ここのところ、アップルのスマートフォン新製品「iPhone 5s」「iPhone 5c」が話題を集めている。
ドコモも取り扱いを開始し、iPhoneの売れ行き自体が、そのまま携帯電話事業者の「シェア争い」に直結するのだという。
3社の比較や現状、将来の見込みなど、調べてみた。
スマホやタブレットが将来いつまで主流の機器であるかは疑問だけど、数年は主流で行くのだろうから、ある程度のことは知っておきたい。
「KDDIが依然iPhone 5を"在庫処分中" - オトクに潜む落とし穴とは!?」(マイナビニュース)の中には、今後のことも触れられていて、ふむふむと思った。
デスクトップのパソコンの利用者は1/4、というデータも最近どこかで見た覚え。
自分で使っているデスクトップは、もう「5年使用」なので、そっくり入れ替えようかと思っている。
うちは、2人で、今年機種変更で新調した携帯1台、新規のスマホ1台、古いノートパソコン1台、新しいタブレット1台、デスクトップ2台を使用中。
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●iPhone 5cを使った通信速度調査、最速はソフトバンクに - MMD研究所
マイナビニュース [2013/09/27]
MMD研究所は27日、NTTドコモ/KDDI(au)/ソフトバンクモバイルのiPhone 5cを使った「キャリア・地域別通信速度比較調査」の結果を公表した。全国20都市125カ所にてスピードテストを行った結果、ダウンロード平均速度はソフトバンクモバイルが最も早かった。また今回の調査スポットにおいては、3キャリアともにLTEカバー率が100%だった。
全国125カ所での通信速度調査結果、ソフトバンクモバイルが26.45Mbps、KDDI(au)が22.00Mbps、NTTドコモが18.21Mbpsとソフトバンクモバイルが最も速い結果になった
iPhone 5cを使って各キャリアのダウンロード平均スピードを調べたところ、全国平均でソフトバンクモバイルが26.45Mbps、KDDI(au)が22.00Mbps、NTTドコモが18.21Mbpsと、ソフトバンクモバイルのiPhone 5cが最も速い結果になった。
また20Mbps以上の通信速度を記録した調査スポット数を調べたところ、ソフトバンクモバイルが87カ所、KDDI(au)が62カ所、NTTドコモが39カ所と、こちらもソフトバンクモバイルが最も多い結果となった。
なお、アップロード平均スピードについては、全国平均でソフトバンクが11.59Mbps、KDDI(au)が10.70Mbps、NTTドコモが5.47Mbpsで、こちらもソフトバンクがトップだった。
調査スポットは、全国20都市(札幌/盛岡/仙台/さいたま/千葉/東京/横浜/新潟/金沢/浜松/名古屋/京都/大阪/神戸/岡山/広島/高松/福岡/熊本/那覇)の空港、駅、観光地など計125カ所。なお計測した全スポットで3キャリアともにLTE通信が利用できた。
調査にはスピードテストアプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を使用。10時から19時の時間帯に同条件下で各3回計測し、平均値を記録した。また調査開始時3G回線のスポットにおいては、機内モードのオン/オフを最大3回繰り返してLTE通信を確認した。調査期間は21日から25日まで。
●【レポート】KDDIが依然iPhone 5を"在庫処分中" - オトクに潜む落とし穴とは!?
マイナビニュース Nakano Yayoi [2013/09/27]
9月20日に販売が開始されたアップルのスマートフォン新製品「iPhone 5s」「iPhone 5c」。今回からドコモがiPhoneの取り扱いを開始したことで、家電量販店の携帯売り場は各キャリアとも新型iPhone一色になっている。しかし、そんな中、1年前に発売された「iPhone 5」がいまだに売れているという。新型iPhoneが登場したにもかかわらず、なぜiPhone 5がまだ売れているのか? 本稿では、その背景を探るとともに、注意すべき点について紹介したい。
全国の家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」が、9月25日に発表した携帯電話ランキング(集計期間:9月16~22日)では、20日に発売されたばかりのiPhone 5s/5cがランキングに登場し、各キャリアが販売するiPhone 5sのうち7機種がトップ10入りする結果となっている。しかし、3位にランクインしているのは、前モデルであるKDDI版iPhone 5 16GBであり、さらにソフトバンク版iPhone 5 16GBも5位に入っている。
iPhone 5s(左)とiPhone 5c
前モデルであるiPhone 5がランクインした要因としては、iPhoneが他のスマートフォンと比べて息が長く、1年前の機種であっても見劣りしないためという点も挙げられる。だが、もっとも影響を与えたと思われるのは、販売店によるiPhone 5の"在庫処分セール"だ。各販売店はキャッシュバックなどを付けることで、残りのiPhone 5を売り切ることに必死のようだ。
そもそも、各キャリアのiPhone 5s/5cは、16GBであれば新規契約・MNPの場合の実質負担額は0円となっており、新モデルであっても入手しやすくなっている。そこで、前モデルのiPhone 5を売り出すために用いられているのが、端末の一括価格の値引きと、現金やポイントによるキャッシュバックだ。
秋葉原のとある家電量販店のKDDI(au)担当に聞いたところ、iPhone 5の在庫は「まだ、ある」とのことで、新規契約の場合はiPhone 5とiPhone 5sで料金は大きく違わないが、MNPの場合、iPhone 5 16GBであれば2万円分のポイントがキャッシュバックされ、さらに端末を一括1円で購入できるため、「トータルで約6万円、(iPhone 5sよりも)安くなる」ということだった。
たしかに、値引きやキャッシュバックで数万円安くなるというのは魅力的であり、「そこまで機能が変わらないなら、iPhone 5でもいいか」と思ってしまう消費者もいるかもしれない。しかし、とくにKDDIを利用している場合、iPhone 5とiPhone 5s/5cでは、利用できるネットワークに大きな違いがあるため注意が必要だ。
新モデルのiPhone 5s/5cでは、iPhone 5が非対応だった800MHz帯のLTEも利用可能となっている。800MHz帯はプラチナバンドと呼ばれる周波数帯で、つながりやすいことが特徴。日本では、ドコモとKDDIが800MHz帯でLTEを展開しているが、とりわけ800MHz帯を熱心にアピールしているのはKDDIだ。KDDIが20日に開催したiPhone発売イベントにおいても、同社の田中社長が「プラチナバンドLTE」の利点を述べ、ネットワークに自信を見せていた。
それだけに、800MHz帯のLTEに対応していないiPhone 5をキャッシュバック付きで大々的に売り出すことには疑問を感じる。KDDIは2013年5月に消費者庁からLTEの広告表示について措置命令を受けたが、これは「受信最大75Mbpsの超高速ネットワークを実人口カバー率96%に急速拡大。(2013年3月末予定)」と広告に表記し、「iPhone 5を含む」としていたものの、実際にはiPhone 5は対象機種ではなく、3月末時点でのiPhone 5の下り最大75Mbpsエリアの実人口カバー率はわずか14%だったという。このLTEエリアの狭さの要因となっているのが、iPhone 5が800MHz帯に対応していない点だ。そのため、800MHz帯に対応した新モデルのiPhone 5s/5cでは、KDDIのLTEエリアの狭さは解消されている。
一方、ソフトバンクもiPhone 5を売り続けているが、同社がLTEを展開しているのは、iPhone 5でも利用できる1.7GHz帯、2GHz帯のため、現時点ではiPhone 5とiPhone 5s/5cでは利用できるネットワークに違いはない。しかし、2014年4月にソフトバンクはプラチナバンドの900MHz帯でのLTEサービスの開始を予定しているため、その頃になればiPhone 5と新モデルのネットワーク品質に違いが出てくるかもしれない。
3キャリアのiPhone 5s/5cで利用できるLTEの周波数帯をまとめると、
ドコモとKDDIは、2GHz帯に加えて、プラチナバンドの800MHz帯。
ソフトバンクは2GHz帯と1.7GHz帯となる。
さらに、ドコモは2013年10月より東名阪エリアで1.7GHz帯のLTEサービスを開始する予定だ。
通信が混雑しがちな都市部に対応したもので、同周波数帯でのサービスが開始すれば、ドコモ版iPhone 5s/5cは、3つの周波数帯のLTEに対応することになり、他社を一歩リードする。
* * *
iPhone 5s/5cが発売されたにもかかわらず、いまだに売れているiPhone 5。その背景には、キャッシュバックを付けてでもiPhone 5の在庫を処分したいという販売店の思惑があるようだ。しかし、Twitterなどでは「KDDIは800MHz帯をアピールするなら、同周波数帯に対応しないiPhone 5を販売停止すべき」という声も見られる。数万円のキャッシュバックはたしかに魅力的かもしれないが、iPhoneを購入する際は、目先のオトクにばかり釣られずに、長期的な視点で冷静に判断したいところだ。
●新型iPhone販売 緒戦はソフトバンク勝利 ドコモ、販路整備遅れ“弾切れ”
2013年09月25日 08時58分
iPhone 5s/5cの量販店での販売は、ソフトバンクのシェアが4割強に達し、緒戦を制したもようだ。初参入のドコモは最下位だった。
NTTドコモの参入で携帯大手3社が20日に一斉に発売した米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5s」と「5c」の家電量販店での23日まで3連休を挟んだ4日間の販売状況は、ソフトバンクモバイルがシェアで4割強に達し、緒戦を制したもようだ。2位はKDDI、3位はドコモで3割前後だった。取り扱い店舗数の違いや在庫確保などで2社が先行の利を生かしたようだ。
都内の家電量販店では3連休中、携帯大手3社が一斉に発売した「アイフォーン」を求める来店者でにぎわった=22日、東京・池袋【拡大】 市場調査会社BCN(東京都千代田区)がまとめた全国主要量販店230店舗のPOSデータ集計によると、3社のシェアはソフトバンクが43.9%で首位、2位のKDDIが33.8%、ドコモは22.3%にとどまった。
別の調査データでも、ソフトバンク4割、KDDIとドコモが3割前後だった。集計にはアップル直営店や通信事業者系ショップの販売台数や予約数は含まれない。特に上位モデル「5s」の人気カラー「金」と「シルバー」は各店とも在庫がほとんどなく、「発売と同時に売り切れた」(ビックカメラ新宿西口店)。
新規参入したドコモはドコモショップ2400店のうちアイフォーンを発売したのは1057店で、まだ取り扱っていない大手量販店もあるなど販路の整備が遅れていた。ドコモは「日、月曜日は“弾切れ”が痛かった」(幹部)と話すように在庫不足も響いたようだ。
●発売1週目はソフトバンクがトップ!
(2013年9月27日 読売新聞)
. 9月20日、iPhoneの新モデル「iPhone 5s」「iPhone 5c」が発売された。新たにドコモも取り扱いを開始し、iPhoneを巡る争いは、そのまま携帯電話事業者(キャリア)のシェア争いに直結する。
今回は、速報として家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、「iPhone 5s/5c」に限ったキャリア別販売台数シェアをまとめた。
「iPhone 5」を上回る好調な滑り出し 「iPhone 5s+5c」で1.5倍
「iPhone 5s/5c」は、ソフトバンクモバイル、KDDI(au)、NTTドコモの3キャリアが販売する。「iPhone 5c」は事前予約を受け付けていたが、「iPhone 5s」は、各キャリアとも事前予約を一切受け付けなかった。こうした事情もあり、「BCNランキング」によると、新iPhone(iPhone 5s+5c)の発売後3日間(9月20~22日)の販売台数は、「iPhone 5」の発売後3日間の販売台数の約1.5倍に達した。内訳は、指紋認証機能を搭載した「iPhone 5s」が83.2%、「iPhone 5c」が16.8%。「iPhone 5s」だけでも、「iPhone 5」を上回っている。
「5s」も「5c」もソフトバンクモバイルがシェア1位 ドコモとauは僅差
「iPhone 5s」と「iPhone 5c」を合わせたキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンクモバイル44.7%、ドコモ27.8%、au27.5%。国内初代モデル「iPhone 3G」から、5年以上にわたって販売してきたソフトバンクモバイルがトップの座を守った。
「iPhone 5s」に限ると、ソフトバンクモバイルのシェアは45.9%にアップし、初参入のドコモは27.4%、auは26.7%だった。同様に、「iPhone 5c」に限ると、ソフトバンクモバイル(38.5%)、au(31.7%)、ドコモ(29.8%)の順となり、こちらは僅差でauが2位につけた。「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の販売台数の差は4.9倍。予想通り、ハイエンドモデルの「iPhone 5s」に人気が集中した。「iPhone 5c」は、発売直後に最新モデルを購入する層ではなく、欲しい時に、自分に合ったものを購入するような層がターゲット。発売から少し経つと、傾向は変わってくるだろう。
「iPhone 5s/5c」の発売1週目に当たる9月第3週(9月16~22日)の携帯電話全体の機種別ランキング1位は、シェア7.5%でソフトバンクモバイルの「iPhone 5s」の32GBモデル。2位には、0.1ポイント差で、同じくソフトバンクモバイルの「iPhone 5s」の64GBモデルが続いた。また、新iPhoneのうち、ドコモは「iPhone 5s」の64GBモデル、auは「iPhone 5s」の32GBモデルがトップ。「iPhone 5」を含め、1位から9位までiPhoneシリーズが独占し、「iPhone 5」を含むiPhoneシリーズの販売台数シェアは、携帯電話全体の66.9%、スマートフォン全体の77.1%に達した。
MNP・学割・下取り……シェア争いの鍵を握るキャンペーン
発売1週目は、約2年前の「iPhone 4S」、1年前の「iPhone 5」に続いて、ソフトバンクモバイルが制した。ソフトバンクモバイルは、「ダブルLTE」と名づけた2.1GH帯と1.7GHz帯(イー・モバイル)を下り最大75Mbpsへ高速化し、「倍速ダブルLTE」と命名。「つながりやすさNo.1」や「倍速ダブルLTE」といったキャッチーなコピーで良さを訴えるネットワークや、展開中のさまざまなキャンペーンが市場に評価されたようだ。
各キャリアとも、自社の契約数を増やし、他社の契約数を減らすMNP(携帯電話番号ポータビリティ)利用者を優遇している。ドコモが学生を対象としたキャンペーン「ドコモへスイッチ学割」を打ち出すと、対抗するようにソフトバンクモバイルは「のりかえ学割」、auは「U22 au にかえる割」を発表し、それぞれ9月20日から開始した。対象者や条件、割引金額などは若干異なるが、「学割」を含むMNP向けキャンペーンの内容は、各キャリアともほぼ同じ。例えばソフトバンクモバイルの場合、全年齢を対象とした「バンバンのりかえ割」を適用すると合計2万3520円(「基本使用料2年間0円」の特典を選んだ場合)、学生を対象とした「のりかえ学割」を適用すると合計7万3080円、通常より安くなる。加えて、ソフトバンクモバイルは、独自の施策として、iPhone 4S以前のiPhoneユーザーなど向けに、パケット通信料を1年間(学生は2年間)、毎月1050円割り引く「かいかえ割」を実施し、既存ユーザーの引き止めにも抜かりがない。
ドコモの参入によって、データ通信中心のイー・モバイルを除いて、どのキャリアのユーザーでも、MNPを利用せずにiPhoneを利用できる環境が整った。同時に、キャリアに紐づいていた「iPhoneプレミアム」がなくなり、各キャリアは、端末代を含めた料金やネットワーク環境、独自サービスなどによって、ユーザーから「選ばれる」立場になった。学割や下取りなどのキャンペーン合戦が示す通り、キャリア間の競争はますます激しくなりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
●iPhone 5s/5c、ビジネスシーンでの利用は「au」優位か -- 高層ビルが立ち並ぶ「オフィス街」通信速度調査
インターネットコム 2013年09月27日19時00分
iPhone 5s/5c、ビジネスシーンでの利用は「au」優位か -- 高層ビルが立ち並ぶ「オフィス街」通信速度調査 写真一覧(2件)iPhone 5s/5c が発売された9月20日、当誌では3キャリアの iPhone 5c を使用した通信速度調査を行い、その結果をお伝えした。2度目となる今回の調査では、利用シーンを“ビジネスの場”に限定。ビジネスマンが多く行き交い高層ビルが立ち並ぶ“ビジネス街・オフィス街”で速度を調べたところ、au が優位との結果が出た。
■各キャリアの iPhone 5s/5c 向け LTE インフラをおさらい
調査結果を紹介する前に、3キャリアの iPhone 5s/5c 向け LTE インフラを整理しておこう。
まず NTT ドコモの LTE サービス「Xi」は、2.1GHz 帯と1.7GHz 帯、1.5GHz 帯のほか、プラチナバンドと呼ばれる 800MHz 帯の4帯域を使う。このうち、同社の iPhone は2.1GHz 帯と1.7GHz 帯、800MHz 帯の3帯域に対応しており、強力なインフラであるように見えるが、800MHz 帯がカバーするエリアは主に山間部で、さらに1.7GHz 帯は現状東名阪のみの展開予定(2013年10月)。ビル陰や山間部に電波が届きにくい2.1GHz 帯が主力なのには、些か不安を拭い切れない。
KDDI(au)の iPhone 5s/5cは、同社 LTEサービス「au 4G LTE」の2.1GHz 帯と800MHz 帯に対応。この800MHz帯は、実人口カバー率97%(2013年8月末時点)と整備が行き届いているのが特徴で、今回端末仕様が改められたことで iPhone 5s/5c でも利用可能となった。一方、同社の Android 端末が対応する 1.5GHz 帯が使えないのは惜しいポイントだ。
ソフトバンクモバイルの iPhone 5s/5c は、イー・モバイルの LTE を利用した、2.1GHz 帯と 1.7GHz 帯による「ダブル LTE」の進化版「倍速ダブル LTE」が最大の武器。なお「倍速ダブル LTE」は、サービス帯域幅を5MHz 幅から10MHz 幅へ拡張し、下り速度75Mbps を実現したものだ。しかしソフトバンクモバイルは現状、3キャリア中唯一、プラチナバンド帯の LTE をサービス開始しておらず(2014年4月開始予定)、現時点では iPhone 5s/5c も利用できない。
■調査スポットは「都内のビジネス街・オフィス街」4箇所
今回の調査は、実際のビジネスシーンに合わせ、平日のビジネスアワー(10時~17時)に実施。使用端末は前回と同じく iPhone 5c(32GB)。
調査スポットに選んだのは、ビジネス街に特化した「東京・新丸ビルと丸ビル沿いの歩道」「西新宿・新宿センタービル沿いの歩道」「汐留・日本テレビ付近」「大手町・サンケイビル広場付近」の都内4か所。各スポット内の LTE 受信可能地点で「RBB TODAY SPEEDTEST」により通信速度を計5回計測し、最大値と最大値を除いた上で下り・上り速度の平均を記録した。
■オフィス街では「au」が有利、次点は「ソフトバンク」
全4スポットでの調査の結果、下りは au が他社を圧倒するスコアを記録し、上りは同じく au とソフトバンクが優秀な結果を残した。3スポットで下りトップとなった au は、特にオフィスビルが密集する「西新宿・新宿センタービル沿いの歩道」で強く 37.41Mbps と抜群のスピードを発揮。ソフトバンクモバイルは上りでは安定した速さを見せたものの、下りでは一定して低い数値を記録した。ドコモは、「東京・新丸ビルと丸ビル沿いの歩道」の下り速度は好成績だったが、他スポットでは優位性を示すことができなかった。
全てビジネスマンの多い高層ビルに囲まれた場所での計測だったが、ドコモ以外は LTE が途切れることはなく、アンテナバーの状態も良好だった。なお、調査結果の中で気になったのは、「汐留・日本テレビ付近」でのスコアの悪さ。他スポットでは各キャリアで得意不得意が見られたものの、同スポットでは3キャリア全てが下り・上りともに“やや遅い”結果となった。
■au の勝因はプラチナバンド LTE と基地局数の差
au の結果が良好だった要因として考えられるのは、前述した“実人口カバー率97%の 800MHz 帯”を中心とした LTE 網への対応だろう。またそれと共に、同社の総基地局数・プラチナバンド基地局数が多いことだ。
現在、国内で 800MHz 帯を LTE に利用しているのは au とドコモのみ。これまで 800MHz 帯を中心にインフラ整備を進めてきた au は、基地局数5.7万のうち3.2万がプラチナバンドに対応している。一方のドコモは、基地局数3.4万のうちプラチナバンド対応は2,000で、ソフトバンクはプラチナバンド(900MHz 帯)での LTE 提供が来年4月予定なので3.9万もの基地局があるもののプラチナバンド対応基地局はゼロだ(各社公表値は2013年8月17日時点のもの)。au は、この大きなアドバンテージを確実にオフィスビルが密集するエリアでの「つながりやすさ」に活かせていると見られる。
なお、ソフトバンクモバイルは今回結果がauに劣ったものの、ドコモよりもよかったことから、iPhone の発売と同時に開始した「倍速ダブル LTE」で、プラチナバンド(900MHz帯)不在を補っているようだ。
iPhone 5s/5c において強力なインフラを提供する KDDI(au)と、プラチナバンド LTE に遅れをとったものの健闘するソフトバンクモバイル、そして iPhone の取り扱いが不慣れなためか既存のインフラを活かしきれていない様にも見える NTT ドコモ。引き続き各社の動向に注目だ。
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