ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

種買った!種まいた!

2016-04-07 08:47:19 | 農業

 雪がないからって、お日さんぴっかぴかだって、畑の地温は低いんだ。桜だってつぼみだし、部屋の中は、まだストーブが欠かせない。ったく4月だっていうのに。

 でも、気分は春!天気良ければ、じっとしてなんかいられるもんかい。堆肥だって運んであんだし、ぼかしも米育苗用以上に準備万端。足はさっさと種屋に向かう。

 さぁぁて、何植える?何育てる?野菜に関しては、これまで神さんが専属、こちらは手も足も出せない、もちろん口出しなんぞ恐れ多かった。か、今年は、俺様の天下だぁぁぁ!好き勝手に植えてやるぜ。

 と言ってもなぁ、一人でやれることは限界あっからねぇ。米作りはしっかりしねばなんねし、台本書きやらブログ書き、時折頼まれるごはんパン作りなんてのもあることだし。畑の方も、山の畑は完全放棄、家裏の2アールプラス育苗後のハウスが守備範囲だ。できるものは知れてる。それと、春先は夢中でも梅雨時頃には必ず熱は冷めてほったらかしになる、そんな熱しやすく冷めやすい自己分析もしっかりできてる。それに、何より、何より一人分だし。葉物なんかやたら作ったって、鶏の餌になるのが関の山だ。抑えて、抑えて!

 と、自制しつつも、買ってしまうんだなぁ、これが。

 春一番の青物として、ホウレンソウ、小松菜、チンゲン菜、春菊、それと糠みそ用に小蕪。キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーは、虫の総攻撃で収穫にまで至れないかもしれないが、上手くできれば、食生活も豊かにバラエティに富んでくるし、何より、離れて暮らす家族にも送れる。害虫を出し抜くために、早めに種をまき、肥料多めにして一気に収穫まで、なんて先行逃げ切りの作戦はどうだろう?大根、人参、サヤエンドウ、ささげ、これも欠かせない。そして、絶対落とせないのがジャガイモ!最近はいろんな品種が手に入るようになって、どれにしようかな?と楽しみが増えた。オーソドックスに男爵とメークインを主力にきたあかりと十勝こがねを購入した。

 さてもさても、買えば、待てない止まらない。まだ早い!っていう理性の言葉を軽く無視して、種まき、種まきだ。旧鶏小屋横の小さな畑、ここは我が家の畑ラインナップの中で唯一ホウレンソウが育つ畑。ここで菜もの5種類、超集約的に育てることにして、堆肥をまき、ぼかしを振り、燻炭も散らして、耕運機で耕した。春先のハコベやらなんやら覆っていたげと、無視!無視!何度も行き来してすべて埋め込み耕耘完了!鍬で畝をたて、レーキでならして、すじまき。わずか3メートル4列に5種類すべて播いた。

 まだまだ発芽適温にはほど遠いので、使い古しのビニール使って、即製のトンネル。夕方日も落ちそうになってきて、仕事は雑。いや、もともとこういう作業は適当なんだった。見場より出来、芽が出りゃこっちのもんさ、と無様なトンネルには目をつぶる。

 キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーも早めに苗を育てなくちゃならん。こっちは、ブラ箱に土を入れ、すじ播きし、室内に持ち込んでストーブ前の特等席で暖かく目を覚ましてもらうことにした。水やりとか、表面のカビ防止のための日光浴とか、面倒はあるが、今の気候、外じゃとっても発芽しないから、仕方ない。目が出る頃にゃ、ハウスもビニール張ってることだから、それまでの辛抱だ。

 と、ここまでは、種買った勢いで播き終えた。後の大根、ニンジン等は、これは広い畑の本格始動を待つしかないな。ジャガイモは切って、灰をまぶして日に当てて、と今が一番楽しい時なんだよな、先の地獄も知らないで。

コメント
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