ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

手作りってわけじゃないけど、自家製醤油?

2016-04-18 09:22:23 | 暮らし

 かつては過激に手作りに走ったことがあった。調味料もできれば自前で、などと野望を抱き、ソースを作り、ケチャップを作り、味噌を作り、醤油にも手を出した。ケチャップと味噌は今でも自賄いをしているが、ソースはとうに諦めた。醤油の方は目論見だけで、小麦を栽培しすべて自家製材料でと、数年間は気張ってみたが、収穫時の雨と乾燥の際のスズメの襲撃に耐え切れず撤退した。それでも、大豆はある。できれば我が家の大豆を使って、じっくりねかした本格醤油ができないものか?

 同様の願いを持つ仲間が何人か集まってできたのが醤油の会だ。毎年、各自収穫した大豆と小麦を持ち寄り、米沢の老舗醸造店で作ってもらっている。市販品だとせいぜい数か月、ものによっては数週間の熟成で製品化されるのに対して、こちらは1年間じっくり掛けてねかされる。古式踏襲のお値打ち品だ。長期熟成のため、塩分濃度はやや高めだが、何よりコクが違う。香りが違う。大豆たんぱく質の分解でできたアミノ酸も豊富なせいか、出しいらずで煮ものなどもできる。

 その特製こだわり醤油が今年も仕上がった。仲間4人とともに、醸造所へ。それぞれ希望の本数をトラックに積み込む。我が家は今回80本が割り当てだ。多い人は200本近い。もちろん、一升瓶でだ。それぞれが自分の知人、友人、お得意さんから1年分の確保を頼まれている。我が家の場合は、主として盛岡の消費者グループに送られる。昔、僕たちが盛岡で暮らしていた頃、一緒に活動した仲間たちだ。「”豊かな”たべものを求める会」という。豊かなに””がついているのは、流行りのグルメなんか本当の豊かさじゃないって気持ちが込められている。

 80本だと軽トラックにも楽々つめるので、ロープも掛けることなく積み込み作業完了。200本近い人は大変だ。2段に積んでしっかりとロープで固定、重さでタイヤが悲鳴を上げている。みんなで協力して全車積み込み完了。折からの強風の中、そろりそろりと車を動かし自宅に向かった。

 さあ、これで醤油も確保できた。味噌も1年ものが良い具合に発酵熟成してきた。ケチャップも少量ながら作り置きがある。これで我が家の調味料は完璧だ。塩分過剰摂取に気を付けながら、薫り高い新醤油を楽しもう。

 

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