43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ヤマハ ビーノ完成

2023-07-11 | 模型

タミヤの1/24、ヤマハ・ビーノ完成しました。

アニメ「ゆるキャン△」のキャラクター、志摩リンちゃんの愛車です。

とは言え、アニメに出てくるのを再現したわけじゃありません。

最近は3Dデータを利用してリアルなメカ表現をするアニメも多いですが、「ゆるキャン△」はゆるーいアニメですので・・・

いちおう、ビーノっぽいスクーターというだけで、実車とは色々違ってまして、完全に再現するのは技術的にも考証的にも無理があります。

調べたところ設定としてはしまりんは2008年型のビーノに乗っているらしいのですが、2008年型に同じような色は無く、アニメが放映された2018年の型にシアンパールという色があり、しまりんの愛車に近い色・雰囲気なのでそれがしまりん仕様と認識されているらしいです。

ちなみに熱心な「ゆるキャン△」マニアの中には実車を買ったり、さらにアニメに近づけるカスタムをする人もいるみたいですが・・・
しまりんは高校生の設定ですし、キャンプ・マニアであってスクーターのカスタムにお金をかけるとは思えないです。アニメが実車と違うのは作画の都合という解釈で良いかなと思うのですが。

タミヤのキットも、「ゆるキャン△」とは関係無いのですがこの2018年型のしかもシアンパール色をモデル化してます。本当に関係無いのか?

シアンパールということはパール入ってるのかなと思いますが、タミヤの指定はコーラルブルー、そうあのレイトンハウスの色として現存しているタミヤカラーです。自分もその指定に従いました。

アニメでは白?クリーム色?のようなヘッドライトカバー部分、黒のバックミラーですが実車はメッキ調です。
クロームメッキはアニメでは表現しにくいので避けたのでしょう、と解釈

メッキ調はガンダムマーカーのメッキシルバーEX

ガンダムマーカーエアブラシで吹き付け塗装してみました。

こんな風に、ガンダムマーカーをホルダーにセットして、風圧で吹き付けるだけ

普通のエアブラシのような洗浄とかは全く必要無いので楽と言えば楽 (使い方にはコツがいる)

ただ、吹き付けしなくともペン塗りでもムラになりにくく素晴らしいメッキ感になります。
今まで使ったメッキ調塗料の中でもベストですわ。

ただし触れば曇るのは他のメッキ調塗料と同様。塗装後の組み立てには神経を使います。

このキット、透明パーツは無くヘッドライトは銀で塗れと言う無茶ぶりですので穴開けて反射鏡とレンズをセットしました。カウンタックのレンズですよ。

ウインカーはシルバーに塗った上からクリアオレンジ塗ってますが、リアル感出ません。実は実車はクリアレンズでバルブだけオレンジなんですが・・・透明パーツに置き換える熱意は湧きませんでした。

小鹿ナンバーはご愛敬

デカールは相変わらずヘロヘロで、シルクスクリーンに慣れた43モデラーには厳しいものがあります。タミヤのマークフィット・スーパーハードというのを使ってみたけど全然馴染まないのにボロボロになります。剛力デカール軟化剤使ったら一発で凸凹にフィットしました。

ステップというか足載せ台の黒ラバー?はデカールだったんですが軟化剤でボロボロになったので黒筆塗りで誤魔化してます。画像では真っ黒で分からなくて良かった。

まあ本来、フィギュア・セットのおまけパーツなんですけどね、真剣に作り過ぎて疲れた。
クリアーコートする余力は無くなりました。

しまりんのフィギュアとも世界観が合わないかも。海洋堂から出てる志摩リンとバイクセットのキットだったら、アニメの雰囲気と近くなるんだろうなあ。

今回、唯一しまりん仕様に近づけたのは初心者マーク。

初心者マークのデカールはキットに付いていた。インストには貼り付け指示も無いんですけどね、やっぱりタミヤさん狙ってるでしょ・・・

なおこのビーノのキットにはちゃんとリアルなお姉さんのフィギュアが付きます。というかそっちが本体ですけど。
タミヤのお姉さんのフィギュアは色気無いんだよなあー

20数年ぶりぐらいにタミヤのキット作りました。前回作ったのはロータス・ヨーロッパが発売された時だったかな。
相変わらずだなと思うこともあり、20年の進化は感じないなと思うこともあり。これはスナップキットでは無いのですが、左右貼り合わせ以外はほぼ接着剤無しでも組み上がる精度の良さ、逆に色塗っただけでピン穴が嵌らなくなるシビアさ・・・

現在の中華キット、アオシマのキット、タミヤのキット、比べてみると全然違っててなかなか興味深いです。

(タミヤ1/24 キャンパスフレンズセットⅡ/ ヤマハ・ビーノ)

 

映画 「怪物」

シングルマザー(安藤サクラ)、一人息子の様子が最近奇妙で怪我をして帰ってきたり先生にひどい言葉を言われたと言うので虐待を疑って学校に怒鳴り込むが、校長(田中裕子)も教頭(東京03角田)も担任(永山瑛太)も平謝りするばかりで何があったか説明しようとしない

二幕では同じ事件を担任教師の立場から。
同級生と諍いを繰り返す少年を止めようとして怪我をさせてしまうが、学校は言い訳せずただ謝れと言う、学校から見れば母親はモンスターペアレントだし、説明すらさせてもらえずやがて辞職に追い込まれる担任にとって学校は魔境だ。

第三幕では同じ事件を子供視線から見ることになる。
そこには親にも教師にも想像しえない真相が・・・というストーリー。

校長の孫殺し疑惑や子供の放火疑惑、いじめや偏見、ネグレクト問題など入り乱れてタイトルにある誰が怪物か誰が悪者か、ちょっとしつこく悪者探しをするような展開。

同じ事件を別々の視点から見ると違って見える、というのは使い古された技法。「羅生門アプローチ」という言葉もあるぐらいで黒澤映画が原点とされてますが小説などではもっと前からありますよね。そもそも映画「羅生門」も、原作者芥川龍之介の「藪の中」の手法の借り物だし・・・

それはそれで面白くて良いんですけどね、いやそれほど面白くないのが問題かな。
「運命じゃない人」や「イニシエーション・ラブ」や「カメラを止めるな」とか別視点で描くことで超面白い映画いっぱいありますもんね。

映画はエンターテイメントですから面白いこと大事なんですが、出てくる人物が全部嫌な人に見えたり、映画に社会性とか問題提起を盛り込もうとしてドロドロな関係性にしたら面白さ半減です。

是枝監督と言えば社会問題を孕む事件を扱いながらも、ヒューマニズムを感じさせるほっこりとした感動場面があったりして救われるのですが、今回は脚本が別の人だからか
単なる悲劇に終わってしまって、感動出来る場面も無いし前半の面白さも後味の悪さで台無し。

でもまあ、カンヌで脚本賞なんですよねー
カンヌの受賞作って正直あんまり面白いの無いですけど、そういうことですかね。

あと、LGBTQに関する賞も貰ってましたけど、何が評価されたのかさっぱり分かりません。
LGBTQの子供はあの世で幸せになって下さいという映画ですよ、むしろヤバくないですか?

 

 


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