blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

戦争は終わったPART2

2023-08-29 21:27:14 | 日記
前エントリーから4か月以上が経った。
この間も少なくはないアクセスをいただき恐縮至極である。

4か月以上間を空けて前エントリーのPART2とするのには理由がある。
あまり詳しく思い出したくもない出来事だが、前職の職場で文字通りの戦争状態となり、戦争責任はなぜか一方的に私となって私はその職場を去ることになった。
理不尽というにはこれ以上ないものだったとは思うが、声の大きい者の意見がまかり通り、少なくとも意欲はあって仕事に前向きな人間を「気に食わない」という理由だけで何人も追い出してきたという幾度も繰り返された歴史に私も巻き込まれたというわけである。

まるで戦争犯罪人のごとくに職場を追われたわけなので、客観的な事情はどうあれ職場を追われた私は敗戦者であった。
戦争が起きた翌日には職場に出ることを許されなくなった人間が本欄あたりで何を書こうと負け犬の遠吠えにしかならないので、次の働き口が見つかるまでは本欄に何かを記すことをあえてやめていた。

幸い失業期間は長期にまではならず、8月の初頭に県東部の某社より内定をいただくことができた。
まだ2週間も経たない身分では、失敗もあり、失敗とまではいかなくても要領を得ない部分は多くて日々お叱りを受ける毎日である。

働き口こそ決まって勤務も始まったがまだまだ落ち着いているとは言えない。
そんな状況とはいえ、少なくとも前職よりは恵まれた環境と人間関係の中で仕事ができていると思う。
酷暑のさなか、体力的にもつらい仕事も多い中、言葉には出さずともそれぞれがそれぞれの役割を果たす中でお互いが仲間だと感じることができている。
厳しいことを言われることはあっても、ただ「怒る」のではなく「叱る」が成り立っている。
感情をただただぶつけられるのではなく、理由と意味をしっかり分からせてもらえる。
意味さえ分かれば、こちらとしても改善の意欲も沸くというものだ。

4か月という時間はつらいものであったが、その期間を経て前職での派遣という立場から現職では正社員の立場をいただくことができた。
月々の実入りも前職よりは間違いなく多いだろう。
失敗してもむやみに問い詰められることもなく、逆に慰められる環境は前職では考えられなかった。
不本意な形だったとはいえ前職を追われたことで、前職よりもいい条件と立場で今は働くことができている。
いったんは負けたが、時を経て私は「勝った」のである。

私を追い出してまでその職場にしがみついた某氏はその後どうしているのかは知る由もないし知りたくもない。
今もまだ続いていたところで「作業もロクにできない正社員にアゴで使われる派遣社員」という立場には変わりはない。
あれだけ職場内で暴れまくって仲間となるべき人間を追い出したところで、その人間が別の会社で正社員になったのだから、暴れた結果は当初は大勝利に見えたものが今となってみれば彼の大惨敗なのである。

ついでのような話だが、私が前職を去ってひと月半が経ったあたり、前職の職場では実に大量10名程度の人員不足が発生したようである。
私もお世話になった某派遣会社は、通常は人が足らなくなれば個別に1名2名と職安に求人票を出していたが、恐らくは予想を超える大量退職に見舞われた結果、職安を1時間借り切って大々的に説明会を開くことを余儀なくされてしまった。
全体で30名もいない部署で一気に10人も募集しなくてはいけない事態は明らかに異常であり、おそらくは夏季限定で来ていたシルバー人材センター経由の人たちも一気にいなくなったものと思われる。

手前みそにはなるが、私の前職での働きぶりは、一部どうしても認めたくない人間を除いてはしっかり見てもらえていたと思う。
その人間が、まさに突然、職場での戦争をきっかけに来なくなった。
気性の荒い私は、立場もわきまえず、現場の社員の尻を叩くようなことも言ってきたしやってもきた。
私を嫌い、恨んでいた人も多いだろうが、見てくれている人も多かった。
その私が追い出されていなくなったと知り、その経緯に嫌気が差した結果としての大量離職と考えても不思議ではない。

説明会当日、就活真っ最中の私は、その終わりがけに会場を訪れ、中を一瞥した。
働いている頃はお世話になった老担当者は私の存在に気付いたようだったが、何も言ってくることはなかった。
声が大きいだけで仕事もできない粗暴な人間の言い分をくんだ結果、おそらくはとても1社では集めきれないだろう人数を背負わされることになったことに何の同情もできないし、する気にもならない。
同情できる点があるとするなら、自らは決して向上しようとはせず欠員の穴埋めはすべて派遣会社に丸投げして恥じない社員の傍若無人にこれからも付き合わされるということくらいだ。

長くつらい時間を経て、とにもかくにも私は最終的には争いに勝った。
もちろん、本当に勝ったと言うには、現職でのこれからが大切なのは言うまでもない。

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