blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

11月を振り返って

2018-11-30 18:27:39 | 月末振り返り
毎月最終日はその月を振り返る。
新しい環境に飛び込んで実質最初の月、戸惑いと悩みばかりの中にわずかながらの自信を得て12月に向かうことになった。
残念ながら、人手不足の状況はわが職場も例外ではなく、野球に例えれば本来なら2軍でプロの体になるべく鍛錬するべき時期の選手も早い段階で試合に出ざるを得ない状況がある。
阪神タイガースの選手になぞらえるなら、いつまでも鳴尾浜にはいられず、場合によっては力が付き切らないまま1軍に引っ張り上げられて甲子園の舞台に立つこともありうるということである。

あくまでも一般的な話として書くと、人が足らないから新しい人を採る、その人が戦力になるには相応の時間はかかる、しかし要求される仕事量やスピードはいくら人が足らなくても変わらない、変わらないから周囲は早く新人を戦力にしようと焦る。
詰まるところ、この焦りが元となって、できるわけがない時期の人間にも一定のことができないと怒声や罵声が飛ぶことになり、いくらなんでも…ということでせっかく入ったばかりの人は早々に辞めていき、結果として人手不足の解消はむしろ遠ざかることになってしまう。

今、人手が足らない足らないと言っているところも、足りていた時期は必ずあるはずで、それがなぜ足らない状況に陥ったかはその時から在籍している人間に原因を求めるのが自然である。
やる気がないのは論外だが、個々人の多少の能力差も一切考慮に入れないで、ほんの少し劣ると見られた人間がストレス解消のはけ口にされるようなことがあれば、当の「被害者」はよほどのメンタルがない限りは会社に行くのがイヤになってしまうだろう。
せっかく人が足りていたところで、せっかくの人材を自分たちでつぶしてしまって人手不足の状態を作り、結果残った自分たちの負担が増える。
負担が増えたストレスは、また新しく入ってきた人にブチ当てられて、その新しい人はまたいなくなる。
このループに入ってしまった職場は永遠に人手不足など解消しない。

私自身も、期待されている業務で力が付き切らないまま実戦の場に出て、仮に野球の投手ならストライクがまったく入らず4者連続四球で押し出しでノックアウト、というような経験をして、ずいぶん心が揺れ動いたのが11月の最終週でもあった。
本来時期尚早とは言いながらも、やはり期待されて結果が残せなかったショックは大きく、今は2軍で再調整(前線には出ないでひたすら練習)の日々である。
いずれ再登板の日はやってくるとは思うが、練習と実戦はまったく違う。
しかし、その機会でまた大きく迷惑をかければ本当に信頼を失ってしまうという危機感はある。
今日は業務の大半を練習に使わせてもらったので、実戦復帰の折には少なくとも前回よりはマシな姿を見せなくてはいけないのだ。

組織にいる以上は、仮に私が結果をいつまでも出せない場合でも私自身から身を引く前に上長の判断を待つべきではある。
その判断のもと、できることが他にあるのなら、たとえ不本意でもそこで貢献すれば良いから、早まった判断を自分ではしないほうがいい。
野球に例えてばかりで申し訳ないが、投手で入って野手に転向する選手などいくらでもいる。
変わった人もいるにはいるが、言い方こそ荒くても根は優しい人は多く、おいそれと手放したくはない職場だから、本当に「あなたはいらない」となるまでは、どんなに恥をかいてもプロとして逃げないで職場に出続けることがせめてもの使命だと思って取り組んでいきたい。

*月末の振り返りでは毎月のベストショットを出すことにしていましたが、ここ数ヶ月のドタバタで失念し申し訳ありません。
12月及び2018年のの振り返りには、月間と年間のベストショットを選定して発表いたします。

まる1ヶ月で

2018-11-28 17:35:55 | 日記
前の会社を去った形式的な日付と同じ日に今の職場に行くことが決まったことは過去に書いた。
一つの会社を辞めてから無職はわずか2週間で終わり、新たな環境に飛び込んでから時間としては今日でほぼ1ヶ月が経ったところである。

この間は、当たり前だが右も左も分からず、初心者が多い職場にあっても容赦なく罵声が飛んでくるし、その状況が今後急に変わることもないだろう。
しかし、その中でも今のところは何とか逃げることなく出勤し、少しはやれる仕事もできた。
それでも、スンナリした流れならうまくいくが、そうならないと漏れが出たりする。
焦る時期ではないとはいえ、一日の中でノーミスで終われることはないのが実情だ。

あまり詳しく書くと問題があるのでボヤッとした表現にはなるが、私に本来期待されている仕事について、先週末にチャンスをもらって取り組んだ。
ゆっくりやればいいと言われても初心者だからゆっくりとしかできない中で、一日の中で徐々にハードルが上がって行くのには参ったが、致命的なミスはなかったようだ。
しかし、忙しい週明けには週末にできたことがまるでできず、野球の投手で言えば一死も取れずにKOということになった。
今まで経験のない特殊な技能とは言っても、やはりひとたびリズムが狂うと修正がきかないレベルであることを痛感し、気持ち的にはかなり大きくショックを受けることになった。

正直、それ以後はショックをかなり引きずった状態で、本来業務にはさわれず別の仕事をこなした。
練習不足のまま実戦の場に出したことは上も分かってはいたようだが、当の私はもう本来業務には当面さわれないかもしれないと思い、自分が情けなくなり、手すきの時間には実家のことなどを思い出して涙があふれてくる有様で、傷の少ない今のうちに方向転換も、などとまで考えるほど気持ちが弱り切ってしまった。

しかし今朝は、今まで面識もなく話したこともない偉い人(スポーツで言えば総監督くらいの人)が、朝礼が終わってから、私の肩を一つポンと叩いて無言で去って行った。
そうそう頻繁に会える人ではないが、今の私の窮状が伝わっていて、それに対する激励だったのかもしれない。
幸い、毎日会う上司も含めて上の方の人はまだまだ力が足りない私にも大変優しい。
木っ端の実力のない人間ほど、新しい人間がうまくなることを必ずしも望まず、くだらない揚げ足取りをして罵声を浴びせてくるのはどこの職場でも同じだろう。
上にいる人に上にいるだけの器があると感じられるだけまだ幸せだと思って、ただキャンキャン吠えて新人にマウントを取りたいだけの人間のことは気にしないでいきたい。

明日以降も容赦なく仕事は続く。
明日すぐにチャンスがあるかは分からないが、恥をかいても場数を踏んで、毎日砂つぶ程度でもいいから自信を積み重ねていけたらと思う。

フリで生きている人

2018-11-21 21:37:47 | 日記
新しい環境も4週間目に入った。
まだ本業(本来果たすべき仕事)での実戦デビューは先である。
ある意味特殊技能とも言えるものだから、いくら人が回らないからと言ってスキルが十分に付いていない人間が前線に出るわけにはいかない。
空気が悪い中で延々練習をこなすのは退屈だが、決して焦ってはいけないとはむしろ上から言われている。
未熟な人間を無理やり実戦投入して事故があっては元も子もない。
しかしいずれの日には必ず訪れるその日のために、今は日々課題を持って取り組み、精度を上げていくよりない。

さて、幸か不幸か様々な職場を経験しているので、いわゆる「職場に必ずいそうなタイプ」というのは本当にどこに行ってもいることをあらためて感じている。
もちろん職場での態度とか本人の自信のようなものは経験年数等にも左右されるので、すでにベテランの域に達した人間でも入社したての頃とは違うだろうが、普通に性格的なものとなるとこれは若手だろうがベテランだろうが「いるいるこんな人」というパターンにしっかりハマる人はやはりいる。

一緒に仕事をしていく上ではもっとも困るのが、明らかにやる気のない人である。
やる気のない人は、やる気がないことを悟られないようにいろんな「フリ」をするから余計にやる気のなさが周りにも分かってしまう。
仕事を覚えるのにメモを欠かさず持ち歩いてはいて、いろいろ書いているのを実際に目にもするが、それがまったく実際の仕事には効果が出ず、同じ間違いを何度も何度も繰り返して日数を重ねてもまるで進歩しない。
これは、メモをとるという行為でもってやる気があるフリをするのに精一杯だからである。
また、何かをしなければいけないと動いてはみるものの、他人が手を差し伸べた途端に自分からやり始めたことをやり切らないうちにアッサリやめてしまうのもフリの一つである。

こんなふうにして何もかもフリでごまかさないと生きてこれなかった人は、こちらが何かを伝えようと思って接していっても、視線がアサッテの方向に行ってしまい、聞いてくれているのかさっぱり分からない。
こっちを見ろと言われてやっとこちらに目が向くようでは、人の話など聞く気がないと言っているのと同じだから、本音はそこにあると言ってしまっていいのだろうと思う。
いくらごまかしても本当の気持ちを隠すことは人間なかなか難しい。
そこに本音があるのならば、自ら望まない環境で時間を浪費していることになるから、いかにももったいないことである。

演じるのが仕事の役者さんだってオフには素でいたいと思うだろう。
役者でもない人が、長い人生を、本当の気持ちを隠してある意味「演じる」だけに費やしてきたとすれば本当に気の毒な話だし、放っておけばいずれは疲れ切って自ら壊れてしまうか、下手をするとふとしたことで他人に危害を与えるような反動を起こしても不思議ではない。
フリばかりを駆使してもすでに周囲にはバレているし、本当の気持ちは隠しきれずに「にじみ出て」きている現状は、客観的にはかなり危険に思えるのだが。

私は、フリをやめて本当に生きることがラクになった。
いくつからでも遅くないと思うので、気づいたその時からでいいからフリで生きていくのはやめましょうと言いたい。
今までには見えなかった景色がきっと見えるはずである。

1週間が終わらない

2018-11-16 19:53:59 | 日記
先週あった土曜出勤が今週もある。
1週間が終わったと書きたいところだが、また今週も休みは日曜だけになってしまった。
久しくなかったことだが、休みが週に1日だけだと感覚的には毎日休みなく会社に行っているのとあまり変わらない。
土日どちらかを使って済ませればよい用件を日曜に必ずやらなくてはいけなくなり、何もしなくていい日というのが週末に作れないからである。

この半年の間だけで区切っても新しく加わったメンバーは数人いて、私以外は派遣会社を通じてやって来ている。
体力的には大したことはないが、プレッシャーの大きい業務に耐えかねてか、人の入れ替わりもかなり多いようだ。
仕事を探すにあたって派遣という形は取りたくなかったところに案外時間的に早くすんなりと収まることができたためそれほど強い意識はなかったが、慢性的に人が足らない職場にあってはいくら入って3週間の人間であっても、社員として優先して不足を埋めなくてはならないのは仕方がない部分ではある。

11月はもう1回土日があるが、おそらく来週も土曜日を頼まれることになるだろう。
そうなると、私の今月の休日は「5日」ということになり、職業人としても久しく経験のない事態となる。
しかしながら、覚えるべきこと、身につけるべきことがまだまだ多くある現状では、場数をできるだけ多く踏み、また入社したての人間としては一定の意欲もアピールしておいて後々損はないであろうから、心身の疲れを日々うまく制御して乗り切っていくよりないのだと思う。
幸い話せる人も多くなり、休み時間などには文字通り「談笑」できることなど少なくとも前の職場ではなかったことで、多少のミスや不足も話すことでずいぶん紛れるところもある。
信用がまだ乏しい状況を、周囲の支えもあって今日まで来ていることに感謝し、今後も協力できる日には協力をしていきたい。

休むことなく企業活動が行われている現場にあって、夜の時間に働いている人も多い中、週休1日とはいえ朝から夕方という時間帯で仕事ができて、長い残業もほとんどない。
卑近な話だが転職をして労働条件が劇的に上向くことは一般的にはあまりないことで、そこを覚悟で仕事場を変えたわけなので、お世辞ではなく常識があって話もしやすい人々に囲まれている今の環境で、新しい挑戦もしながら、この年齢からでもまだ成長できる可能性があることに思いを致し、明日をなんとか乗り切って、夜くらいは仕事場とは別人になって楽しみたいと思う。

2週間

2018-11-12 19:48:08 | 日記
新しい環境に飛び込んで2週間が経った。
あまり比較すべきではないが、これまで経験した数ある職場の中でも周囲には大変恵まれていると思う。
入ったばかりで何も分からないだろうからと、何かを仕掛けようとか、濡れ衣を着せようとか、一つややこしいことをさせて試してみようとか、そんなことをする人にはいまだに会っていない。(過去にはそういう人がゴマンといたということではあるが)
仕事をしに来ている場所だから、あわただしくなればモノの言い方もきつくはなるが、もっぱらこちらにダメージを与えんがための物言いはされたことはない。

そんな状況だから、今のところは、地元に帰らず当地に残ってやり直す選択は、職場が自宅に非常に近いところに恵まれたことも含めて大成功だったと言える。
何度も書いているように、たまたま地元に本拠を置く会社の命令で当地に来たからといって、そこを辞めたら地元に帰らなくてはならないという決まりなどない。
当地そのものがイヤなわけでは全くないのなら、せっかく3年間住んで土地勘もある程度できたし、有難いことに当地でのお仲間も増えている。
もちろん三大都市圏の一角を成す地域にあって、地元よりも仕事(求人)が少ないなどということはあり得ず、このご時世、そしてもういい加減中年もいいところの年齢になっている私のような人間でも必要としてくれるところが、時間がかかるどころかすぐに見つかるなど地元ではまずなかっただろう。

それでもやはり慣れない仕事、何もかもが順調などということはあり得ず、自分がイヤになるような出来事も実践の場に入れば入るほど増えて来ていて、一日一日はプレッシャーとの戦いである。
慢性的に人が足らないのはどこも同じだろうが、今日は私の本来の役割として習得するべき技術の練習の時間すら取ることができなかった。
本来の仕事ではないからとテキトーにやっていいとは思わないし、週の初めということで仕事量は多い方であったろうから、協力できる分には協力して、全員が早く終われるに越したことはない。
ただ、簡単そうで奥が深く、スピードも要求される仕事で、かつ外部の人との接触もあるから、まごまごしていると人によっては手痛いお叱りを受けることにもなる。
モノを扱う職場は、大胆さと繊細さの両方が必要だ。

先週は頼まれて土曜にも出たため、日曜は今度こその引きこもりを決め込んだ。
それでも住所変更などに伴っていろんな郵便物が来ていたからそれらの整理、土曜にするはずだった洗濯、しばらく行けていなかった散髪、食料の買い出しと日中はあまり横になっている時間はなかった。
競馬のメインレースが終わった16時前、ようやく横になって一息つくと猛烈な睡魔に襲われ、そのまま夜明け前くらいまで12時間くらいは深い眠りについていただろうか。

体が資本の職場、毎日を乗り切るには、特に私の場合は寝ないとダメである。
寝不足が日中のミスに直結するのは過去の経験から身にしみている。
個人的にやりたいことはたくさんあるが、しばらくは体のコンディションを優先する生活にならざるを得ない。
コンディションが悪いと、覚えたはずのこともできない。
自分の不摂生のために自己嫌悪を招く事態だけは避けたいと思うのである。

国宝とJBCと

2018-11-05 19:06:15 | 休日
再就職1週目を無事に事故やトラブルもなく終え、金曜日は私の誕生日でもあった。
怒涛の10月の疲れを癒すべく、年に一度の誕生日さえもパッとは行かないで大人しめにするつもりであった。
しかし、意外な場所から意外なお誘いがあったため、そこを手始めに飲み始め、結局は日付が変わるといういつもの金曜夜になってしまった。
乗り物を使うことが多い職場で、毎朝アルコールチェックがあることを考えると、私の性格(飲み出したらトコトン)では気まぐれにでも次の日が仕事の時には飲みに行きづらくなった。
メリハリなく街に出ることはなくなるから、これはこれでいいのかもしれない。

さて、飲んだ翌日の3日はさすがに遠出をする気にはならず、まだ自宅に足らないものを細かく買い集める程度の一日になった。
その上で、4日は本当に何も考えず、一日引きこもりしてもいいから今週以降の仕事に備えるべく心身のリセットを図るつもりであった。
しかし、11月4日といえば年に一度のJBC、しかも今年は中央の京都競馬場での開催という珍しい年にあたり(2019年の浦和にも行くとは思うが)、勝手知ったる京都、気づいたら9時過ぎの新幹線に乗っていた。

とはいえ、JBC3競走は15時以降、競馬場の前に今回は一つ観光を入れようと考え、京都競馬場最寄りの京阪電鉄・淀駅から一つだけ大阪寄りの八幡市駅まで行った。
ここから男山ケーブルに乗り、一昨年国宝に指定された石清水八幡宮に行くことにした。







やや肌寒い陽気ながら、季節的にも七五三の親子連れを中心に多くの参拝客があった。
ケーブルを使えばほとんど山登りをすることもなく訪れることができ、帰りの下りの途中には展望台があって素晴らしい景観を堪能できた。
遠い学生時代、有り余る時間があったのになぜここを訪れていなかったか不思議なくらいである。

八幡市駅付近まで戻ってきてすぐに競馬場を目指すのももったいないと思い、若い時もよくお世話になった京阪電車を撮影することにした。
淀-八幡市間は、淀川と木津川の2つの大河川を大きくカーブを切りながら渡るという京阪電鉄本線の中でも私がいちばん好きな区間であり、堤防沿いを歩いて思い切って近くで撮影することにした。
たくさん撮影はしたが、厳選して2枚。(木津川を渡る特急と男山ケーブル)





鉄道趣味を楽しんだ後は、いよいよJBCデーの京都競馬場である。





かつてのダート王で、馬券的にも大変お世話になったヴァーミリアン号が来場していたので、顔がチラリと見えたところを撮影。



必ず訪れるライスシャワー碑。
彼の死から20年以上が経過したが、碑のそばにはいつもたくさんのお供え物がある。
関東所属ながらG1レース3勝は全て京都の長丁場であったため、京都競馬場の一角に碑が立つことになった経緯がある。



JBC3競走を含め、馬券成績はまずまず、体は正直疲れてはいたが、京都に行ってよかったと思える一日であった。
戦い済んで日が暮れて、の京都競馬場の図。



日曜に遊ばないつもりが遊んだから今日は疲れは正直あった。
今週は、平日に早め早めの睡眠を取るなどして、疲れを少しずつ癒しながらやっていきたい。