blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

命を預かる重さ

2009-01-09 20:47:04 | 日記
今日は、旅館営業申請の「難関」であるところの消防向けの書類がようやくそろったので出しに行った。
なにせ現場が遠いので、管轄の消防署も会社からは距離がある。
大変だが、今週だけで3回も行くことになった。
書類のほうは、一部差し替えをお願いされた程度で、一式としてはとりあえず受理してもらえた。
何回も足を運ぶうちに先方もだんだん親切になってきたから、今日あたりは書類を出せるうれしさもあって気が重いという感じもしなかった。
ITの世の中だが、やはり人間、顔を見ながらの話し合いが結局はいちばんよい結果を生むものだ。

消防から正式な許可をもらうには実地での自衛消防訓練を経る必要がある。
訓練計画を書面で作ってくれと言われてしばらく悩み、自分なりに考えたものを送ったがやはりダメであったので、先方が助け舟を出してくれた。
消防署には過去のほかの施設の訓練実績もちゃんと残っていて、訓練計画作成の参考になればとわざわざ会社にFAXで送ってくれたのである。
それをもとに、わが社の施設に合わせた形に書き直して完成させた。
休み明けにはまた持参することになる。
誠実に話し合えば、こんなありがたい体験をすることができる。

実地の訓練は現場の人間で段取りしてもらうことにした。
消防の都合もあり、「本番」は今から1週間後あたりになるようだ。
その前に「練習」もしなさいとの指導であったので、現場担当に伝えた。
消防のエライさんの前でひどい訓練をすれば、最悪下りるはずの許可も下りず「追試」のような恥ずかしい事態となる。
それ以前に人の命を預かる施設だから、こういうことは徹底的にやって悪いことはない。

人の命うんぬんを考えると、やはりモノの順番を無視してすでに人を入れているというわが社の行為がどれほど恐ろしいものかが分かる。
何か事故があったときに何の満足な対応もできないまま、ヘタをするとお客さんを「見殺し」にする可能性がある。
対外的には「仮オープン期間」ということだが、いくら「仮」だとしても、本来は行政のお墨付きを得たあとで初めてやれることであろうと思う。

順調なら、あと10日ほどもすれば、最後の関門である保健所への申請ができるだろう。
保健所の審査はうまくいって1ヶ月だ。
とすれば、免許を持って堂々と営業できるのは早くて2月の終わりからである。

それでも明日からはまた多くのお客さんが現場に入るらしい。
一方、社内では今日出るはずの給料が出なかった。
先月も遅れたからこれで連続である。
会社の資金繰りはどうひいき目に見ても「いっぱいいっぱい」であろう。
私は現場には行かないが、「最後のバカ騒ぎ」にならないか心配ではある。
本免許取得まではもってほしい(?)とは思うのだが・・・。