43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

デスバテーター完成!

2020-12-02 | 宇宙戦艦ヤマト

12月になっちゃいました。

年末ネタと言えば、何だろうな、新語・流行語大賞とか?



選び方が下手だなあと思うのは、大賞の「3密」は良いとしてもトップテンの「鬼滅の刃」とか「愛の不時着」は作品のタイトルだし、「フワちゃん」固有名詞だし「オンライン~」は昔から使われてる単語だし、純粋に新語流行語って言えるのは「アベノマスク」「GoTo」「ソロキャンプ」ぐらいだよねえ。
流行した事象を選んでるだけで、言葉を選ぶという気概が足りないんじゃないの?と、いつも思います。

そもそも11月中に選んでるのがね、年間の9割しか経ってない時点で選ぶのも変。12月月末にやんなさいよ。

選び方が下手と言えば、紅白ね。
もはやオワコンだし見もしない自分が茶々を入れるのも野暮ですが、白組は1/3がジャニーズ、紅組は坂がつくのが4組、そんな中に演歌歌手が数人
何かもっと、主体性のある、こういうイベントを育てたいんだと伝わるような選び方出来ないもんですかね?
まだデビューすらしてないNiziU選んだかと思えば、なぜか今頃BABYMETAL
(あっ、BABYMETALだけは見なきゃね!と思うんだけど・・・)

もはや、節操の無い異種交配バトルロワイヤルなのが紅白の存在意義になっちゃってるのがね、まあ50年前から指摘されながらなすがままに今まで続いているのだからそれはそれでひとつの完成形なんですかね?

私も年越しは相変わらず節操なくくだらない模型作りして過ごすんですかね。コロナ禍に翻弄されつつも日本は平和です。

 

さて。

仮組したらバラせなくなったデスバテーターですが、見えなくなる合わせ目を少しずつこじってようやくバラせました。

上下2パーツづつを合わせて組み合わせるだけの簡単な構造。平べったいお陰でパネルラインのモールドはクッキリ入っていて好印象です。

こういう突起物も一発抜きで再現されてますが箱絵と比べると独自の解釈で形がアレンジされてますね。

細い部分には水かきみたいなのが付いて強度を持たせてありますが、こういうのはいらないので丁寧に整形してあげましょう。

箱の内側に塗装する場合の色指定がちゃんと書いてあります。バンダイのメカコレの多くは塗装しなくても見れるように色分け成型されてるんですが、このデスバテーターとツヴァルケのセットは白一色の成型、もともと他キットのオマケだったせいでしょうか?

グリーンの調色は混色の割合もキチンと書いてくれてますけど、そもそもどこの塗料メーカーの色なのか書いて無いし、よもぎ色なんてどっかのメーカーにあったっけ?
基本色じやない色の混色で、これはたまたまこんな色混ぜて行ったら大体似た色になったよパターンですね。
一般人が少しの塗料を正確な分量・濃度で計れるとは思えないし、色の捉え方は人それぞれなので、あまり細かい混色を指定するよりもメーカーにある色の近似色を指定するか、2色混合程度で指定するほうが親切なんじゃないかな?

私は箱絵の色を参考にクレオスの122番、RLM82ライトグリーンをそのまま塗りました。
私の色覚では指定があっても色を見ながら正確に近づけるのは無理だし、架空アイテムなんで正確さに拘るつもりもありません。

ネットでほかの人が塗られたのを見るともっとグレーっぽい色とか暗い色も多いです、人それぞれで良いですよね。
前方の白い部分もグランプリホワイトの指定ですが、私はライトガルグレーで塗りました。
グランプリホワイトはたしかアイボリーみたいな色ですが、どうせならミリタリー色を使いたかったんです。

ディティールはアニメとは違う部分も多いです。イメージを壊さない程度に改変するのは構いません。どうせアニメだと場面によって細部が変わっていることも多いですし。

デスバテーターは「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「宇宙戦艦ヤマト2」にも登場した、白色彗星帝国軍の主力攻撃機ですが、ほぼ同じ感じのデザインで「宇宙戦艦ヤマト2199」「2202」にも帝星ガトランティスの兵器として登場します。
旧作では全長46mの巨体で、航空戦力というよりは駆逐艦やフリゲート艦に近い存在だったようですが、リメイク版では全長16mという設定に変わり通常の戦闘機と同じような扱いになったみたいです。

先端のグレーの部分はツヤのあるような描き方をされているので、これはコクピットのウインドーなのかなと思ってますがどうでしょう?
旧作の白色彗星帝国軍の戦闘機には、パイロットがうつ伏せになって操縦するタイプもあったのでこれもそうなのかなと思うのです。

それにしても、この甲殻類をモチーフにしたと言われる白色彗星帝国軍のメカデザインはすごいですね。地球軍やガミラス軍とも違う個性を放ちながら、明らかに敵という面構えで憎たらしいのですが、メカとしての美しさもあります。
40年前の子供向けアニメでありながら世界に誇れるデザインセンスだと思います。

別のキットのオマケ扱いだった時は簡易なスタンドでしたが、メカコレになってスターウォーズのビークルモデルなどとも共通の黒いスタンドも付属してます。

箱の横に描かれる三面図には下面中央に大型魚雷を装備していますが、スタンドに取り付けると魚雷は抱えられないのでパーツもありません。ツヴァルケ同様にランディング・ギアもありません。脚庫扉みたいなのは見えるんだけどね。

左右3発づつのミサイルはちゃんとパーツがありますが・・・

ディティールは悪くないのに、3発がつながったまま成型されちゃってます。

上側。

ランチャーは3発ともに付いているので切り離して取り付けることもできるんですが、これだけ埋まっていると、整形し直すのも大変だよなあ。
どうしようか迷い中。ということで武装無しでの暫定的完成でした。

宇宙兵器でありながら、戦艦とか航空戦力だとか魚雷だとかランディング・ギアだとか笑止千万なんですが、そこはファンタジーなので見逃してくれよね!

(バンダイ1/180ぐらい  帝星ガトランティス甲殻攻撃機デスバテーター 2199-2202)

 

さて。

映画のコーナー。

筆不精なせいで、紹介する頃には劇場公開終わっちゃってることも多くてごめんなさいね。

「朝が来る」

不妊治療がうまく行かず、養子を育てることになった夫婦。(永作博美・井浦新)

小さな事件はありますが、概ね順調に子供は成長し5歳になった頃、夫婦の前に生みの親だと名乗る少女が現われます。

映画の後半は、この少女・ひかりの物語。演じるのは蒔田彩珠

中学二年生で思わぬ妊娠をしてしまい、初潮前の妊娠だったので発覚が遅れ選択肢は限られ、ベビーバトンというNPOの世話になり無事出産し、条件の良い養父母に子供を託す。

だが出産を終えて家に帰っても人生をやり直すことに失敗し家を出て色々あって5年が経ち、再び自分が産んだ子供と出会うことになる・・・・

監督の河瀨直美は自身も養子だったそうで、このような親子関係の現実を伝えたくて映画を作ったそうです。そのため、養子縁組に至る経緯が描かれる場面では実際の当事者の声や台本の無い説明会の場面などドキュメンタリー・タッチの表現になっています。

ただ映画の主体はひかりの人生ですね。血の繋がらない家族の物語は過去にもたくさんあったけど、子供を産んでも親になれなかった人生を丁寧に描いた映画は珍しいですよね。
ひかりは何度もつまづいて間違った人生を続けてしまうけれど、愚かかも知れないけれど、悪い子では無いんだよね。
彼女の人生の途中には助けてくれる人もいたし、そんな中でギリギリで生きている、最後にまた間違いを犯してしまうけれど・・・・映画の最後にはちゃんと素敵な救いがあります。

もし観る機会があったら、エンドロールの最後までちゃんと観てね。

とても良い映画だったと思います。

ここ何回かの記事で取り上げた映画はどれも今年の邦画の佳作だと思います。
特に、「星の子」「ミッドナイト・スワン」そして「朝が来る」この3作が自分的にはベストでした。
たぶん、大きな賞を取ったりするのは別の作品なのかも知れませんが、エンタメ作品ばかりじゃなく人生を静かに見守るような映画がコンスタントに作られるのは日本の良さじゃないかな。

願わくば、これらの映画がもう少し多くの人に観てもらえるようになったら良いんだけどな。