blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

一仕事終え

2009-01-29 20:34:54 | 日記
旅館業の申請も、ようやく消防署のお墨付きが出たので、最後の関門である保健所への申請をした。
申請料金を午後やっと会社からもらうことができ、担当者に電話をして車を30分ほど走らせた。

事前にあらかた見てもらっていたこともあって、特に書類の追加や差し替えもなく手続きは順調に終わった。
さてこれでまた3週間ほど待たされるかと思っていたら、もう来週早々には立ち入り検査に入りたいという。
すでに消防の応諾が出ていること、また既存施設の引継ぎで保健所自身が内容をよく把握していることなど、複数の要因が重なって、ではさっそく行きましょうという話になった。
検査がうまくいけばという前提ではあるが、今から10日もしないうちに本免許が下りる予定である。
2月の初旬に本免許というのは私自身もまったく予想していなかった。
施設に電気が通るのも予想より10日ほど早まるという経験をしたが、今回はそれ以上のミラクルかもしれない。

これで現場もあと少しで「堂々と」仕事ができるようになる。
本免許がないという状態を知りながら、過酷なシフトの中で懸命に働いてきた現場の人間の気持ちはいかばかりか。
ほとんどが12月から加入してきた「新入社員」ばかりでは、疑問がわいても会社の指示に従うしかなかったであろう。
昨日現場に顔を出して従業員の1人と話をしたが、本当に真剣に考え、健気なまでにマジメに取り組んでいるのが分かった。
もはや会社や会社の上のためではなく、この人たちのために何とか免許を取るまではやりたいと思い直した。
会社のやり口に嫌気し、半分はひっくり返してやろうかと考えていた自分が恥ずかしい。
暴走しているのは上の人間だけである。

主に指示を出してきたK部長にしても、内心ヒヤヒヤという部分はあったと思う。
さんざん煮え湯を飲まされてきた立場でもあるので、多少厳しい言い方で報告をした。
「実情は何となくバレていると思うが、やらせてくれる方向です」と言った。
日程もずいぶん早まってホッとしたのか、珍しく「ありがとうございます」という言葉が出てきたので、それ以上のことは言わなかった。

危なっかしいやり方は、自身はおろか部下にも精神的負担がいく。
会社の上はその愚かさを知り、堂々と胸を張って仕事をすることの大切さと楽しさを分かってもらいたい。
実際に旅館業の免許が出ても、まだ「免許が後回し」になっているものはある。
しかし、今現在危ないからと、むやみに告発するようなことはしたくない。
時間はかかるかもしれないが、何をやるにしてもマトモな方向に導いていくのが、私も含めた社員の任務になるのだろう。

「仮オープン」はあまり喜ぶ気になれなかったが、本営業OKとなれば話は別だ。
しばらく不義理をしてきた現場の人間と一緒に喜びを分かち合いたい。
人手が不足がちの現場だから、力になれることがあれば足を運びたいとも思う。
今後はなるべく現場に関われる方向になればありがたい。

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