ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ダブルキャスト、トリプルキャストで行くぞ!認知症サポートコント

2016-04-15 07:41:09 | 演劇

 ああ、役者、来ねえなぁ。『女たちの満州』、その女たちが次々欠席、仕方ねぇ、コントの稽古するか。

 町から依頼された認知症サポートコント、どんどん話が大きくなって、総計20回やってほしいってことになった。おいおい!小中学校だけだってことだっろう?予算は20回分準備してるから、て言われると、あっ、そう?そんじゃまぁ、ご協力いたしましょうか。弱いんだよなぁ、金となると。のべつ幕なし四六時中貧乏劇団の宿命だな。

 しかし、20回となると、同じメンバーですべて回りきるのはかなり無理がある。今回の舞台でキャストでないシニア2人と代表で組んだ菜の花1チームだけにおっかぶせるのはどう見たって不公平だ。これはダブルキャスト、トリプルキャストで行くしかない。菜の花2、菜の花3、場合によっては菜の花4作って回すか。場合によっては、他チームから昇格、移籍?も考えおかにゃならん。

 役は3つ、認知症の爺さんとその連れ合いの婆さん、そして娘だ。爺さん役は結構演技力が求められるが、あとの二人は合いの手的な役なので、そう難しくはない。代表が演じるボケ爺さんは、前回『不幸せくらべ』で熱演してきているのでさすがに一日の長がある。初めて聞いた新メンバーも笑いのツボにはまってしまっていた。

 とは言え、こちらだって全公演彼に頼むってわけにはいかないだろう。若くても、あるいは女であっても、代役可能にしておきたい。劇団員全員が、複数の役を演じられるようにしておけば、いついかなる時期に依頼を受けても大丈夫だろう。サッカーで言うユーティリティプレーヤーってやつさ。でも、それはまだ先の課題、今日のところは、交代交代で一人一つの役を演じてもらった。

 うん、なかなか味わい深いものがあるぞ。他の人が演じることで、違った風合いに仕上がってくる。なんせコントだから、細かいことは気にしない。要は面白けりゃいいんだ。全体でも4.5分、セリフの数も少ない。入れ替わり立ち代わりして20回の公演をやり抜こう。

 事前に台本をチェックしてもらった役場担当者からは、本物警察官を出してほしいって注文が入った。ええーっ?????お巡りさん、出ちゃうのぉぉぉぉぉ?????あるいは、役場の福祉課とか認知症サポート担当職員でもいいって。要するにコントを見た人たちに警察や役場に相談するってことを刷り込みたいらしい。徘徊対策ってことだ。こちらは、その問題は次回作でと思って、今回は認知症患者へのリスペクトある行動を、という対応の基本をテーマにした。でも、小中学生の場合、毎年見るメンバーが変わっていくわけだから、伝えることはその都度伝えておかなくちゃいけないわけだ。そうか、そうか。よっしゃ!だったら容赦しませんぞ。お巡りさん、役場職員さん、コミカルな演技してもらおうじゃありませんか。書きますよ、面白く!後で、これはちょっと・・・なんて、言わせないからね。

 なんて、コント稽古をメンバーとっかえひっかえで4回ほど繰り返したら、どうにか、役者もそろってきたので、ようやく『女たちの満州』。たった3ページを1時間半かかっての読み、直しだった。時間はない。先は長い。そして、コントも襲ってくる。菜の花座、前途波高し!

 

 

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