blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

3月を振り返って

2019-03-31 21:29:51 | 月末振り返り
毎月最終日はその月を振り返る。
表向き仕事も順調に進んでいた中、20日を過ぎてまた体調を崩してしまった。
年頭にはいつも一年通しての健康を願っているが、今年もそれが実現しなかったのは本当に残念だ。

お医者さまからは、季節的にも鼻炎の薬(抗ヒスタミン)が原因しているのでは、との指摘もあった。
実際、調べてもそう書いてある。
しかし、毎年鼻炎の薬を飲んでいるからといってこの時期に必ず不調になったわけではないので、やはり日常の疲れの蓄積としか言いようがない。

お医者さまとも話をして、これまである意味予防に重点を置いていたものを見直すことになった。
いわゆる心の病気に初めてなったのはちょうど30歳になる頃、その頃からずっと服用してきたものを抜いて違うものにするといういささか不安もある中身、相手はプロだから信用して様子を見たが、思ったほどの違和感はなかった。
薬のことは分からないので、話し合ったプラン通りに進むように私自身の努力も必要である。

休養が必要なのは事の性質上当たり前なので、当然寝ている時間も長くなる。
こういう時はあっという間に日々が過ぎていくように感じるものだが、仕事に行けている時も仕事が終われば不必要なくらいに寝るばかりであったためか、むしろ一日一日が長く感じられる。
人から、そんなに?と思われるくらいに休む必要が、特に3月に入ってからはあったということだと思う。

私自身、仕事に関しては、ペースを考えてのんびりやれるものはそうすればいいのだが、のんびり事を進めるとミスを起こしやすいクセがあるのと、集中力はあっても持続が短いため、何事にも目一杯で行かないと仕事が残ってしまう。
集中が一度切れると、ペースが落ちるのではなく全く進まなくなってしまう。

いわゆる過集中という一面を自覚するに至り、今後元どおりに復帰しても大丈夫なのかという不安と同時に、根本的に長時間拘束されて働くという行為を持続していけるのかという不安にもさいなまれる。
昨年の休職中には同じ不安から突破口を探していくつかの行動を起こしたが、今のところは成果と呼べるものはない。
何度も書くように、もう一段視野を広げて、今感じている「生きにくさ」を共有できる仲間を作り、ステレオタイプではない生き方も模索する時に来ているのではないかと思う。

明日から年度も変わり、新元号の発表もある。
新しい時代に、新しい自分に変われるように、思いつくことはできるだけやっていきたい。

情けなや、でも。

2019-03-27 22:56:04 | 日記
前回の更新日付を見たら、3月16日となっていた。
10日以上も更新できなくて、大変に情けない気持ちがある。
もちろんそうなった事情はあるが、事情そのものが大変情けない。

今の環境に来てから、誰がどう見てもそれほどハードとは思えない日常ながら、自宅に帰るやテレビも見ずニュースもチェックせず寝落ちしてそのまま朝まで、という日も少なくなかった。
時には、部屋の電気もつけたまま、夕食も口にしないで、という日もあった。
そんなに疲れるほど毎日密度の濃いことはやっていないはずなのに、体を横にしたい気持ちが優先して、今時ならお子様でもないような時間に寝てしまうことがほとんどであった。

しかしながら、毎日普通の睡眠が取れている中で、なぜか疲れはたまる一方、先週某日朝にはついに頭に重しが乗ったような感覚に襲われた。
過去何度か悩まされてきた、ガス欠というのか電池切れというのかを恥ずかしながら再発したので、会社に書類を出し、またもやしばらくの休養ということになった。
もちろん発症当初は横になっていても頭が重くゼーゼーの日々であったが、ようやく落ち着いてきたので久しぶりに本欄に手をつけている。

せっかく前の会社から間をおかずに縁があって今の環境に来て、不運はあったが当初期待された役割が果たせず、配慮を受けて事務方に回してもらい自分なりに努力してきた。
繰り返しにはなるが、それほど大それた仕事ではなく、あまりにも忙しい現場の「フォロー」というそれほど難しくもない役回りをこなしてきただけである。
始末書を書くようなミスもなく、いろいろな書類も大きな遅れは出さないで作ることができた。

今回も、詰まるところ過去と原因は同じである。
仕事そのものがうまくいかなくて怒られて叱られて悩んで、というのではなく、努力を重ねれば重ねるほど周囲が遠ざかる寂しさを今回も感じていた。
周囲のせいだと言いたいのでは決してない。
たぶん、私が仕事している時の姿に近寄りがたい何かを感じるのだろう、としか言えない。

過去の経験から、気持ちの切り替えを大切に今の環境に臨んだつもりではあったが、1日を通して誰かと気軽に話して笑いあうような場面はほとんどなかった。
現場は忙しいからついつい遠慮をするし、事務所の中でも話しかけられないし話の輪には入れないしで、毎日がほぼ孤独に過ぎていくようでは、たかだか週イチ街に出て弾けたところでストレスは発散されない。
すぐに疲れ切らないように、なるべくゆるくゆる〜く物事を考えるようにもしてきたが、それをやると私の場合はミスが出る。
反面、何事にも「がんばって」やっていると周囲が寄り付かなくて孤立する。

すでに相当の迷惑をかけている会社には一定の恩返しも必要かもしれない。
しかし、今後、頑張っては倒れを繰り返したくはない。
そろそろ、格好は気にせず生き方そのものを見直し、何とか倒れないで済むようにならないものか。
なかなか世の中になじめない変わり者は、今一度視野を広げて新しい仲間を増やすことが必要だ。
今は思いもしないような人生がその先に待っていると思い、しばし苦しい時間を乗り越えたいと思う。

切り替え、切り替え。

2019-03-16 22:11:51 | 休日
今週は通常の月金勤務で、それほど遅くなることもなく無難に過ぎた。
スケジュール的には、朝一番は必ず事務所を出て、現場のどこかにいることになっている。

最初に足を運ぶところは曜日によって違うが、ある場所では私の姿を見るや出て行けと言わんばかりにネチネチと絡む人間がいる。
私が「調査」の目的でやって来るから面白くないのは仕方がない。
しかし、調査は私の独断ではもちろんなく誰かからの指示をもらってやっていることで、絡む人間がいるからと言ってやめるわけにはいかない。
文句を言われるのが嫌で手抜きやサボりに走ったら、怒られるのは自分である。
そんなに嫌なら指示を出している者に直接文句を言えばよいが、そんな度胸はないから立場の弱い私に絡む。
仮に直接言ってしまえば即クビもあり得ることを、いつかの時点では知らしめなくてはいけないのかもしれない。

朝一番の仕事が済んで、その後どう流れるかは曜日やその日の現場の状況によって違う。
事務が輻輳する日は何をおいても事務所に帰るし、そうでもない日は偉い人に付いて現場を見て回るか、違う現場に行って資料を作る。
その日によって昼の時点でどこにいるかはマチマチで、昼食をどこで食べることになるのかも分からない。
昨日は初めて、今まで昼食を取ったことのない場所で食べていたので、そこの人たちに「珍しいね」などと声をかけられてしまった。

私はまだ今の会社では一年目で、スポーツの世界などと違って最初から大活躍できることは少ない。
現場の調査にしても、見回りにしても、ただでさえ忙しい現場の人間から選ぶ余裕はないので、事務方の下っ端である私が割り当てられている。
時間の制約で現場が手をつけられない部分や、必要なのにそもそも作る習慣になっていなかった書類の作成など、フォローといえば聞こえはいいがあたかも便利屋のように動くのが当面の私の役割である。

以前も書いたように、立場以上の責任感をもって、気持ちを張り過ぎて仕事に向かっていって、結果数年間隔で体調を崩すという経験を繰り返してきたので、今はそれほど重くない仕事であることを幸いとして決して無理はせず、長い目で今の環境で働いていくため、ペース配分も考えながら、日々わずかの貢献でもヨシとして過ごしていければと思う。

貴重な休日、気持ちを切り替えるには、街に出てお酒でも飲みながら本来の自分に戻りバカ話に終始するのが一番である。
ただ、いろいろな都合でそれがかなわず、ずっと一人でいるばかりの週末もある。
そんな時には平日は乗ってやれないクルマに付き合ってもらって、気晴らしとするのもいいだろう。
事務方は、体力的に負荷が少ない分、どうしても精神的なところに重みがかかってくるので、気持ちの切り替えを毎週毎週しっかりとやって平日に向かうようにしたい。

年の功

2019-03-13 19:19:07 | 日記
いつもと同じように流れた午前だったが、午後からは命ぜられて座学の場に参加することになっていた。
今日はルーティンが早々に終了したから勉強ついでに事務所を離れられて幸運だった。

大きな事業所には様々な会社や業者が入り、それぞれが任せられていろいろな仕事を行っている。
ある一瞬を切り取って敷地内に何人いるかとなれば、千の単位には間違いなくなるだろう。
モノを作る場所では様々な機械が動き多くの車両が行き交う一方、徒歩か自転車で移動する人も多くいる。
所属も仕事も違う大人数を一括で管理するため、単なる敷地内の通行に限っても厳しいルールが設けられているのは当然のことである。

今日は同じ敷地で働く数社の数名が対象となり、主に現場での安全について勉強させていただいた。
一回一回は少ない人数であっても、こういった教育の場がしっかり設けられていることは、さすがに長年我が国を引っ張ってきた企業の底力であろう。
説明を担当された方も優しく、講師の方々にも丁寧に指導いただき、2時間足らずは大変ためになりつつも楽しく過ぎた。

今日のような教育の場を担当するのは、私の年齢から見ても大先輩にあたる方々である。
もちろん若き頃は現場で大活躍をされたであろうとは思うが、ある程度年齢を重ねて現場は後進に譲り、安全教育という新たな役割を得て今日のような勉強会を担当している。
安全や法令遵守、時間外労働に至るまで、企業に求められるものは年々厳しくなり、この安全勉強会も始まったのは意外に10年くらい前とは話の途中であった。

今日の大先輩の姿を見ていて、なぜか自動車免許の更新手続きの場面を思い出した。
警察組織の一部である免許センターには、やはり現役時代は第一線で活躍されたであろう大先輩の方々がたくさんいる。
私は直近の講習が「一般」(5年だがブルー)だったため、講習も1時間あり、その時の講師もやはり大ベテランの方であった。

工場の教育係にしても免許センターの講師にしても、自らが大ベテランとなり現場の第一線からは退いても、次の世代に何かを伝える役割を与えられている方は、職業人としての最終盤にあっては本当に幸せではないだろうか。
今日の先生方は、会社からやれと言われているからやっているという風情には全く見えなかった。
ヤッツケ仕事でやっていたら、あれほどの和やかな雰囲気で勉強会が進むわけがない。
お年を召されても、その熱心さはそこらの若者には全く負けていなかった。

私もいつかは職業人を退く時が来る。
ずっと一つの会社にいたわけではないから、長年の経験を伝えるとなると多少難しいが、「会社あるある」的なことなら多少は他人の役に立てる場面もあるのかもしれない。
体は衰えても気持ちは若く、いつまで経っても「おバカ」のままで人生を終えられたら最高だ。

絡んでくるワケは

2019-03-09 19:38:21 | 休日
最近新たに命ぜられた仕事をするため、朝一番にとある現場に向かう。
週に数回のことではあるが、倉庫に積まれている重量物の状況を調べる。
前後左右が狭過ぎたり、重なり方が大きくズレていたりすると、日中の積み出しの際に無駄なキズの原因になる。
残念ながら最近キズが増えているため、製品に関してはシロウトの私がなぜか調査の名目で朝のわずかな時間ながら現場に入ることになった。

現場のこともそれほど分からない人間がオロオロと入っていくと、必ずと言っていいほど現場の積み上げ担当者にひとくさり絡まれる。
直近の調査では、新人つぶしにかけては右に出る者はいないであろう某氏にけっこうしつこく絡まれた。
曰く、積み方の方法論は数年変わっていない、急にキズが増えたのは担当のレベルが下がったから、同じ担当の○○あたりが全然反省しないからだ、など自分がまるで今まで一件のミスも犯していないと言わんばかりにネチネチ吠えた挙句、まあ誰かを悪者にしたいのかもしれないけど来てもらってもムダだから、と吐き捨てて去って行った。

ここ最近のニュースなどを見ていると、国会の劣化ぶりが著しい。
特に野党の質問者の中には、どうしてこんなレベルで国権の最高機関たる国会の質問者になれるのかと首を傾げたくなる向きも多い。
自信満々に質問して「いかがですか総理!」などとやった直後に、いともアッサリと論破されて委員会の場が爆笑に包まれることも少なくない。

数日前にどなたかの秀逸なツイートか引用があったのだが、調査にやってきた私に絡んできて自信満々に振る舞う某氏も、俺が国民の代表だと言わんばかりにくだらない質問ばかりする議員も、本質は同じである。
正直どうしようもないとも思えるこれらの人間は、自分が現実を認識できるレベルにすら到達していないから自信満々に振る舞える。
自分の本当の姿を認識できれば、もう少し謙虚になれるのではないかということである。

本当に自分に自信があれば、週に2回ほどオロオロとやって来るシロウトに絡む必要など全くない。
現場に一時的にいたが結局うまくいかずに部署変わりした人間がやる調査などナンボのもんじゃ、と余裕で遠くから眺めるか、正直見ることもしないで済むはずなのだ。
それなのに、延々と当方に絡んでダラダラと自説を垂れ流すから、本当は後ろめたくて自信がないのだなと逆に思う。
どうやら同じ担当どうしで派閥があって、互いに「あんたたちが悪い」「いや、お前らこそひどいもんだ」などとやっているらしいので、真に自信を持って担当の仕事にあたれている人間は残念ながらいないのであろう。

こちらも命令を受けてやっていることなので、来週も該当の曜日にはイソイソと調査に入る。
今度、絡んでくる人がいたとしても気にせずに仕事をする。
私に攻撃してくる人がいるなら「近い将来のクビ候補」という実際に上がっている話題をチラつかせて黙らせればいいことである。

残業は美しいか? 2019

2019-03-05 19:20:54 | 日記
タイトルがあまりに安易で申し訳ないが、過去何度かこういう題名で書いた覚えがあり、パート2なのか3なのか4なのか忘れてしまったので身勝手ながら2019をくっつけてしまった。
2019があろうがなかろうがテーマは変わらないわけだが、法規制の枠組みが変わるタイミングなのでまた書いてみることにする。

3月を過ぎて新年度になると、働き方改革の一環で、時間外労働に関しても新しい枠組みが適用される。
「月80時間」がいわゆる「過労死ライン」というのは世の中にすでに定着しつつあるが、すでに法改正を見据えてより厳しい基準を採用している企業もある。
逆にいまだに時間管理はアナログという企業であれば、残業の管理はかなりあいまいな部分を残していると考えて間違いない。
4月になれば、否応なしに「(原則)月間30時間以下」を目指す取り組みが求められるのは、以前にも書いたが、顧客の要望に100%応えるために行われてきた長時間労働が、顧客に多少ガマンしてもらっても自社の従業員を過重労働から守る時代になってきたということである。

我が国も、過労自殺など幾多の痛ましい出来事を経て、遅きに失したとは思うが、やはり組織は人で成り立っており、自社の従業員を守れなくては責任ある企業を名乗ることが難しくなる時代に入る。
今後5年間程度を経て段階的に、働く者にとっては「よい」方向に進む流れになったわけで、個人的にはまったくの賛成である。

ただ、働く側がそこを逆手に取って、4月からは原則30時間しかできないから、3月は各会社・各部署で決められている目一杯まで残業してやれなどと思う人間は必ず出る。
せっかくの国を挙げての取り組みも、消費税上げ前の駆け込み需要のごとく、残念ながら3月に限っては個人の欲を露骨に実行に移す向きもあるだろう。

私は今日で今月は実働3日目、初日と2日目に2時間ずつ時間外をしてしまったから、特に急ぐ仕事もなかった今日は残業ゼロでさっさと帰った。
毎日当たり前のように2時間時間外をすると、私の場合は部署の長から言われている目安の時間を月末までに超えてしまうので、やらなくていい日は周りがどうあろうと帰る、それだけである。

4月以降を見据え、我が社も是が非でも2月よりは総労働時間が大幅に減るくらいにしないといけないが、人員不足等もあって急に全員の総労働時間が減るようには思えないし、各部署の予定を見るとむしろ増えそうな予感もある。
3月に残業が増えた会社が、4月からの枠組みに簡単に対応できるのかと言われるとかなり厳しい面はある。
規制が急に厳しくなるだけに、いわゆるサビ残に類する行為が頻発しないか本気で心配だ。
もちろん、私服での出社や出勤簿の書き換えなどもってのほか、そんなことが続けば企業としての存続すら危うい。

会社側が受注減少も甘受しようというくらいの強い危機感を持っていたところで、働く側がダラダラ残業や付き合い残業、周囲の目を気にしての何となく残業、果ては「僕がんばってるでしょ?」と言わんばかりのアピール残業など、本来の目的に立脚しない残業をやっていては、利益が上がるものも上がらず、結果、全体の給与や賞与に響いてしまう。
組織にいる以上、目の前のカネに拘泥するのではなく、長い目で見た給与や賞与の向上のため、自分中心の振る舞いは厳しく戒められるべきである。
夕方になって仕事に関係のないネット記事を見ているくらいなら、スパッと帰った方がよいのである。

修正、修正。

2019-03-02 20:14:23 | 休日
月末をはさんだ締めの週も無事に終わり、月締めの書類が多い昨日1日も、至って普通の時間に帰ることができた。
事務方にいるとそれほど前々から意識させられることもなかったが、その前日である2月28日、各現場では半期に一度の大きな仕事があって、発注側からも食糧支援(?)を受けながらの長い長い1日となったようである。

私の仕事は各現場の各人の労働時間の取りまとめが主であるが、2月28日分の入力は、絶対に省けない作業とはいえ各人の帰宅時刻は通常よりもかなり遅い、文字通りお気の毒としか言いようのないものになっていて、思わずタメ息が出てしまった。
2月は、1月の事故を受けて今まで以上の緊張を強いられながらの業務、その月の終わりに倉庫の在庫のカウントという面倒極まりない作業があって、現場の疲労はもはやピークに達しているかもしれない。
しかし、3月以降の予定を見ると、ほぼ毎日外部の誰かが現場を見に来ると言った様相で、過度の緊張が連続してさらに良からぬ事態を招かないかと心配になる。
これ以上、同じ会社の仲間が傷つき倒れるのを見たくはないものである。

一方、私の職場である事務所では、なぜか今週に集中して頭を抱えたくなるような場面に多く出くわした。
我が事務所は、コンビニに例えて言うなら本部といち店舗が同じ場所にあるイメージで、本部の人間と店舗の人間がさして広くもないフロアで一緒に仕事をしている。
コンビニの本部と店舗の実際の関係性は知る由も無いが、通常の感性で考えれば圧倒的に本部が強いと想像できる。
その二つが同居している空間が、ある種薄気味悪いものであることは第三者でも容易にイメージできることだろう。

要するに、本部の偉いさんには店舗の店長あたりが何を言っても通じないし、店長が本部に内心は不満があっても全く逆らえない雰囲気がプンプンとしているし、実際に両者がケンカするのではないかという気配すら見えない。
発注の流れの上流にある会社に下流の会社が逆らうことはなかなか難しい。
こうなると、本部の偉いさんにとって事務所の中は治外法権同然となり、午前中からデスクでスマホのゲームに興じているかと思えば、そのままデスクに片足を置いて眠りこけ、昼近くになれば女性社員に自分の昼食を毎日のように作らせる。
ムシの居所が悪ければ社員を適当につかまえて好きなようにいじり倒し、何のひねりもない下品極まりないセクハラ発言も日常茶飯事である。
ところが、自らの会社よりも上流の発注先には非常に腰が低いため、上から嫌われることは絶対にない。
こういう典型的な「THE 体育会系」とでも言うべき人物は、特に下の立場の者にとっては非常に面倒臭い。

そんな人間でも、ある女性社員によれば「豪快に見えるけど細やかでよく気がつく方」と見えるらしく、余計なことにそれが「A型だからでしょうね」と言うのだからたまらない。
目の前に、アバウトで気のつかない私のような人間(B型)もいるというのに、特定の血液型をむやみに持ち上げることは場面によっては非常に危険である。

その女性社員の話し相手であるもう一人の女性社員に至っては前回書いたように「ありがとう」をほしがるタイプでありこれまた大変である。
加えて、あろうことか昨日朝の始業前には「これから一緒になる人は私の言いなりになる人でないとダメ」と、にわかには信じられない発言があった。
ずっとなのか別れてなのかは知らないが、当人は現在独りであるらしい。
私と同年代、それほど角のあるイメージはなかった人がそんな考え方を持っているとは意外であり残念でもある。
言いなりがいいなら、AIかロボットとお付き合いされた方が良いだろう。
ペットだったら言うことを聞かないと虐待される恐れがある。

事務所に入って3ヶ月、体育会系+A型という最凶コラボだけでも扱いが大変なのに、周囲が半ばそこに洗脳され、私から見ると「どいつもこいつも」と思える環境は今後かなり厄介である。
平日に自分の方位磁石をいやおうなしに狂わされる分は、貴重な休日を使ってひとまずしっかり修正しなくてはならない。