blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

3月を振り返って

2011-03-31 22:06:36 | 月末振り返り
毎月最終日はその月を振り返る。
11日に起きた東北関東大震災の影響は、取り立てて損害のなかった富山においても大きかった。
遠く離れているといってもわが日本国内での出来事だ。
例を見ない規模の災害に対して今こそオールジャパンで事に当たらねばならず、また日本の国がこの悲劇をきっかけにしてまた一つになるいい機会とするべきである。

ただでさえ人手と時間が足らない状況にあったわが職場は、震災対応のための特別態勢に入り、各運送会社さんが東北方面へのルートを再開できないうちも別途車両を手配し、心あるドライバーさんの手によって製品が被災地方面に運ばれていった。
どんな惨状にあっても薬を必要とする方は必ず存在する。
そういった人たちにこそしっかりと準備をしてあげるのが私たちの部署の使命だ。
現在は各運送会社さんのほうで被災地向けのルートもほぼ確保されつつある。
通常の日数で届くかというとそこはまだまだの部分もあるというが、各社懸命の努力によってわが部署もだんだんと通常の態勢に近づいている。

私個人としては引き続き健康で会社を休むこともなく、忙しいながらも順調に過ぎた。
4月の末でもって今の職場で1年を迎えるが、1ヶ月前の今日の段階で雇い止めなどの縁起の悪い話はなかったので、何とか「次の1年」はつながったと思われる。
これまでの勤務に関しては一部の人間と多少の軋轢があった程度で、それほど大きな落ち度はなかったと思っている。
とにかく休まないで出られたということだけで上層部の評価も応分にもらっているので引き続き自信を持って勤めていきたい。

プライベートについては、新しいクルマが2月の末近くに来たので、実質は今月からお付き合いが始まった。
道具というよりは友達のような感覚で今のクルマとは付き合えている。
すべて人間の思い通りになるクルマでは絶対になく、時にあらぬ自己主張まで始めるため、ご機嫌取りや乗り手の気遣いも必要とされる。
日本車のように至れり尽くせりではなく、いい意味で乗り手に媚びていないところが逆に私のマインドにはしっくりくる。
ワガママばかりではなく、しっかりクセをつかんで走らせてやればキチンと応えてくれる。
乗り手とクルマとが一体となって走っているような感覚は、一度ハマったらやめられない。

月が変わればそろそろ私の鼻炎もおさまってくる。
今年はもうしばらく花粉の飛散が続きそうだが、何とかあと十日ほど押さえ込んでしまえば大丈夫だろう。
雪も完全にとけて暖かくなり、夏タイヤに履き替えたこれからは自ずから活動範囲も広がる。
4月はより一層仕事量は多そうだが、いつもと変わらずまずは健康に留意して、仕事もプライベートも楽しく前向きにいきたいと思う。

連続出勤に危機?

2011-03-29 21:50:52 | 日記
昨日は午前中は普通にできていたのだが、なぜか夕方近くから咳が止まらなくなって仕事にならない感じになった。
予想に反してまたもドサクサのような出荷が上乗せになって箱詰め作業もずいぶん遅れていた。
元気ならばせめて箱詰めの最後までは手伝っていくつもりだったが、咳き込むたびに手が止まってしまうし、誰かにうつしてしまっては迷惑もかかる。
様子見も兼ねて30分だけ残業をした段階で今日はダメだと思い、まだまだ宴たけなわといった感じのところを帰らせてもらった。

自室に着いて、夕食をとりシャワーを浴びたら、すぐに横になった。
明らかにいつもとは違う体調であったから、寝転がったところですぐに眠りについた。
本欄の更新はもとより、すべての雑事は後回しにしてとにかく朝までしっかり休むことを考えた。
そのかいあって、今日の朝は咳も止まって何とか仕事には出られそうだったのでいつもと同じように会社に行った。

骨が折れてもインフルエンザになっても会社に行こうとまでは考えていないものの、これまでずっと休んでいないだけに、何とか出られそうならば連続出勤を一日でも伸ばしたいと思う。
今回がもしかすると記録が途切れる最大の危機であったかもしれないが、格好を付けず早めに帰って休んだことは正解で、今日の仕事は7時半まで協力していくことができた。

客観的には私たちの仕事は毎日同じことをやっているように見えるだろうが、同じような中にも急に今までやったことのないようなことに遭遇したり、扱いが特殊な製品に出会ったりする。
有給休暇もあるのだからたまには権利を行使して休むというのもいいのだろうが、日によっては勉強の機会をみすみす逃すことにもなりかねない。
毎日が忙しい中、ひとりひとりにかかる比重も重くなっており、簡単に休むことはしたくないと思う。

明日も思いがけない押し込み気味の出荷もあるかもしれない。
昨日の今日でもあり、本日も早々に床について明日に備えることにする。

今週からの変化

2011-03-27 23:30:37 | 休日
金曜の夜も散財をせず普通に土曜を迎え、土曜は用事だけをこなしてやはり夜は外に出ず、日曜の今日は食料の補充などで短時間外に出ただけでほとんどの時間は自宅にいた。
これまで週末といえば自力を出してまで富山市の中心に足を運んでいたのがウソのようだ。

もちろん、行きつけだった飲み屋であるA店の閉店が大きく影響しているとは思う。
勘定が今ひとつ読めないところだけは納得の行かない感じはしたが、普段のことまでを気にかけてくれるようなメールを何度もKママからもらっていた。
それらですら単に店に来てもらうための方便であったのかどうかを今の時点で考えても仕方がない。
「また飲もうよ~」とか「今週待ってるから」とかは誰にでも書けるが、「今週もお疲れ様」など、普段の仕事や生活を心配するようなメールをもらって悪い気はしない。
腹の中では私のことなど「いいカモ」だと思っていたとしても、私がそれにほだされて引っかかったまでのことだから、一人の人間を引き止めておく方法としてはうまかったということだ。

最近ではA店とは別に、富山と魚津それぞれ1軒ずつの飲み屋からお誘いのメールをもらった。
メールをもらって無視することはしたくないので、それぞれ返信は済ませてある。
もちろん相手は商売だから一人でも多く来てもらったほうがよく、私もそのうちの一人として見られているに過ぎない。
どちらも悪い店ではないことも知っているのだが、果たして行きつけと言えるまでになっていくのかどうかは不透明だ。
元をたどれば会社のTK氏との付き合いからつながっていったところであるが、TK氏とまた距離ができた今となってはなかなか難しい面もあるかもしれない。

TK氏とまたしても冷戦状態に入った今は、仕事の休み時間も喫煙スペースには行かなくなり、食堂に上がってお茶をいただくようになった。
年長の男性を中心とした喫煙組と話していればそれなりに気がまぎれることもある一方、やはり気を使う部分もある。
食堂に上がってしまえば半分以上は女性陣がいる関係で、あまり話すことがなくなるのでこのへんは一長一短だ。

とりあえず食堂ではタバコは吸えないから、自動的に職場でもタバコは吸わなくなっている。
新しいクルマの中ではなるべく吸いたくないし、自宅も本来ダメだからどんどんとまたノンスモーカーに近づいていっている。
もう一週間以上タバコを吸っていないことになるが、苦しいところはまったくない。
もともとノンスモーカーだったこともあり、タバコに関しては習慣性が付いたり依存したりするようなことには幸いにしてなっていない。

一人ではお酒は飲む気にならず、競馬も今日はGⅠがありながら参加しなかった。
これからはただただストイックに、自宅に引きこもる傾向にしたいというわけでもないものの、酒もタバコも賭け事も、特にガマンするような意識もなく、やらないで過ごしていけている。
まだまだ薄給の身ながらクルマも替えたことだし、一時期でもそういったものを封印してなるべく力を蓄えていく努力が必要になっている。
もらっただけ使うような刹那的な生活ではいけないということである。

自分の行動様式や人間関係も含めた周囲の環境を改善することは寂しさやつらさも伴う。
しかし、自分の生活の責任を誰もとってくれない以上、孤独や孤立を恐れず真剣に自分のことを考えなくてはいけない場面もある。
一人の人間としてまたひとつ脱皮して成長していくには、時に対立もいとわず自らを貫く姿勢が重要になってくると思っている。

通り初め

2011-03-26 20:19:56 | 休日
まだまだ花粉の季節が続いていて、鼻炎薬はのんでいるものの朝方には鼻が詰まって目が覚めてしまう。
効き目の長い薬ではないにしても、変な時間に目が覚めると調子が狂ってしまう。
毎年のことだが、鼻をかんでいて粘膜をやられてしまい血が出ることもある。
こんな苦しい思いをするなら年明けあたりにでも根本的な対策を打っておけばよかったと後悔するのだが、毎年症状が出てからアタフタするのを十何年も続けている。
何もないうちから前もって行動することは実際には難しいものだが、来年こそは早々に何らかの手立てをしたいと思う。

さて、金曜は欠員が多かった関係で仕事も時間がかかった。
入社時期が近く親しくしているM氏とは、また富山市山室にある「燃えよホルモン」に行きたいという話はしているが、昨日はお互いに遅くなりすぎたため行くことができなかった。
私自身はもう三度も行っているのだが、味もよく勘定もリーズナブルに済むのがありがたい。
自宅からは徒歩圏内でもあり今後も行く機会があるものと思う。

金曜は給料日だったが、その当日にまったく散財せず普通に寝て普通に土曜を迎えるというのは最近では珍しい。
私は自室ではお酒を飲む気にならないし、タバコも管理業者から「なるべく吸わないで」と言われているので吸わない。
平日はもとより、週末や給料日といえども外にさえ出なければ至ってストイックな形で過ぎるというわけだ。

飲まない代わりと言っては語弊があるが、今は愛車がヒマと気持ちを埋めてくれている。
その愛車もちょうど納車から1ヶ月が過ぎて、ディーラーさんに点検してもらいに行った。
私がセールスのK氏と話し込んでいる間に内装の部品がグラグラしていたところがキチンと直ってきてまずは一安心だ。
メカの方からは、タイヤを止めるボルトはノーマルタイヤと冬タイヤでそれぞれのものがあるから分けて使ってほしいとの指摘を受けた。
日本車ではあまり聞かない話だが、間違えば危険が伴うのでこれもまたひとつ勉強ということだ。

点検の後は一度魚津まで行って自動車保険の継続手続きをし、すぐに富山に取って返した。
今日は「草島線」(←地元での呼び名)が全線つながる日であることを思い出したので、少し遠回りにはなるが通り初めをしに行った。
最終の開通区間は2kmもない距離だが、工事から開通までかなり長かった印象がある。
私自身はあまり通らないと思うが、富山市の西部を南北に直線的につなぐ道路が全通して便利を感じる人も多いだろう。

明日は特に予定はない。
天気もいいようでまたドライブでもと思うが、ここ二週間がかなりハードだったので力を蓄える日にしてもいい。
週明けからはまたバタバタとする日々が待っている。
土日休みをもらって月曜に休むと自己管理を疑われるのでしっかりと過ごしたいと思う。

人が足らない!

2011-03-25 23:31:39 | 日記
週末のわが職場は、朝の時点で早くもマイナス3名からのスタートとなった。
事前に届けをしていた1名は仕方がないとして、体調不良によりさらに2名が欠けたことで、数字の上ではそれほど多くない仕事量のわりにはなかなか作業がはかどらなかった。
特に箱詰めをできる人が軒並みいなかったので、私も含めての数名は他の手伝いにも行けずに箱詰めエリアに釘づけになってしまった。

今年度に関しては、昨年4月の薬価改定以来、誰もが経験したことのない忙しさの中で過ぎてきている。
需要の増加に対して生産が完全に追いつくまでにはいっていない事態に加え、外資との提携や東証上場など節目ともいうべき出来事もたくさんあり、会社として大きな変革の真っ只中にあるといってもいいだろう。
それに加えてここ最近は、震災への支援のために特別な態勢をとっており、いつもとリズムの違う感じの中で作業が行われている。
当然、社員にかかる負荷はかなり大きくなっており、各人の疲労もどんどん蓄積されている中で体調を崩す人も出てくる。
売り上げを「作る」ための特定品目の大量出荷など、震災支援とは関係のない仕事も容赦なくあり、もはや毎日が繁忙日といっても差し支えない状態だ。

わが職場のトップであるY氏だが、通常は大変温厚で、飄々とした印象すら受ける。
しかし、そんなY氏でも、会社を休みがちな人に話が及んだ時にはやや顔が曇る。
以前よりもひとりひとりにかかる重みが増している中、簡単に休んでもらってはというのは管理者の立場として当然のことだろう。
各人いろいろな事情は抱えているとはいうものの、サラリーマンとしてはなるべく休まないに越したことはない。

私は幸い健康に恵まれて、入社以来一度も休んだことはない。
他人と比較してとてつもなく大きなパフォーマンスができるわけではないが、出ていることだけで何かの役には立つ。
いろんなある意味特殊なケースにぶつかる場合もあり、そういう時には勉強にもなる。
感染症にかかったり大きなケガをしたりしてしまえば仕方がないが、出られる体である限りはしっかり会社に出て今日のような状態を何とかカバーできていけばいい。

この土日は大きな予定もなくゆったりとした感じで過ぎそうだ。
クルマに乗るのもほどほどにして、日曜あたりは文字通りの完全休養にあてられればいい。
そう思うほどにこの2週間の中身の濃さといったらなかった。
被災地への支援のため、仕事を通じて自分ができるのは荷物を作ってあげることだ。
われわれの仕事が持つ使命を強く感じながら、来週以降もがんばってつとめたい。

緊急態勢続く

2011-03-23 23:25:00 | 日記
甚大な被害を受けた東北地方も徐々に道路が復旧してきて、各運送会社さんも被災地近辺までのルートが確保できるようになってきた。
かといって、荷造りだけして保管してあるものを含めていっぺんに持っていってもらうこともできない。
急ぐものについては独自に車両を手配して夜のかなり遅くに出発してもらっている。
仙台や名取、花巻といった太平洋側の地名が少しずつ荷札の中に復活しつつある。
届きにくかったところに少しずつでも届いていって、わが社から出て行ったものが役に立ってほしい。

平穏な時であっても薬を待っている人はもちろん全国にいる。
ありがたいことに行政府の後押しもあって、わが社の取り扱う製品の需要が伸びている。
私が在籍している1年近くを切り取れば、常に何かの品目で生産が追いつかずお客さんをお待たせする状況が続いている。
生産工場は一部土曜にも動かしているようで、週明けにはたまりにたまった製品がドッとわが倉庫に入ってくる。
現状としてはじわじわと追いついてはきているようなので、数ヵ月後にはお待たせする状況も解消に向かうものと思う。

ここ最近は出荷は震災への対応がかぶさっているし、震災以前からのことだが自主回収になった製品があるため毎日のように全国から返品されてきて、担当者は他の仕事に手が付けられない状態だ。
わが部署に最も長くいるKAリーダーにして、どのセクションもすべて大忙しというのは経験がないと朝礼で話があった。
今週の私のことを言えば、帰りが21時台というのが二日続いており、人手が今よりも足らなかった入社当時を思い出させる。
もちろん中間の正社員の面々はもっと遅くなっているし、家庭のことも抱えているであろう女性陣も数多く遅くまで残っている。
それでも、元気な地域が困っている地域をカバーするという目的を果たすべく、わが倉庫もオールジャパンの一員として微力ながらも精一杯の活動を続けている。

人が動くと書いて「働く」という字になるが、人が動くというよりも「人のために動く」のが働くことであると最近は実感する。
働き場所があるということは純粋に幸せだし、仕事を通じて間接的にでも何か人の役に立っていくことができる。
天候も不安定、花粉にも悩まされ、体力的にも毎日目いっぱいのメニューだから、体調のほうは毎日ギリギリ持たせているという感覚だが、直接には見えない誰かのことを思いながら日々を誠実に過ごしたいと思う。

クルマは楽し

2011-03-21 20:27:52 | プジョー
特別な予定を抱えていなかった今日は、目が覚めた時刻も8時を過ぎていた。
天気もあやふやだし無理をして外に出ることもなかったが、わが愛車プジョー206の内装にやや不備が見つかり「プジョー富山」さんに足を運んだ。
輸入車の常として、走りと安全には絶対に手を抜かない反面、その他の部分ではややアバウトなところがあったりする。
走行にはまったく影響のない場所だが、助手席側のプラスチックの部品が一ヶ所グラグラしていたので見てもらった。
祝日で工場は休んでおりすぐに処置はできなかったが、今週の土曜には1ヶ月点検の予定を入れてあり、その時にやってもらおうと思う。

おとといに待ちきれず実家でノーマルタイヤに交換したこともあり、試運転も兼ねて今日は県の西部へクルマを運んだ。
なるべく渋滞しない道ということで、国道8号から同160号へ折れて氷見市を抜け、能越自動車道の氷見北ICから入って高岡ICまでの「無料区間」を飛ばすという、お金はかからないが快適なルートだ。
街乗りでもまったくダメではないものの、中高速域により楽しさが振ってあるクルマなので、ついついこういうルートを選択することになる。
クルマに乗せられているのではなく、クルマと一緒に走っているような独特の感覚を味わいながら約100kmを今日も動いた。
納車から3週間ちょいで、往復40km足らずの通勤込みながら1000kmをゆうに超えてしまっている。
待ち焦がれたクルマだけに、やはり一緒に過ごす時間は長くなっている。

今は国内の燃料不足に加えて、中東地域の不穏な情勢もありガソリン価格が高い。
愛車はハイオク仕様なので周りからはいろいろ言われるが、ハイオクはエンジンオイルをケチらない限りは燃費はかえって伸ばせるし、エンジンをキレイにしてくれる作用もある。
長い目で見てハイオク仕様だから損だとはまったく思ってはいないものの、さすがに今の水準はこたえるという話である。
先月に行きつけの飲み屋が閉店して通い詰めたい店もなくなり、会社の中ではTK氏と完全に距離を置くことになって、夜のお付き合いに誘われる機会はほぼゼロに近くなっていく。
いきおい週末はお酒からクルマにシフトしていくことだろうから早く何とかなってほしいものだ。

今週は火曜からの4日間の勤務になるが、連休の間に各運送会社さんも東北向けのルートを徐々に確保しつつある。
先週のような超の付く緊急態勢にはならないと思うのだが、引き続き元気な地域の一つとしてまだまだ大変な状態が続くであろう被災地のために仕事を通じて少しでも貢献をしていきたい。

中身の濃い週、しかし。

2011-03-20 22:43:12 | 日記
今日のCS放送ではスキージャンプのW杯今季最終戦の模様が中継されていた。
たった一人だけだったとは思うが、オーストリアの選手だったかヘルメットに日の丸を付けていた。
近年はやや停滞気味とはいえ、ジャンプ競技で輝かしい実績を作ってきた日本の危機に世界も無関心ではないということだろう。

今週の仕事はまさに東北の緊急事態に対応した内容となり、量もさることながら中身がギュッと詰まったものになった。
繰り返しにはなるが、大災害が起ころうと起こるまいと薬を待つ患者さんはいつでも存在する。
医薬品という商品の使命は「常に手元にある」ことであり、わが倉庫も様々な手段を使って被災地にも何とか製品が届くように手立てを打ってきた。
ある種いつもとは違う仕事の流れになった中でも、メンバーが力を合わせて乗り切ることができた。
金曜日にかなり押し込み気味に出荷があり、休み明け火曜日に向けた準備がまったくできなかったことから、土曜の午前中に私も含めてメンバーの半分以上が出てきて作業を行ったのもその一つである。
イザという時には協力しようという気持ちがあるメンバーが何とか多数派であることは喜ばしい。

金曜の夜の話になるが、東北の事態にひときわ心を痛めたであろうTK氏と、この濃い一週間を分かち合うため富山市内に飲みに行った。
満身創痍の体でも時には遅くまで残業をしていく姿を見ていると、「東北のために」という気持ちの部分が体調を上回ったように思われる。
僭越ながら仕事の面で「ひと皮むけた」ような感じに見えたことは新しい発見であった。

しかし、お酒が入るとまたぞろ身勝手な部分が顔を出して、結果的には「付き合って不正解」という形にまたもなってしまった。
プライベートも含めた他人の現状をあまり大っぴらに言うべきではないが、仕事を離れている時の言動にはかなり荒唐無稽なところがある。
危なっかしいところが逆に憎めない感じもして、さんざん気を使いながらもお付き合いはしてきたのだが、本人はそれでも足らないらしく「もっとオレに気を使え」とは勘違いも甚だしい。

いい加減イヤな気持ちになり、飲み屋の近くにあるサウナで朝起きた後は一緒には行動せず、精算をして連絡もせず館内を出て土曜の仕事に行った。
当然TK氏からの着信は何度かあり、職場では館内にも呼び出し放送をお願いしたということでかなり責められもした。
もちろん無連絡で出てきて心配をかけたことは礼を失することで悪かったが、そうしたいほどにもうイヤでイヤでたまらなくなったことは本人にもハッキリ伝えたところである。

昨年12月の初めに一度距離を置かざるを得ない事態があって、いったんは回復したものの、二度目ともなると少なくとも夜のお付き合いは今後難しくなった。
仕事上では役割がかぶる部分もけっこうあるので割り切ってやるしかないが、飲むたび説教プラス完全割り勘ではこちらはやりきれない。

私自身は長らく身分が不安定であったため、週末に飲みに行けること自体がただ嬉しく、誘われるままついつい回数が過ぎてしまったことは自分の弱さであり、TK氏に帰する問題では決してない。
ただ今回でもって、寂しがり屋を公言するTK氏が私も含む下の立場の人間に「甘えたい」気持ちが相当にあることも実感した。
私という対象が完全に欠ければ職場では中間職のKU氏あたりに行ってしまうとは思うのだが、KU氏にしても内心は面倒くさそうなのはTK氏がいない時の話を聞けば分かる。

過去のある行動によりクビ寸前のところを物流倉庫への異動で済んだという経験もあるようだから、ひとまずこれで「社会人としても危うい人物」であると定義して接したほうがいい。
年上だから、先輩だから、他のメンバーも言うに言えず適当に合わせているだけだといつになったら気づくことができるのか。
その答えを出せるのはTK氏本人しかいない。

正しく伝えよう

2011-03-19 21:53:07 | 日記
東北の大震災から1週間が経った。
犠牲者・不明者の数で戦後最悪となったことに加え、福島原発の大事故(とあえて書く)で大規模な人々の移動も起きるという事態になっている。
最近のテレビは、原発事故に対する東京電力批判と「再び立ち上がろうとする被災地の人間ドラマ」にシフトしている感じだが、被災地の避難所では食料不足で子供の餓死者まで出ているという有様だそうで、そういった現状の「地獄」の部分も目をそらさないで伝えてほしいと思う。

天皇陛下が先頃ビデオによって国民へのメッセージを発せられたが、本来であれば国家元首(日本国憲法上はそうなっていないが世界の国々の認識として)の発言はプライムタイムのトップに来なければならない。
「ビデオの途中で緊急事態が発生したら中断して情報を流してほしい」と陛下がわざわざお気遣いされている中、会社勤めの人間では見るのが難しい時間帯にわざわざ放映するというのはいかがなものかと思う。
時代が時代なら、国民全員が仕事の手を止めてでも拝聴するような話である。

今回の事態に対して、政権側の対応にいろいろ問題が出てきた。
どう見ても首相より官房長官のほうが目立つような現状では心もとないし、意味不明の閣僚の追加など首をかしげるところが多い。
巷間報道されているように、突然言い出して原発を視察したとか東京電力で職員を叱り飛ばしたとか、こういう時こそドッシリしていてほしい総理大臣がなぜか一人でアタフタしている印象がある。
この期に及んでパフォーマンスなどやっているような人をトップにいただくわれわれの不幸は今後どういった形で現れるか想像も付かない。
過日のテレビ番組の中での福島県南相馬市の市長さんの訴えはあまりにも痛切であった。
原発周辺からの集団避難が相次いでいるのは、すでに国から発信される情報がほとんど信用されていないことの一つの表れで、民間レベルの動きは公のはるか上を行っているのだと思う。

少なくとも情報を流すほうとしては、隠したりサバを読んだりせずに普通に伝えてくれればよい。
どんなにしっかりとした情報を流したところで過剰に反応する人はなくならないが、誠実な伝達が行われれば全体としての混乱は大きくはならないのだろうと思う。

忘れないで

2011-03-16 21:14:44 | 日記
中央競馬には「フォゲッタブル」という名前の馬がいる。
JRAのウェブサイトには現役馬の名前の意味がズラリと載っているのだが、そこには「忘れがちな」とあった。
競走馬につける名前としては不自然な気もするが、馬主さんがかのディープインパクトも所有しており、「ディープの活躍を忘れるほどの成績を」という大きな期待を込めた名前であるらしい。
5歳を迎えた今、その期待に応えるだけの成績とは残念ながら言えないものの、オープンまで出世し重賞も勝っているのだから期待が大きすぎたと言うべきだろう。

さて、現在は民放は通常の番組に戻りつつあるが、NHKは終日地震関連のニュースを伝えている。
もちろん、原発の異常事態を含めて今回の未曾有の事態に無関心であってはならず、日々追われる中でも被災地に思いを馳せる時間は必要だ。
ただ、平穏な時なら大ニュースになっていておかしくない長野県北部や静岡県東部での地震の扱いが驚くほど小さいのが気にかかる。
特に長野はJR飯山線の線路が宙吊りになるくらいの被害が出ているし、静岡でも富士宮市では震度6強を観測している。

遠いニュージーランドでの地震も、県人が多数被災した富山県のローカルニュースになってしまっている。
南半球での出来事も大変なことには変わりないのだが、残念ながら全国的にはもはや過去のことになっているのかもしれない。

昨年末を思い出せば、テレビのニュースは某有名歌舞伎俳優が暴行を受けたとされる事件で埋め尽くされていたし、最近では中国からパンダが来るというので各社総出でカメラを出していた。
政治の世界における相変わらずの足の引っ張り合いや身内のゴタゴタのニュースもついこの前までは多かった。
しかし今となっては、そんなどうでもいいような出来事が話題を集めるごく最近までの平穏さがありがたく思えてくる。
ここ数日の地震報道で、エビゾーさんやオザワさんのことなど忘れている人が圧倒的に多いはずである。

人間というものは、どんなに大変な状況が起こっても、直接の関わりでもない限りはまさに「forgettable」であるのが現実だ。
日々の仕事や生活に追われるうちに、多くのことを忘れ去ってしまう。
自分自身も、公私にわたって大切なことをいつの間にか「風化」させていないかチェックする必要がありそうだ。
大切なことは時々でもいいから「思い出して」日々の暮らしに役立てていきたいと思う。