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てらまち・ねっと



 昨日の夜、アメリカで豚インフルエンザによる初の死者、とニュースで流れた。
 パンデミック(大流行)の警戒ステージが「フェーズ4」になったのが前日の28日、すぐに「フェーズ5」になるのだろうと思っていたら、案の定2日後の再引き上げ。

  「歴史上初めての最大限の警戒態勢が必要」
  「世界的大流行のおそれが差し迫っている」
  「豊かな国では症状が軽く、発展途上国では重いことが分かっている」
  「メキシコに行ったことがない人が感染している」
  「感染の仕方が変化している」
  
 経済も含めて、影響は一層大きくなると見られている。

(関連)4月27日のブログは、
   ⇒ ◆豚インフルエンザ/鳥インフルエンザとは型が違う/パンデミック(大流行)の不安はあるけど

 4月28日ブログ
   ⇒ ◆警戒レベルを「フェーズ4」に/もはや封じ込め出来ず/封鎖や渡航制限しても広がる/豚インフルエンザ/

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●パンデミック(大流行)の警戒ステージ
4月30日 毎日新聞「新型インフル:「フェーズ5に近づいている」WHO担当者」 から
4月28日 毎日新聞「豚インフル:経済への悪影響に配慮か WHO「5」見送り」 から
 

●警戒水準、初の「5」に 新型インフルでWHO  2009/04/30 06:19 【共同通信】
 【ジュネーブ29日共同】新型インフルエンザの拡大を受け、世界保健機関(WHO)は29日、世界的大流行(パンデミック)が「差し迫っている」と表明、警戒水準(フェーズ)を現行の「4」から初の「5」に引き上げた。「5」はパンデミックに極めて近い状況。国際的な人の移動などの制限が一層強化され、経済、社会の各分野に深刻な影響が広がるのは必至だが、WHOは国際社会に強い警告を発する必要があると判断した。

 WHOは警戒水準を27日に「3」から「4」に引き上げたばかり。わずか2日間で再引き上げを迫られた。WHOのマーガレット・チャン事務局長が29日深夜(日本時間30日早朝)緊急記者会見を開き、引き上げを発表した。

 チャン事務局長はパンデミックに発展すれば「人類全体が危機にさらされる」と強調。再引き上げは感染の中心となったメキシコに加えて米国でも「地域レベルで持続的な人から人への感染」が確認されたためだと説明した。

 新型インフルエンザの感染確認は29日までに北米や中米、欧州、中東、オセアニアの計10カ国に拡大。ウイルスが国境を越える勢いは衰えをまったくみせていない。29日には米テキサス州に滞在中のメキシコ人幼児の死亡が判明、メキシコ以外で初の死者となった。

 日本政府は28日に麻生太郎首相を本部長とする対策本部を設置し、検疫強化や国内侵入の防止に着手しているが、一層の対策強化を迫られることになった。

●WHO、警戒水準「5」に引き上げ 新型インフル   日経 4月30日
 【ジュネーブ=藤田剛】世界保健機関(WHO)は29日夜(日本時間30日朝)、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザが世界各国に広がったことを受け、世界の警戒水準(フェーズ)を1段階上の「5」(2カ国以上で人から人への感染が拡大)に引き上げた。WHOが世界的大流行(パンデミック)が差し迫っていることを宣言した形で、世界の経済に大きな影響を与えそうだ。 (05:07)

●WHO、警戒水準をフェーズ5へ引き上げ 豚インフル  朝日 2009年4月30日5時16分
【ジュネーブ=南島信也】新型の豚インフルエンザの感染拡大が世界各国で歯止めがかからない状況を受け、世界保健機関(WHO)は29日夜、3度目の緊急委員会を開き、警戒レベルを「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げた。メキシコ、米国以外の地域で感染者が増加し、二次感染とみられるケースも増えていることから、引き上げが必要と判断した。WHOのマーガレット・チャン事務局長が緊急記者会見を開き、説明した。

 警戒レベルは27日に「フェーズ4」に引き上げられたばかり。「フェーズ5」は人と動物の混合ウイルスによる地域単位の感染が、1つのWHO管轄地域内の2カ国以上で起きており、大流行(パンデミック)の兆候があると認定された場合に宣言される。

●豚インフル、米国内で初の死者 訪米中のメキシコ人幼児   2009年4月30日0時58分
 【ワシントン=勝田敏彦、ジュネーブ=南島信也】米テキサス州保健局は29日、同州で、新型の豚インフルエンザに感染した1歳10カ月のメキシコ人男児が死亡したと発表した。米国内では初の死者で、メキシコ以外で死亡が確認されたのは初めて。ドイツとオーストリア、中米コスタリカでも感染を確認。世界保健機関(WHO)は30日朝(日本時間30日夕)にもジュネーブで3度目の緊急委員会を開く。

 警戒レベルを現在のフェーズ4からフェーズ5へと引き上げることを検討するとみられる。WHOのケイジ・フクダ事務局長補は29日の定例会見で警戒レベルについて「フェーズ5に近づきつつある」と述べる一方、「まだそこに至ったというわけではない」とも語った。フェーズ5は世界的大流行(パンデミック)の一歩手前の段階となる。

 同州保健局の発表によると、死亡した男児は4月4日、親族に会うため家族とともにメキシコ市からテキサス州境のメキシコの町マタモロスを訪問。8日に高熱が出て、数日後に国境を越えたテキサス州ブラウンズビルにある病院に入院した。翌日、同州ヒューストン近郊の病院に移送されたが、今週になって死亡した。米疾病対策センター(CDC)が男児の豚インフルエンザ感染を確認した。

 オバマ米大統領は29日、初の死者発生など米国内で感染拡大が続く現状を「深刻な状況」と憂慮。「政府は、ウイルスを抑え込むためにできることをすべてやる。最大限の予防措置を取る時だ」と述べた。CDCは29日、アラバマ、インディアナ、マサチューセッツ、ミシガン、ネバダの各州で初の感染者が見つかるなどして、全米の感染者は10州で計91人に達したと発表した。男児は初の死亡例として統計に含まれている。

 カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は28日、同州内の感染拡大を受け非常事態を宣言。オバマ大統領は28日、対策のため15億ドル(約1460億円)の予算を可決するよう連邦議会に求めた。

 被害が最も深刻なメキシコでは28日、感染が疑われる死者が159人に増加した。コルドバ保健相によると、うち感染が確認された死者は7人で、感染の疑いのある人は2498人に増えた。

 一方、WHO緊急委のメンバーで国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長は28日、会見し、世界各地での二次感染の拡大に懸念を示し、警戒レベルについて「フェーズ5と判断する条件が整ってきている」と述べ、WHOが近く再引き上げを検討する可能性を示唆した。

●人・人感染続けば毒性上がる恐れも 豚インフルエンザ  朝日 2009年4月30日3時1分
 今回疑われるウイルス発生のしくみ
 豚インフルエンザ感染がメキシコや米国のほか、欧州でもじわじわと広がっている。

 世界全体での今後の被害の大きさをはかる上で重要なのは、感染の広がりと、豚インフルエンザウイルスが人にもたらす重症度だ。

 広がりをみるには、世界保健機関(WHO)が出す警戒レベルが重要。WHOは27日、「人から人への感染が広がっている」としてレベルを「フェーズ3」から「4」に引き上げた。今後の焦点は「5」に上がるかどうかだ。

 判断した27日時点では、メキシコでは人から人への感染が連続して起こっているが、その他の国では二次感染がなく散発的という評価だった。フェーズ5へは、こうした二次感染による集団感染が2カ国以上で起きていると判断された場合に引き上げられる。

 また、どの程度感染者が死亡するのかが大きな問題だ。例えば、日本で毎年のように流行するインフルエンザと似た程度(0・1%以下)なら、あまり恐れる必要はない。

 WHOの緊急委員会に委員として出席していた田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長は28日の会見で「今回のウイルスは強毒型になるような変化は起きていない」と話した。米疾病対策センター(CDC)の動物実験でも、今回の豚インフルエンザは弱毒型だと見られている。

 ただ、インフルエンザのウイルスは変異しやすい。弱毒型であっても、人から人への感染が連続して起これば、人に免疫の乏しいタイプに変わり、重症度が高くなることもある。1918年のスペイン風邪も弱毒型。最初は軽い症状から始まり、次第に重くなったとされる。

 インフルエンザに詳しい菅谷憲夫・けいゆう病院(横浜市)小児科部長は「今回のウイルスは今後、重い症状を起こすように変化する可能性がある。一方で、あまり広まらないで世界から消えてしまうこともありうる」と語る。


 感染者の症状はメキシコ以外では軽いとされるが、米国での入院患者は5人。外岡(とのおか)立人・元北海道小樽市保健所長は、「発病者の数からみれば決して軽くない」と指摘する。

 「東南アジアに広がれば、(強毒性の)鳥インフルエンザとまざりあったウイルスが出てこないか心配だ」と伊藤寿啓・鳥取大教授。「この先どうなるかは各国の水際対策によるのではないか」と話す。

●【新型インフル】なぜ?感染拡大 防げなかったWHO (1/3ページ)  産経 2009.4.29 20:42
スイス・ジュネーブのWHO本部=27日(AP) 【ロンドン=木村正人】感染が世界に拡大し、警戒レベルが「フェーズ4」に引き上げられた新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)。2003年に新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)、05年に鳥インフルエンザが流行し、世界保健機関(WHO)は「パンデミック(世界的大流行)」対策に全力を注いできた。にもかかわらず、WHOはなぜ、感染拡大を防げなかったのか-。

 ■パンデミック対策
 メキシコで発生した新型インフルエンザは米国、カナダから、欧州のスペイン、英国に広がり、イスラエル、ニュージーランドでも感染が確認された。

 28日、WHOは「旅行制限や国境閉鎖を勧告しない」と発表。表向きの理由は経済への影響を避けるためだが、初期対策の遅れで“封じ込め”が意味をなさないほど感染の拡大を許してしまったことを認めた格好だ。

 インフルエンザの世界的大流行は30~40年に1度の周期で起きている。前回の香港インフルエンザ(1968年)から40年が経過している現在、「パンデミックが最も起こりやすい環境にある」と警鐘を鳴らしていたのが、ほかならぬWHOだった。

 WHOは、死者は全世界で740万人、最悪で1億人を超える事態を想定し、99年にインフルエンザパンデミック準備計画、2005年にグローバルインフルエンザ事前対策計画を策定していた。

 また、SARSでは世界の研究機関がWHOの「グローバル感染症警報・対応ネットワーク(GORAN)」を通じて情報交換し、1カ月で病原体の特定に成功。07年に施行された改正国際保健規則でWHOの役割が強化され、各国がインフルエンザ監視体制の構築や症例調査、抗ウイルス薬の備蓄などを進めるなど、準備は万全のはずだった。

 しかし、豚インフルエンザはWHOの防御網をくぐり抜け、世界中に広がっていった。

■想定外
 現地からの報道によると、メキシコ保健省が最初にインフルエンザに似た症状に気づいたのは3月18日。今月12日には中部サンルイスポトシ州で豚インフルエンザに感染した女性(39)が死亡し、同省は4日後、全米保健機関(PAHO)に豚インフルエンザの感染拡大を通報した。

 検査を依頼したカナダの保健当局が、メキシコと米国の患者が同じ豚インフルエンザウイルスを保有していることを突き止めたのは22日のこと。24日にはすでにメキシコで感染が疑われる患者が900人を超え、死者62人を数える事態に発展していた。


 世界の感染症対策を調査したロンドン大学衛生熱帯医学大学院チームは報告書で、メキシコを中南米で最も感染症対策の準備が進んだ国と位置づけている。

 それでも感染拡大を防げなかった理由について、2000~02年にWHOで勤務し、調査に加わったタイ出身のハンボラボンチャイ講師は「豚インフルエンザウイルスの突然変異」を指摘する。

 メキシコでは同ウイルスの動物間感染は確認され、豚に接触する人にもまれには感染するが、軽症ですむと考えられてきた。それが豚の体内で保有されている間に鳥や人のウイルスの影響を受け、人から人へ感染するウイルスに突然変異したため、「原因特定に手間取った」と同講師は分析している。


こうした事情はWHOも同様で、英紙フィナンシャル・タイムズは「WHOはいまだにウイルスの特徴や致死率を公開していない」と、その対応の遅れを批判する。

 昨年12月、ジュネーブでWHOの新型インフルエンザ政府間会合が開かれたが、焦点はあくまでもアジアの鳥インフルエンザ対策だった。WHOも豚インフルエンザが流行するとは想定していなかったのだ。

 先進国と途上国間で監視体制や抗ウイルス薬備蓄の格差は大きく、情報共有や感染拡大の封じ込めなどの面でも、WHOの課題は残っている。

 国際社会は今回、人類の対応を上回るスピードでウイルスが変異している実態を突きつけられたともいえる。


●「フェーズ4」速報後50分、早朝ニュースに合わせ発生会見  2009年4月29日07時13分 読売新聞
新型インフル
 世界保健機関(WHO)が警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げる――という速報がテレビから流れたのは28日午前5時過ぎ。東京・霞が関にある厚生労働省新型インフルエンザ対策推進室のスタッフが一斉に立ち上がった。

 約50分後の午前5時50分、新型インフルエンザの発生を宣言する厚労大臣声明が発表された。舛添厚労相は、午前7時のNHKニュース時刻にぴたりと合わせたようにして始めた記者会見をこう締めくくった。「この危機に打ち勝つべく、全力を挙げてまいりたい」

 公邸で秘書官から電話で情報を受けた麻生首相は、午前7時45分に国会内に移動、内閣危機管理監を呼び、「新型インフルエンザ対策本部」設置と早期開催を指示した。首相自身が本部長を務める対策本部が設置されたのは同8時。午後0時37分に始まった会合でウイルスの国内侵入阻止対策などの基本方針を決定した。

 阪神大震災などでは対応の遅れが指摘された。政権の危機管理能力が問われるだけに、首相は27日夜、WHOの会議が前倒しで招集された段階から警戒レベル引き上げの可能性が高いと見て、河村官房長官と念入りに対応を確認していた。

 新型インフルエンザ発生宣言を受け、厚労省はメキシコ、米国、カナダから国内に到着する全航空機を対象に機内検疫に着手した。米国アトランタ発のデルタ航空便が午後1時過ぎ、成田空港に到着すると、空港検疫所の検疫官7人が慌ただしく機内に乗り込んだ。

 防護服に手袋、ゴーグルにマスク……。“完全防備”の7人は、検疫法に基づく検疫作業であることを宣言。体温を検知するサーモグラフィーを乗客たちの顔に当てる一方、質問票を手渡して海外での行動を確認した。検疫が終了した乗客が機外に出ると、一人ひとりにマスクが手渡された。

 成田、関空などの国際空港でこの日、作業にあたった検疫官は約160人。計36便の到着便が機内検疫の対象となった。デルタ航空便でアルゼンチンから帰国した埼玉県の男性会社員(44)は「乗客は全員、冷静に対応していた」と話した。

●クローズアップ2009:新型インフル「フェーズ4」に(その1) 未知の領域に突入(1/5ページ) 
毎日新聞 2009年4月29日 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の世界的大流行(パンデミック)に備える警戒レベルを初めて「フェーズ4」に引き上げた。WHOによると、「4」は大流行に移行する可能性がある段階だ。この事態をどう受け止めればいいのか。感染の疑いがある場合、どう対処したらいいのか。【江口一、関東晋慈】

◆日本政府、行動計画を実施 毒性不明、「冷静対応を」
◆早めの相談が重要
 ◇フェーズ4には、どんな意味があるのか
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