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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

「歌う」ことは「開く」こと

2013-06-20 20:50:19 | 音楽

 中学生の時、強い野球チームに所属していた。そこには野球の上手い先輩や同期の仲間がいて、厳しくて恐い監督の下、練習や試合をしていた。そういう環境の中、野球の下手な私は萎縮して、ココロを閉ざしていた

 中学2年生の時、先輩の活躍で関東大会を勝ち上がり、全国大会に出場することになった。私は試合に出ることは無いが、札幌で行われる大会に連れて行ってもらえた。試合後にバスで観光している時だっただろうか、順番に歌を唄うことになった。私はさほど緊張することもなく、アリスの「終止符」という歌を唄った。特に上手く唄えたわけではないが、皆に褒められた。それは私にとって嬉しい経験になり、それをきっかけに、少しづつココロが開いていった。

 ジャニス・ジョップリンの記録映画を20代の頃に観に行ったが、その中でジャニスはこんなことを言っていた。「絵は心を閉じさせるが、歌は心を開かせる・・・」彼女自身、絵と歌のどちらを取るかという時に、そのように考えて歌を選んだのである。

 ココロを開こうと思わなくても、歌を唄えばココロはもう開いている。私が褒められたのは、上手く唄えたからではなくて、ほんの少しココロが開いたことで、何かが伝わったからだと思っている。


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