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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

山女魚の空

2011-05-26 16:24:59 | 渓流・鮎釣り

 3週連続で、山梨の桂川水系に釣行した。釣果は2・3・3匹。私にしては出来過ぎである。いつでも「釣れないかも知れない」と思っているので、1匹でも釣れると、嬉しいのだ。

 さて今日は「鳥沢」辺りで釣ってみたいと思っていたが、川に着くと、上流にも下流にも釣り人が竿を出している。人の後で釣るほど上手く無いので、場所を変えることにした。(と言っても車で移動という訳にはいかず)再び電車に乗って行くのである。

 その場所には誰もいなかった(後から数人、釣り人が車でやって来たが・・・)。運もよく、ヤマメが釣れた。淵ではなく、比較的流れの緩い、岸に近いところで。

Yamame_may26_2011

 支流でもちょっとやってみた。小さな釜(小さな滝の下の水たまり)での一投目に、山女魚がかかった。綺麗だったので、リリースした。

Yamame2_may26_2011

 山女魚は釣られた時に、初めて空を観るのかも知れない。


山女魚を釣った後に、通り過ぎた人

2011-04-21 16:23:25 | 渓流・鮎釣り

 先週、見知らぬ人から教えて貰った、良く釣れる「秘密の場所」を訪ねてみた。なるほど、普段でもここは入渓者は多くなさそうだ。はやる気持ちを抑えながらポイントを見極める。しかし初めの30分で2回もバラしてしまった(しかも写真の山女魚よりも大きい奴を・・・)。こんなことをしていると「釣りの神様」にも見放されてしまうのでは・・・と心配したが暫くして神は再び微笑んだ。きっと神は、昨日私が川虫を取りに行ったりして準備をキチントしていたのを見てくれたのだ。

Photo

 今日の釣りが充実したのは、「その人」のお蔭である。お礼を言いたいものだと思っていたら、なんとその人とすれ違った。私はバスの中、その人は先週と同じ作業服を着て、車を運転していた。その人は私には気が付かなかっただろう。しかし、こんなに広い奥多摩で、2週連続で会うというのも不思議なことである。

 


釣果0の後に現れた人

2011-04-15 11:25:18 | 渓流・鮎釣り

 昨日は日原川の支流「倉沢谷」に初めて行ってみたが、全く釣れなかった(先週某沢で下手な私にしては良く釣れたので、これでバランスが取れるのかな?)。バス停から歩いて上流の「長尾谷」まで行き入渓しようと思ったら、すでに人がいた(電車とバスを乗り継いで行く私は、車に勝ち目は無い)。やむを得ず釣り下ることにしたが、アタリ(魚の反応)も無く、早々に切り上げた。

 ところで、着替えを済ませて、停留所近くでバスを待っていると、車で通りがかった人が声をかけて来た。話し振りから釣りについては相当詳しそうだ。その人は仕事の途中だと思うが、わざわざ車から降りて、いくつかアドバイスをしてくれた。そして「秘密の場所(釣れるポイント!)」を教えてくれた(その場所の公開は控えさせて頂く)。

 釣り人なら恐らく誰でも、自分だけの「釣れるポイント」を持っている。同じ川や沢に何度も釣行すれば、自然にそういう場所を憶えて行く。しかしその人の教えてくれたその「ポイント」は恐らく他の人とは重なっていない。故に「秘密の場所」なのである。

 その人は何故、見ず知らずの私に、そんな「良いこと(秘密の場所)」を教えてくれたのだろうか。「秘密の場所」は自分だけ知っていた方が得であるにもかかわらず・・・

 「良き釣師」なのだ。自分の釣りだけ考えているのではなく、「釣り」そのものが好きだから、他の釣り人にも優しくなれる。また技術の裏付けのある自信も持っているはずだ。たとえ私などがその「秘密の場所」に通ったとしても、その人なら、全然関係なく(影響も受けずに)ヤマメを釣り上げるだろう。


滝の横の巣

2011-04-01 16:32:43 | 渓流・鮎釣り

 奥多摩の某沢に渓流釣りに行った。かつてその沢には2回釣行し、それぞれ24センチと27センチのヤマメを釣りあげてるが、昨日は全くダメだった。

 沢登りで有名なその沢は滝が連続して現れる。その都度水に濡れ、滝を登る決断を迫られるが、天然ヤマメに出会うためには、ためらいながらも登ってしまう。

 滝つぼに竿を出しながらふと横を見上げると、滝の横に鳥の巣があり、親鳥が餌を運んでいた。小さなからだのわりには大きな声で鳴く。その歌うような声がV字谷に響く。帰宅して名前を調べると、「ミソサザイ」という鳥だった。

 滝の横は彼らにとって「安全な場所」なのだろう。猿や熊、蛇などの外敵からは襲われ難そうだ。今のところ人間は彼らの天敵には入っていない。しかし今後我々みたいな釣りや沢登りの人間が頻繁に訪れるようになれば、やがて彼らは住処を変えることを考えるだろうか。危険によって住処を変えざるを得ないことは、無念だろう。

 


美しい山女魚は逃げられる

2011-02-25 15:11:19 | 渓流・鮎釣り

 昨日、久しぶりに釣りに行った。近所の川まで歩いて行った。現地に着いたら先ずはエサである川虫の採集。渓流の靴に履き替えて、川に入る。浅い川だが水は冷たい。大きい川虫「オニチョロ」は、浅瀬ではなく、比較的水流の速い所の大きな石の下にいる。それを網で捕まえる。

 この川には漁協がなく、魚の放流も行われていない。したがってあんまり釣れない。釣れないもんだと思っているから、釣れなくてもそう落胆しない。とは言えやっぱり釣る気で行くのだが・・・

 一匹釣れた。20センチ弱の綺麗なヤマメ。斑点(パーマーク)が鮮やかで美しかったので、写真も撮らずに逃がした。美しい女性は危機に遭っても逃げることができるというのは古今東西の物語に共通する。釣りをするということは、いつでも攻撃する側にいることになる。大きな物語の中では、結局「悪役」から逃れられないのかも知れない。