ホスゲン製造設備を現場検証  サンケイ 2008.8.7 19:25
 化学メーカー、石原産業(大阪市)が農薬原料で有毒ガスの「ホスゲン」を無届けで製造していた事件で、三重県警は7日、化学兵器禁止法違反容疑で、同社四日市工場(三重県四日市市)の製造設備を現場検証した。8日も検証を続ける。
 県警によると、石原産業の責任者の立ち会いで検証。製造設備は直径約2メートル、高さ約5メートルのタンクで、四日市工場内の農薬工場へホスゲンを送る配管が敷設されている。県警は裏付けのため、ホスゲンをつくる工程や農薬製造過程での使用方法、設備の製造能力を確認している。
 同社は、ホスゲンを年間30トン以上製造する場合に必要な経済産業省への届け出を怠り、平成17年から18年にかけて計約170トンを製造した疑いが持たれており、県警が6月、本社や四日市工場を家宅捜索した。

●石原産業:ホスゲン製造プラントなどを検証 三重県警  毎日 8月8日
 大手化学メーカー・石原産業(大阪市)の猛毒「ホスゲン」無届け製造問題で、三重県警生活環境課と四日市南署は7日、化学兵器禁止法違反の疑いで同社四日市工場(三重県四日市市)のホスゲン製造プラントなどの検証作業に着手した。8日以降も行う方針。
 検証は7日午前から、ホスゲン製造プラントを含む除草剤の製造工場で行われた。数人の捜査員が、ホスゲンの1日当たりの生産量を調べるなど、製造工程や設備を確認した。プラント内部にホスゲン製造を裏付ける残存物がないか調べることも検討しているが、作業には危険が伴う可能性があり、検証方法を慎重に見定めている。
 石原産業は5月、05年2月~06年10月にホスゲンを経済産業省に届け出ずに約170トン製造したことを明らかにした。【岡大介】

  石原産業のWebページ から 

本社機能の一部移転及び四日市工場の機構改革の件
          平成20 年8 月8 日
各位
             会社名 石原産業株式会社
           代表者名 取締役社長 織田 健造
 ・・四日市に「社長室」を新設し、経営監督機能を強化するとともに経営と工場現場の意思疎通を正確かつ迅速化してまいります。
 ・・・経営の透明性の確保と社会への説明責任を果たすために、本社に「広報委員会」を設置し、全社の広報体制の強化を図ります。
 ・・さらに四日市の「社長室」に、住民、行政、マスコミ、NPO など地域の皆様へのタイムリーな情報公開とコミュニケーション・・


●四日市に本社を一部移転 石原産業、取締役会で決定  中日 2008年8月9日 朝刊
 化学メーカー石原産業(大阪市)は8日、取締役会を開き、有毒ガス「ホスゲン」の無届け製造などをしていた四日市工場(三重県四日市市)に「四日市社長室」を新設し、内部監査室など本社の一部の部署を移転させることを決めた。
 四日市工場に近く、大阪本社から十数人の社員が移る。社長室内には工場になかった広報部を新設、本社から地球環境部も移す。環境対策や事故防止の業務は、社長室と既存の工場長直轄の環境安全部の二重体制となる。

 石原産業は「不正の再発防止のため工場の経営監督機能を強化し経営と生産現場の情報共有や意思疎通を向上させる」としている。
 四日市工場の地元、塩浜地区連合自治会の伊藤力会長は「社長室ができれば社長も陣頭指揮が執りやすいはず」と歓迎。「工場の監督指導を強化し、早く良い企業になってほしい」と話した。
 四日市公害を語り継ぐ市民団体「四日市再生公害市民塾」の沢井余志郎さん(80)は「組織が機能しないと意味がない。市民側ももっと関心を持ち、会社の改革を見守ることが大切だ」と語った。

●石原産業が本社機能を一部移転 四日市工場に  共同 8月8日
 化学メーカー石原産業(大阪市)は8日、同社四日市工場(三重県四日市市)で、農薬原料の有毒ガス「ホスゲン」の無届け製造など問題が相次いだことを受け、再発防止と信頼回復を図るため、同日付で本社機能の一部を同工場に移転し、工場の機構改革を実施したと発表した。

 同社によると、経営と工場現場の意思疎通を確実なものとするため工場に「社長室」を新設。環境や安全を担当する「環境安全部」を工場に移す。さらに「内部監査室」も本社から移転し、工場に対するチェック機能を強化する。
 同工場は、「ホスゲン」の無届け製造などに加え、産廃の放射線データの改ざん、火災の隠ぺいなど不祥事が相次いで発覚。織田健造社長が6月に本社機能の移転を表明し、社内で検討を進めていた。

●基準180倍のヒ素など敷地内から検出 石原産業四日市工場  ニッケイ 7月9日 23:01
 三重県は9日、石原産業四日市工場(三重県四日市市)の敷地内の土壌から、土壌汚染対策法で定める環境基準値を超える有害物質を検出したと発表した。ヒ素が最大180倍など計7種類が基準値を上回った。県は石原産業に対し原因を特定するよう求めた。
 県によると、同社が敷地内39地点でボーリング調査した結果、38地点で環境基準値を超える有害物質が検出された。ヒ素や鉛、カドミウムは1リットルあたり0.01ミリグラムの基準値に対し、それぞれ最大で180倍、170倍、77倍。六価クロムは同0.05ミリグラムの基準値の最大32倍だった。

●中津川でまたフェロシルトか 鉱山跡地で発見  岐阜 2008年07月11日08:19 
 石原産業(大阪市)が製造した有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄問題で、県は10日、中津川市瀬戸の鉱山跡地からフェロシルトらしきものが見つかった、と発表した。埋設量や面積は不明。
 同日、県と同社、市が現地調査し、社員が目視で確認した。同社が採取した土壌を分析し、フェロシルトと確定できれば、県は同社に埋設量や範囲を確定させ、早期の全量撤去を指導する。
 同市内では昨夏、フェロシルトが2カ所から相次いで見つかり、ともに全量撤去されている。

 県によると、フェロシルトらしきものは、かつて陶土を採取していた鉱山跡地内で、今は水に浸かっている約1100平方メートルの池状の土地から見つかった。同地の購入予定者が9日、水抜き作業をしていたところ、茶色い土の塊が二つ現れ、県に通報した。
 同地は以前、フェロシルトを扱っていた市内の土建業者が所有。業者は2005(平成17)年春、フェロシルトを使って環境保全植物ケナフの1種を栽培しようとしたが、地元住民が反対して、計画を中止したという。

●中津川のフェロシルト:鉱山跡地、六価クロムとフッ素も検出 /岐阜   毎日新聞 8月8日13時1分配信
 中津川市瀬戸の陶土鉱山跡地で、石原産業(大阪市)が製造した土壌埋め戻し材「フェロシルト」が混じった土砂が見つかった問題で、県は7日、土砂から国の環境基準を上回る六価クロムとフッ素を検出したと発表した。県は同社に対し、フェロシルトの埋設量や範囲を早期に調べ、撤去するよう指示している。
 県によると、有害物質14項目について調べたところ、六価クロムは基準の4・2倍、フッ素は1・75倍が検出された。今後は地下水汚染がないか調査する方針。県は水質や放射線量の調査は既に実施済みで「環境基準内」と公表している。【稲垣衆史】

●石原産業社長と公害の語り部・沢井さんに聞く  中日 2008年6月17日
 有毒ガス「ホスゲン」の無届け製造など石原産業四日市工場の9件の不正が明らかになってから1カ月余り。同社の織田健造社長(65)は16日、同工場で中日新聞の単独インタビューに応じ、あらためて再発防止や信頼回復への決意を語った。四日市公害の時から工場を見つめてきた沢井余志郎さん(79)も変化の兆しを感じ始めている。 (大島康介、神田要一、山田浩平)

◆もう繰り返さぬ 織田健造社長
 -不正公表から1カ月がたちました。
 「住民説明会などで大変厳しい批判をいただきました。住民は『まだ何か隠している』と不信を抱いている部分があると思いますが『石原は変わった』と思ってもらうため、何もかも見せていくしかありません」

 -四日市に本社を移転させるべきだとの声も上がっています。
 「従業員やシステムの問題もあり全面移転は難しいけど現在、移せる可能性がある部門はどこか検討しています。大阪でないとできない部門を除く、管理、経理、総務の各部門や社長室などで、7月をめどに結論を出したいと思います」

 -これまでの石原産業の企業体質をどう見ますか。
 「経営陣にコストダウンを優先し、環境への配慮などを後回しにする意識がありました。不正が相次いだ2004年ごろというのは、会社の純利益が最高だった時期でもあります。操業部門の責任者が、環境安全部門の責任者も兼務して、すべてを操業優先にして利益を求める方向に走ってしまいました。社内のコミュニケーションも、上司の言うことに逆らえない雰囲気でした」

 -四日市ぜんそく以降も何度も不正が繰り返されてきました。
 「四日市ぜんそくと廃硫酸の垂れ流しの問題が決着し、私が入社したころの石原産業は、ものすごく変わろうとしていました。フェロシルトの問題が起きたころには、上意下達の作業命令や情報公開をおろそかにする企業体質に戻ってしまいました。これ以上は繰り返していけません」

 -先月14日に不正を公表した後も工場内で火災の報告遅れや廃液漏れなどの不祥事が相次いでいます。
 「従業員に緊張感が足りません。火災の目撃者も何人かいましたが、上司に報告しませんでした」

 -ホスゲン製造設備を再稼働させる意向はありますか。
 「地域住民の理解を得るまでは、再稼働できないと思います」

 -今後はどのような廃棄物対策に取り組みますか。
 「廃棄物の総量を減らすことがポイント。酸化チタンの製造では廃棄物の多い硫酸法を縮小させて、塩素法に切り替えていきます。生産量は減るが仕方ありません」
 【おだ・けんぞう】 北海道大を卒業後、66年に石原産業入社。チタン鉱石など資源を扱う部門に長く従事。05年に取締役、07年6月に社長就任。65歳。
過去からの石原産業の体質を語る沢井余志郎さん=四日市市の自宅で

◆従業員再教育を 沢井余志郎さん
 -石原産業の体質は四日市公害のころから変わっていませんか。
 「石原産業では、かつて労働組合が社長のワンマン経営に反対して50日以上もストライキをやったことがあるんです。それをきっかけに社長を引退させた。組合に要求があると必ずストがあって、会社へ行くまでの道路に赤旗が林立してましたよ。三重の労働運動をリードしていた」

 -なぜ不正は繰り返されるのでしょうか。
 「そういう組合の委員長が、逆にぜんそく裁判の間に会社の専務になって、ついには社長になって。それで組合が極端に闘争しなくなったんですね。組合役員をやることが出世の踏み台になった。本来は会社側と緊張関係を持って、改善を要求する組織。それがなくなり、四日市港への廃硫酸垂れ流し事件もフェロシルト事件でも誰も何も言わなかった」

 -5月に公表した不正の中には、産廃汚泥の放射線量の改ざんもありましたが。
 「昭和50年代にかけ、磯津(四日市市)の漁師から『赤い水が流れてきて魚が寄り付かなくなった』と言われてサンプルを採取しに行ったんですよ。そしたら、現在の県環境保全事業団の腕章をした男性がきて『そんなことしなくても安全ですから』って言われて。『上の人からそう言うように言われてる』と正直でしたね。上の人というのは石原産業のことでした。今に始まった話ではない」

 -先日、四日市工場の見学に行ったそうですが、社長の印象は。
 「住民に一生懸命説明して、熱くなって討論しているのを見て、少なくともこれまでの社長とは違うと思えました。この男はやる気だなと。ただ、先日の工場火災でも消防に届けていなかった話が社内から上がって来なかったとも言っていた。“裸の王様”にならないか心配もあります」

 -会社が変わるには何が必要ですか。
 「石原が中心になって公害資料館のようなものを造って、そこで従業員教育をすることも必要だと思います。自治会長に了解を得ただけとか、すぐに補償金の話を持ち出して解決しようとする姿勢はだめ。公的な場所で、過去の公害の歴史を見て、2度と起こしてはいけないと社会の中で学ばせていくことが大切ですよ。社会の中の企業なんですから」
 【さわい・よしろう】 昭和30年代から北勢地域の企業労組が加盟する労働組合の事務局を務め、反公害運動を支えた。今も公害の語り部を続ける。79歳。

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