あとは塗るだけ、なんて言ってて塗る準備全然してなかった…
全体をヤスって表面を整えてパネルラインを彫り直しました。
43のF1模型の場合、パネルラインなどのモールドをどうするか難しいところです。ロードカーの場合、たとえばドアとボディーの隙間は実車で3~5ミリぐらいあるので、このラインは模型でも無いと不自然なんですがF1の場合パネルの継ぎ目というのはほとんど隙間がなくてピッタリ繋がっています。
本当のところ、43のモールドのほうが実車より太いんじゃないかと言うくらい。
ですから、ひと昔前は43のF1だとパネルラインは全部消してしまう、という手法もあったようです。そのほうがデカールも貼りやすいですしね。
が、不思議なことに不自然なくらいでもクッキリとしたモールドが彫られていたほうが精密感が出るんですねえ…
ですから現在では皆さんしっかりスジ彫りします。私もやっぱりモールドはしっかり彫ってあるほうが好き。
これって43のオーバー表現の最たるものですね。
キットでは表現されていませんがサイドの開口部は実車では別パーツになっているようで分割線があります。
開口部は金属板を埋め込んであるので、ギリギリのところにケガキ線を入れるのはかなり難しかったです。ちょっと大き過ぎたかな…
あと、全体に修正を行っているのであちこちモールドが消えてしまってて彫り直すだけで一日かかってしまいました。はみ出したとこや消し切れてないキズは一度サフを吹いてから修正します。
(写真:タメオ1/43 フェラーリ642 USA.GP91)
モールドを新たに彫る時はテンプレートを作ると楽です。
テンプレートと言っても難しいものでなくて、マスキングテープをボディーに貼って彫りたいラインを適当に鉛筆などで描いて、テープをはがして金属板に貼りハサミで切り出し角の丸みとかを整形するだけ。
あとはこの金属板をボディーに貼って、これをガイドに針などで少しずつけがいて行きます。
ある程度けがき線が彫れたら、あとは普通に掘り下げるのと一緒です。
凸凹の激しいところは無理ですけど、緩やかな曲面ぐらいならどうにかなりますよ。