気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

最高の状態は日持ちしない

2021-05-22 08:44:40 | 「立つ」健康法
 「立つ」練習をして身心の状態が良くなっても、それは長くは続かない。「立って」いるときは、普段と違う「ものを一つに観る」という意識になるから整ったわけで、意識が日常の相対的な見方に戻れば再びいつもの身心になるのは当然である。
 内山興正禅師の本?だったかに「悟りは日持ちしない」というようなことが書いてあった。悟りは身心を極めたところに稀に到達できる境地であるから、悟ったままの状態で普段の生活をおくることなどできるはずはない。
 「立つ」ことは悟りではないが、身心の絶妙なバランスの上に成り立つという点では共通している。最高の状態は「日持ちはしない」が、ある程度のよい状態は残る。また普段と違う身心の状態があることを知ることで、視野は拡がり、生きやすくなる。これだけでも意味のあることだと思っている。

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