blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

悩みの原因を総括してみる

2011-10-26 21:40:07 | プジョー
クルマの記事は「みんカラ」に入れることが多くなり、本欄には愛車プジョー206のことはあまり書かなくなった。
しかし本人(?)を先週末に入院させる事態に至ったこのタイミングで、この半年余り私が悩まされたことについてあえて本欄に書き残しておきたい。
「みんカラ」のほうには、使い分けとして本欄のような長ったらしい文章をあまり叩き込みたくないというのもある。

今年の2月に自分のところに来てからというもの、悩みと言えばAL4と呼ばれる4速ATの不調に尽きる。
走行中に何の前触れもなく「3速固定」になってしまうことが非常に多かったのだが、メカニズム的にはパソコンで言うところの「セーフモード」のようなものだ。
ATがまだ冷えているうち、逆に熱を持ちすぎた時に、ATオイルが本来の経路を通らず内部が作動不良を起こして不快な衝撃とともにエラーモードに変わる。
「走らない」というトラブルとは違うが、ATなりにも思うように運転できない毎日にはずいぶんイライラを感じてきた。

私のクルマは購入時の走行距離が約35,000kmで、大事に乗れば相当長く付き合えるという期待感を持っていたのだが、早々のトラブル連発には相当に悩まされてきた。
原因を考えるうち、前のオーナーさんの使い方はどうだったのだろうと思った。
購入時に店舗で聞いた話はこんな感じ。

・週末ドライバーで平日は「全休」。
・その週末は東海地方にいる親御さんの所に行くため高速で往復。
・こういう使い方のため、03年式のクルマのわりには走行距離が伸びていない。

あくまで推測だが、前のオーナーさんはメンテナンスにあまり関心がなかったのかもしれない。
高速中心でたまにしか乗らないという使い方ではATにもある意味負荷が少ないため、「なんとはなし」に乗れてしまっていたものと思われる。
しかし通勤使いなど毎日動かし街乗りも多い使い方の私のところに来てからすぐにATのトラブルが何度も出た。
ちなみにATオイルは説明書には「無交換推奨」となっており(暑いわが国ではこれはナンセンスと思う)、実際に前のオーナーが交換した形跡はない。
いろいろと調べるうち、やはり交換しないままの汚れたATオイルが長年クルマの中をグルグル回っていたことが不良の主たる原因だと確信するに至った。

そこで9月に都内某所でATオイル半量交換の措置を取ったが、しばらくするとまたひどい状態になったため、今度は岐阜県にある別のショップに持っていき今は愛車はそこにいる。
ATオイルの交換はもとより、地元のディーラーはもちろん専門プロショップを名乗るお店でもほとんどやらない「AT部品の分解・清掃」までやってくれる店舗である。
小さな金額ではないが、オーバーホールと言ってもいい中身のわりには非常に安価に済むのでありがたい。
進行状況が昨日伝わってきて、心配事のほとんどは解消の方向でようやく安心できそうである。

こうなると、私のクルマの状態は購入時から実はあまり良くなかったのではないかとの疑問もわいてくる。
販売店舗ではAT内部までを触れるメカはおらず、ことATに関しては見切り発車だった可能性もある。
ATの不調をいくら相談しても歯切れの悪い応答に終始されてイライラさせられたものだが、その理由がここに来てハッキリしてきた。
販売前に「できること」はやってくれたとは思うのだが、「できないこと」も実は多いのだ。
メンバーはいい人ばかりなので「できること」は頼むようにしていきたいが、それ以外は他に頼むよりなく、今後も使い分けは致し方ないということになる。

本体を非常に安く手に入れて「いい買い物」をしたと思ったら、前のオーナーさんの後始末のようなことばかりをやっているこの頃である。
お金もある程度かかっており販売店舗にいろいろ言いたい気持ちもある。
しかし、いろいろな経験をしてドライバーとしての勉強もたくさんできたと前向きにとらえ、愛車がほぼ万全で戻ってくるであろう日を楽しみに待ちたい。
これまでもそうだが、これからも大切に乗り続けてよきパートナーとして長く付き合っていきたいと思う。

前に出て正解!

2011-09-25 20:49:40 | プジョー
楽天イーグルス・星野監督の著書の一つに「迷ったときは、前に出ろ!」というのがある。
これにならうわけではないが、何かをやるかやらないか迷ったときは「やる」ほうを選択すると後悔は少ない。
やって失敗もするだろうが、やらなければ成果にはつながらない。

この3連休は、金曜と土曜、泊りがけで県外に出ていた。
愛車プジョー206のATF交換をやってくれるプロショップに行くためである。
私のもとに来て半年、AL4と呼ばれる4速ATの不安定さが唯一にして大きな悩みであったから、対策としてのATF交換は急務であった。
しかし地元のディーラーに相談したところで、メーカーが無交換を推奨している以上「やりたくない」のがバレバレであった。
販売店としては全国でも優秀でメンバーもいい人ばかりだが、ことATの話となると途端に歯切れが悪くなるのが見ていて分かった。

作業のほうはAというお店にお願いし、純正のエッソから国産のJというメーカーのものに換えることにした。
しかしATというのは国産・輸入車問わず非常にデリケートなものなので、M社長のアドバイスに従い全量交換は避け半量ということにした。
メカニックの考え方により全量交換を請け負うプロショップもあるが、M社長からするとそれはバクチ的ということだった。

実際に取扱説明書には「無交換でよい」となっているATFだが、欧州に比べてかなり過酷な日本の交通事情ではそれはナンセンスと以前書いた。
お願いして取り出した後の古いATFを撮影させてもらい、画像にはそれを載せた。
純正の「LT-71141」の新油はオレンジに近い色をしているのだが、予想通り真っ黒けの状態で出てきた。
ここまで汚れていてなおずっと交換しなくていいとはとても思えない。

新しいATFを入れてからは、課題の低速域での動きがかなりスムーズになり、運転中のストレスが軽減された。
半分換えただけの今は対策としては第一段階に過ぎず、しばらくは全くのトラブルフリーというわけにもいかないだろうが、1回目ですでに体感できる改善があったので、半年くらいのスパンを置いて2回目をやればかなり万全に近くなるだろう。

遠出してお金もかけてまで対策を打ちに行ったのも、やはり毎日使うものであることに加え、純粋に今のクルマが好きだからというのが理由である。
対策をしなくても走ることはできるのだが、毎日右足の付け根が張るほどにおっかなびっくり動かすのにはもう疲れたし、いつまでも汚いオイルをとどめておくのもクルマにとって良くない。
相応の負担をしても「やってよかった」というのが今の気持ちだ。
やはり迷ったときは前に出るのがいいようである。

いざ、ATF交換へ

2011-09-17 22:11:46 | プジョー
9月はうれしいことに3連休が今週と来週の2回ある。
かといって、最近は仕事量が落ち着き残業が増えないので、この楽しいはずの時期にお金のやり繰りばかりがアタマをめぐる状況になっている。
昨日は10月末に予定している東京遠征の予約をいったんキャンセルして、積んでいた予約金を戻してきたくらいである。(遠征そのものは実行予定)
格好は悪いが、他人に頼ったり安易な手段に走ったりするよりはマシだし、次の給料までは何とか持ちこたえられそうだ。

しかしそんな中でも愛車プジョー206の走りの不安定さは早いうちに改善をしたい。
今日は富山市が全国一の気温を観測したようだが、そんな暑さの中でATFが熱ダレしてすべり発進がモタモタとする場面が今日は多くあった。
原因はとうの昔に分かっていて、要は純正のATFが熱に弱いのである。
おまけに、クルマ自体がもうやがてまる8年、距離は約45,000kmだから多走行まではいっていないが、ATFはメーカーが無交換を推奨していることもあって交換履歴がない。

しかし、メーカーやディーラーがなんと言おうと、いくら何でも無交換というのは日本のような過酷な交通事情のもとではナンセンスだ。
8年もクルマの中にいて劣化していない油脂というのも考えにくく、私のもとに来て半年余りのATに関する苦労はほぼこの一点に集約できると思う。
ATとしては燃費に優れるとされるAL4をもってしても思ったほど伸びないのもやはりATFの状態が良くないからだろう。

悩んでばかりでもしょうがないので今日は某プロショップにコンタクトを取って交換作業のことを打診してみた。
近いとは言えない場所にあるお店だからまずはスケジュールのすり合わせだ。
できれば9月中にはメドを付けたいと思っている。
対策を延ばし延ばしにして、ATそのものが突然イカレてからでは遅い。

ATF交換はリスクも伴うのだが、取り扱い製品は「熱に強い」ということですでに複数の有名店で推奨されているし、ユーザーの評判もとても良く、燃費の改善すら報告されているものなので楽観的に考えている。
クルマのキャラクターの半分も出せていない感じがしている今ですら乗っていて楽しいと思えるから、少しでも不安定さが解消して今よりもっと元気よく走れるようになればそれでOKだ。
いよいよ206が「自分のモノ」になり、本来のキャラクターを表現できる瞬間が近づいているのかもしれない。

お仲間が増えた!

2011-08-28 21:10:49 | プジョー
正直な話、先週末から今朝までは非常にゆううつな気分を抱えながら過ごしていた。
愛車プジョー206のマフラーがこともあろうに脱落寸前となり、ディーラーでいったん取っ払ってもらったものの、今週はずっと直管の状態で「爆音」のまま走らざるを得なかった。
人によっては「いい音」にも思えるだろうし、私自身もほんのしばらくは高揚した気分になったが長続きせず、周囲にどう聞こえているかばかりが気になるありさまだった。

マフラーの件があったので先週末に予定していた半年点検と同時に今日やることになっていたが、もっとも気をもんでいたのは言うまでもなく費用であった。
今朝ディーラーに行って詳しく聞いてみると「前後の結合部の腐食」なので結局は前後とも交換ということでいよいよ「6ケタ」の支払いも頭に浮かんだ。
一時間ほどの作業の間も近隣のカー用品店を物色しに行くなど、およそ落ち着かない行動となった。

さて、作業が終わって請求を見ると良心的を通り越して「いいのかな」と思うような金額だった。
メカのKUさんによれば、店舗にいったん取り寄せたもののお客さんの都合でキャンセルになったマフラーがずっと残っていたので今回はそれを使った、ということだった。
書類上は新品ではなく中古品を付けたことにはなっているが、新古品ともいうべきもので心配はないという話だった。
私からすれば費用は大変安く済み、店舗はデッドストックがハケてめでたしめでたし、ということにはなったようだ。
クルマとしてはすでに8年目、国産車でも十分にあり得るトラブルではあるが、何しろ私からすると「買って半年で早くも」という事態だったから、店舗サイドである種の「判断」「配慮」もあったものと思う。
本日は不在だった営業担当のKAさんには作業の後に電話をして重々お礼を言っておいた。

かなりホッとした気持ちで店舗を出て、その後は特に予定もなかったから、県内有数のエンスージアストであるNさん企画のプチオフ会に参加することにした。
参加といってもNさんのブログに書いてあった2つの候補地の1つにヤマカンで、しかもノンアポで「乱入」しただけである。
Nさんも206乗りなので、会場の某駐車場周辺をウロウロしていた私を見るや気さくに呼び寄せてくれた。

めでたく会場入りできてからは、私以上にかなり「お好き」な方々と濃いクルマ談義に混ぜてもらった。
私はメカのことはよく分からないし「いじる」趣味もないのだが、立派にいじられたクルマを眺めるのは非常に楽しかった。
写真もたくさん撮らせてもらって、お昼ごはんまでご一緒できた方もいてありがたい限りである。
趣味を通じて、この年齢からまた新たなつながりができたことに感謝したい。
今朝の不安な気持ちが、帰る頃には晴れ晴れになるとは私も相当恵まれている。

※クルマ関係のSNSである「みんカラ」にもブログを開設しました。
あくまで本欄中心といきたいのですが、クルマに関する出来事はそちらにもあげていきたいと思います。
ブログ「206を飼う生活」はコチラより。

いきなり爆音?

2011-08-18 21:51:19 | プジョー
愛車プジョー206のガソリンがなくなってきていたので朝の通勤時に給油をしに行った。
給油し終わってエンジンをかけたら、明らかにマフラーの音が今までと違う感じになった。
もともと静かさを売りにするクルマではないものの、これまでよりもさらにうるさくなった。
ガソリンを入れたからマフラーが爆音になるなど、いくら不思議なことが多い車種とはいっても完全に予想外だ。

早いもので206が私のもとに来てから半年になる。
今週末にはディーラーで半年点検の予定を入れてある。
いまだにいろいろと気をつかわされるところはあって、加えて今日の「いきなり爆音」と相談事項がまた一つ増えてしまった。
せっかくの機会なのでちょっとしたことでも伝えてみて、改善できるものについてはしっかりとやりたい。

半年付き合ってきて、どうも私の車は単なる機械ではなく感情を持った生命体ではないかと感じることがある。
「絶好調」の時の乗り味は何ともいえないが、あからさまに「欲求不満」を表に出してくることもある。
低い回転数で街乗りばかりしていると不満そうにうなってみたり、先日のお盆に一日乗らなかっただけで不機嫌になってミッションエラーを出したりする。
前回の給油では高速に入れてやれなかったから、今日の仕事帰りは短い距離ながら高速道路に入れて爆走させた。
一度この方法で強引にご機嫌を直したことがあるのだが、こうなってくると人間と付き合っているのと同じようなものだ。

「爆音」に話を戻すと、実のところはなかなか「気分」が出てしまう音に変わったために、周りにどう聞こえているかは心配ながら、このままでもいいような気はしている。
少しのことでも何でも不具合だ不具合だと気にして、その都度「直さなくては」と考えるような性格の人は206には乗らないほうがいい。
爆音の件は見てもらって本当に何かの不具合なら対処したいが、もし異常がなかったとしたら「タダで爆音ゲット、ラッキー!」くらいに思いたいし、そう思えないと付き合いきれない。
それこそ気にし出したらキリがないくらい日本車とは違う部分があるから、「改善しないとマジ危険」というもの以外はラテンのノリでヘラヘラしながら乗っていればいい。

プジョー富山の皆さんとはコミュニケーションはある程度取れるし、紅一点のA女史にも会いたい(笑)から、今週末が楽しみだ。

※本欄もずいぶん記事が増えてきましたので、カテゴリー分けを今週末あたりからやりたいと思います。(これまでどんな記事も「Weblog」扱いでお見苦しかったと思います)
1,000近い数を一つ一つですので時間はかかりますが、新しい記事から順に徐々に行っていきます。

カンペキでないからスキなのだ

2011-05-24 22:25:06 | プジョー
昨日カゼで休んだIW氏は今日は元気に出てきた。
週の初めを休んでしまうくらいだから昨日は相当に厳しい状態であったことは想像が付く。
病み上がりだし今日くらいは早目に帰ってもよさそうなものだが、結局は18時半に上がった私ほか数名よりも帰りが遅くなっていた。
責任感なのか単なる仕事中毒なのか、本当に不思議な人である。

病気といえば、わが愛車206のATも最近またエラーが多い。
運転手である私が暖機を徹底し切れていないことで起こっている面もあり、「人災」の部分も少なからずあることは正直に書く。
プジョーに限らず欧州車にとって日本の交通事情が過酷であることは何度も書いているが、206の純正ATオイルが熱対策のためかなり固い(粘り気のある)ものになっており、動かす前にはエンジン始動後5分程度はホッタラカシにしてやらないとオイルが回りにくくエラーが出やすい。
日本車だとエンジン始動直後には平気で1,500~2,000回転くらい回っているものも見るが、私のクルマは1,000回転を上回ることはないので暖まるまでには時間がかかる。
最初のアイドリングの回転がやたらに高いのは日本車ならではの至れり尽くせりの一つで、要は手っ取り早くクルマを暖めて「エンジン始動、即動かす」という使い方を可能にしている。
本来日本車といえどもそのような使い方はあまりよくないしエコでもないと思うのだが、セッカチな日本人に合わせてそんなふうになっているわけだ。

それでも、日本車ではまず体験できないような苦労をしても、調子に乗ってきた時の運転感覚と差し引きすればプラスのほうが明らかに大きいから、イヤになってしまうようなことは考えられない。
輸入車、特にラテンのクルマは理解に苦しむような不具合も散見されるのだが、私も含めて乗っている人間たちはそれらに悩んで落ち込むというよりは、逆に「トラブル自慢」をしたいような気持ちがどこかにある。
「いろいろあるけどこのクルマが好きなんだよ!」ということを言いたいわけである。
カンペキな人間よりもハチャメチャなタイプの人間に何となく愛着がわくのと同じような感じと言えばいいか。

今のクルマはもちろん大変気に入っているのだが、けっこうガマンも強いられる。
大げさな言い方にはなるが自分の性格にも何らかの影響は与えている。
好きだからこそ、長く付き合いたいからこそ、思い通りにいかないことがあっても気持ちを大きく持ってそれを楽しむくらいの余裕を持て、と教えられているような気がする。
人間どうしの付き合いでも、深くなればなるほどお互いの思い入れがカチ合って時にはケンカにもなる。
それでもこの相手とは離れられないと思う気持ちがあれば、ある時には辛抱しなくてはいけない場面も出てくる。
これからの人生を歩くパートナーを見つけるべき私にとって、クルマがある意味「予習」をさせてくれているのだとしたら、206との出会いは単なる趣味を超えた運命的なものなのかもしれない。

富山→白馬→魚津

2011-05-22 20:42:03 | プジョー
土曜日の夜は、中学と高校で一緒だったM君からお呼ばれを受けていた。
高校の同級会は去年のお盆にあったので、今回は中学のものをやるということだった。
事前には女性が4人ほどという情報だけがあって、男性は私とM君の他に2、3人くらいかなと勝手に想像していた。

その集まりは楽しみではあったものの昼間はまったく予定がなかったので、例によって206に出動してもらって長野県の白馬方面に行くことにした。
前回の給油では完全に街乗りオンリーになってしまって、燃費の良さだけは自慢できるAL4(=4速ATの名前)をもってしてもリッター11kmをわずかに割ってしまった。
クルマのほうも欲求不満がたまっているだろうと思い、とりあえず糸魚川までは高速を使うことにした。

街乗りでは不思議な挙動ばかりのAL4も、高速に入れてしまえば何一つ文句は言ってこない。
データ取りも兼ねてかなり速度を上げぎみに流してみたが、加速時はともかくも巡航に入ってしまえば、かなり高くなるエンジン回転数のわりには瞬間燃費は悪くない。
走っていての安定感は掛け値なしに最高だ。
それほど安くない日本車でもある程度速度が上がるとハンドルがガタガタし出すものがあるが、高速走行の本場で作られたクルマはやはりひとあじ違う。
一般道では工事区間が多くかなり酷な状況もあったが、AL4はこれまでと比較してよく辛抱してくれたと思う。

今回決まっていたのは「方面」だけで最終的な目的地は決めていなかった。
私はクルマにナビを付けるつもりはまったくないのだが、ナビを付けると行程が「点と点を結ぶ」ものになってしまい、私らしい気まぐれな旅になりにくい。
結局は青木湖畔を流して白馬村のジャンプ競技場周辺のエリアを見学する行程となったが初めてオリンピック記念館にも入り貴重な資料を多く見た。

夜の集まりもあるのでいい加減に取って返し、糸魚川ICから高速に乗って実家に近い魚津ICで下りた。
中学の同級生の集まりだから当然ながら場所は魚津である。
実家にクルマを置かせてもらい、少し休憩していそいそと街に出た。

会場に行ってみると女性が4人というのは合っていたが、男性はM君と私だけだった。
総勢6名のうち3名は高校まで一緒だったから昨夏の高校の同窓会でも会っているが、あとの3名は文字通り約25年ぶりということになった。
ビジュアルが大変わりしている人はなくかつての雰囲気そのままと言ってよかった。
私は女性陣のすべてとあまり会話はしたことはなかったのだが、同じ時間を同じ場所で過ごした間柄というのは不思議なもので、ほぼ一瞬でピタっとつながる。
M君が中学の卒業アルバムを用意してきていたこともあって、あれやこれやで大盛り上がりとなり、2次会ではカラオケに流れてまたもや大いにハジケることになった。
非常に新鮮で楽しい場を作ってもらったことに感謝をしたいと思うし、ここからさらに大きな展開があればまたいいだろう。

クルマをさんざん飛ばした後にしこたま飲んで歌ってと、自分の責任とはいえハードな一日の翌日である今日はさすがに自宅でノンビリした。
ほぼ3年ぶりの「新曲」がフツフツと頭に沸いてきているのだが、明日からはまた長い一週間が始まるので休息を優先した。
曲の仕込みのほうは来週以降になってしまいそうだが、前2作には盛り込めなかった「意味のないフレーズ」も考えたい。
昭和の歌謡曲など脈絡のない歌詞のオンパレードだ。
結果的にマジメになりすぎた前2作と比べて、曲調はともかくも内容はかなり無意味な「歌謡曲らしい」ものになりそうである。

今日はクルマで

2011-05-04 22:46:59 | プジョー
この三連休は天気に恵まれ、逆に次の土日は恵まれないようだ。
思い切り外に出るとなると今日か明日しかないと思い、昨日は休ませた愛車を駆って石川県の能登半島方面へ出た。

一日休ませただけのわが愛車には、特に道中の前半は困らされた。
たった一つだけ克服されていない問題として、ATが突如として「スポーツモード」的な高回転を選択することがある。
スポーツモードというのはボタンも付いていて運転手自らが選ぶこともできるのだが、かなり極端なシフトパターンになることから私には正直いらない機能である。
回転が上がると燃料はムダに食うし、周りにもうるさいのでいいことはない。
前オーナーが週末ドライバーだったこともあり、クルマとしてまだ完全にこなれていない部分はあるだろう。
たまに不必要に回転を上げてしまうのは、クルマがようやく「覚醒」しようとしている過程なのかもしれない。
完全に覚醒してくれたらこれほど楽しいクルマもないので、現オーナーである私ができるだけ毎日動かして、ある意味「鍛える」方向であたりたいと思う。

なんやかんやと苦労しながら第一の目的地である能登空港にたどり着いた。
道の駅の機能も持っている空港だから、私のような飛行機の利用客以外の人も多かった。
自宅を出るのが遅かったのでこの時点ですでに午後三時を過ぎていたが、ちょうど東京からの到着便が来る時刻と重なったのはラッキーだった。
地理的なハンデ、また一日ニ往復と便数も少ないながら、関係者の努力もあり搭乗率は優秀な部類だそうだ。

空港を出たのが午後四時を過ぎていたので、もう富山に取って返そうかと思ったが、今回の旅では第二の目的である「珠洲道路を走る」があったので、多少の無理を承知でさらに能登半島の奥へ行ってみることにした。
走ってみると、信号もほとんどなく極端な勾配もない大変快適な道路だった。
下調べしたところでは、かつて「珠洲原発」の建設計画があった時に資材運搬用の道路として作られたようで、失礼ながら過疎化の進む地域には不釣り合いにも思える立派な道路の裏には大きなプロジェクトがあったということだ。
原発の計画が頓挫して道だけが残ったが、今では能登有料道路とつないで県都・金沢市まで二時間そこそこで行けるようになっている。
鉄道が廃止され空港ができる前までの奥能登地域に付きまとった「陸の孤島」のイメージはだいぶ薄れていると言える。

せっかく珠洲市まで来てしまったので、名所である見附島と恋路海岸をハシゴした。
だいぶ日が長くなっていることもあって、それほど暗くならないうちに着くことができ、写真もたくさん撮った。
見附島の駐車場にはツーリングの集団なのかシトロエンの「DS3」が二台もいて驚いたり、恋路海岸のそばにはかつて鉄道が通っていた恋路駅のホームがそのまま残されていたりと、オマケ的ながら興味深いものも見ることができた。

復路は国道249号線をひたすら南下して、能登有料から北陸道とつないだ。
往路がひたすら一般道だったし、帰りはクルマにも自分にも余計な負荷をかけずラクをしたかった。
しめて300km以上、走ることだけが目的のような行程だったが、体にほとんど疲れがないのはフランス車お得意のしなやかな乗り心地とシッカリとしたシートのおかげである。
ワガママもあるがそれなりの気遣いもある今のクルマはやはり「どうにも憎めない」というのが一日を一緒に過ごしての結論である。

もうダイジョウブかな?

2011-04-27 20:51:58 | プジョー
愛車プジョー206のミッションの不自然さは今日も顔を出さなかった。
特に今日の帰り道は渋滞ぎみで加減速の多い酷な状況が続いたが、泣き言やサボリぐせも出さずにしっかりと動いてくれた。
今までが何だったのかと思うようなここ数日ではあるが、やはり中古車として展示され数ヶ月マトモに動かしていなかった分のアレコレがようやく解消されてきたのだと思いたい。
私の運転そのものは、ディーラーの店長さんのようにブンブン回すのではなく若干マイルドな乗り方をしていると思う。
回すほうがクルマのキャラには合っているが、個人的にはいわゆる急加速よりも直線的にスーっと伸びていくような加速感が好きだ。
だから、私のような乗り方でも問題がなくなってきたのは非常に大きい。
燃費優先のクルマではないが、優しく乗ることでいい影響も出るはずだ。
もとより普通に走っているだけで素晴らしく楽しいクルマだが、余計な心配事をしなくてもよくなってきたとなれば、大型連休を前に楽しみが非常に増えてくる。

三連休が二回ある今年のゴールデンウイークだが、そのうちのどちらかでまだ一度しか出してやれていない県外に連れて行ってやりたいと考えている。
大型連休については具体的なプランはまだ全然ないが、気持ちとしては依然として余震もひんぱんな東日本方面は積極的には行きづらい。
しかし、いつの日か東日本地域が「被災地」と大っぴらに呼ばれなくなる日が必ず来るだろう。
そうなったあかつきにはぜひ旅行に出かけて地元の産品をじっくりと楽しみたい。
大した資力もなくコレといって何もしてあげられない私だが、数年後になってもいいからわずかでもお金を落としてあげることも一つの支援になると信じる。

となると、連休中は西日本方面に人が集中する予感がする。
平時でも人が多い京都や大阪などの都市部は避けて、もう少し自然あふれる目的地を選びたい。
学生時分の思い出が詰まっている紀伊半島方面がいいだろうか。
クルマを楽しむため、奈良の山中の厳しい道のりを行くのもいいかもしれない。
かつて仕事でしか行ったことのない伊勢神宮に行ってもいいだろう。
伊勢を通るのなら鳥羽の海岸線は当然外せない、などとアレコレ考えていると体がけっこうムズムズしてくる。

平日は仕事をこなし休日は思いのままに動くという当たり前の生活ができる今の状況をありがたく感じつつ今月最後の勤務日を迎えたい。
ごくごく少人数ながら私の「一周年記念」も兼ねた飲みの話も出ており、各人のスケジュールを詰めてぜひ実現させてみようと思っている。

病気を出さない乗り方?

2011-04-26 20:44:52 | プジョー
「病気にならない生き方」という本がある。
私は読んだことがないので何とも言えないが、かなり前に出て今もコンスタントに売れているようである。
限られた人生、できるだけ長い時間を病気と無縁でいられたらそれに越したことはない。

わが愛車プジョー206は、私のもとに来てから原因不明の「病気」を連発してずいぶん困らされてきた。
そのほとんどは「AL4」という名前の4速ATの不具合で、シフトパターンが急に通常のものから変わってしまう。
回数的にもけっこうあったことから、店舗にも何度か相談に行ったほどだ。
特にその日の使い出しが厄介で、クルマ自身が暖機を受け持ってくれる日本車のような親切さはない。
クルマを暖めるのはあくまでもドライバーの役目であるとの考え方だ。
ある程度暖まらないうちはATオイルもうまく回らずいろいろなことが起きやすい。

こういう「寝起きの悪い」クルマを何とかなだめすかしてスムーズに動かすには相当に気を使うのだが、今日は幸い病気が出なかった。
本来は元気に走らせるキャラクターのクルマとはいえ、ある程度「目が覚める」までは優しい感じが間違いなくいいことがつかめつつある。
付き合い始めてまるまる二ヶ月にしてようやく「病気を出さない乗り方」ができてきたように思う。
手の内に入れるまでにこれだけ時間がかかるクルマというのも珍しいと言えばそうだが、文化の違う国で作られたモノだけにある程度の試行錯誤は必要だったととらえたい。

手の内に入ったとなればクルマライフは楽しくなる一方だ。
まだ大型連休の予定をまったく考えていないのだが、クルマと過ごす時間が長くなることは間違いない。
繰り返しにはなるが、日々クルマとの対話をしながら楽しく付き合えていけたら素晴らしい。