ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

難問突破だ!菜の花座公演『女たちの満州』

2016-04-08 09:12:33 | 演劇

 な、だから言っただろ、きっとなんとかなるって。壁やら溝やら障害物やら、いくらあったっていつかは解決、本番に向けて間違いなく進めるんだよ。中国語のセリフは、地元に講師が見つかって難題クリア。さて、お次は足りない役者を探すことだ。若い女、たった3人しかいないのに5人分で書いてしまった台本、不足の2人はどこかから探してこなくちゃならん。当初、当てにした元メンバーにはどちらも断られ、他劇団の若手もダメ、置農演劇部OGにかけた期待も思わしくなく、どうなんの?本当にできるの、この芝居?口には出さないものの、不安を抱えつつ日々稽古は進行していた。

 が、見つかったんだよ、出てくれる人!1人は、置農演劇部卒業生、短大出て働き始めたばかりだから断られるかな、と思ったが、現顧問の強力なプッシュもあって、出演を承諾してくれた。久々の若手ということで、菜の花座にとっても大きな深呼吸になりそうだ。2年ぶりの再会、果たしてどんな風に変わっているか、とても楽しみだ。

 あと1人、ここが最後の難関だったが、突破方法は思いがけないところから見つかった。団員のナヲコさんから、耳寄りな話し。最近聞いた講演会で体験発表とコントに出た女性、どうだろうかとの情報だった。とっても上手だったし、はきはきしていて良いけど、名前は知らない、住居もわからない、って、ちょっと、それハードル高過ぎでしょ。ほとんど見ず知らずってことなんだから。まっ、他がすべて断られたら、ね。ということで保留状態にあったが、事ここに至って、小さな可能性でもともかく賭けてみよう、と腹をくくってナヲコさんに取次ぎを頼んだ。

 驚嘆すべきナヲコさんの行動力&交渉力!依頼した翌日には、もう相手と連絡も取れ、ほぼ出演もOKというところまで話しを進めてくれた。

 さっそく稽古に参加してもらったAさん。物怖じすることもなく、堂々とセリフ読みにはまっている。声も艶あり響きあり、何より表現への意欲が感じられて、おおっ!これは素晴らしい掘り出しものじゃないか。良かった、良かった。1ページほど読み進めてみたところで、どうも窮屈そう。彼女に振り当てた役、苦手みたいだ。置農OGに当てた役と交換してやってもらう。断然、良い!めっちゃ良い!ちょっとお高くとまった娘より、コミカルなおっちょこちょいの方が数段生きる。声も美しいと言うより可愛らしい声、小柄な体つき、愛嬌のある顔だち喜劇向きだ。コントなんかもきっと生きるな。よし!ってことで、さっさと配役変更、OGのイクミ、勘弁な。経験豊富な君はどっちでもできるはずだから。

 こういう次第で、今回も菜の花座、無事難関を突破することができた。なんなのかねぇ、この幸運、行き詰れば、必ず天使が舞い降りる。芝居の神様、そっぽ向いてるようで実は温かく見守っくれてるんだな、きっと。幸せなことだ。で、ついでにお客さんの方も、もちっと多めに引き連れて来てくれるとありがたいんだけど、なんて、図に乗ると神様から見放されるよな。

 

 

コメント
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