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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

いつまでも「素人」で

2011-08-04 18:29:25 | 渓流・鮎釣り

 「バカに見てくれて(バカだと思ってくれて)ありがとう」というニュアンスの言葉が中国にはあると、聞いた気がする。どういう意味だったろうか・・・

 さて、私は釣りについては、経験も技術も知識も少ない「素人」である。おそらく周りからも、そう観えるだろう。しかしそのお蔭で大変「得」をしている。

 私は、今年だけでも多くの人に「釣り」について色々と教わった。まずは年券を買った時に、入渓場所の地図を画いてもらったことを皮切りに、散歩のおじさんに車で良い場所まで送ってもらったこともあった。囮鮎を売っているおじさんに、大ヤマメのポイントを教えてもらった。先週は、駅の待合室で釣りの支度をしていたら、ベテランの釣り人に声をかけられ、(週に3回くらいは桂川に通っているというそのおじさんは)現場に行く時間を遅らせても、暫く話をしてくれた。

 皆が親切にしてくれたのは、この兄ちゃんに「教えてあげよう」と思ってくれたからである。私の中に「素人っぽさ」と少しの謙虚さがあれば、これからも教えてもらえるだろう。

 

 


釣ったら危うい?

2011-07-29 19:57:23 | 渓流・鮎釣り

 私は「荘子」にある物語を想い出そうとしていた。荘子が林の中で鳥を撃とうとして、良く観るとその鳥は蟷螂を狙っていた。その蟷螂はというと蝉を今まさに捕まえようとしている。そのとき荘子は自分もまた危ないことに気がついた・・・

 昨日の釣りは先週と良く似ていた。本流で虹鱒を釣り、その後は支流で糸を垂れた。山女魚や岩魚が釣れて、私はいい気分で写真を撮ったり、ハリを外していた。

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そのとき、何の気なしに後ろをふりかえると、なんと

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私は観られていた・・・

川虫は魚に狙われ、魚は私に狙われ、私もまた・・・


支流もまた楽し

2011-07-22 16:47:02 | 渓流・鮎釣り

 桂川に釣りに行った。台風の影響で水流は速かったが、予想してた程すごい濁流ではなかった。流れの緩いところを探して餌を沈めると、虹鱒がかかった。

 しばらくすると、ルアーを持った釣り人が来た。話を聞くと上流で、すでに37センチのヤマメを釣ったと言う。釣り歴の長そうな彼は、親切に桂川のポイントやヤマメの習性を教えてくれた。桂川初心者の私にとっては嬉しい情報であった。

 さて、その後は場所を移動して攻めてみたが、全く反応が無かった。ここで本流を諦め、近くの支流へ。初めての沢なので、入渓地点を探すのに戸惑ったが、釣果は良かった。1時間半ほどで25センチ前後の山女魚(写真上)、岩魚(写真下)が6匹釣れた。大雨の後で、先行者も無く、タイミングが良かった。

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いつか姿を観たい

2011-07-07 15:22:19 | 渓流・鮎釣り

 久しぶりに釣りの話(桂川)。先週大物(?)に糸を切られたポイントに行った。今日は切られないように糸を太く(0.6に)して、天井糸やハリスを使わない通し仕掛けにした。穂先に接続するチチワも2重にした。にも拘らず切られた。チチワの結び目から切れていた。姿は観えないが明らかに山女魚である。あの独特のツンツンツンという引きをヴァイオリンだとすれば、今日のそれはズンズンズンというコントラバスのような低音の引きだった。全く勝負にならなかった。ほんの1~2秒で切られたのだから、戦うこともできない。

その後、別のポイントで32センチの虹鱒を釣った。なかなか力強かった。

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 しかし比べれば先の山女魚にはもっと大物の手応えがあった。その風格が私の掌に残っている限り、また足を運ぶことになるだろう。


川の中も雨

2011-06-02 15:36:42 | 渓流・鮎釣り

 先日降った大雨の影響で、今日の桂川はまだ水が多かった。釣り場が限られるので、山女魚が居そうな所で粘ってみるが、全く反応が無い。あきらめて支流に行ってみるがそこにも魚の気配が無い。どうせ釣れないのなら本流で釣れない方が夢があっていい、ということで、再び本流に戻り、先ほどの対岸で竿を出すことにした。

 何度も、ポイントと思われる場所に餌を落とす。その作業を繰り返しながら、私はふと、親父のことを想い出していた。何となく親父と一緒に釣りに来ている様な感じがしていた。軽い気持ちで親父に頼んでみた、「釣らせてほしいな」と。正にその時、山女魚がかかった。

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27センチ、246グラム、私にとっては大きな山女魚になった。