ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『ピンスポット』演劇部顧問OB会報に載りました。

2016-01-26 08:46:48 | 演劇

 山形県の演劇部顧問OBで年間2回くらいかな?会報を出してる、ていうより出してもらってる。新庄南高で長く顧問を務め、退職後もその地の文化活動を様々な部面でリードする近江正人さんが、責任編集という形で雑務一切を仕切ってくれて続いている。

 内容は、OBたちが書く、高校演劇大会評やアマチュア劇団劇評、顧問の近況など、退職後も元気いっぱい地域の演劇文化活動を引っ張る姿が伝わってくる。やるもんだ!演劇部顧問!と仲間褒め。

 今回も僕の文章を載せてくれた。県芸文会長を務める大谷駿雄さんや詩人、演劇評論家でもある近江正人さんの文章の末席に連ねさせてもらった。格調高いお二人の文章、比べられちゃ適わないので、大いにくだけた調子で、菜の花座公演『不幸せくらべ』を振り返った。まっ、高校生の目にもとまる会報でもあるから、高校生にも身近に感じられるように、って配慮でもあるが、要するにこんな駄文しか書けないというのが正解だ。

 今日のブログは、そのお調子文を読んでいただこうという趣向。まっ、気楽に読み流してください。

 コントじゃないからさ、笑い取れなくたってね、じんわり心に染みる芝居ならいいでしょ、なんて最初から逃げ場用意して舞台作るの、ちょっと止めてみようって思ったんだ。あれもある、これもある、美味かないけど、まあまあだ的なコンビニ幕の内弁当は食い飽きた。ここはいっちょ、ニンニクたっぷり餃子弁当でどうだ!うむ?喩えがわからない?そんなら、コント同様、笑いで勝負!受けるが白星、しら(白)けりゃ黒星、の世界に飛び出すぜ、ってことよ。

 菜の花座第35回公演『不幸せくらべ』はそんなでんぐり返しの肩肘張りで作った舞台だ。だいたい、不幸せ度を自慢し合う姉妹ってどうよ?母親の死だって不幸せネタにして競い合うってあり得ねえぇぇぇ!だろ。爺ちゃん呆け老人に仕立てて、介護する私って不幸せぇぇぇ!って、おいおいおい。父親には身に覚えのない密会でっち上げて、挙げ句は、その女がバラの花くわえてカルメンのハバネラ踊ったり、Amore Amore Sinno Me More(死ぬほど愛して!イタリア映画『刑事』の主題歌)って歌い踊るって、もうなんなのよ、この芝居??? 葬儀で経読む坊さんはレンタルおじさんだし、舞台回しのお調子者は、ダジャレにデタラメ格言の連発、さらには体張ったギャグに七転八倒!妹だって、超絶悶絶激辛ラーメン食って3日間真っ赤な下痢便で尻拭けなかったって、そこまでやるか?もう、ストーリーそっちのけ、リアルなんて知るもんかいのやりたい放題、狙いは一つ!笑ってちょうだい!

 で、そこまで気張って突っ張った結果は、8勝7敗、辛うじての勝ち越しかな。前半の取りこぼしが痛かった。客席のお笑い温度上がるまでに時間がかかってしまった。もっと、頭から強烈なギャグかまさないとダメなんだってことが反省点、その一。言葉の笑いは受けない、少なくとも菜の花座の観客には。うーん、極めて残念!これ、二点目。役者も間の取り方とか、言い回しとか、普段の芝居とは違う絶妙の演技が求められるってことが三点目。さらに、さらに、書き出せばきりがないが、NHK地域発ドラマ『わたしの青おに』のディレクタが、この芝居見て、菜の花座の舞台立ちたいって言ってきたから、まっ、負けではなかったんだろうな。

 さて、これからの菜の花座、はっきりと二つの路線で行こうと思っている。時代と切り結び、マジガチに作る『山棲』、『お遍路颪』の作品群と笑いを徹底した舞台、これを春と冬にはっきり分けて上演していく。こうすれば、お客さんも、今回の菜の花座はこっちだな、って劇場に来る前から心構えしてくれると思う。役者としても作者としても、心のバランスが取れる。どちらにとっても好ましいことだ。そして、コント!これも、いよいよ定番メニュー化決定だ。今年は10月2日(日)、高校演劇部の地区大会後に日程をとった。さぁ、今から準備して、コントで参戦、コントで遠征、コントで乱戦、期待てるよ。あっ、謝礼も出るからね。

 

 

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冬はやっぱり雪でしょ!

2016-01-25 08:53:15 | 暮らし

 暖かい雪なしの冬が続いた。1月もはや末というのに、田畑は荒れた素顔をむき出しのまま。ありがたいと言やぁありがたい。除雪機を動かすこともないし、薪を運ぶに雪をかき分けることもない。でもね、これじゃうまくないでしょ、なんか足らんでしょ、って心の声は日増しに強まっている。山にたっぷり雪が積もらないと、田植え時の水が足りなくなるってことはすでに書いた。でも、そればかりじゃない。心の平穏の問題だ。冬はやっぱり雪なんだ、って思いは強い。

 そして、ここ数日、ようやく雪がちらついた。そう、まだ降るとか降りしきるなんて状況じゃない。はらはらと舞っているというのが相応しい。それでも、夜はそこそこに降り続けたようで、どうやら外界一面雪景色になった。と、なるとたちまち出不精になるのだが、お隣さんに農協の回覧板を回さねばならず外に出た。お隣さんは、畑をまっすぐ突っ切って300m、道をたどれば500m、田舎の道は近いようで遠い。

 風邪引きの所為で籠もりきりの生活だったので、久しぶりの外歩き。おおーっ!美しい!一面雪に覆われた世界。

この景色だよ、これがなくちゃ冬って言えない。こうやって、雪に覆われて数ヶ月を過ごし、大地もそこに住まう動植物も浄化されるに違いないんだ。もちろん人間だってリフレッシュするんだ。それもこれも降り積む雪のお陰なんだと思う。

 なんかやたら感謝の気持ちと輝く景色に胸打たれて、心も足も弾んできた。そうだ、2週間、運動まったくしてなかった。そろそろ体動かさないとな、よしっ!回覧板届けついでにウォーキングと行こう。カメラを持って農道を早足で歩く。ほほーっ、荒れ果てた耕作放棄地も雪に覆われれば美しい。

小川のせせらぎも張り出した雪庇に包まれて生き生きと流れている。

なんと言うこともない農道だって雪の轍が続き、ドラマの1シーンのようじゃないか。

 雪もちらりほらりと舞って、分厚い雪雲を割るように、時折柔らかな陽ざしが差し込む。気持ちよい!清々しい!吸ってははき出される透き通った空気が体を透過していく。早足で勢いづいた血液が体中を経巡っているのがわかる。いいなぁ、冬はやっぱり雪だ。こんなふうに穏やかな雪降りなら毎日続いたって不平は言わないんだがなぁ。

 なんて、都合のよいように降ったりはしないのが、雪だ。一転、今日は激しい雪降り!一夜明ければ、積雪50cmを軽く越えている。

うーん、除雪もかなり手間仕事になるぞ、やれやれ、なんて、人間まったくいい気なもんだ。あと2ヶ月、お付き合い、お付き合い!雪の下には春がゆっくり芽生えているんだから。

 

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今年こそ”蜜柑ジャム”

2016-01-24 10:02:10 | 暮らし

 蜜柑ジャム、ようやく作れた。藤枝の塚本園から無農薬みかんが届いたのは昨年末、よっしゃ!待ちに待った蜜柑ジャム、作ってあげようじゃありませんか。昨年は、何気なくケニア紅茶をどばーっと入れ過ぎて失敗、ドス黒いジャムになっちまったので、リベンジ、リベンジ!今年は良いもの作るぜ!

 おっと、ケニア紅茶が無かった、注文しなくっちゃ、で、届いたのが正月三が日明け、明日は作るぞ、明日は始めるぞ、と気合いをかけるものの、そこはそれ、正月のぐうたら気分が抜けきらず、いかん、蜜柑も萎びてきてるじゃないか、こりゃなんとしても、と腰を上げた矢先に風邪引き!起きてはいてもさすがにジャム作りは無理、延ばし延ばして、ついに昨日になってしまった。

 届いてから1ヶ月、萎れも目立つが、何より甘みが濃くなってジャムとしてはちょっと?の域に達しつつある。箱の中、カビの生えたものも出現しつつある。ここらが限界だ、思い切って蜜柑を選んだ。

 今回作る量は、蜜柑の正味で2kg。まずは、皮を剥く。無農薬無選別なので、大きいものから小さいものまでいろいろだ。蜜柑は時間が経つと酸味が消えて甘さが増し、さらに置いておくと味そのものがぼけていく。味見してみると、味ぼけまでは進んでいない。これなら良い物ができるだろう。目方を量って、鍋2つに入れて火に掛ける。蜜柑の内袋、じょうのうまたは小袋って言うんだそうだ、はけっこう丈夫なので、そのままほっておくと焦げてしまう。ポテトつぶし器?や木べらでつぶして果汁を出す。なかなかつぶれないので火力との競争、けっこう頑張った。

 正味原料の3割の砂糖を加え、皮まで柔らかくなるまで煮たら、火から下ろしてフードプロセッサーで繊維を粉砕する。後はひたすら煮詰める。

 皮がそのまま入っているからペクチンはたっぷりと思うんだけど、意外ととろみが出てくるには時間がかかった。さ、最後の仕上げは、ケニア紅茶だ。

 

 去年はここで袋から適当に流し入れ、あっと気付いた時にはジャムが変色してしまっていたので、今回は少量ずつ、様子を見ながら加えた。後は、瓶に詰めて殺菌、放冷。

 蜜柑ジャムは変質しにくいので、まるまる1年常温保存しても大丈夫。さっそく、先日作ったごはんブドウパンにつけて食べた。

 色合い鮮やか、舌触りとろりと滑らか!美味しい!冬の暖かさを包み込んだ香り豊かな逸品、なんて料理番組なら言うだろうな。

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薪がどんどん減っていく!

2016-01-23 09:25:51 | 暮らし

 あんなにたっぷりあったのに!この冬は暖房だけは裕福に豪勢に暮らせるぜ、ってほくそ笑んでいたのに!1月半ば、厳しい寒さはこれからだっていうにのに、早くも薪の残量が貯蔵量の半分を切った。春まで持つか?そろそろ節薪しなきゃならんのじゃないか?雪も少なく寒さもほどよく、ストーブじゃんじゃか焚いてるつもりはないんだけど、うーん、減りが速い。

 縁の下には3列分つっこんであるとはいうものの、積み上げた高さがわずか2尺じゃたかが知れてる。春先は雪の下から顔を出した廃材をあっちこっちかき集めて暖をとることになるかもしれんなぁ。

 なんたってこう薪の減りが速いのか、てえと、そりゃ、家にいる時間が長いからだ。以前だと1日職場にいたり、夜は夜で菜の花座の稽古でほっつき歩いてたりして、その間はストーブの火力はぐっと絞って薪の節約ができた。今年は、12月20日に菜の花座公演が終わった後、ほとんど外に出ることがない。ほぼ完全な冬眠状態だ。おまけにここ2週間は風邪っ引き、普段以上にガンガンと部屋を暖めている。そんなこんなで、薪の在庫は急激に減少し、日々心細い思いがつのっている。

 1日どんだけの薪を使うか、ていうと、ラックに一杯、これくらいは燃やしきる。

 かなりの量だろ。立木の1/3本くらいにはなってるかな。3日で木を1本燃やしてる勘定になる。一冬だと、ちょっとした林一カ所燃やし尽くすってことだ。うーん、僕にそんな価値があるか?そう思い至れば、あだや疎かには扱えない、と心戒めつつも、やっぱり、寒い!ついついガンガン焚いてしまう。

 薪置き場は外なので、何年も使い古してぼろぼろになった運搬バッグ?で4往復して運び込む。これが毎朝の日課だ。1袋10kgくらいか?これをえっこらやっこらと運ぶ。けっこうな重労働、上腕の筋トレ代わりにもなっている。あと何年続けられるか?なんてちょぴつと不安になったりもするが、年取りゃ取ったで、数本ずつ回数運べばいいんだこで、と慰める。

 

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文翔館で公演したいっ!

2016-01-22 09:05:59 | 演劇

 文翔館、山形の人なら知ってるね。あの七日町通りの突き当たりにある古式豊かな石造りの建物だ。国の重要文化財になってる。正式には「山形県郷土館」、大正時代に建てられた由緒正しき建築物だ。日頃は内部の見学などで訪れる人も多いが、せっかくの文化施設、もっと有効活用しようじゃないか、ってことで始まったのが、文翔館創作劇場!年に一度、県内の舞台芸術発表の場として利用させてくれる。予算もなんと100万円の補助あり!なっ、美味しい話しだろ。

 菜の花座は8年前にお声がかかって、『雲雀はばたきて』を上演した。施設の時代性を生かした明治の女学生群像を描いた。潤沢な予算補助は当時の衣装を揃えることに半額以上60万円を費やすという豪儀な散在をすることができた。

 今回、また応募のお誘いをもらった。ただし、同じ団体2回の公演はできないってことだから、出るとすれば、シニアかな?でも、どうかな荷が重いかな?尻込みするんじゃない?気後れするんじゃない?面倒くさがるんじゃない?なんて二の足踏んでんのは、僕だけだった。やろう!やろう!ぜったい出たい!凄いじゃない!って大乗り気。まくられ煽られせっつかれて、なんとか応募書類提出したのが締め切り1日前。昨日がそのプレゼンテーションだった。

 プレゼン会場のナナビーンズ、県芸術文化協会には早めに着いたので、番を待つ団体とご一緒に控え室で出番待ち。いやいや、いるなぁ!ざっと数えて5団体、うはっ!こりゃ勝ち目ないわ。顔なじみの伊藤由美さんや東北幻野の代表、それとセミプロとおぼしき人たち、みんな後援欲しいって思ってるんだよ、そりゃ当然だ、こんな願ったり叶ったりの話しはないもの。こっちの強みは、3人で来たことくらいか。

 さて、こちらのプレゼン、トップバッターは代表の雄太朗さん、あがってるあがってる、いつも通りあがってる。菜の花プラザシニア団と菜の花座との間柄を話すことになってたのに、菜の花座の話ししてるしぃ、過去の後援内容ってそれ後藤さんの分担だったろ、と冷や汗流しつつ聞いた。次は事務局後藤さん、シニアとプラザとの関わり、全国大会出場のこと、意欲満々のメンバーのこと、県都山形市でのシニア上演の意義など説明、上々の出来で終了した。

 最後は僕。これが問題だった。どんなもの創るつもりか?えー、この議場にねキャバレーを再現したいんですよ!だって、こんな仰々しい造作って昔キャバレーによくあったじゃないですか、実はほとんど知らない、文翔館担当者の渋い顔。そんなこと屁とも思わず、菜の花シニアの芝居はダンスが呼び物なんですよ?ダンスってどんなダンス?いやぁ、できればストリップとかやりたいですけど、メンバーがダメだしするでしょうから、はっはっは!ってなに言ってんだ!すぐ横の若い姉ちゃん職員、セクハラ爺め!って内心罵ってるぞきっと!キャバレーの踊り子たちって言ったって、シニアのおばさま方ですから、そりゃばれますよね、そこは台本ででんでん返しが準備されてるわけでね。あっ台本?台本は、まだまだ、これからですけど。菜の花座の公演終わった後からですねぇ。でも、公演時期は7月中旬で決まりなんですよ、諸般の都合によりってこっちの事情ってことですけど。・・・

 どこからどうみたって、ぜひぜひやらせてください!文翔館で公演したいんですっ!って意欲と熱意は感じられないプレゼンだったなぁ。年取るといけ図々しくなってなぁ、真摯さってヤツがなくなっちまうんだ。ダメだダメだ。最強5団体もの売り込みの中、まっ、通るわきゃないよ、って気楽な開き直り、図に乗ってしゃべり過ぎた。多分不採用!だろう。通知来る前に、シニアメンバーには詫び入れておくことにしよう。

 残る可能性としては、山形市初のシニア演劇公演ってことくらいかな。でも、キャバレーはなぁ!

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