ステージおきたま

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前ウルグアイ大統領 ホセ・ムヒカさんのインタビューに感動

2016-04-01 09:20:08 | 世の中へ

 迷った、他人の言葉をそのまま書き写すってことに。後ろめたさもある、もしかして著作権法違反かも?

 でも、書き留めることに決めた、前ウルグアイ大統領 ホセ・ムヒカさんの言葉。朝日新聞オピニオン&フォーラム「清貧の思想」2016年4月1日版。本当に素晴らしい!これからの時代を生き抜く指針がここにある。しかも、短い言葉で過不足なく見事に表現している。ほぼ1ページ全面を占めるインタビュー記事、ほんの一部分でも紹介したい、というより、ここにとどめて自分自身への戒め、励ましとしたいと思う。朝日さん、ご容赦!

 「世界で一番貧しい大統領」の思想と生き方。

 大統領就任時、豪華な公邸に引っ越さなかった理由を問われて、

 「私はもともと農民の心を持って生まれた。自然が大好きなんだ。」

 1987年製フォルクスワーゲンが愛車。アラブの富豪からの100万ドル提示にも手放さなかった理由。

 「あの車は友人たちからもらった大事な贈り物だ。贈り物は売り物じゃないんだよ。」

 「世界で一番貧しい」という称号をどう思うか?

 「モノを買う時のカネは働いて手に入れたもの。つまり人生の時間で買っているんだ。たくさん買い物をした引き換えに人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。」

 2012年国連会議の演説は日本で絵本(汐文社『世界で一番貧しい大統領のスピーチ』)になのました。

 「「このまま大量消費と資源の浪費を続け、自然を攻撃していては地球がもたない、生き方から変えていこう、と言いたかったんだ。」

 60~70年代、軍事政権下、武装闘争に携わり、投獄されて長く独房生活を送りましたが。

 「独房で眠る夜、マット1枚があるだけで私は満ち足りた。質素に生きていけるようになったのは、あの経験からだ。・・・『人はより良い世界をつくることができる』という希望がなかったら、いまの私はないね。・・・独房で見えたことは、人は独りでは生きていけない。恋人、家族、友人と過ごす時間こそが、生きるということなんだ。人生最大の懲罰が、孤独なんだ。」

 有権者はあなたに何を期待したのか?

 「貴族社会や封建社会に抗議し、生まれによる違いをなくした制度が民主主義だった。その原点は、私たち人間は基本的に平等だ、という理念だったはずだ。それがいまや王宮の時代に逆戻りしたかのようだ。」

 格差が広がったのは?

  「次々と規制を撤廃した新自由主義経済のせいだ。(格差などの問題には)政治が介入し公正な社会をめざす。それが政治の役割というものだ。・・・怖いのはグローバル化の進行。すべて市場とビジネスが決めて、政治の知恵が及ばない。」

 日本で何をしたいですか?(近く初来日の予定)

 「日本のいまを、よく知りたい。世界がこの先どうなるのか、いま日本で起きていることのなかに未来を知る手がかりがあるように思う。経済も技術も大きな発展をとげた働き者の国だ。結局、皆さんは幸せになれたのですか、と問うてみたい。」

 以上、思い切った簡略化と抜粋で紹介しました。詳しくはぜひ、記事を読んでください。絵本の方、僕も買い求めるつもりです。既にこの記事をお読みになっておられる方には、差し出た行いでした。でも、ホセ・ムヒカさんのような政治家が1人でも現れてくれたら、との担当記者の感想、まったく゜もって同感です。

 ついでに、同じページに載った佐伯啓思の「異論のススメ」も、ちょっと反アメリカ意識が強すぎますが、共感できる内容です。

 

コメント
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