blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

確認は?安全は?

2023-10-28 19:12:39 | 日記
今週は土曜勤務の日で、密度は濃くないが量的にはそこそこあり昼休憩も13時を回ることになってしまった。
自分のやるべきことはノーミスノートラブルで終えることができたし、夕方の定時ギリギリにはまずならない土曜の中でも今まででいちばん早く帰ることができた。
早く帰れた分は週中にできなかった洗濯など雑事に使った。
明日の天気がまずまずなら、一日だけの休みだが外で気持ちのリセットといきたい。

さて、土曜はメンバーが半数しかいない分、いつもはやらない仕事もやる。
フォークリフトを使った、トラックやJRコンテナへの積み込みもその一つだ。
コンテナの方は、運転手さん側の指示に従って出荷物を導いてあげれば作業そのものは先方でやってくれるのでラクである。
一方トラックに積み込むのは直接こちらが行う。
運転手さんが丁寧に誘導してくれるからそれに従っていればよいが、うまくいくかは最終的にはリフトマンの腕にかかる。
ここ3週ほど積み込みはやってなく自信はなかったが、他人のやり方を観察するとか日々のイメトレ(?)が実って、明らかなやり直しになったのは十数枚の内一枚だけだった。
ラップで固定されているとはいえ、大切な商品どうしをなるべく接近させて積む必要があるからどうしたって神経は使う。
言い方は悪いが、商品を商品と思わない、空パレットと同じだと思うくらいの心の余裕がないとなかなかピタリとは接近させられない。
それでも3週ほど前よりはずいぶんスピーディーに終えられて、個人的にはこれが今日のいちばんの成果であった。

今日残念だったのは、運転手さんが我が社から託されて持ってきた伝票と、あらかじめ準備してあった商品の明細がまったく違っていたことだ。
あわてて事務所に相談に行くと、同じ取引先の同じ行先ながら、昨日出ていくべきものが今日に残り、今日出ていくべきものが昨日出てしまっていたことが分かった。
私は昨日は出荷に直接は関わっていないので分からないが、品出し担当者が間違って出して、積み込み担当者も間違いに気づかないままトラックに積み込み、そのまま出ていってしまったようである。

私はいちおう「伝票は10年保存」という業界にいたこともあり伝票の重みは身にしみているからまずは目で確認して、その結果全然違っていたので運転手さんに待ってもらって事務所に相談に行った。
たまたま行先が同じだったとはいえ、受け取る側からすれば日付の順番が逆になって荷物が来ることになり、厳しい言い方をすれば明らかに我が社の「出荷ミス」になる。
同じ取引先・行先での出荷日間違いだったから大事には至らないとは思うが、この間違いは金曜の出荷時に品出し担当も出荷担当も伝票を「見ていなかった」結果なので、漫然とやっていればいずれとてつもないミスにつながる恐れもある。
伝票は「伝える紙」であるのに、それを見ないで出荷日を違えるなどおよそプロの仕事ではない。
昨日今日来た私のような人間でもできることを古参の社員が流してしまうなど言語道断である。

もうひとつ残念なのは、何台ものフォークリフトが行き交う現場でありながら互いの「声掛け」の意識が徹底されていないように見えることだ。
声掛けというのは例えば他人が作業中の後ろを通過しようとする時には「後ろ通りますよ~」などと言う、それだけの話である。
簡単なことなのに、ごく一部の人は無言で至近距離の横をすり抜けていくとか下手をすれば他人をわざわざどかすような動きをしてくる。
お互いに鉄のカタマリを運転していて、もしものことがあったら大切な商品は壊れるしケガの恐れもあるし場合によっては命にも関わる。
お互いがどう動くかなど完璧に予想することは難しいが、自分は好きなように動いて他人はよけてくれて当たり前かのような振る舞いも散見される現状、今まで大事故が起きていないのが不思議なほどである。

私が入って今日までの期間、いわゆる「安全対策」について場を設けて話し合われたことは残念ながら一度もない。
毎日の朝礼の場では最後に必ず「事故のないように」とは言われるが、どうすれば事故が起きないかについて個別具体的に話し合いが行われたことはない。
我が社は倉庫屋さんで、メーカーの製造した商品を大切に預かり日付を管理し製造日の古い順番から正確に出荷していく、この積み重ねで生きていくしかない。
会社としては何も作っていないのだから、その分確認や安全への意識はもっともっと高くなくてはいけない。
人間どうし思いはそれぞれあって考えの合わない人はいてもいいが、日々の仕事の中で単純に身の危険を感じる場面があるような現場だけは絶対にダメである。

出荷日間違いにプラスして声掛け不足による危険な場面の目撃など我が社の弱みが垣間見られた土曜であったが、単に「レベルが低い」などと断じようとすれば私のような立場の者は袋叩きに遭うのは自明である。
ただ、分かってしまったものは仕方がない。
生活の糧を得ている場だからと過剰な思い入れを持つことは避け、少し肩の力を抜いて、言葉は悪いが高みの見物でもするようなつもり、あえて第三者的な風情も織り交ぜつつ関わっていってもいいのではないかと考える土曜の夜であった。

セルフ窓際族

2023-10-26 21:30:33 | 日記
体調のからみで一時は長期離脱かとも思われたベテラン氏が、あまり離脱は長くはならず今日から戻ってきた。
本人の表情を見る限りは大事には至っていなかったようで、我が班のひとりとしてはもちろん、職場全体としても貴重な戦力が帰ってきてひとまずは安心といったところだ。

さて、せっかく一名が病み上がりから復帰してきたというのに、毎度毎度の年長さんは今日も相変わらずで、結局午前中は私の仕事の補助と原始的な手作業だけで終えた。
とにもかくにも新しく何かを覚えようという気概がなく、あくまでも現状維持を貫こうという構えのようだ。
私を含めて当人への周囲の見方が当初から比較すると微妙に変わってきているのは当人にも分かっているはずなのだが。

少し手がすくと柱にもたれたり作業中の現場をただ眺めたりするばかりだった当人は、午前のある時に「何か気持ち悪いから昼から帰ろうかな」とボソッと口にした。
さすがに「別に、いなくても回りますから」などとは言えず、しかし心にもない慰めごとを言うのもよくないので私は何も答えなかった。

自分の昼休憩を終えて階下の現場に戻ると当人はいなかった。
周りに聞いてみるとどうやら本当に昼から帰ってしまったようだ。
しかし、体調が悪いというのは表向きの理由だろう。
本当に体調が悪いなら、他人の反応を見るかのように「帰ろうかな」などとは言わないはずだからだ。
実情は、我が現場が当人にとってだんだん居づらい場所になりつつあるといったところだろう。

職場という所で進歩や向上をあきらめてできることだけやっていようというのは後退していることと同じで、自らすすんで立場を危うくしているとしか言いようがない。
加えて今日のように早退してしまったりすればこの先は逃げクセがついてしまい、セルフ窓際族まっしぐらということになる。
まだ試用期間中の身で休みがちということになれば会社からの評価はダダ下がりで、試用期間を待たずの悲劇も避けられなくなるかもしれない。

当人にとっての誤算は、一か月遅れてやってきた私が、できるできない上手下手はともかくも当人の予想以上に「動く」人間だったことだ。
最初の頃は意気込みばかりがあって、いろいろな場所に顔は出すがタイミングが悪かったり思い切りジャマだったりしたわけだが、毎日何かと動いているうちに分からないこともだいぶ減り、動くべき時と待つべき時が少しずつではあるが分かってきた。
今ではいちおう担当業務なるものもできて、それが終われば現場を見渡してできることがあればとにかく参加するように心がけてきた結果、当初はキツい当たりをしてきた人も徐々に変わってきて、ずいぶん過ごしやすい職場になっている。

当人は遅れて入ってきた私を最初はバカにしていたものが、徐々に力を付け現場にも慣れ周囲にもなじんでいく様子を見せられる。
あせったところで時すでに遅し、今はその人間の補助で時間をつぶしているありさまだ。
ひとりの人間が場数を踏んで日々向上していくさまを目の前で見せられ続ける一方で、当人は他人の見よう見まねすらせずに進歩を怠った。
これではいよいよ内面的に危うくなるのも仕方なく、当人がいくらごまかしてもこちらには手に取るように分かる。

私もかつては「サイボーグ」とまで呼ばれた人間で(人間味がないという意味合いだったのかもしれないが)、ポカも多いがひとたびハマれば時に異次元のアウトプットに至る。
当人にしてみれば、そんな人間と入社時期が近かったことがそもそもの不運であったし、張り合おうなどという気を起こすなどハナから間違いであったとそろそろ気づいてもらわなくてはならないし、どうしてもそこを認められないなら戦力としての疑問符を社内で投げかけざるを得なくなるかもしれない。
当人は至って善人であることは名誉のためにも書いておきたいが、そのことと仕事の出来不出来はまったく別個の問題だからである。

それは弱者ビジネスだろ

2023-10-23 19:50:00 | 日記
雨が上がった日曜は素晴らしい天気となり、我が郷土が誇る落差日本一の称名滝に行ってきた。
写真右の細い滝はハンノキ滝という。
本来は雪解け時期に多く現れ、必ずしも毎日見られるものではない。
前日は強めの寒気が入りやや強い雨もあったからその影響だろう。
いずれにしろ、秋にハンノキ滝を見られたことは幸運だった。

さて、週明けの我が現場は朝からバラ積みのトラックがたくさん来た。
限られた人数の中では、大変な作業である手積みを運転手さんだけに任せてはおけない。
リフトで商品を運んではトラックの荷台に飛び乗り手伝いをしていると、この季節なのに汗が出てきた。
朝が寒かったから会社の上着を初めて着てきたのに、とんだ失敗となった。

本欄で毎度取り上げている年長さんは、こういう原始的な作業の時は元気である。
いったんは現場の流れから隔絶されて運転手さんとよもやま話でもしながら進めればいいからだ。
本来ならフォークリフト作業が伴うところで存在感を発揮してほしいが、他人の野次馬ばかりやって身に付けるべき仕事が身に付かない。
いわゆる「風」ばかり吹かせたところで中身が伴ってこないと、この先は厳しいかもしれない。

我が現場にはもうひとつイヤな要素があって、それほど特筆すべき動きができないわりに他人にはやたら厳しく全社的に盛大に嫌われている人物がいる。
朝のラジオ体操もやらないし、朝礼もひとりだけ片膝をつくような格好で聞いているからいったい何なんだと思っていた。
周囲の話を総合するとどうやらいわゆる健常者ではないようで、会社もそのあたりに配慮して朝礼をへたり込んで聞いていても特に何も言わないようだ。

外見では分からないものの必ずしも五体満足とは言えない体であると知ってお気の毒とは思うが、だからといって周囲が自分の思い通りに動かない時に白目をむいて当たり散らしていいかというとそれは違う。
思うに任せない体を引きずって仕事に臨んでいるのは分かるが、そのイライラは他人にぶつけていいものではない。
不機嫌やドヤし付けでもって他人を思い通りにしようとするなら、それは自分が弱者であることに甘えて寄りかかっている証明であり、弱者ビジネスを毎日やっているのと変わらないことになる。

傭車の運転手さんなど外部の人との接触やトラックへの積み込みも免除され、倉庫内部の在庫管理に特化した役割を与えられていて比較的ヒマなのは分かるが、ヒマだからと他人のアラ探しばかりやっていてはイザという時に誰も助けてはくれない。
性格など今さら他人がどうこう言って変わるものでもないだろうから、他人にはない痛みを抱えてはいてもせめて毎日の表情だけは気を付けてほしい。
毎日毎日この世の終わりのような顔ばかり見せられては、周囲の気持ちも暗くなってしまう。

10人いれば2人くらいは変な人がいるのが人間の集団というものだ。
野次馬しかできない人間や何かといえば八つ当たりばかりのような人間は大いに反面教師として自らの糧となるようにしたい。
変な人に心を取られていい仕事ができないことほどもったいないことはないからである。

参加しなさい

2023-10-21 20:15:54 | 休日
せっかくの土日休みも今日は夕方手前まで雨が降り続いた。
日曜は幸い天気は回復するようで、地元でどこか探して足を運ぼうと思う。

さて、今週から私が属する班ではやむを得ない事情から一名が欠けることになった。
以前も書いたが欠けた本人が責められる理由は何もなく、むしろ今の段階でもより戦力として機能しなければという思いにかられている。
早番普通番の二班で回ってはいるものの早番の人が時間後も残ることが増えた。
人間ひとりの穴というのは本当に大きいものだ。

金曜は比較的仕事が少なかったので、午後からは在庫が並んでいる棚に入っていって、商品を取り出してはラップで固定してまた棚に戻すという淡々とした、しかしめんどくさい作業にあたった。
先輩とリフトを交代しながら、棚にびっしり詰まっている商品を引っ張り出しては固定してまた戻す。
必ずしも十分なスペースがあるとは言えず、高所にも商品が並んでいるところを、フォークリフトの機能をフル活用しながら、決してぶつけたり落としたりすることなく作業をしなければならない。
後ろが狭いのは嫌いだが高い所は幸い前職で慣れていたので、自分のペースを守って安全に作業することができた。

作業そのものは片方がリフト、もう片方がラップ巻きの二名で間に合う作業だが、ヒマだったこともありラップ巻きにはさらに一名入っていた。
この一名もリフトには乗れるが、棚の入れ戻しには参加しなかった。
三人でリフトを交代できればよりラクだったが、後ろが狭く高い場所のモノもすくう必要がある作業には自信がないようだった。
「やる?」と声をかけられてもやらないのだからよほど自信がないのだろうし、難易度から見ても自信のない人に無理にやってもらう必要はない。

この一名が、前回も書いた、私よりひと月早く入った人物である。
この日の午前も朝から所在なさげで、結局午前いっぱいをまたしても私の補助だけに費やした。
いまだに仕事の要領を得ないことから周囲からアレコレ言われる場面が増えてきてしまい、その影響もあってか今一つ元気がないし行動もラクな方に流れてしまう。
心の内を悟られまいと饒舌に振る舞うが、中身は仕事に関係のない話ばかりでかえってうるさいだけになっている。

今後、当人が現場で時間をどう使おうと自由だが、今のままでは誰に付いても「見たくない現実」(=自分が現場にフィットできていない、自分がいちばん仕事ができない)に直面するだけになり、比較的高齢ということもあってメンタル的なダメージが懸念されるような状態にも見える。

限られた人数で仕事をしているから、誰一人として不要な者はいないし、誰かをつぶそうと画策する者も当然いない。
しかし、自分が作業の主役になれることがなく他人の補助ばかりをやって仕事そのものを身に付けようとせず、それでも年長さんのプライドでなぜか態度は大きく下手におしゃべりなだけの人物を周囲はどう思うか。
まだ入って3ヶ月なら誰であっても信頼を得るには早いが、その段階に至るはるか前から自ら後退し崩れていっている印象だ。
自ら参加して向上できる機会を拒み続けていれば、現場でできることはどんどん限られていき、しまいには居づらくなって職場を去らざるを得なくなる。
態度とは裏腹に気が小さいので、今から数週間がひとつのヤマではないかと思う。
まずは週明け出てくるか、出てきてもどんな感じか観察する必要はあるだろう。
年こそ違うが「ほぼ同期」の人物だから、気にしないわけにはいかないのである。

自滅しろ

2023-10-19 20:24:06 | 日記
土曜休が確定しており、明日金曜で今週の勤務は終わりである。
普通番の時は早番の人たちがかなり仕事を前に進めてくれていて、気分的にはラクである。
泣いても笑ってもとはよく言うが、笑って終われれば言うことはない。

ヤバい人には負けないぞというエントリーを最近書いた。
ほんの数日でヤバい人がそうでなくなることはなく、相変わらずヤバい人はヤバいままである。
ただ、今週はヤバい人の方が自ら崩れかけようかという気配が感じられる。

私よりひと月ほど前に入った某氏は、今日は朝いちばんから私のルーティンの補助にベッタリ張り付いていた。
黙って補助してくれる分にはありがたいが、余計なおしゃべりが多いのと仕事の意味をいまだに分かっていないのではないかと思える言動が目立つ。
私よりひと月早いのに私ができることができないし、適当に雑談を振ってもなぜか説教臭い話にすり替わるしで、ベッタリ付かれていながらも途中からは完全に無視して何も話さないことにした。

詳しくは避けるが、元の職業から来るひとり親方的な意識がなかなか抜けず威勢だけはやたらにいい。
しかし、我が現場で必要な技術その他もろもろの中身が全く伴わず、他人の野次馬になるかトラックの手積み(本来は運転手さんの仕事)の手伝いといった原始的な仕事に回される。
身につけなくてはいけない技術がなかなか身に付かず自信が持てていないから、当人はむしろそういった仕事に喜んで参加していく有様である。

中身なく威勢だけはいいことを二文字で書けば「虚勢」となる。
当人が日々虚勢を張っているだけという事実を周囲も分かり始めてきた。
周囲にバレているのだから当人も内心ではよく分かっている。
自信のなさから現場での行動範囲は自ずと狭くなり、入社して日が浅い人間には必須とも言える「とりあえずどこにでも顔を出す」ことができない。

自信のなさを何とか埋めようと、かろうじて後輩である私を他人をダシにしながらイタズラに落とすような発言を繰り返している間に、私は現場で求められる技術を徐々にではあるが身に付けていき、今は後から入ってきた私が当人を大きく引き離した。
いくら表面だけがんばってみたところで、もはやミスマッチ感すら漂う当人の様子を見ていると誠にお気の毒と言うほかはない。
見よう見まねでもいいから日々少しでもうまくなろうという意識を欠いたまま過ごしてきた結果が今なのだから、これは他の誰の責任でもなく当人自身の責任である。

私自身は当人を職場の仲間と思いたいから、むやみに足を引っ張ろうとしたことはなく、無用な圧力をかけた覚えもない。
当人が、他人の幸せや向上を本心では願っていない心持ちでいるから、いずれそれがブーメランとなって自分に返ってきて結果的に勝手に自滅していく。
私自身、どこに行っても何かと「挑まれる」ことが多く、挑んでくる人間に対処する経験値はやたらに高い。
そんな私に挑もうとするのは対象を間違っているという他はなく、せっかくの仲間とはいえ、どうぞ勝手に自滅してくださいとしか言えない。
残酷ではあるが、それが職業人、すなわちプロの世界というものである。

割り切る

2023-10-13 19:45:30 | 日記
新しい環境に来て早いものでひと月半が過ぎた。
まだまだ現場そのものにも慣れず、私自身の技術の拙さもあって全てがうまく進む日は少ない。
モノをぶつけない壊さないという最低限の目標だけは達しているが、周囲の要求は日に日に厳しくなり、ほんの少しの不足があたかも大犯罪かのような言われ方をされ、仕事をしているのに何か悪いことをしているような気にさせられる。
今日まで文字通り夢中で走って来たが、あまりよくない意味で肩の力が抜けたような感覚に今はなっている。

落ち込んでいる時間があるかと言えばそう甘くもなく、同じ班で回っている某ベテラン氏が、事の状況によっては長期離脱の可能性も出てきた。
話の上では増員を理由に今の環境に縁を受けたこともあるし、ベテラン氏の件にしても本人が昨日今日来たばかりの私にも不安を漏らすほどのことで、何を責めることもできない。
氏が担っていた仕事の一部は私が引き継いでやることになるかもしれないが、非常に高いスキルが要求される場面もあるだけに私は私で不安が高まっている。

何かを考える余裕もなく今日までやってきたが、時間が経ってオボロゲながら見えてきたこともある。
今の現場は先に作業の指示だけが来て、作業の意味や中身の説明は後回しになることが多い。
早番で通常より一時間早く来て、指示されてやっていた作業は実はかなり急を要する出荷の準備であったと通常の出社時間である朝礼の時点で初めて分かるといった具合だ。

作業や現場に関する情報は、どんな立場の人にも等しくできれば事前に行き渡るのがもちろんよいとは思うが、現場の中心選手だけが情報を独占して意図的かどうかはともかくも末端の人間は何も知らないケースが多いというのは組織としてはいかがなものかと感じる。
何も知らせないで作業だけさせ、不備があったらドヤしつける(職場で怒鳴る人は幸いほんの一部だが…)というのでは、末端の作業者はやる気をなくしてしまう。

情報を独占すれば末端の人間が現場に完全に習熟することは長期的にも難しくなり、言葉は悪いが中心選手だけでいかようにでも現場を操作支配することができる。
毎日夕方にはその日最後の大仕事としての大量出荷が待っているが、何をどれだけ出すかといった数字的な部分は中心選手にしか知らされず、末端の社員はそこに金魚のフンのようについて行って言われるままの仕事をするしかない。
手元に数字がない末端は目の前の作業が間違っているのかどうかも分からないし、よけいな事を言えばあからさまに不機嫌になる中心選手もいるため、小勢の現場ながらモノが言いやすい雰囲気とは残念ながら言い難い。
中心選手個々が末端の人間のレベルアップを心からは望まず、情報の独占によって末端をタダの作業者に追いやっている現状は、古参選手が今まで自分たちで作り上げてきた空気感の中で日々の仕事がしたいといういささか身勝手な願望を半ばシステム化して実現していることになり、私自身が他の環境でも数多く目撃してきたものと大して変わりがないことになる。

会社や組織を問わず、同じ部署で働くものどうしがギスギスしないことはまずないと言い切っていい。
なぜなら同じ部署にいる人間どうしはいやおうにも比較の対象になるからだ。
我が社は倉庫メンバーに加えて大型のドライバーさんがいるが、お互いが直接のライバルにはならないからけっこう遠慮のない話ができる。
逆に、人事異動でもあって今まで親しく話せていたドライバーさんが倉庫のメンバーになったらそれまでのようにはいかないかもしれないのだ。

ステージで丁々発止の掛け合いを見せる漫才コンビであっても、ひとたび幕の裏に回れば言葉さえ交わさない例も少なくないという。
それほどまでに、同じ仕事をする人間の集まり、その関係性というのはそれ自体危険なものである、そもそもうまくいくものではない、という認識は持っていていいのだと思う。

ヤバい人には負けないぞ

2023-10-06 21:03:33 | 日記
土曜休が確定していた今週の勤務は今日で終わりである。
土日だけでもありがたいが、祝日の月曜は正直心配だった。
幸い、最小限の人数で回すという毎回の線は崩れず、その中に私は入っていなかったので何も予定は立てていないが3連休が実現する。

まずは平日の5日間、モノをぶつけたり壊したりすることなく乗り切ることができた。
加えて今日は、まだ今の現場では触れる機会の少なかった仕事をムチャ振りぎみながらやることになり、時間はかかりすぎたが事故は起こさずに済んだ。
慣れない仕事でヘタクソなのを分かっていながらやらせてもらえたことに感謝したい。

さて、ムチャ振りと書いたが、最初は別の人に声がかかった。
しかし、その声かけをその人は断った。
作業は場数を踏まなければうまくならないから引き受ければよかったのにと思った矢先に、こちらに「やってみるか?」と声がかかった。
自信があるわけもない作業だから「どうなっても知りませんからね」と冗談混じりに言って引き受けることにした。

ほぼ初めてに近い作業がスムーズに行くはずもなく、しかしほとんどが静かに見つめてくれている中、ああだこうだと野次馬のように文句を付けてきたのはあろうことか私が目の前で手がけている作業を断った人物であった。
自分が自信なく逃げた作業を他人がモタモタやっているのを見て騒ぎ立てるとは一体どういう神経をしているのか。

私と入社時期が近く作業のレベルや現場そのものへの慣れは似たようなもの、年齢こそかなり違うが、ここは先んじて作業を引き受け「ほぼ同期」の私にスキルの差を見せつける決定的なチャンスであった。
しかしそれを当人がみすみす手放し、まさかやるはずがないと思っていた、自分より遅れて入ってきた人間(=私)に先を越されることとなった。
今後、当人が努力して私のスキルを上回ってくることがあったとしても、今日の作業に関して「私が先に挑戦した」という事実は永遠に残る。
昨日までは同レベルにいた者どうしの「どちらか」が、中身はともかく上のレベルへの扉を開けようとしたことは消えない。
先に声かけされた以上、当人はそのどちらかになるべきであったし、結果的になれなかったことは内心では大きな痛手となったに違いない。

当方が、決して格好よくはないながら新しいことを終えて、あるいは身につけて帰ってくると、なぜか荒れ始める人がもう一人いる。
見下ろしていいと本人が判断した人物には命令形かダメ出しの話しかせず、かといって特別に他の人よりスキルが突出しているわけでもない。
結構なベテラン選手でありながら、トラックやコンテナへの積み込みといった「外の人」と触れる場面にはトンと登場せず、在庫管理という役割にドップリつかりきって他人の目が届きにくい可動棚の中で日がなウロチョロしているだけである。

外の人と触れる仕事をしていないのは、スキルが足りていないというよりも例えばトラックの運転手さんといった方々と適切なコミュニケーションが取れないからだろう。
そうなるのは多分に当人のパーソナリティーが影響しており、死角だらけの作業を誘導してくれる運転手さんの指示にすぐにカッとなってトラブルになる。
こういったタイプは会社を問わず、というより前職でも実際にいたのだから、この推測はほぼ間違いはないと思う。

この両名が我が現場にあっては「ヤバい人」ということになる。
前者は今のまま向上しなければ単なる賑やかしにしかなれず試用期間で体よく切られることになるだろうからあまり気にかける必要はない。
厄介なのは後者の方で、相手を選んで態度を変える狡猾さがある。
当たり散らせる相手と思えばココには書けないような暴言も吐くし時にはフォークリフトを使って威嚇までしてくるが、当たれない相手には従順である。

他人を自分より上か下か(あるいは強いか弱いか、判断基準は当人の気分しだい)で極端に態度が変わるのは、かつて一緒に働いた外国籍の人と本当によく似ている。
あえて国名は書かないが、何かといえばすぐに我が国に謝罪だ賠償だと言ってくるあの国である。
当人は漢字ふた文字の名字を持っているが(仮に○△とする)、現場のヘルメット置き場にはなぜか○しか書いていない。
単に略して書いているとは思いたいが「実は本名は○なんだよ」と言いたいのだとすれば、何やら薄ら寒い気持ちにもなる。
顕著な例を過去にも見て、時と所を変えてまた見せられると「やっぱりそうなのかな」と思ってしまう。

10人の集団に2人くらいはおかしな人がいるのは、割合としては世の中の通常とも言える。
周囲を見渡せば至ってマトモな人の方が多い。
せっかくつかんだいい環境にいい立場、異常な人間に屈してムダにすることだけは絶対にあってはならない。

決められないのは

2023-10-03 21:14:13 | 日記
望外の土曜休みが2週続いた翌週(=先週)は、さすがに甘くはなく今度は予想外の土曜出勤となった。
量こそ多くないものの今の現場では初めての仕事にも挑戦して何とか事故なく終えることができた。
人が半分しか出てこないので密度として薄くはなく大変だったが収穫のある土曜にできたのではないかと思う。

さて、何とか土曜まで走り終えた次の日は、地区の運動会が予定されていた。
持ち回りで体育関連の行事にかかわる役員を仰せつかっている関係上、行われれば備品の搬出と片づけの仕事をするはずだった。
しかし土曜は夕方から一時的にかなり強い雨が降り、夜以降もわりあいシトシトと降り続いた。
最終決定は当日の朝6時半というのが本線としてはあったが、前日のうちに判断できそうな時は連絡が回る旨の注意書きもあった。
自分が決められる立場だったら前日の早いうちに中止にして連絡を回していたと思うが、残念ながらそのような権力は私にはなく、土曜の内には開催の可否については音沙汰がなかった。
仕方がないので、日曜というのに朝の5時半に目覚ましをかけて6時半前に一度会場に行った。
雨雲レーダーを見れば少なくとも午前中は雨雲がかかり続ける予報が出ていたから中止になるだろうと思ったらやはり中止になった。

前日までの雨の降り方もさることながら、今は個人個人で詳細な天気の予測も取ることができる時代で、決断は役員ほか関係者を日曜の早朝に集める前にするべきだったとあらためて思う。
しかしながら、我が市のような典型的な地方では異様なくらいに地区の行事や活動に執念を燃やす人間も多く、最後の最後まで粘って何とか開催できないかという思いがあったと想像できる。
それぞれの地区には必ず「有力者」がいるから、その人が何としてもと思っていれば当然に後ろ向きの決断は遅れることになる。
私のように魚津生まれではありながら今の地区にはほんの2年半ほど前に来ただけの人間は、役員などは回ってきたから仕方なくやっているだけに過ぎない。
我が地区は他にも新しく住み着く人々が多いため市の中では数少ない人口増加地域であるが、新しい人は地区への愛着となるとさすがにそこは心もとない。
そういう層が増えている中で、おそろいのTシャツまで作って行事に燃えている層との乖離があからさまに見て取れる早朝の一幕であった。

魚津市の一大行事であるタテモン祭りにしても担い手不足は深刻で、だいぶ前から「タテモン協力隊」なる他地域の人間も含むアルバイトが半分くらい入り込んでいる。
そんな中身で何とか形の上では数百年続く伝統を保っているのは、我が魚津に限らず多くの地方での祭りや行事の本質ではないかと思う。
地域への愛着と、祭りや行事へのかかわり方や思い入れは必ずしも比例の関係ではないのであって、そういうことが好きな人は好きな人どうしで集まってやればいいことであり、今や祭りや行事は地域総出がもはや成り立たなくなってきていると言っても差し支えない。
都合のいい時だけ地域を持ち出されても困る層もあることを知っておいて損はないのだろうと思う。