ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新舞台監督、舞台経験たったの1回!でも、やりそうですぞ!

2016-04-22 08:55:00 | 演劇

 舞台監督=舞監が決まった。えっ、いつの公演の話し?『女たちの満州』に決まってんじゃないかって、遅っ!

 ほんと、遅い。僕もつくづくそう思う。公演1か月前だってえのに。このあたふた感、この泥縄具合、うーん、実に菜の花座的じゃないか、って感心してる場合いかよ。舞監ができる人材っていうと、どうしたって経験豊富な人間、芝居もわかり照明や音響にも通じ、しかも全体を統括できる人、となると、今の菜の花座じゃ若手ってことになるんだけど、その3人が今回はすべてキャスト、一昨年まで舞監専属でやってたマキコは子育て中だし、弱ったなぁ、どうしよう?でずるずるとここまで来てしまった。

 これまた遅ればせながらチラシの原稿が仕上がってきて、見れば舞監名が空欄!これ、さすがにまずいでしょ!チラシ見た人疑うよ、なんだぁ?舞監が決まってないのかぁぁぁ?!芝居の質だって疑われかねない。こりゃ何としても、決めなくっちゃ。

 沈思黙考1分間、よしっ、決まった、Hさん。ええーっ、Hさん?聞いた事務局、驚いたろうねぇ、だって、シニアの4期生だもの。つまり、舞台経験は役者として1回のみ、裏方の知識もほぼゼロ!普通、あり得ない、舞監って言ったら、舞台の要だもの。知識も経験も豊かで、しかも役者、スタッフに信頼されていなけりゃならない。初心者に務まる仕事じゃない。

 でも、決めた!決断を後押ししたのは、まずやる気。11月のシニア演劇学校4期生公演の打ち上げの時にすでに菜の花座加入を表明していたし、今回ピンスポットを頼んだ時も早く稽古に参加したいという意欲が漲っていた。これがまず一番だ。次に理解力の速さ、外資系企業に働く経験は伊達じゃない、1を聞いて10を知る、つーと言えばかー!しかも、好奇心は満々だ。これから1か月、若手から猛特訓を受ければ、本番は十分仕切れるようになるだろう。

 そして、最後は人柄、明るい!小さいことにくよくよしない、誰とでもすぐ酒飲みできる、いや違った、仲良くできる。物怖じしない。これはとても大きなプラス要因だ。さっそく彼に渡された舞監心得のテキストにも、舞監の仕事その1として、勝手きままに騒ぐ役者、スタッフに「俺の話しを聞け!」と一括すること、って書いてあったが、彼なら平気でするだろう。

 依頼してその翌日、早くも稽古に参加したHさん、出演メンバーから拍手で迎えられた。できるかどうか、とか不安とか、そういった言葉は一切ない。すでに舞監としての威厳と自信を備えている。かと言って、知ったかぶりするでもなく、しゃしゃり出るわけでもなく、適度なはまり具合で座っていた。

 そのあとの稽古、それまでより役者一人一人の集中力が格段に高まっていた。舞監の存在、大きいなぁ!舞監就任のお礼として、彼のカッコいい舞台写真を載せておこう。

 

 

コメント
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