blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

4月を振り返って

2011-04-30 19:20:27 | 月末振り返り
毎月最終日はその月を振り返る。
ちなみに、月の振り返りでは特にその月の記事を読み返すことはあまりない。
毎月の終わりの日現在で思い出せる範囲で書いている。
読み返すヒマがあったら記事のひとつは書けてしまうからだ。

4月は桜の開花こそ平年並みだったようだが、季節がやや後ろにズレた感があり寒い日も多く花粉のほうもしつこく飛んでいた。
月の中頃には鼻をかみすぎたところにカゼのウイルスが入ってしまい、平日の勤務は青息吐息の状態となった。
間もなく今の職場で一年という中、最悪でも微熱程度であったから「連続フル出勤記録」をひとつのモチベーションにして乗り切った。
周囲を見れば、本人は言わないが見た目明らかに本調子ではない人も多かったし、もともと体のどこかが痛いのを押してがんばっている人もいる。
だから私も朝起きて「絶対にムリ」という状態でない限りは出ることを心がけた。
もしダメなら半日で帰ってきてもいいと思って、結果的に最低でも定時までは勤めることができた。
その後も鼻づまりやセキが止まらないなどけっこう悩ましい状況が続いたものの、大型連休に入った今は外にも元気よく出ることができている。

4月はさながらインプレッション記事のごとくに愛車であるプジョー206XSのことも多く書いてきたが、日々付き合う中でこれほど考えさせられるクルマというのも今まではなかった。
かつて306の前期型に乗っていた時分でもこれほど悩むことはなかったのだが、当時の306は純粋にメカニカルな部分が残っており、シンプルで軽い乗り心地も相まってフランス車らしさが凝縮されていたように思う。
306の後期型の時代から、他メーカーも含めて徐々にクルマのいろんな部分にコンピューター制御が入り込むようになってきて、私の206は大きく見てその過渡期にあるモデルと言える。
評論家さんによっては206の段階ですでに乗り味の硬さを指摘する向きもあるが、個人的には206にはまだまだフランス車らしさが残されていると私は思う。
もちろん「らしさ」というのは、良い意味でも悪い意味でも、ということだ。
現在のカタログモデルである207や308は全体的にずいぶん洗練されて「スムーズ」な乗り心地になっているらしい。
実際に乗っていないので何とも言えないが、各種媒体を眺める限りはややドイツ車や日本車に近づいた感じになっているのかもしれない。
今のモデルを売らなければならないセールスの方々の心境はいかばかりかといらぬ勘繰りをしてしまう。

連休中とはいえ、明日から月が変わる。
クルマもだいぶこなれてきて日常の心配はほとんどなくなった。
二年目に入る仕事は、徐々に存在感をアップさせていきたい。
若干の昇給はあるらしいが、引き続き基本的にはつつましい生活を心がけ、月々を少しでも余裕を持って過ごせていけるようにしていきたい。
まだまだ周囲への「借り」が多く残っている現状、後ろ向きの出費は許されない。
体そのものも含めて、自己管理を徹底しながら元気よく前向きに過ごしたいと思う。

行き先のなかった旅

2011-04-29 20:56:40 | 旅行
春分もとうに過ぎ、外が明るくなるのが早い。
予報よりもいい天気に恵まれた今日は、夜明けあたりに目が覚めた。
いつもは土曜の日課である洗濯を済ませても時計の針はまだ6時だ。
しかし体は仕事の疲れが残っている。
二度寝を決め込んではみたものの、今日二度目の目覚めはまだ9時前だった。

何はなくともクルマに乗って出かけてみることにした。
近くのスーパーの駐車場には何ともハデハデしい207GTがいた。
よほどの好きモノと見え、OZレーシングの白ホイールとは気合の入り方がハンパではない。

特に行き先を定めず、まずはふるさとである魚津市へ。
ミラージュランドの観覧車の横を抜け、しんきろうロードと呼ばれる海沿いの道を行った。
気温は上がったが風が強く、本物の蜃気楼は望むべくもない。
海の近くにある「ありそドーム」の展望台に上がってみた。
エレベーターが無料なのに、しかも長らく魚津市民であったのに行っていなかったのが不思議だがとにかく今日初めて上がった。
見慣れた街並みをただ高い所から眺めるだけだが、心のどこかには魚津を忘れたくない自分がいることに気づかされる。

さらにクルマを東に向け、県境も越えて天下の瞼・親不知も突き抜けて、結局はJR北陸本線の筒石(つついし)という駅が目的地になった。
クルマでわざわざ田舎の、特急も停まらない小さな駅を見に行くなど一般の方には理解できないかもしれないが、鉄道好きには「トンネルの中にある駅」としてよく知られている。
駅舎には「ずい道日記」というノートが置かれていて、全国からやって来るファンがそれぞれの思いを書き連ねている。
小さな駅ながら見学客の対応と安全管理のために駅員さんが常駐している。
入場券を買い、ホームへの長い長い階段を下りていく。
陽の当たらない駅はこの季節でも寒い。
ひとしきり写真を撮ると、下りてきたばかりの階段を上がって駅舎に戻った。
かつて海岸近くを通っていた北陸本線を山側に移設する際、筒石駅は新しく作られる頚城(くびき)トンネルの中に作られることになったそうだ。
筒石の海岸線付近にはわずかにその痕跡と思われる建造物が残されていた。

その日の朝の思いつきながら、あまり散財もせずに有意義な小旅行ができた。
クルマもますます快調、最近はたまのワガママ程度でおおむね素直だ。
ひとりの休日が充実したものになっているのもひとえに彼(彼女?)のおかげだ。
多少のことは大目にみてあげて素敵な関係を続けていきたい。

いざGW

2011-04-28 20:00:07 | 日記
今月最後の勤務日は通常とはまったく違って出荷らしい出荷がないままであった。
月末日がほぼタダもらい同然であることは毎月のことだが、時間が急かない分は月初の繁忙日の準備にあてられる。
準備というのは、要は大量の出荷が見込まれる月初を見越してややオーバーぎみにでも潤沢に在庫を確保することに尽きる。
今日は出るほうはわずかであったが、社外の契約倉庫から大量の入荷があったので格納すべき場所におさめた。
今週を通じては「そこまでやるか」というくらいに多めに在庫を確保する感じだったので、月の最終週とはいいながら一部の人はずいぶん遅くなっていた。

さて、明日から大型連休である。
昨年の今頃はちょうど今の職場に行くことが決まった直後で精神的に安心した一方、今度こそしっかりした生活に戻していこうと決意を新たにしていた時期だ。
お金はなかったから5月の5日になってようやく金沢市内に出た程度の連休の過ごし方であったことを当時の記事を見て確認したところである。

今年はお金のないことは変わらないものの、気持ち的にはやはり昨年とは違う。
まだ本当にいつ何をしようかという予定がまるで立っていないのだが、たとえヒマで寂しい連休になったとしてもとりあえずは「マトモな社会人」として過ごすことができる。
働き場所がないとコソコソとした気持ちで過ごさざるを得ず、これは精神衛生上よろしくない。

連休中は気温も高めで天気もまずまずのようだ。
独り身の心のすき間はクルマを動かすことで何とかなる。
とりあえずは愛車を今のところの最良のパートナーとして自分なりに楽しく過ごすことができたらいいと思っている。
また会社ででも面白い話ができるようなゴールデンウイークになっていけばいい。

もうダイジョウブかな?

2011-04-27 20:51:58 | プジョー
愛車プジョー206のミッションの不自然さは今日も顔を出さなかった。
特に今日の帰り道は渋滞ぎみで加減速の多い酷な状況が続いたが、泣き言やサボリぐせも出さずにしっかりと動いてくれた。
今までが何だったのかと思うようなここ数日ではあるが、やはり中古車として展示され数ヶ月マトモに動かしていなかった分のアレコレがようやく解消されてきたのだと思いたい。
私の運転そのものは、ディーラーの店長さんのようにブンブン回すのではなく若干マイルドな乗り方をしていると思う。
回すほうがクルマのキャラには合っているが、個人的にはいわゆる急加速よりも直線的にスーっと伸びていくような加速感が好きだ。
だから、私のような乗り方でも問題がなくなってきたのは非常に大きい。
燃費優先のクルマではないが、優しく乗ることでいい影響も出るはずだ。
もとより普通に走っているだけで素晴らしく楽しいクルマだが、余計な心配事をしなくてもよくなってきたとなれば、大型連休を前に楽しみが非常に増えてくる。

三連休が二回ある今年のゴールデンウイークだが、そのうちのどちらかでまだ一度しか出してやれていない県外に連れて行ってやりたいと考えている。
大型連休については具体的なプランはまだ全然ないが、気持ちとしては依然として余震もひんぱんな東日本方面は積極的には行きづらい。
しかし、いつの日か東日本地域が「被災地」と大っぴらに呼ばれなくなる日が必ず来るだろう。
そうなったあかつきにはぜひ旅行に出かけて地元の産品をじっくりと楽しみたい。
大した資力もなくコレといって何もしてあげられない私だが、数年後になってもいいからわずかでもお金を落としてあげることも一つの支援になると信じる。

となると、連休中は西日本方面に人が集中する予感がする。
平時でも人が多い京都や大阪などの都市部は避けて、もう少し自然あふれる目的地を選びたい。
学生時分の思い出が詰まっている紀伊半島方面がいいだろうか。
クルマを楽しむため、奈良の山中の厳しい道のりを行くのもいいかもしれない。
かつて仕事でしか行ったことのない伊勢神宮に行ってもいいだろう。
伊勢を通るのなら鳥羽の海岸線は当然外せない、などとアレコレ考えていると体がけっこうムズムズしてくる。

平日は仕事をこなし休日は思いのままに動くという当たり前の生活ができる今の状況をありがたく感じつつ今月最後の勤務日を迎えたい。
ごくごく少人数ながら私の「一周年記念」も兼ねた飲みの話も出ており、各人のスケジュールを詰めてぜひ実現させてみようと思っている。

病気を出さない乗り方?

2011-04-26 20:44:52 | プジョー
「病気にならない生き方」という本がある。
私は読んだことがないので何とも言えないが、かなり前に出て今もコンスタントに売れているようである。
限られた人生、できるだけ長い時間を病気と無縁でいられたらそれに越したことはない。

わが愛車プジョー206は、私のもとに来てから原因不明の「病気」を連発してずいぶん困らされてきた。
そのほとんどは「AL4」という名前の4速ATの不具合で、シフトパターンが急に通常のものから変わってしまう。
回数的にもけっこうあったことから、店舗にも何度か相談に行ったほどだ。
特にその日の使い出しが厄介で、クルマ自身が暖機を受け持ってくれる日本車のような親切さはない。
クルマを暖めるのはあくまでもドライバーの役目であるとの考え方だ。
ある程度暖まらないうちはATオイルもうまく回らずいろいろなことが起きやすい。

こういう「寝起きの悪い」クルマを何とかなだめすかしてスムーズに動かすには相当に気を使うのだが、今日は幸い病気が出なかった。
本来は元気に走らせるキャラクターのクルマとはいえ、ある程度「目が覚める」までは優しい感じが間違いなくいいことがつかめつつある。
付き合い始めてまるまる二ヶ月にしてようやく「病気を出さない乗り方」ができてきたように思う。
手の内に入れるまでにこれだけ時間がかかるクルマというのも珍しいと言えばそうだが、文化の違う国で作られたモノだけにある程度の試行錯誤は必要だったととらえたい。

手の内に入ったとなればクルマライフは楽しくなる一方だ。
まだ大型連休の予定をまったく考えていないのだが、クルマと過ごす時間が長くなることは間違いない。
繰り返しにはなるが、日々クルマとの対話をしながら楽しく付き合えていけたら素晴らしい。

自由な人ばかり

2011-04-25 22:52:29 | 日記
わが職場はちょうど昨年の今頃からかなり多忙になったと聞いている。
二年に一度の価格改定により売価が下がった製品が増え、また世の中の医療費抑制の流れも後押しとなってわが社をはじめとするGEメーカーの製品へのシフトが急速に進んだためである。
在籍が長かろうと短かろうと、今いるほぼ全員がこの一年間は初めて経験するような忙しさの中で過ごしてきたことになる。

さらに一年もさかのぼった一昨年あたりなら今と違ってかなりノンビリした雰囲気であったことは人づてに聞いたが、私は昨年の五月アタマに入っているのでその頃のことは知らない。
かつて派遣で来ていた時は今よりも仕事の量は少なかったとは思うが、毎日同じパートばかりやっていたし社員の人ともほとんど話さなかったので全体のことは分からないままだった。

おしなべて多忙で、時には予測も付かない事態も起こる現在はひとりひとりにかかる負荷も当然大きい。
しかし、わが部署はヒマな頃のゆるい雰囲気が残っているのか、半休や全休をひんぱんにする人がけっこういる。
冠婚葬祭や学校行事、はたまた体調の悪化や通院など正当なものであれば仕方がないが、元気いっぱいに見える人が特段の用事もなくなぜか午後からいなくなったりすることがままある。
明らかに休み癖、サボり癖があるように思える人も数人おり、半休で届けを出していても平気で全休になることなど日常茶飯事だ。
権利としての有給だとしても、使わなくては損とばかりにポンポンと休まれると現場の痛手は計り知れない。

自由とか権利とか個人主義的な内容が目立つ現行憲法ですら、それらの「濫用」は厳しく戒めている。(日本国憲法十二条)
何をしてもいいとされている中にあっても、公の心を持ち自らを律して行動するのが「大人の自由」というものだ。
平均年齢が高いわりに子供じみた自由の中で生きている人が周りに多いことは残念な気持ちがする。
私自身、このような「ただ年を取っているだけ」の人と言われることのないように気をつけたいものだ。

優しいだけでは

2011-04-24 23:26:27 | 日記
今日は天気が良かったので、愛車とともに過ごした。
相変わらずその日の使い出しはギクシャクするが、基本的にはエンジンが暖まるまでは踏みすぎず優しく、暖まれば多少踏みぎみでヤンチャに走らせてもしっかり対応する実力はあるので遠慮なくいくのがいい。
今日はATの不思議な動きもほとんどなく、好きなドライブコースである常願寺川沿いから立山方面を通じて非常に快適だった。
市街地に戻って速度が落ちても急に回転が上がるなどの変な症状は出なかった。
まだ100%の安心とはいかないが、毎日動かすことで少しずつでもこなれていっているものと思う。

さて、愛車を通じて学ぶと書くとかなりオーバーかもしれないが、クルマのキャラクターから言っても昨日までの私の動かし方は大人しすぎたようである。
本場欧州の、なおかつスポーティーなグレードなら、信号加速で離されるような運転だともったいないし、多少踏んだところで耐えられない作りになっているわけがない。
いくら機械でも心があると思えば多少でも喜ぶような使い方をしてやる必要があったが、運転手の意識がそこまで至らずクルマに迷惑をかけることになった。
乗り方にまで気を使わせるのかなどとは決して言うまい。
運転者とクルマが「対等」に付き合ってこそ得られる楽しみを求めるのが輸入車を所有する者のたしなみなのだ。

私のクルマに関しては「優しいだけではダメ」ということが分かったが、よくよく考えればクルマ以外のことにも当てはまるような気がしてきた。
私自身も若い頃は「八方美人」的で、自分を出すのをひたすらガマンすることで周囲に受け入れられようとしていた。
結果としてさんざん使われて捨てられるような経験をイヤになるほどして、三十代も後半に入ってようやくそういう生き方を脱したら人生が少しずつ変わってきたように思う。
今の職場でも社歴が浅いわりに言いたいことをどんどん言って敵も多いのだが、反面分かってくれる人も多い。
中途半端な態度だと今の状況は決してなかったと思っている。

人生の課題として、あとはぜひともパートナーを見つけたいと思っているのだが、若い頃から比べるとだいぶさばけてきた私の性格も、こと女性相手となるとまだまだ不十分な面はある。
優しいだけではいいようにあしらわれることもあるし、そこまではなくても自分の心は相手には届きにくい。
女性は優しい人が好みと口では言うが、優しいだけの人では絶対にダメだ。
誰かひとりを「獲得」するには、時には「強さ」も必要だろう。

この週末の愛車とのあれこれを通じて、クルマ生活以外の自身の性格のことまでを考える機会ができた。
206の運転と同じく、優しさをベースには置きつつ時にはガツガツいくこと、人間の心を打つにはそれが必要であると感じている。
クルマの運転も人間関係も「優しいだけではダメ」ということを肝に銘じてまた明日から明るく前向きに過ごしていきたい。

「先生」が悪かった?

2011-04-23 23:58:17 | プジョー
今日の午前中に魚津市内で予定を抱えていたこともあり、金曜は実家に世話になった。
通常いかにもヒトリモノという感じの食生活はしていないと自負しているが、色の濃い野菜に関してはやや不足しているかなという思いはあった。
偶然だが実家の食卓に青い菜っ葉が出てきたので多めに取って食べた。
最近は寄り付くことも少ないが、こういう時をうまく使えば体のケアにもつながる。
実家とは関係ないが、飲んだり調理したりする水に水道水を直接使わなくなってから、ややアレルギーぎみの皮膚もキレイになってきた。
スーパーのカード会員にでもなれば永久無料で栄養も豊富な水が手に入るのだから利用しない手はない。

さて、用事を済ませて寄り道をしながら自宅に向かう途中、またも愛車206のギアボックスが不自然な動きをした。
毎週のようにディーラーに足を運ぶのも正直疲れるが、万一でも他車に迷惑はかけられないので念のためと思い立ち寄った。
担当のK店長が「私が一度運転しましょう」ということで私は助手席に乗って店舗周辺を回ることになった。

K店長の運転を見ていると、最初の加速の段階から私よりは明らかにエンジンを回しぎみに走らせており、しばらく走っても不思議と変な動きは見せなかった。
仕事上でも206には乗り慣れてきたK店長だけに、クルマの良さを引き出すすべをよく知った上でのことだろう。
結論としては、おっかなびっくりでソロソロと運転すると、ATの学習機能がシフトパターンを「迷って」しまってヘソを曲げる格好になるようだ。

私自身、何度も不思議な目に遭ったこともあって、信号加速で軽四にも離されるような消極的な運転になってしまっていたが、それがかえって良くなかったと知りまたひとつ勉強になった。
もともと高回転型のスポーティーなモデルであり、クルマのキャラクターに合わせて元気に走らせるのがいいようだ。
学習してくれるATに対して、教える側(=私)に至らない部分があったことを反省し、常にクルマとの対話を欠かさずガマン強く付き合っていくことが求められる。
ここまで来ると本当に人間か動物を扱うのと同じだから、難しいクルマに惚れてしまったものだ。
ちなみに、夕食を自宅でとってからもう一度クルマを出して今度は元気に走らせてみたらおおむねシッカリと応えてくれた。

明日天気がいいようなら、データ取りも兼ねてまたある程度の距離を試してみたい。
ラテンのクルマには「完璧」は求められない。
人間のほうもラテンの大らかな気持ちで焦らず騒がずがいいようである。

エサをまいても

2011-04-21 20:56:11 | 日記
中堅のKU氏とはよくクルマのことで話をする。
氏もかつてはオペル・アストラに乗っていた経験があり、輸入車特有の現象についてはよく分かっているようだ。
自らはホンダのアコード・ユーロRに乗っているから、日本車とはいえ依然としてヨーロッパ志向であることは間違いない。
私が今のプジョー206に替えてから間もなく二ヶ月が経つが、週明けともなると必ずどこか行ってきたかどうか聞いてくる。
週末の行動を氏に報告する義務などまったくないが、それほどクルマの話をしたいということなのだろう。

昨日の夜には帰りが一緒になったので少しだけ私のクルマの運転席に乗ってもらったら、ホワイトメーターや日本車よりは太いステアリングが気になったようだ。
ずいぶんと興味を示しているので、どうせならそのへんを動かしてもらっていいですよと言ったが明るい時間帯がいいということだった。
それなら明日の昼休みあたりはどうですかと振ってその日は帰った。

昼休みに食事を取った後は、氏はいつも自分のユーロRの中で過ごしている。
私はちょうど新しい自動車保険の証券が来ていたので事務所に写しを提出するためにクルマのところに行った。
前日言っていた通り、再び氏に乗っていいですからと振ってみたが、なぜか尻込みして乗らなかった。
前日206の運転席でエンジンを3000回転まで吹かした人が、持ち主がいいと言っていながら走らせることは結局しなかった。

ここまでのやり取りがあって半分は「やっぱりか」という思いになった。
これまで氏から食事に行こうとかドライブに行こうとかという言葉を何度聞いたか分からないくらいだが、今の今まで一度として実現したことはない。
私から見れば立場は上だし、本当にその気があれば簡単に押し込める話だと思うのだが、こちらから逆に具体的な話を振ると何となくモゾモゾして結局は流してしまう。
要するに何もかもが社交辞令で、その気などサラサラないというのが実態だ。
それならなぜわざわざそんな話をしてくるかといえば、単に極度の寂しがり屋のため何か話していたい、ただそれだけのことである。

こういう人は、本当に自分の手で何かをつかむような体験を今後の人生の中でできるとは思えない。
これからいくら年齢を重ねても、どんなに本人なりにがんばっても、最後の最後は他人任せという性格が直らない限りは何もかもが実現しない。
社交辞令ばかりの八方美人をやったところで軽い人物と見られるばかりで得なことなど何一つないことに気づいてはいるのだろうが、寂しさを紛らせたい気持ちのほうが勝ってしまって誰にでもベタベタとくっついていってしまう。

氏は本当はそんな自分に疲れ果てていて、人付き合いそのものも面倒になっているのかもしれない。
ほかならぬ私自身が若い頃はそういう人間であったから、今の氏の苦しみは痛いほど分かる。
分かるけれど、生きれば生きるほど苦しくなるばかりの現在の状況を打ち破るのは本人にしかできない。
せっかく縁あって出会った人、四十代も半ばの今からでも遅くはないからもう少し気楽に生きられる方向にぜひ脱皮していってほしいと切に願うところである。

正社員でしょ

2011-04-20 21:55:20 | 日記
向こう一年間の雇用契約書の「本人控え」を事務所でもらった。
同じ書類に二枚署名捺印をしたものを提出していて、当然ながら一枚は本社で保管するため一枚が本人用である。
契約更新の話を事務所で切り出してスンナリと書式を渡されたのでまさかのことはないと思ったが、実際に社印がおされた契約書原本を見てようやく安心することができた。

わが部署は「正社員」と「契約社員」が混在する格好になっている。
男性では私を含めて社歴の浅い三名プラス六十歳超の人が一名の計四名が契約扱いで、女性陣は家庭の主婦が多いこともあり正社員は少数派である。
他人の契約書をのぞいたことはもちろんないが、同じ契約社員でも契約の中身は一人一人違うようだ。
私や同期のM氏は当たり前のように残業をしているが、時間外労働を排除しない契約に当然なっている。
残業のない契約になっている人は本人の避けられない事情からそうなっているのでどうこうは言えない。
各人が契約に基づいた中でベストを尽くせばそれでよい。

組織の中では男女問わず正社員が全般を取り仕切る格好にはなっている。
確かに翌日の細かい準備のための事務仕事など、私たちが帰った後にもやることは多いようで気の毒なことである。
しかし、その分給与ベースも違うわけで、ある意味私たちより「やって当然」とは言えるのだが、いかんせん使えるものは通りがかりの犬でも使いそうな人たちなので、面倒なことは容赦なく私たちに振ってくるのは以前書いたとおりだ。

それにしても今日は中堅の正社員であるHA氏が、みんなで協力してやっていた仕事を突然やめてだまって帰ってしまったことに驚いた。
最近は全国からの返品対応に追われる時間が多くあまり関わりがなくなっているが、今日は珍しく勇んで参加していたので最後までやっていくものと思ったから余計にガッカリだ。
同じく中堅のKU氏からは「自由すぎる」との感想がもれたがまったくその通りだ。
以前から人に厳しく自分に甘い傾向はあったが、今日の件でその見方も決定的になったといえる。
仮にも正社員で、自動倉庫エリアのサブリーダーという肩書きまでもらっている人物がこのザマではどうしようもない。
大した実力もなく周囲を引っかき回すだけの存在なら本来は必要ない。

とにかく次の一年が何とかつながってホッとした。
こちらとしては明日以降も立場のことは考えすぎず、できることを精一杯やるのみだ。