ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

春始動!それが難問?我が家の機械たち

2016-04-19 08:45:27 | 農業

 いよいよ春到来!農作業も本格始動!秋から冬、のんびりと休養していた機械たちにも働いてもらう時がきた。

 まずは軽トラック、冬期間も使えるように冬タイヤは付けてはいたが、出番なし、春一番、ここが試運転、でも、これは不安なし。何故って、冬前に友人から譲り受けた23年ものの新車?だから。整備は万全、最初のセルはちょっと恥じらったが、2回目には軽快に始動、頼もしい。昨年までの30年もの三菱軽トラはほんとに手こずった。必ずと言っていいほどバッテリーは上がり切り、ガソリンスタンドで充電してもらわねばウンともスンとも言わなかった。だから、こうもすんなり動いてくれると、車体をやさしくなでなでしたくなってしまう。

 次なる難関は、トラクターだ。こちらも多分30年の年期もの、一筋縄にゃぜったいいかない。トラックと違って使う時間が限られてるからなのだろう、まずバッテリーは言うことをきいたためしがない。始動にはいつだって七面倒くさい儀式が求められる。自動車のバッテリーとつないで、そこから電気を流しまずは最初の起動力を得るのだ。かかってしまえば、あとは、スムーズ、何事もなかったように素知らぬ顔で回り続ける。まったく、何様だと思ってやがんだ!と怒ったところで仕方ない。機械だって高齢化すれば気難しくなるってもんだ。

 昨年まで神さんの乗用車イストのバッテリーをつないでいたが、そちらはお役御免にしてしまったので、今年はトラックに頼るしかない。ハイブリッドのプリウスはバッテリーも気取っていて、配線を受け付けないから使えない。さてさて、ちっぽけな軽トラのバッテリーでトラクターの重たいエンジンを回すことができるのか。おっと、その前に、車庫に頭から突っ込んであるトラクターのエンジン部分にブースターケーブルが届くかどうかって問題があった。うわーっ!届かない!トラクターのお尻に軽トラ横づけしても、あと30センチ足りない。

 何度も何度も下手くそな幅寄せを繰り返し、危うく車庫のシャッターにぶつけそうになりながら、これ以上近づけないところまでトラックを接近させた。これで、どうだ!?ぎりぎり引っ張って、なんとかかんとかクリップでバッテリーのポイントを挟む。目いっぱいだが繋げられた。

 軽トラのエンジンをかけ、ケーブルに触れないよう注意しながら運転席に。キーを差し込み、まずはエンジンを温めぇぇぇ、さっ、かかってくれよ!祈りを込めてキーを回す。ウィーン、ウィーン、せき込むように呻りを上げる、が、エンジンの回転にはつながらない。ああやっぱり、軽トラのバッテリーじゃ起動力不足か、さて、どうしたものか?と落ち込みかけた瞬間、グイーン、グイーンと回り始めた、仕方ねえなぁ、もう少し休んでいたかったのによぉ、って文句たらたら起きだした爺さんみたいに。よっし、動きゃいいんだよ、動きゃあ。ともかく車庫から出しちまえば、あとはなんとかなる。さっ、これから半年しっかり稼いでくれよな。

 最後にも一つ不安は畑の井戸ポンプ、これもこの家に移って以来だから、30年近くなるだろう。しかも、ほぼ野ざらしに近い状態で酷使してきたから、見るからに痛みはひどい。老いさらばえたホームレスのようにうずくまっている。去年は、水を吸い上げる陰圧を作るポイントの羽根がひび割れて交換してもらってどうにか運転できた。でも、次、吸わなくなったらもうお終い、ポンプ自体交換しかねえぞ、って言われていた。

 なので、冬支度の際は、一か所たりと凍らせないように、入念に水抜きをした。が、やっぱりダメだった。モーターは動くがさっぱり地下水を引っ張り上げられない。もう、これは完全に老化現象、リタイヤいただくしかないってことだ。機械屋さんのじいちゃんも雨の中、音をあげず何度も挑戦してくれたが、結局、新調することになった。翌日さっそく取り付けてくれたのだが、あれれっ、水の出が爺さんのおしっこだ。まるで元気がない。こりゃ凍結防止の水抜き栓もいかれてんな、これも交換だ、さばさばと言ってくれるじゃないか。もう、ポンプの上に水抜き栓もかよ!勘弁してよ、泣きたい気分をぐっと飲みこんで、ほんじゃお願いすっか。翌日、またもや土砂降り中、頑張ってくれて、井戸ポンプは完全に修復した。やれやれ、これで、ハウスやブルーベリーの水やりも大丈夫、とはいえ、またまた大きな出費!ああ、もう、ただ、そっとつつましく米や野菜や果物育て暮らしていきたいだけなのに!

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