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てらまち・ねっと



 中国の農薬混入ギョウザ事件に関して、中国でも発生して日本国内で「中国説」が固まったのは先週のオリンピック開幕の直前。
 中国では、一時、「日本陰謀説」も出ていたから、落ち着くところに落ち着いた。

 とはいえ、7月初めに日本に知らされながら、国内で隠され、新任の野田消費者行政担当相が、先週の報道で初めて知った、というのは日本らしい。
 新聞も「進展隠す訳が分からない」などとしている。
 
 ともかく、安心してギョウザが食べられるようになるのはいつのことだろう。
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●中国国内のギョーザ中毒被害者は4人、首相報告は7月8日  サンケイ 2008.8.12 13:26
 ギョーザ中毒事件後に回収され、「天洋食品」の冷凍庫に山積みされたギョーザ=2008年2月、中国河北省石家荘市(共同)
 外務省は12日、中国製ギョーザ中毒事件で、中国国内で発生した中毒事件の被害者が4人だったことを明らかにした。被害は6月中に発生し、北海道洞爺湖サミット初日の7月7日夜に中国外交部から在中国日本大使館に情報が伝えられた。外務省は「捜査に支障が出る」との中国側の要請に従い、秘密情報として8日、秘書官を通じて福田康夫首相に報告、公表はされなかった。

 外務省アジア大洋州局の小原雅博参事官が民主党の中国製餃子(ギョーザ)中毒事件対策本部の会合で説明した。

 小原参事官は中国国内での中毒事件の原因について「推測情報だが、(ギョーザの製造元の)天洋食品の関係者が食べた可能性がある。少なくとも中国国内には天洋食品のギョーザは出回っていない」と述べた。

●中国製「毒ギョウザ」事件 中国で広がる「日本の陰謀説」  時事 2008/2/22
冷凍ギョウザをはじめ中国製食品で相次いで殺虫剤混入が明らかになった問題で、国内では中国で殺虫剤が混入したことが濃厚との見方が大半だ。しかし、中国では「日本に責任がある」という主張が広がっている。ネット上では、「日本は謝罪すべきだ」「日本側が国内で農薬が混入したことを認めたはずだ」といった書き込みが出始めている。

「日本人が毒物を混入した」との「誤解」が強まる

中国のネット上では日本の「陰謀説」まで囁かれている
日本側からすれば、中国国内での殺虫剤混入は当然といえば当然。大阪府枚方市のスーパーから回収された未開封のギョーザのうち2袋から、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出され、そのうち1袋は、包装袋の内側と外側から検出されたが、袋は完全な密封状態だった。それに加え、殺虫剤が日本で流通したものでないことが明らかになっている。さらに、日本各地の冷凍ギョーザや天洋食品以外の中国製食品でも「メタミドホス」などの殺虫剤が検出され、中国側の製造段階に混入した可能性が濃厚との見方が強まった。

そんななか、警察庁は2008年2月21日、国内で中国製冷凍ギョーザから検出された農薬メタミドホス成分の鑑定結果などから、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は中国国内で混入されたとする見方を示した。

しかし、中国ではそう受け取られてないらしい。

徳島では冷凍ギョーザのうち5袋の包装の外側から微量の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたが、県が2月11日に、販売店が防虫作業のために「ジクロルボス」を含む薬剤を使用している可能性があり、この薬剤が包装の表面に付着した可能性もあるとの見方を示した。この話が中国に伝わり、「日本人が毒物を混入した」との「誤解」が強まっているようだ。

「餃子事件は日本の右派かアメリカの計画的陰謀」
中国国内の報道では、「農薬と食品問題の裏に日本の戦略上の問題が隠されているのでは」といった陰謀説も出始め、ネット上の掲示板では、

「今度の餃子事件は日本の右派それともアメリカの力を借りて、計画的な陰謀ではないのか」
「中国人は馬鹿ではない。自分の食品の中に毒を入れるなんて、馬鹿すぎるのではないのか」
「中国政府を信じてます。日本人はどこまでもひどいことができる」
「オム真理教のことはまだ覚えてる?日本人は自分自身で毒を作ってるんだよ」
と書き込まれており、毒物混入は日本で行われたとの見方が中国国内の世論で強まっている。

さらに、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」では、「毒入りギョウザ」を報じる日本の放送をまとめた動画が多数投稿されているが、そこでは中国人ユーザーと思われる人が、

「今に、毒の源泉は日本側だったという調査結果が出るさ。日本(Jap)政府は中国に謝罪すべきだ」
「徳島県知事が記者会見で『毒物混入の原因は店舗内だった』と言ったじゃないか」
などと書き込んでいる。

なお、警察庁が中国国内で混入されたとの見解を示したことについて、中国外務省の劉建超報道局長は2008年2月21に「現段階で推測や不完全な証拠に基づいた判断は責任ある態度ではない」と述べ、日本側を批判している。

●「天洋食品」回収ギョーザ、中国で中毒…現地混入が濃厚に  2008年8月6日03時05分 読売新聞
 中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件で、製造元の中国河北省石家荘の「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したギョーザが流通し、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状を起こして、重大な健康被害が出ていたことがわかった。

 関係筋が5日明らかにした。これまで日中双方の警察当局がそれぞれ自国内でのメタミドホスの混入を否定してきたが、中国国内で同様の事件が発生したことにより、中国での混入の可能性が強まった。
 日本政府は今後、中国公安省に事実確認を要請するとみられ、日中両国の捜査協力がようやく本格化する可能性が出てきた。
 関係筋によると、中国側は7月初め、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の直前に、外交ルートを通じて、日本側にこの新事実を通告、中国での混入の可能性を示唆したという。

 事件が起きたのは6月中旬。天洋食品が回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を起こし、重大な健康被害が出たという。被害者の人数や症状などは不明だが、千葉県などの事件と同様、ギョーザに含まれていたメタミドホスが原因と特定された。事件後、日本に輸出される前の商品は天洋食品が回収したことになっており、今回、中毒を引き起こした商品が流通した理由やその経路などはわからない。

 中国側の混入の可能性が強まったことで、中国の捜査当局は事故と故意による混入の両面で改めて捜査を急ぐ必要に迫られそうだ。
 冷凍ギョーザ中毒事件では、千葉、兵庫両県の3家族10人が昨年末から今年1月にかけ、天洋食品製造のギョーザで中毒症状になった。中国側は2月末、「原料、生産工程、輸送過程でメタミドホスが混入された状況は見つかっていない」との見方を表明。これに対し、警察庁は、メタミドホスの成分分析の結果、日本国内にはない不純物が検出されたことなどから、「日本で混入された可能性は極めて低い」との見解を示していた。

●天洋食品ギョーザ、中国で中毒 現地混入濃厚に  2008年8月6日11時14分
 中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、中国国内で回収された製造元・天洋食品(中国河北省)のギョーザを食べた複数の中国人が、有機リン系農薬成分メタミドホスによる中毒症状を起こしていたことが6日、政府関係者の話で分かった。警察庁は中国側に詳しい情報を求めるとともに、同成分が現地で混入された疑いが高まったとみている。

 関係者によると、この情報は7月の北海道洞爺湖サミット直前に、外交ルートを通じて日本政府に通知され、外務省から警察庁に伝えられていた。流通経路などは中国公安省が調べている模様で、警察庁は北京五輪の閉幕を待って、中国側との捜査協力をさらに強める構えだ。
 天洋食品製ギョーザは中国国内の市場でも出回っていたため、日本での中毒が発覚した1月末以降、中国国内でも回収された。詳しい経緯は不明だが、6月中旬に回収品を食べた複数の中国人が中毒症状を訴えた。症状が重い人もおり、メタミドホスが原因と特定されたという。

 日本側のこれまでの捜査では、吐き気や下痢の中毒症状の被害を受けた千葉、兵庫両県の計3家族が食べた問題のギョーザや、関西地方のスーパーなどから回収された主に包装袋の外側が汚染されていた商品のほかに、新たな汚染は見つかっていない。
 具材からはニラの残留検疫基準の6万倍を超える同成分が検出されている。「包装袋の外側から染み込むとは考えられない量」(警察庁幹部)として、同庁は日本での流通過程で混入された可能性は極めて低いと断定している。
 一方、中国側は、実際に流通する状態と近い条件で行ったとする浸透実験で、大部分の袋の外側から同成分が中に浸透したと主張。従業員55人の事情聴取結果などから「工場での混入の疑いはない」としていた。

 日中捜査当局はこれまで、捜査や科学鑑定の専門家による情報交換会議を4回開催したが、双方の見解の溝は埋まらなかった。その後も四川大地震の発生や北京五輪警備などの影響もあり、両国間の捜査協力に目立った進展はない。警察庁は同成分の鑑定などで協力に応じる構えだ。

◆政府「中国当局が捜査中」とこれまで公表せず
 政府高官は6日、中国政府から情報が伝えられていたことを認めたうえで、公表していなかった理由について「まだ中国の捜査当局が捜査している」と述べた。外務省幹部も「事実が確認できたら日本に正式に伝えてくることになっている」と説明。「日中双方とも『国内では混入していない』と言ってきたが、違った話が出てきた」と指摘した。

●社説 ギョーザ中毒/進展隠す訳が分からない   河北新報  2008年08月07日木曜日
 中国のあの会社の冷凍ギョーザを、日本での事件の後に食べた中国の人が中毒になり、あの殺虫剤が検出された。
 事態の新しい展開だと、誰だって思う。しかも、あの中国政府が自ら連絡してきた。これだって大きな変化だ。

 日本政府が現時点で掌握している事実の中身、日中両政府間のやりとりの詳細はまだ分からない。しかし、きのう、はっきりしたことが一つある。
 日本政府はこの情報を公表しなかった。被害者も含めて国民に伝えようとせず、隠した。

 なぜか。福田康夫首相はきのう「捜査上の問題」と答えたが、この情報の概要を公表することが捜査に重大な支障を及ぼすとは思えない。
 五輪を控え、何かにつけて治安情報に神経質になっている中国に気を使ったのだろうか。それは違うと言うのであれば、きちんと説明してほしい。

 政府が中国と足並みをそろえて、情報を隠そうと決めた。この事実は重いと思う。決定に誰が、どう関与したか。しっかり検証されなければならない。
 中国製ギョーザによる中毒事件が1月に発覚し、製造元の天洋食品(中国河北省)は中国国内の冷凍ギョーザを回収した。これがなぜか出回り、6月中旬、中毒患者が出て、殺虫剤の「メタミドホス」が検出された。中国はこの事実を7月の北海道洞爺湖サミット前、日本に連絡した。きのう明らかになったのは、こんな経緯だ。

 警察庁は殺虫剤が中国で混入されたのは確定的だとの見解を既に2月に中国に伝えている。今回の中毒情報は、これを裏付ける重要な手掛かりになる。
 半面、実行犯の特定やその動静の把握に直接影響するわけではない。公表しない理由として「捜査上の問題」を挙げるのは的外れだ。

 中国は中国国内での殺虫剤混入を否定してきた。自国内での中毒発生は、その主張を撤回せざるを得ない出来事になる。しかも五輪開幕が迫っている。食の安全への不信を一層膨らませる事態はできれば避けたい。
 それでも中国政府は日本への連絡を選択した。その後のサミット中の日中首脳会談で胡錦濤主席は、関係部門に「捜査の加速」を指示していると述べている。今なら自国での中毒発生を前提にした発言とも読める。

 問われるべきなのは日本の対応だ。外務省や警察庁、首相官邸で公表、非公表の得失についてどんな意見が交わされたのか。「機密」とすべき意味合いを、どの程度、吟味したのか。
 中国側から非公表の要請があったと想定してみる。「情報公開の基準が違う。政府と報道機関の関係も違う。速やかに連絡してきたことを公表すれば、マイナスにはならない。首脳会談で早期解決への連携を強調しよう」。そんなふうに反論できなかったものか。

 消費者庁新設を打ち出した福田政権が、食の安全にかかわる情報を隠した。日本の国民の知る権利が、結果的に中国と同じレベルで扱われた。経緯と訳をはっきり説明すべきだ。

●中国でギョーザ中毒 野田消費者相「報道で知った」  朝日 2008年8月6日22時11分
 野田消費者行政担当相は6日、中国国内でも中国製冷凍ギョーザによる中毒事件が起きたことについて、記者団に「報道で知った。外務省や警察とは『消費者行政を担っているので、きちっと連携をとらせていただきたい』と約束したので、これからは失敗なきよう頑張る」と述べ、政府内の情報共有に問題があったとの認識を示した。

 野田氏はギョーザ事件に対する政府の関係閣僚会議の取りまとめ役で、食品による被害情報を一元的に集約する消費者庁創設も担当している

●外務、警察に不快感=中国ギョーザ事件、情報伝わらず-野田消費者相  時事 2008/08/06-19:56
 野田聖子消費者行政担当相は6日夕、中国でもギョーザによる中毒事件が起きていたことについて「報道を通じて情報を得た」と述べ、同日朝まで事実関係を把握していなかったことを明らかにした。その上で「今後こういうことがないよう、外務省と警察庁にちゃんと連携してくれと申し上げた」として、両省庁に不快感を示した。内閣府で記者団に語った。

 野田氏は「きょう1日、捜査に携わっている外務省、警察(庁)の人たちと情報共有の作業をした」と説明。ただ、政府部内の情報共有に問題があったのではないかとの質問には、「そういう大げさなことではないと思う。消費者行政の担当者として存在感を示していかないといけないという反省だ」と述べるにとどまった。


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