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てらまち・ねっと



 ギリシャの国民投票で緊縮策拒否が示された。「緊縮賛成」が勝つではないかと予測する傾向がわずかに強いとみていたけれど。

 政権交代したばかりの現首相が、突然の国民投票に逆転をかけた。結果は思う通りになったとはいえ、先行きはかえって混迷することに。ギリシャの将来について、今時点の報道は厳しい。EU(ヨーロッパ連合)の支えなしには破綻する国が、EUと強く交渉することになれば、亀裂が深まる状況は素直な予測。

 (ロイター)《緊縮策拒否が示されたことで、ギリシャ情勢が混迷の度を増すことは必至。ユーロ圏内での政治・金融面での立場が危うくなり、支援を受けることができなければ銀行破綻も視野に入る。》

 (毎日)《ギリシャが緊縮策拒否の姿勢を強めるのは確実。長期間の交渉になり、ギリシャ経済が立ち行かなくなる恐れもある。・・市場に衝撃が走りそうだ。ユーロ圏離脱観測が高まり、週明け6日の各国市場でユーロ下落や株安などの混乱が広がる恐れがある。

 今朝はこんなニュースを整理してみた。

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●“賛否”どちらも混乱招く…ギリシャ国民投票始まる"
          ヤフー 2015年7月5日(日)
 財政危機のギリシャで、いよいよ国民投票が始まりました。世論は賛成と反対が拮抗(きっこう)し、大接戦になる見通しです。今回の国民投票では、EU(ヨーロッパ連合)側の提示する財政再建策の賛否が問われていますが、「反対」が多数を占めればギリシャはユーロ圏から離脱する可能性が高まり、世界経済に影響を与える懸念があります。一方、「賛成」が多数の場合でも政権は総辞職するとみられ、政情不安に陥る恐れが出てきます。現地ギリシャのアテネから報告です。(テレビ朝日系(ANN))

●ギリシャ国民投票は緊縮反対が優勢、混迷度増す
    ロイター 2015年 07月 6日
[アテネ 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)が求める緊縮策の是非を問うギリシャ国民投票が5日行われ、予想以上の差で受け入れ拒否が優勢となっている。

開票が半分近く進んだ時点で61%が反対となっており、内務省の公式予想でも最終的に同様の結果になることが確認された。

緊縮策拒否が示されたことで、ギリシャ情勢が混迷の度を増すことは必至。ユーロ圏内での政治・金融面での立場が危うくなり、支援を受けることができなければ銀行破綻も視野に入る。

首都アテネ中心部の議会前にあるシンタグマ広場では、反対派の市民が投票結果を祝して集まりはじめている。

ギリシャのスクルレティス労働相は、「政府は今や、われわれに新たな道を開く合意に向け強力な交渉ツールを得た」と債権団との交渉力を高まるとの認識を示した。

ユーロ圏当局者は、6日にユーロ圏の緊急財務相会合(ユーログループ)は予定されていない、と述べた。

欧州中央銀行(ECB)は6日午前に理事会を開く予定。ギリシャ政府報道官は緊急流動性支援(ELA)の「増額を要請する」と述べたが、ECBは増額に後ろ向きとみられる。

ギリシャのメルケル首相は6日午後にパリでフランスのオランド大統領と会談する予定。欧州委員会は7日に会合を開き、欧州議会に状況を報告する予定。

ただ「EU首脳は直ちに会合を開くべき」(ドイツ社会民主党幹部)との声もでている。

●ギリシャ国民投票 緊縮策反対派が賛成派を大きくリードか
 fnn-news 07/06
財政危機に陥っているギリシャで実施された、緊縮策受け入れの是非を問う国民投票は、開票作業が行われているが、反対派が賛成派を大きくリードしている。
反対派リードの一報を受けて、アテネの国会議事堂前の広場には、反対票を投じた人たちが、徐々に集まり始めている。
国民投票は、日本時間6日午前1時に締め切られた。
ギリシャ政府発表の速報値によると、開票率が50%を超えた時点で、反対票が、賛成票を20ポイント以上引き離していて、反対派の勝利が濃厚な情勢。
これを受けて、ギリシャ政府は「すぐにでも交渉をまとめるべく、あらゆる努力をする」との声明を発表、チプラス首相の動向に注目が集まっている。

●ギリシャ:国民投票 賛否傾向、所得で差 緊縮策 富める者は〇、貧する者は×
            毎日新聞 2015年07月06日
 【アテネ宮川裕章、福島良典】欧州におけるギリシャの未来を占う国民投票が5日実施された。欧州連合(EU)など債権者が金融支援の条件として突き付けた財政緊縮策を受け入れるか、拒否するか−−。世論は「イエス(緊縮策受け入れ)」と「ノー(拒否)」で割れた。5年に及ぶ緊縮策の痛みを肌で感じる労働者が多い地区では「ノー」が優勢で、ユーロ圏にとどまることで恩恵を受けているエリート層は「イエス」が多数派だった。経済的な格差が反映されているようだ。

 労働者階級が多いアテネ郊外のペリステリ地区では「ノー」が多く、取材に応じた10人中7人が反対票を投じた。

 元技師のマブルディス・ディミトリスさん(60)は「数年で年金支給額が半分以下になり、電気代など公共料金の支払いも滞っている」と緊縮策への不満をぶちまけた。「このままでは国民が窒息してしまう。反対票を投じることで、ギリシャは強い立場でEUと交渉できる」

 「ノー」が勝った場合でも、「(ユーロ圏離脱は)ドイツやフランスが脅しているだけで、現実には有り得ない」と考えている。反対票を投じた他の6人もユーロ圏からの離脱は望んでいない。

 感じられるのは「侮辱された」という思いだ。元電話会社勤務のアナスタショプロス・ユアニスさん(69)は「EUの先進国から内政に介入され、国家の尊厳が傷つけられている。欧州の発展はギリシャ文明が起源だということを彼らに知らしめたい」と力説した。

 賛成票を投じた若い世代もいた。大学生の女性、アドリアナ・ヤカクさん(22)は「賛成なら融資を受け続けられると思う。でも、欧州の他国から信用されていない気がするし、私たちの未来を誰も保証してくれない。投票結果がどうなっても、その後、何が起こるか不安だ」と語った。

 一方、アテネ中心部で外国大使館などが集まる高級住宅街コロナキ地区。投票所が設置された小学校の構内では「イエス」陣営のステッカーをシャツに貼った運動員が有権者に賛成を呼びかけていた。取材した有権者10人のうち反対は1人だけで、9人が賛成票を投じた。

 エコノミストのデフィミトリオス・ジェルシスさん(65)は「問われているのはユーロ圏に残るかどうか。(緊縮策履行という)困難はつきまとうが、残らなければならない」と指摘。年金生活者のステリィオスさん(82)は「ギリシャには『悪いもの二つから選ぶなら、より悪くない方を選べ』という言葉がある。『イエス』なら欧州とユーロ圏にとどまれる」と話す。

 高級住宅街にも、1週間に及ぶ資本規制が暗い影を落としている。銀行閉鎖のため預金引き出しは現金自動受払機(ATM)での1日60ユーロ(約8200円)が上限。投票の帰りにATMに立ち寄り、行列する有権者の姿が目立った。

 コロナキ地区の薬局店主、ゼネツァノスさん(55)が「小児用の解熱剤、血圧降下剤、抗うつ剤が不足気味だ」と明かす。女性医師(45)は「患者は医薬品の輸入が止まるのではないかと心配している。心臓病や糖尿病などの慢性疾患の患者は3〜4カ月分の薬を買いだめしている」と語った。

●ギリシャ:展望開けず 国民投票後も厳しい交渉
     毎日新聞 2015年07月06日
 欧州連合(EU)などの示した財政緊縮策受け入れの是非を問うギリシャの国民投票は、「賛成」と「反対」のどちらが多数になっても今後の展開は難しい。「賛成」でも「困難な話し合い」(ユンケル欧州委員長)だ。「反対」の場合でもEUは「交渉に応じる」(メルケル独首相)という立場だが、ギリシャが緊縮策拒否の姿勢を強めるのは確実。長期間の交渉になり、ギリシャ経済が立ち行かなくなる恐れもある。

 「賛成」の場合の問題はギリシャへの信頼感がなくなっている点だ。チプラス首相は「賛成」なら辞任すると示唆しているが、居座れば「だれが再建策を実行できるのか」(EU外交筋)との疑問は強い。さらに、ユーロ圏19カ国すべての議会承認が必要な新支援枠組みを使うため、より厳しい緊縮策でないと承認は得られないとみられる。

 「反対」の場合、チプラス首相が民意を背景にEUとの再交渉に臨む。首相側が緊縮策を受け入れるかは不明で、交渉長期化は避けられない。欧州中央銀行(ECB)のユーロ供給制限が続く可能性があり、企業の倒産などが懸念される。

 トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は4日「国民投票はユーロ圏残留を問うものではない。(反対という結果でも)ギリシャをユーロ圏内にとどめる」と離脱説を否定した。

 一方、金融市場では今回の国民投票について、「ギリシャがユーロ圏にとどまるか否かの選択」との受け止めが強い。

 ギリシャは債務不履行(デフォルト)状態に陥ったが、EUが危機対応策を強化していることもあり、市場への影響は限定的だった。今回の国民投票も、「賛成が多数を占めると予想する投資家が多い」(英証券大手)という。それだけに、反対多数の結果はサプライズ(驚き)となり、市場に衝撃が走りそうだ。ユーロ圏離脱観測が高まり、週明け6日の各国市場でユーロ下落や株安などの混乱が広がる恐れがある。【小倉祥徳、ブリュッセル斎藤義彦】

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