山道を歩いていると、時々カラスがけたたましく鳴くことがある。昨日も木に止まって鳴いていた。10メートルほど歩くと、カラスも付いて来て、頭上で鳴く。歩くと再びカラスが付いて来る。葉の付いた枝を落としたりもする。
あれは去年の今頃だろうか。頭上で鳴くカラスの声が尋常ではない。私が歩けば歩くほど、鳴き方が激しくなる。まるで前には行かせたくないように・・・そのわけは、すぐに分かった。カラスの子供(赤ちゃん?)が目の前の木の枝に止まっていたのだ。距離は2メートル弱。カラスの親は上で、気が狂わんばかりに鳴いている。子供には親の心配が聴こえないのかも知れない。きょとんとして枝につかまり、好奇心のある眼を周りにむけていた。
その無邪気さには勝てはしない。カラスの親も私も・・・