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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典名古屋グランプリ&量

2025-05-07 09:59:19 | 地方競馬
 昨晩の第25回名古屋グランプリ
 まず先頭に立ったのはノットゥルノ。それをメイショウフンジンが追い掛けていき,好発だったシンメデージーが3番手。この後ろをラジカルバローズ,ハギノアレグリアス,サヨノネイチヤの3頭が併走して直後にサンライズジパング。3馬身差でフークピグマリオン。7馬身差でセラフィックコールとメルト。2馬身差でゴールドギア。エルナーニが大きく離されて発馬後の向正面を通過。外から追い上げたメイショウフンジンがノットゥルノの前に出てその後の正面を通過したのですが,1コーナーのカーブで大きく外を回ったために再び内からノットゥルノが前に出て向正面へ。ミドルペースでした。
 2周目の向正面からサンライズジパングが動いていき,メイショウフンジンは後退。サンライズジパングが2番手まで上がり,シンメデージーが3番手。4番手をセラフィックコールとハギノアレグリアスが併走し,6番手にフークピグマリオンとなって3コーナーへ。このコーナーで外からサンライズジパングがノットゥルノを捲って先頭で直線に。さらに外からシンメデージーが差を詰めてきたものの届かず,サンライズジパングが優勝。シンメデージーが2馬身差で2着。変則的な逃げとなったノットゥルノが3馬身差で3着。
 優勝したサンライズジパングはみやこステークス以来の勝利で重賞3勝目。このところ大レースで2着,3着ときていましたので近況は上位。差し脚を生かすタイプですが小回りコースも苦にしませんから,これからの活躍が楽しみな馬といえます。父はキズナ
 騎乗した坂井瑠星騎手と管理している新谷功一調教師は名古屋グランプリ初勝利。

 スピノザは『エチカ』の中で,延長Extensioという概念notioには定義Definitioを与えていません。ただ第二部定理二で,延長はDeusの属性attributumであるといっているだけです。河井はこのように属性として規定されている延長のうちに,あるいは延長の属性Extensionis attributumの直接無限様態である運動motusと静止quiesのうちに,ある十全性をみているわけです。ただしこれは,その中にある表象性を全面的に否定しているという意味ではありません。むしろその中に,十全性と表象性の両方の性質を見出しているというのが正確なところです。そもそも僕たちは諸々の物体corpusを表象するimaginari,現実的に存在すると知覚するpercipereので,延長を神の属性とみたところで,その表象性を全面的に否定するnegareのは困難であるといわなければなりません。
                       
 デカルトRené Descartesは,スピノザが第一部定義四でいっているような,実体substantiaの本性essentiamを構成するものとしての属性という概念を規定していません。さらに,物体的実体substantia corporeaを神とは別の実体と規定しているのですから,延長の属性そのものにせよその直接無限様態としての運動と静止であるにせよ,それをそのままスピノザの哲学のモデルで考慮することは本来的にはできません。しかしそのことに留意した上でいえば,デカルトは延長を量と異なるようなものとは理解していないとスピノザはみているわけですから,この意味での量は,スピノザの哲学では二様の意味,すなわち十全性を帯びた意味と表象性を帯びた意味の両様の意味で解されることになります。そしてスピノザは第一部定理一五備考において,量というのがそのように二様の仕方で考えられるということを認めています。したがってこの部分の河井の指摘は,スピノザの哲学に則したような理解であるということができるでしょう。
 デカルトが物体的実体を神とは別の実体として規定しているのは,この種の十全性としての延長,実体としての量というのを考慮に入れていないからだといえます。スピノザはそのデカルトの考え方に則して『デカルトの哲学原理Renati des Cartes principiorum philosophiae pars Ⅰ,et Ⅱ, more geometrico demonstratae』を書いているわけですから,そこにおける延長の定義はそれを受け継いだものと解さなければなりません。一方で『エチカ』における延長は,それを受け継いでいないといわなければならないのです。
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農林水産大臣賞典かしわ記念&第二部定理三備考

2025-05-06 10:53:20 | 地方競馬
 昨晩の第37回かしわ記念
 ウィリアムバローズが逃げてシャマルが2番手。2馬身差でポタジェとロードフォンス。2馬身差でタガノビューティーとコスタノヴァ。2馬身差でキタノヴィジョン。3馬身差でギガキング。3馬身差でグランデマーレ。リュードマンは大きく離されました。前半の800mは50秒3の超スローレース。
 3コーナーを回ると前の2頭から3馬身差の2番手をコスタノヴァとロードフォンスが併走しこの4頭の優勝争い。逃げ粘るウィリアムバローズを差したシャマルが優勝。ウィリアムバローズが半馬身差の2着。コスタノヴァがクビ差の3着でロードフォンスが半馬身差で4着。
                       
 優勝したシャマル黒船賞から連勝。昨年のかしわ記念以来となる大レース2勝目。このレースはコスタノヴァの能力が上位でしたが,船橋の1600mに対応できるのかは分かりませんでした。それを苦にするなら昨年の覇者であるシャマルが有力という見立てをしていました。コスタノヴァは対応することはできたのですが,あまりにペースが遅かったために届きませんでした。このレースはペースが結果に結果に大きな影響を及ぼしたと考えてよいでしょう。父はスマートファルコン。母の父はアグネスデジタル。祖母の父はダンスインザダーク。母の従妹に2022年のローズステークスと2023年の愛知杯を勝ったアートハウス。Shamalはペルシャ湾岸に吹く風。
 騎乗した川須栄彦騎手は昨年のかしわ記念以来の大レース2勝目。管理している松下武士調教師は昨年のかしわ記念以来の大レース3勝目。かしわ記念は連覇で2勝目。

 第二部定理三備考の全体の主旨というのは,Deusのpotentiaを王侯の力のようなものとして解することに対する批判です。他面からいえば,神に人間的な力を帰することへの批判です。したがってこれは,神からの人格の剝奪という,スピノザの哲学における重要なテーゼのひとつを具体的に示している部分であるといえます。ただ河井が着目しているのはその点ではありません。この備考Scholiumで次のようにいわれている部分を,河井は別の観点から解しています。
 「我々は第一部定理三四において,神の能力は神の活動的本質にほかならないことを示した。したがって神が活動しないと考えることは神が存在しないと考えるのと同様に不可能である」。
 少し補足しておきますが,スピノザの哲学でいう力というのは常に現実的なものをいうのであって,可能的なもの,いわゆるやればできるというようなことについては,やっていないのであれば力としては認めません。スピノザの同時代的な解釈では,神に対しては現実的な力だけを認め,可能的な力は人間に対しては認められても神に対しては認められないという考え方が主流だったので,スピノザは単に第一部定理三四に訴えることによってこのようにいうことができたのですが,僕たちはむしろ神に可能的な力を認めることもあるでしょうから,この説明だけでは不十分かもしれません。しかしスピノザは神に対してだけでなく,人間に対しても可能的な力というものを認めませんから,もしもあるものの力がそのものの本性essentiaであるならば,そのものが何もしない,つまり一切の力を発揮しないということと,そのものが存在しないということは同じ意味になるのです。
 これは神についていわれるのですが,神の本性は属性attributumによって構成されているわけですから,属性についても妥当するといわなければなりません。つまり属性もまた必然的にnecessario力を発揮します。これはそれ自体で明らかだといえるでしょう。したがって河井は,延長の属性Extensionis attributumというのは,あるいはその直接無限様態である運動motusと静止quiesは,力そのものあるいは力が有している十全性,これは表象性の反対の意味で僕がここで便宜的にいう十全性を帯びているといっています。
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農林水産大臣賞典兵庫チャンピオンシップ&スピノザーナ9号

2025-05-02 15:37:00 | 地方競馬
 昨日の第26回兵庫チャンピオンシップ
 わりとすぐに隊列が決まり,前から順にリリーフィールド,ハッピーマン,マテンロウコマンド,ミストレスとなりました。2馬身差でエイシンハリアーとヤマニンチェルキ,2馬身差でケイズレーヴとカナールドーロ。1馬身差でシャナオウ,1馬身差でセイノスケとタンバブショウ。エロイムエッサイムが4馬身ほど離されて発馬後の正面を通過。向正面ではハッピーマンとマテンロウコマンドの差が縮まり,その後ろもミストレスとエイシンハリアーとヤマニンチェルキの3頭に。スローペースでした。
 直線の入口ではリリーフィールド,ハッピーマン,マテンロウコマンドの3頭が併走となり,ペースが遅かったこともあってこの3頭で優勝争い。外から前に出たマテンロウコマンドが優勝。真中のハッピーマンが2馬身差の2着で逃げたリリーフィールドが4分の3馬身差で3着。
 優勝したマテンロウコマンドは重賞初挑戦での優勝。ここのところ未勝利,1勝クラス,オープンと3連勝していました。ここは同じように前走でオープンを勝っている3勝馬のヤマニンチェルキとの対戦。ただヤマニンチェルキは差しタイプの馬なので,ペースの関係もあって不発。先行できたマテンロウコマンドに凱歌が上がる形となりました。1400mで4連勝となりましたので,スプリンターに近いのかマイラーに近いのかはまだ分からないところがあります。母の父がキングヘイローで祖母の父がグラスワンダー。3代母の父がフジキセキ。7代母がロイヤルサッシュで母は2017年の北九州記念,2018年の阪急杯と阪神カップを勝ったダイアナヘイロー
 騎乗した松山弘平騎手と管理している長谷川浩大調教師は兵庫チャンピオンシップ初勝利。

 スピノザーナの9号は2008年9月に発行されました。スピノザーナは各号によって分量が異なるのですが,この9号はわりと多めになっています。
                            
 巻頭言は齋藤博による「〈自己への配慮〉をめぐって」で,これはデカルトRené Descartesとスピノザの比較です。なお,自己への配慮Le souci de soiはフーコーMichel Foucaultの『性の歴史L'Histoire de la sexualité』のⅢのタイトルで,齋藤はそれを意識していると思います。
 次に『スピノザ哲学論攷』の河井徳治による「なぜ直観知は必要なのか」という論文が掲載されています。「スピノザの認識論の意義について」という副題がついています。
 その次に誌上ミニシンポジウムという特集があります。この特集の大部分は,久保正彰による「17世紀人文学とスピノザ」という論文で,ヤコブス・ホイエルJacobus GoyerのホメロスὍμηροςの研究に関する言及です。ミニシンポジウムとなっているのはこれに対するレスポンスがふたつあるからで,ひとつは『スピノザの世界』などの上野修によるもので,もうひとつは手島勲矢によるものです。異なった観点からのレスポンスです。
 さらに「デカルトとスピノザ」というテーマ研究が特集として組まれているのですが,この部分に掲載されているのは村上勝三の論文のみです。中心的に扱っているのは,デカルトの『哲学原理Principia philosophiae』とスピノザによる『デカルトの哲学原理Renati des Cartes principiorum philosophiae pars Ⅰ,et Ⅱ, more geometrico demonstratae』における物体corpusが実在することの証明Demonstratioの相違です。
 その後に,前回の考察の対象となった『スピノザ 人間の自由の哲学』の著者である吉田量彦の『スピノザにおける生と死』という投稿論文が掲載されています。これはスピノザ自身の生および死の研究ではなく,スピノザの哲学における生と死の探究で,第四部定理六七が対象です。
 書評が4つ。工藤喜作のものはドイツ語の著作の書評です。齋藤博の書評は『ゲーテとスピノザ主義』を対象としたもの。森尾忠憲が渡辺義晴の『スピノザの社会思想』という著作の書評をしています。渡辺義晴は1950年に『資本主義黎明期の哲学』という本を出版したようで,これが2007年3月,ほかの論文と合わせて再販されたとのことです。最後が水嶋一憲の書評で,これは浅野俊哉の『スピノザ 共同性のポリティクス』が対象です。
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東京プリンセス賞&目薬

2025-05-01 10:34:34 | 地方競馬
 昨晩の第39回東京プリンセス賞
 レースの序盤はリヴェルベロとホーリーグレイルが並んで逃げる形。4馬身差でゼロアワー。2馬身差でプラウドフレールとアランフェスローズ。4馬身差でゴーゴーイーグルス。1馬身差でピーエムナナ。2馬身差でエイシンマジョリカとエイシンナデシコ。1馬身差でアメストリスとドナギニー。2馬身差でハナノウタゲとベルグラシアス。2馬身差でリコーテリアとグレアネオンライト。4馬身差の最後尾にダイシンゲキと非常に縦長の隊列。最初の800mは47秒9の超ハイペース。
 向正面に入ってから単独の先頭に立ったホーリーグレイルがそのまま飛ばしていき,3コーナーでは6馬身ほどのリード。プラウドフレールが2番手に上がりゼロアワーが3番手。前半は後方に待機していたベルグラシアスが外から捲り上げてきました。ベルグラシアスは直線もそのまま外を進出。逃げるホーリーグレイルを差して先頭に立つとそのまま抜け出して優勝。大外からドナギニーとグレアネオンライトが追い込み,外のグレアネオンライトが2馬身半差の2着でドナギニーがクビ差で3着。ホーリーグレイルとプラウドフレールの間を突いたエイシンナデシコが1馬身差の4着でプラウドフレールがハナ差で5着。
 優勝したベルグラシアスは南関東重賞初挑戦での優勝。前走の牝馬限定のオープンを5馬身差で圧勝してこのレースに臨んでいました。このレースは能力関係はわりとはっきりとしていたのですが,有力馬が総じて外目の枠に入ったことを案じていました。その不安が的中したレースで,能力上位の1頭だったホーリーグレイルが先手を奪うのに苦労したため超ハイペースに。ほかの有力馬もそれを無視するわけにはいかないので先行したため,このペースに巻き込まれました。結果的に前半は後方にいた馬たちが直線で浮上してくるというレースに。ベルグラシアスも高い能力を有していることは間違いありませんが,ペースが結果に対して与えた影響がかなり大きな一戦だったと思います。母のひとつ上の半兄に2003年のサラブレッドチャレンジカップを勝ったタマモリッチ
 騎乗した川崎の町田直希騎手はクラウンカップ以来の南関東重賞17勝目。第21回以来となる18年ぶりの東京プリンセス賞2勝目。管理している大井の市村誠調教師は南関東重賞5勝目。東京プリンセス賞は初勝利。

 4月22日,月曜日。17日に予約しておいた歯科検診の日でしたので,I歯科に行きました。午前10時半からでした。
 午後8時5分に,グループホームの妹の担当者から電話がありました。妹はこの時点では2種類の目薬を使用していたのですが,そのうち1種類がもうすぐなくなりそうだという連絡でした。僕はО眼科で処方されていた妹の目薬に関しては,そのすべてをグループホームに届けていたので,その目薬がグループホームでなくなるということはありませんでした。ただ白内障の手術後の目薬に関しては,冷蔵庫での保管を指示されていましたので,何本か処方されるということがあっても,1本だけをグループホームにもっていかせ,残りは自宅の冷蔵庫で保管していました。このときになくなりそうだと言われた目薬に関しては,まだ冷蔵庫に在庫がありましたので,届けると伝えました。
 4月23日,火曜日。前日にいわれた目薬をグループホームに届けました。なお,平日はグループホームの利用者は通所施設に通うわけですから,基本的に日中というのは職員も含めてグループホームにはだれもいません。通所施設の終業は午後3時ですから,利用者がグループホームに戻るのはそれ以降の時間になります。僕はこの日は午後3時前にグループホームに到着しましたが,もう利用者が帰ってくるわけですから,その時間には職員はグループホームにいました。ただこのときにいたのはパートの職員でしたので,僕は顔を合わせるのは初めての方でした。
 4月24日,水曜日。この日に1冊の本を読み終えました。スピノザーナの9号です。この本については明日から詳しく紹介していくことにします。
                           
 4月26日,金曜日。午後7時10分に,グループホームの妹の担当者から電話がありました。23日に目薬を届けたのですが,それとは別のもう1種類の方の目薬もなくなりそうだという連絡でした。こちらの目薬も冷蔵庫での保管が指示されていたものですが,もう在庫はありませんでした。これはその時点で使用しているものが終了したらもう使用を継続しなくてもよいものだったからです。その旨を伝えましたので,目薬は間もなく1種類だけの使用になりました。
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農林水産大臣賞典羽田盃&経過

2025-04-30 11:51:46 | 地方競馬
 昨晩の第70回羽田盃
 逃げたのはスマイルマンボで2番手にジャナドリア。2馬身差でナチュラルライズ。2馬身差でアメージング。2馬身差でナイトオブファイア。6番手にグランジョルノ。7番手にフレンドローマとキングオブワールド。9番手にミーヴァトン。10番手にコスタデラルス。11番手にスキャロップとペピタドーロとバブリングストーン。14番手にベクトルマッハで最後尾にカセノタイガーという隊列で発馬後の正面から最初のコーナーを通過。最初の800mは50秒0のスローペース。
 3コーナーでは前3頭の差はそれぞれ1馬身。2馬身差でアメージング,2馬身差でナイトオブファイア。直線に入ると前の3頭から外のナチュラルライズが先頭に立ち,そこからは差を広げる一方となって圧勝。コーナーは内を回り直線はジャナドリアの外から追い上げたナイトオブファイアが5馬身差で2着。スマイルマンボとジャナドリアはフィニッシュまで競り合いとなり,差したジャナドリアが6馬身差で3着。スマイルマンボが4分の3馬身差の4着でアメージングがハナ差で5着。
 優勝したナチュラルライズ京浜盃から連勝で大レース制覇。このレースは京浜盃を勝ったナチュラルライズと雲取賞を勝ったジャナドリアの対決でしたが,レース内容は京浜盃が上で,ナチュラルライズはそれを6馬身差で勝っていましたから,最有力候補だろうとみていました。そのときに3着だったナイトオブファイアとの差は詰まったのですが,概ね能力通りの結果になったとみていいのだろうと思います。今後の活躍も大いに期待できますが,現状は左回りと小回りにはやや課題が残っているといえるでしょう。父はキズナ
 騎乗した横山武史騎手はJBCレディスクラシック以来の大レース8勝目。羽田盃は初勝利。管理している伊藤圭三調教師は開業から27年1ヶ月で大レース初制覇。

 4月12日,金曜日。妹の本牧脳神経外科の通院がありました。この日は診察だけでした。
 4月13日,土曜日。11日にピアノの先生との電話で決定したピアノのレッスンの日でした。この日は午後5時半の開始でした。ピアノのレッスンは以前は日曜日に実施していましたが,現在は土曜日になっています。これは土曜日に実施すれば日曜日に妹をグループホームに送ることができるからです。
 4月14日,日曜日。妹をグループホームに送りました。妹は手術の前日の3日に家に帰ってきました。なので今回は11日ほど家にいたことになります。グループホームに入所してから,これほど長期にわたって家に妹が滞在したのは初めてのことでした。
 4月15日,月曜日。前期の三者面談のお知らせが郵送されました。
 4月16日,火曜日。前日に郵送されたお知らせは,希望日を記入する必要がある書類です。記入してこの日に郵送しました。そしてこの日はガス漏れの点検がありました。事前の通知では午後1時から午後3時の間に来訪するということになっていて,その間は僕は家に滞在していなければなりませんでした。調査員が訪問してきたのは午後1時40分で,検査自体はすぐに終了しましたので,早くに外出することができました。
 4月17日,水曜日。歯科検診の予約を入れました。午後は通所施設に妹を迎えに行きました。
                      
 4月18日,木曜日。妹の眼科の通院がありました。この日は午前10時から。術後の経過は相変わらず順調でした。手術後に4種類処方されていた目薬のうち,1種類はすでに処方が終焉し,妹はグループホームに戻った時点では3種類の目薬を挿してもらっていました。そのうちの1種類が今回の帰宅までの間になくなったので使用を停止していたのですが,この目薬はもう使用する必要がないとのことで,この日は処方されませんでした。よって目薬は2種類になったことになります。また,目の保護のために使っていたゴーグルに関しても,もう使用しなくてよいとの指示が出されました。薬局で目薬を処方してもらった後,昼食を摂り,そのまま妹を通所施設に送って帰りました。僕が帰宅したのは午後2時20分でした。
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しらさぎ賞&契約書類

2025-04-23 18:57:02 | 地方競馬
 高知から1頭が遠征してきた第63回しらさぎ賞。馬場入場後にマーブルマカロンが放馬して著しく体力を消耗したため競走除外となって10頭。
 発馬後の加速でフェブランシェが難なくハナへ。それを追うようにカレンチャンキーが2番手。2馬身差でツーシャドー。4番手にダノンミカエルとパウオレ。2馬身差でプリンセスアリー。2馬身差でサーフズアップ。2馬身差でシトラルテミニ。9番手がアイゴールドで最後尾にメイドイットマムという隊列で向正面へ。最初の600mは34秒9のハイペース。
 向正面でもフェブランシェは快調に飛ばしていき,2番手との差は5馬身くらいに。カレンチャンキーはついていかれなくなりツーシャドーが2番手に。ツーシャドーはそこからいくらか差を詰めていったのですが,再びフェブランシェが差を広げ,鮮やかに逃げ切ったフェブランシェが優勝。ツーシャドーが5馬身差で2着。3着争いは前を早めに追い上げたプリンセスアリー,直線でその内に進路を取ったサーフズアップと外から追ったメイドイットマム,大外から伸びたアイゴールドの4頭の争い。メイドイットマムが6馬身差で3着。サーフズアップが4分の3馬身差の4着でアイゴールドがハナ差で5着。プリンセスアリーが1馬身差で6着。
 優勝したフェブランシェ東京シンデレラマイル以来の勝利で南関東重賞2勝目。距離が短縮され浦和コースになることは問題なくても,57キロで稍重馬場というのはいくらか不安だと思っていたのですが,スピードがほかとはまるで違いました。前走のクイーン賞もそれほど離されて負けているわけではありませんから,重賞でも間違いなく通用するでしょう。父はリアルスティール。母の父はクロフネ。4つ上の半姉が2019年の紫苑ステークスを勝ったパッシングスルーでふたつ上の半姉が2023年の中山牝馬ステークスを勝ったスルーセブンシーズ。Fee Blancheはフランス語で白い妖精。
 騎乗した金沢の吉原寛人騎手ブリリアントカップに続く南関東重賞41勝目。第53回,54回,56回,57回に続き6年ぶりのしらさぎ賞5勝目。管理している大井の藤田輝信調教師は南関東重賞29勝目。第57回以来となる6年ぶりのしらさぎ賞2勝目。

 妹はグループホームと通所施設の両方を利用していますから,ふたつの契約が必要です。そして契約書は先方で所持するものと僕が所持するものの2通が必要ですから,僕がサインを入れる必要がある書類は4通でした。このときは一対一ではなく,利用者の保護者がもうひとりいましたので,施設の担当者のひとりが,僕たちふたりに契約事項を説明し,ふたりがサインおよび捺印をするという順で契約が進んでいきました。もちろんもうひとりの保護者も,グループホームの利用者の保護者でしたから,4通だったわけですが契約書の内容は施設が所持するものも僕たちが所持するものも同じ内容ですから,詳しい説明があったのは2通だけです。施設の担当者は通所施設の施設長のNさんでした。説明の中で何が最も重要であったかといえば,グループホームから帰宅する際には,なるべく1泊2日で帰宅するようにとのことで,これなら帰宅する日もグループホームに戻る日も,一定の時間はグループホームに滞在することになるので,前もって説明しておいたように,補助金が支出されるようになります。ただしこれは必ずそのようにしなければならないというものではありませんから,僕は現在も2泊3日の帰宅をさせています。ただし通院やピアノのレッスンといったような,妹が帰ってこなければならない事情がない日は帰宅させていませんし,夏休みやゴールデンウィークといった連休中に帰宅させることもしていません。昨年末から今年の年始にかけては妹の希望もあったので帰宅させましたが,帰宅期間は年末年始の休みよりも短く設定ました。要は普段は1泊2日を守れないので,ほかの利用者が帰宅しているような期間は逆にグループホームに滞在させることで,グループホームの利用日数を同じくらいになるようにしているということです。
                           
 契約のすべてが終わって帰宅したのは午前11時20分。これは妹を通所施設に送っていった場合に帰宅する時間と同じです。
 午後は4日に新調した眼鏡を受け取りに行きました。そして前日に妹に出されていた妹の目薬を処方してもらいました。これは手術の5日前から使用することになっていたグラビット点眼薬です。
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ブリリアントカップ&三者面談

2025-04-18 11:50:22 | 地方競馬
 昨晩の第8回ブリリアントカップ
 前に行こうとしたのはヒーローコールとムエックスとリベイクフルシティの3頭。ヒーローコールの逃げとなって2番手にリベイクフルシティ,3番手にムエックスとなりました。2馬身差でダテノショウグン。5番手にグリューヴルム。2馬身差でキングストンボーイ。6番手にヴィアメント。3馬身差でマースインディとエクセスリターンが最後尾を併走で発馬後の正面を通過。向正面で前3頭と後ろの差が詰まってくるとキングストンボーイが外を上昇。4番手に上がり,5番手のダテノショウグンまで一団に。最初の800mは50秒1の超スローペース。
 3コーナーではヒーローコール,リベイクフルシティ,キングストンボーイの3頭が雁行に。内を回ったムエックスが4番手。グリューヴルムが5番手に上がり,ペースアップに対応できなかったダテノショウグンは6番手に。直線に入るとヒーローコールが一杯になり一旦はリベイクフルシティが先頭に立ったものの,すぐに外からキングストンボーイが先頭に躍り出て,そのまま抜け出して快勝。リベイクフルシティが4馬身差の2着に残り,外から追ってきたグリューヴルムがクビ差で3着。
 優勝したキングストンボーイはここが報知グランプリカップ以来の出走。これで転入後は南関東重賞3連勝となりました。ここは58キロという斤量を背負ってのレースでしたが,前走よりも差をつけて楽勝。1800mの南関東重賞で3連勝ということになりましたが,大井の2戦がとくに強い内容でしたから,このコースが得意であるか,あるいは右回りの方がよいということなのかもしれません。父はドゥラメンテ。母は2005年のフェアリーステークスと2006年のフィリーズレビューを勝ったダイワパッションでみっつ上の半兄が2018年に皐月賞を勝ったエポカドーロ
 騎乗した金沢の吉原寛人騎手京成盃グランドマイラーズ以来の南関東重賞40勝目。ブリリアントカップは初勝利。管理している大井の渡辺和雄調教師は南関東重賞14勝目。ブリリアントカップは初勝利。

 2月28日,水曜日。午前9時50分にグループホームの妹を担当する職員から電話がありました。三者面談を実施する日が決定したという報告でした。
 3月1日,金曜日。この日が後期の三者面談でした。僕が第一希望として提出しておいた日です。
 三者面談というのは施設の利用者とその担当者,そして保護者の三者での面談です。グループホームの職員はグループホームを離れるわけにいきませんので,グループホームで実施されることになっています。利用者が通所施設に通わない日には実施されませんので,必ず平日に行われます。そのためには利用者がグループホームに戻ってくる必要があります。通所施設の終業が午後3時なので,概ね午後3時半に始まります。僕はその時間までにグループホームに到着していなければなりません。なおこれはグループホームの利用者だからこうなっているのであり,通所施設だけを利用している場合は通所施設で面談が行われます。
 妹の場合は両方を利用していますから,2度の面談が同じ日にグループホームで行われることになります。通所施設の担当者は通所施設からグループホームに移動してこなければなりません。担当者は当然ながら妹だけを担当するわけではありませんから,妹と一緒に移動してくることはできず,妹よりも遅れてグループホームに到着します。したがって三者面談は,まずグループホームの担当者との三者面談が行われ,それが終了してから通所施設の担当者との三者面談が行われます。前期と後期の2度で,前期は年度の目標および利用者に対する介助の内容が報告されます。後期はその目標の達成の度合が報告されるというのが主な内容です。それぞれが30分くらいですから,待ち時間なども含めれば1時間以上の時間は要します。
 この日もこの順序でつつがなく面談が終了しました。そしてこの日に,通所施設の担当者から,契約更新をする実施日が決定したことを伝えられました。僕は三者面談の希望日は,妹を迎えに行く日にすることが多いのですが,この日はそうではありませんでした。なので妹はグループホームに残り,僕はひとりで帰りました。帰宅したのは午後5時でした。
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東京スプリント&製造停止

2025-04-17 10:39:22 | 地方競馬
 昨晩の第36回東京スプリント
 発馬後はエートラックスが前に出ていましたが,内から押していったエンテレケイアがハナを取り切っての逃げ。エートラックスが2番手でデュアリストが3番手。この後ろにイグザルト,ギガース,マックス,ラプタスの4頭。8番手にティントレットとマザオとガビーズシスター。1馬身半差でサンライズホークとグランデマーレとダノンスコーピオン。2馬身差でギャルダル。最後尾にボイラーハウスという隊列。前半の600mは34秒3のハイペース。
 エンテレケイアは先頭のまま直線に。2番手で追走していたエートラックスが前に出ると外からサンライズホークの追い込み。エートラックスが追い込みを凌いで優勝。サンライズホークがクビ差で2着。エンテレケイアが半馬身差の3着に残り,内を回ってエンテレケイアの外に出たイグザルトがアタマ差で4着。やや伸びを欠いたガビーズシスターが半馬身差で5着。
 優勝したエートラックス兵庫チャンピオンシップ以来の勝利で重賞2勝目。それ以降は勝ててはいませんでしたが,東京盃以外は好走していました。能力はガビーズシスターが上ですが,2月にサウジアラビアで走った疲れや大井コースが初めてだったことを合わせれば,絶対視はできず,ほかの馬の逆転もあるとみていました。僕が有力とみていた5頭が上位を独占しましたので,結果は順当といえる範囲内。この5頭はそれほど差がないレベルで,状況によって結果も変わるという関係にあるのではないでしょうか。逃げずに勝ったというのはひとつの収穫でしょう。母の父はシンボリクリスエス。母の6つ下の半弟に2021年の優駿スプリントアフター5スター賞を勝ったワールドリング。A Tracksはブレイクダンスの技の名前。
 騎乗したジョアン・モレイラ騎手と管理している宮本博調教師は東京スプリント初勝利。

 午前中に薬局からあった電話の内容について,僕から医師の方に質問しました。それで次のようなことが分かりました。
 僕が使用している超即効型のインスリンはヒューマログミリオペンというもので,これは日本イーライリリーという製薬会社の製品です。当然ながら別の製薬会社から販売されている超即効型のインスリン製剤もいくつか存在するのですが,そのうちのひとつが製造中止となったようです。そのインスリン製剤を使用していた糖尿病患者は,当然ながらその後もインスリン製剤を必要としますので,別の製剤に移行しなければなりません。このときに,ヒューマログには移行しないようにという指示が製薬会社からは出ていたようなのですが,医師とくに個人経営の医師の中には,ヒューマログを処方する人が少なからずいたようです。大病院と個人経営のクリニックでは,製薬会社との関係のあり方が異なるでしょうから,ヒューマログを処方するようになる医師が出てくるということ自体は,僕には理解できるところです。しかしこのために,ヒューマログの需要に対して供給が追い付かないという事態が発生したため,薬局で入荷ができなくなってしまったのだと思われます。ただ,以前からヒューマログを使用していた患者に対しては,優先的に出荷することになっているというのが医師の話でしたので,翌日になれば僕の分は用意できるようになったのは,たぶんそのためだったと思われます。
                      
 いずれにしてもこの日はインスリンの用意ができていないということでしたから,僕はこの日は薬局に寄らずに帰りました。帰宅したのは午後4時半でした。帰ったところ,1通の書類が郵送されていました。これはグループホームおよび通所施設の契約に関するものでした。グループホームと通所施設との契約は,これまでは自動的に更新されることになっていたのですが,2024年度すなわち2024年4月以降は,単年度の契約になりました。なので新たにその契約をする必要が生じるので,その契約をする希望の日を打診する内容でした。
 2月27日,火曜日。前日に郵送されていた書類に希望日を記入して送付しました。薬局にも行き,インスリンと注射針を入手しました。
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ネクストスター東日本&工事完了

2025-04-11 12:28:17 | 地方競馬
 3月19日に浦和の1400mで開催される予定だったものの,降雪で開催が中止となり,昨晩に川崎の1400mで実施された第2回ネクストスター東日本。6日の佐賀の8レースで沢田騎手が落馬して肺からの出血などもみられたためプリムスパールスは御神本騎手に変更。
                            
 ハセノブライアンは立ち上がるような発馬で1馬身の不利。プリムスパールスがハナに立つと向正面で4馬身くらいのリード。ガバナビリティーが単独の2番手で2馬身差でアッカーマンとライトスリー。4馬身差でフィエレッツァ。6番手がシビックドリームで7番手にスターグリップとピーエムナナ。2馬身差でハセノブライアン。10番手にエステティーカ。3馬身差でエレファントラン。最後尾にパラソーレ。最初の600mは37秒5のハイペース。
 向正面で2番手から差を詰めていったガバナビリティーが3コーナーでは早くも先頭。アッカーマンがそれを追いかけ,逃げたプリムスパールスを挟んでシビックドリームが4番手。直線に入るとガバナビリティーを追い掛けていたアッカーマンがついていかれなくなり,プリムスパールスが内から盛り返してきました。プリムスパールスとアッカーマンの間から追い込んできたのがフィエレッツァとピーエムナナ。抜け出していたガバナビリティーがそのまま優勝。フィエレッツァが1馬身半差の2着でピーエムナナが半馬身差で3着。プリムスパールスが半馬身差の4着でアッカーマンが1馬身差で5着。
 優勝したガバナビリティーは南関東重賞初制覇。これまで5戦して2勝,南関東重賞2戦も含めて残りの3戦が2着と堅実に走っていた馬。動くのが少し早かったようにも感じたのですが,それでも結果は快勝でしたから,ここでは力量がはっきり上位であったということでしょう。底を見せてはいませんので,どのくらいのレベルの相手とまで五分に戦えるのかということは,このレースだけでは何ともいえないところがあります。母の父がサウスヴィグラス。祖母の父がエアジハード
 騎乗した大井の矢野貴之騎手はニューイヤーカップ以来の南関東重賞45勝目。ネクストスター東日本は初勝利。管理している船橋の佐藤裕太調教師は南関東重賞15勝目。第1回からの連覇となりました。

 2月4日,日曜日。妹をグループホームに送りました。このとき妹は受給者証を持ち帰っていました。2月からの受給者証は1月29日に郵送されていて,僕の手許にありましたから,この日に僕が新しいものに差し替えておきました。受給者証はグループホームで預かってもらっています。
 2月5日,月曜日。1月31日に工事の最終確認をしたとき,最終的な仕上げが必要であるとのことでもう1日だけ工事をすることにしました。その予定がこの日だったのですが,中止になりました。これはこの日に降雪があったためで,物理的に仕上げの作業ができなくなってしまったためです。業者からの電話で中止が伝えられましたので,また予定日を設定し直しました。妹の後期の三者面談の日程の決定が郵送で通知されました。
 2月7日,水曜日。9月に妹の日帰り旅行がありました。その際の費用が決定したので,この日に振り込みました。時間が掛かっているのは,費用の算出というよりも,どのような名目で支払いをするのかということについての決定が遅れたからです。グループホームや通所施設というのは市から認定を受けた福祉施設なので,何らかの費用が必要になったからといって,むやみに保護者にそれを請求するということはできないのです。
 2月9日,金曜日。5日に中止になった工事が施工されました。午前9時に始まり,午後2時に終わりました。ただ,資材の関係でこの時点ですべてを終了させることができませんでした。資材の確保のために早めに終わらせたものです。
 2月10日,土曜日。前日に家の工事の終了後に資材が確保できたので,この日は午前8時半から工事を始めました。これが10時45分に終了し,今回の工事はすべてが終了しました。僕が予期していたよりも大掛かりな工事になり,そのために工費もかかりました。僕は大きな工事が必要なら家を手放すつもりでいたのですが,今回の工事をしたことで,しばらくはこの家に住み続けることになりそうです。また,最初にいったようにこの工事でトイレを交換したのですが,このことですぐに問題が生じてしまいました。これについてはまた時系列で説明します。
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農林水産大臣賞典川崎記念&紹介状

2025-04-10 11:17:19 | 地方競馬
 昨晩の第74回川崎記念
 ダイシンビスケスが前に出ましたが,鞭を入れて外から追ったメイショウフンジンの逃げに。発馬後のリードは3馬身。ダイシンビスケスから3馬身差でポタジェ。これが1周目の正面で凝縮。キリンジがポタジェの外に並び5番手にサンライズジパングとディクテオン。その直後にメイショウハリオ。2馬身差でサヨノネイチヤとライトウォーリアとミックファイアとグランブリッジ。12番手にガルボマンボで2馬身差の最後尾にリーチアディール。超スローペースでした。
 2周目の向正面でディクテオンが動き,コーナーでは前をすべて飲み込んで先頭。ディクテオンの後ろからそれを追ったメイショウハリオがコーナーもその勢いでディクテオンの前に出て先頭で直線に。2頭に捲られた後で外に出されたサンライズジパングが3番手。メイショウハリオがそのまま粘って優勝。サンライズジパングがディクテオンに迫りましたがまたディクテオンが離し,ディクテオンが4分の3馬身差で2着。サンライズジパングが半馬身差で3着。
                        
 優勝したメイショウハリオは一昨年の帝王賞以来の勝利で大レース4勝目。昨年はあまり順調にレースを使えなかったのですが,それほど力の衰えを感じさせてもいませんでした。このメンバーでは圧倒的な実績を誇る馬ですから,初めての出走となる川崎コースに対応できれば有力候補。上昇馬のサンライズジパングの方がむしろ対応できなかった感があり,こちらの優勝となりました。ディクテオンの後ろに位置していたら,そのディクテオンが動いてくれたという展開の利も大きかったと思います。母の父はマンハッタンカフェ。祖母がアルペンローズでひとつ下の半弟が2022年のダイヤモンドステークス,昨年のダイヤモンドステークス,阪神大賞典,天皇賞(春)を勝っている現役のテーオーロイヤル
 騎乗した浜中俊騎手は一昨年の帝王賞以来の大レース14勝目。川崎記念は初勝利。管理している岡田稲男調教師は天皇賞(春)以来の大レース5勝目。川崎記念は初勝利。

 妹が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出ましたので,グループホームは24日から通所施設には出勤していません。25日の抗原検査は陰性だったので,29日から出勤する予定になっているとのことでした。なお,何度かいっているように,グループホームは2階建てで,1階部分が男,2階部分が妹も含めた女となっています。グループホームは男女共用の施設は認可されませんから,同じ建物内ですが別の施設という扱いになっています。このとき通所施設への出勤を控えたのは2階の利用者だけで,1階の利用者は出勤しています。
 1月29日,月曜日。この日から妹はまた通所施設への出勤が再開されました。この日に新しい受給者証が送付されてきました。妹の受給者証は2月から1月までになっているため,この時期に新しいものが郵送されるのは毎年のことです。妹が受給者証を利用するようになったときの手続きは僕がしたものではなく,おそらく母がしましたが,それがいつ頃だったのかは僕には分かりません。何年か前の2月から利用し始めたから,更新時期も2月になっているのでしょうが,なぜ2月という中途半端に思えるような時期から使用し始めたのかも分からないです。
 1月31日,水曜日。午前9時半から工事がありました。もっともこの日の工事は確認作業で,1時間くらいで終了しています。確認したところ,最終的な仕上げが必要な部分が残っているとのことでしたので,もう1度だけ工事をすることになりました。
 2月2日,金曜日。通所施設に妹を迎えに行き,そのままО眼科で診察を受けました。この診察で,妹の白内障に進行がみられたので,手術をした方がよいだろうということになりました。ご承知の方も多いでしょうが,白内障の手術というのは難しいものではありません。О眼科でも日帰りの手術に対応していて,木曜がその日です。ただ妹の場合は普通に手術をするのは難しく,全身麻酔で手術をした方がよく,それはО眼科ではできないとのことでした。なのでみなと赤十字病院への紹介状を書いてもらうことにしてこの日は帰宅しました。みなと赤十字病院にしたのは歯科で通っているからです。
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中日スポーツ賞クラウンカップ&体調

2025-04-09 10:13:37 | 地方競馬
 東京ダービートライアルの昨晩の第28回クラウンカップ
                            
 ケンシレインボーは立ち上がるような発馬で1馬身の不利。アーサが逃げて2番手にヤギリケハヤ。3番手にドリームジャパンで4番手にプレミアムハンド。5番手はミーヴァトンとケンシレインボー。2馬身差でプローラーティオー。最後尾にゴールドモーニンで発馬後の正面を通過。前半の800mは53秒7の超スローペース。
 ペースを見越して後方2番手からプローラーティオーが向正面で外を一気に進出。逃げたアーサはこれに対応。ヤギリケハヤとドリームジャパンは一時的に2馬身ほど離されましたが,コーナーにかけてまた追いついてきました。その後のコーナーではヤギリケハヤが内に進路を取り,ドリームジャパンは外へ。この2頭の直後には内から順にミーヴァトン,プレミアムハンド,ケンシレインボー,ゴールドモーニンの4頭。直線の入口で外からドリームジャパンが前に。内からヤギリケハヤ,直線では外に出したミーヴァトンの2頭が追い,外のミーヴァトンがドリームジャパンを差して優勝。ドリームジャパンがクビ差で2着。ヤギリケハヤがアタマ差で3着。
 優勝したミーヴァトンは南関東重賞初制覇。ここまで8戦して2勝。前々走ではヤギリケハヤに2秒も負けていて,前走で2勝目をあげていたとはいえ伏兵。このレースは逃げたアーサがペースを落としすぎたきらいがあり,このためにプローラーティオーに一気に動かれ急激なペースアップ。その後ろにいたヤギリケハヤとドリームジャパンも行きがかり上それについていかなければならなくなり,それよりも後ろにいたミーヴァトンに展開が向きました。これまでの戦績ほどの能力差があったわけではなく,展開などで着順が入れ替わる力関係であったといことなのでしょう。父はスマートファルコン。祖母の父がアグネスタキオン。曾祖母の父がサッカーボーイ。Myvatnはアイスランドにある湖。
 騎乗した川崎の町田直希騎手は鎌倉記念以来の南関東重賞16勝目。クラウンカップは初勝利。管理している川崎の佐藤博紀調教師は開業から9年8ヶ月で南関東重賞初勝利。

 地域担当支援主任のSさんから伝えられた内容が正しかったとすれば,妹は24日は陽性で25日は陰性だったので,たとえば23日には陽性だったと考えなければなりません。僕が妹をグループホームに送ったのが21日ですから,その日も実際は陽性だったことになるでしょう。つまり僕が18日に迎えに行った時点で妹は陽性だった可能性があります。僕は妹に対してはいわゆるワンオペですから,濃厚接触をしないということはできません。ですから妹がウイルスに感染していれば僕にも感染するでしょうし,逆に僕が感染すれば妹にも感染するであろうということは,新型コロナウイルスが流行した頃から分かっていたことでした。
 では僕の体調はどうだったかといえば,妹を本牧脳神経外科に連れて行った19日の夜から,体調不良を感じていました。21日に妹をグループホームに送りましたが,体感としてはこの日が最も不調でした。僕は血糖値を計測していて,シックデイにはそれが高くなりますから,それで身体の状態をみるということができるのですが,20日から21日にかけては,計測した血糖値が300㎎/㎗を超過しているケースが4度もありました。これはさすがに異常な数値というべきで,それが新型コロナウイルスによるものかどうかは別に,僕の身体に何らかの異変が生じていたということは疑い得ないです。
 ただそういう状態ではあっても,僕は発熱はありませんでしたし,また発熱した妹がそうであったように,食事は普段通りに食べることができました。妹を送ることもできましたし,通院もできたように,日々の生活に支障を来すことはありませんでした。なので僕は検査を受けていませんから,感染していたのかどうかは不明です。したかもしれないししなかったかもしれないとしかいいようがありません。また,仮に感染していたとして,それが妹から感染したのかも分かりません。僕が先に感染して,それが妹に感染したというケースも考えられるからです。はっきりしているのは,妹は2度の検査を受けて1度は陽性と判定されたということと,僕の血糖値に高騰があり,それは身体の調子に異変が生じていたからだというふたつのことだけです。
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農林水産大臣賞典兵庫女王盃&下水管の配置

2025-04-03 17:17:36 | 地方競馬
 第2回兵庫女王盃
 好発はスマイルミーシャでしたが,あっという間にアンデスビエントが前に出て2馬身のリード。クレスコジョケツとライオットガールが2番手で並び4番手にフローラルドレスで5番手にマルグリッド。2馬身差でテンカジョウとスマイルミーシャ。2馬身差でサンオークレア。アーテルアストレアが差がなく続き3馬身差の最後尾にアンティキティラで発馬後の向正面を通過。正面に入ってテンカジョウが上昇。ライオットガールが対応したので,2周目の向正面に入るところでアンデスビエントとライオットガールの差が1馬身。2馬身差でテンカジョウ,さらに2馬身差の4番手にアーテルアストレアという順に。スローペースでした。
 2周目の向正面ではアーテルアストレアが外を上昇。3コーナーでは単独の先頭に。外を回っていたのでアンデスビエントとライオットガールがその後のコーナーで盛り返し,その後ろからテンカジョウも追い上げてきました。4コーナーでは4頭が並び,アンデスビエントはすぐに脱落。残り3頭の競り合いは大外のテンカジョウが制して優勝。アーテルアストレアが2馬身差の2着。ライオットガールが1馬身4分の3差で3着。
 優勝したテンカジョウマリーンカップ以来の重賞2勝目。当時は3歳限定でしたが,その後の古馬混合戦も2戦連続で3着。ここはそのときに先着された馬たちが不在でしたから最有力候補。トップとは少し差があるかもしれませんが,牝馬のダート重賞路線ではこれからも堅実に走っていくでしょう。従姉の子に一昨年のゴールドジュニアを勝っている現役のクルマトラサン
 管理している岡田稲男調教師と騎乗した松山弘平騎手は兵庫女王盃初勝利。

 業者が来たのは午後だといいましたが,この日はほかの家屋の作業を終えてからの来訪でしたから,午後5時45分でした。ですからこの日は何かの作業をしたというわけではなく,下見でした。概ねの見積もりをしてもらい,翌日から工事に入ることになりましたので,その契約を済ませただけです。
 1月6日,土曜日。この日の午前9時から工事に入りました。ただ実際に工事に取り掛かってから判明したことなどもあり,工事の全体は僕が予期していたよりも大きなものとなり,その影響で時間も要するものになってしまいました。これにはいくつかの要因があったので,まずそれを先に説明しておきます。
 最大の要因は,下水管の配置が僕が思っていたものと違っていたことです。
 以前に下水管が詰まったときにも説明しましたが,僕の家のトイレと洗濯場,風呂はいずれも北向きになっています。このうちトイレが最も東側にあり,トイレからの排水が第一のマスを通過して西に流れます。この第一のマスはかつての隣家とは共同使用になっていて,隣家の台所などの排水も流れ込むようになっていました。現在は隣家が新築しましたから,僕の家のトイレ専用になっていますが,かつてはそのようになっていましたので,ここにマスが設置されていたのです。このマスが西に流れ,第二のマスに至ります。この第二のマスで僕の家の風呂と2階のトイレの排水と合流します。それはさらに西に流れ,僕の家の敷地の最も西側に至ったところにまたマスがあります。
 10年ほど前に水道管の交換をした台所は西向きになっていて,洗面台の排水と共に西側に排水されます。この部分に第四のマスがあります。僕はこの第四のマスから第三のマス,すなわち北に排水が流れて第三のマスに至り,第三のマスからさらに隣家の敷地である北側に流れていくと思っていました。ところが調べてみると実際はそうではなく,第三のマスから第四のマスへ南に流れていき,さらに僕の家の最も南まで至ると今度は東に方向を変え,僕の家の最も東側のところで共同の排水溝に合流するようになっていました。つまり僕の家をほぼコの字型に囲むように下水管が設置されていたのです。
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京急電鉄賞京浜盃&感情論への適用

2025-03-27 11:08:29 | 地方競馬
 昨晩の第48回京浜盃。強風の影響で東北新幹線が運休したため山本聡哉騎手が移動できず,プレミアムハンドは笹川騎手に変更。
 好発はオンリーユーズドだったのですがすぐに下げ,その内のリコースパローの逃げに。リードは2馬身。2番手にアメージングで3番手はナチュラルライズとハッピーマン。3馬身差でナイトオブファイアとウィルオレオールとページェント。8番手にシビックドリーム。6馬身差でプレミアムハンド。4馬身差でオンリーユーズドとソルジャーフィルドとフレンドローマ。4馬身差でカセノタイガー。3馬身差の最後尾にバブリングストーン。ミドルペースでした。
 3コーナーを回るとアメージングはリコースパローについていくのが大変になってきました。内を回ったのがナチュラルライズで外から追ってきたのがハッピーマン。直線に入ると内を回ったナチュラルライズがリコースパローの外にもち出し,並びかけて前に出るとそのまま抜け出して楽勝。リコースパローが逃げ粘って6馬身差で2着。最終コーナーはやはり内を回って外に出てきたナイトオブファイアが3馬身半差で3着。後方から大外を追い込んだソルジャーフィルドが1馬身4分の1差で4着。
 優勝したナチュラルライズは重賞初勝利。デビューから連勝した後,前走の全日本2歳優駿は4着に負けていましたが,これは小回りを苦にした印象が強く,巻き返しが可能とみていました。楽勝になったのはタイムが早かったからで,この時計で走ることができる馬がほかにはいなかったということでしょう。ですからダートクラシックの路線では主役級だと思います。父はキズナ
 騎乗した横山武史騎手と管理している伊藤圭三調教師は京浜盃初勝利。

 スピノザの人間中心主義は,人間原理で考えるがゆえの人間中心主義で,自己の利益suum utilisを追求するということは人間にだけ特有のことではありません。ただスピノザは人間に対して人間について語るわけですから,それ以外のものの利益について詳細に語る必要がありません。このことがスピノザの思想の中に人間中心主義を感じさせる大きな要因となっているのだろうと僕は思います。つまりこの人間中心主義は,自然中心主義の一部をなすのであって,一方で思想については人間原理で語りますから,人間中心主義が強く出てくることになるのです。
                      
 このような観点の人間原理で感情affectusを論じると,感情を必要以上に人間に限定してしまうことになると僕は思うのです。人間原理ですから人間の感情について説明すれば十分であって,人間以外のものの感情について論じる必要はありません。これはその通りであって,確かにスピノザは馬に情欲libidoという感情があることは認めていますが,それは感情論の中で語られているわけではなかったのでした。それと同様に,人間原理では人間を対象objectumとした感情を考察することが重要になるという意識がスピノザにはあったのではないでしょうか。第四部定理四五備考でいわれているように,憎しみodiumのうち人間の人間に対する憎しみに限定して論じることはとても重要であり,これは同時に人間以外に対する憎しみもあるということをスピノザが認めていた証拠ではあるのですが,そうした人間以外のものに対する憎しみは,感情論において語る上では,人間に対する憎しみに対して軽んじられているとみることができないわけではありません。これと同じような姿勢が僕が示した好意favor,憤慨indignatio,買いかぶりexistimatio,みくびりdespectus,ねたみinvidia,同情misericordiaといったような諸々の感情に適用されているのではないでしょうか。そしてこの姿勢はたぶん感情の模倣imitatio affectuumにも適用されているのであって,したがってスピノザはたぶん僕たちが人間以外のものの感情を模倣するということは想定していないだろうと僕は推測するのです。しかし実態は違っていて,吉田が指摘しているように人間は人間以外のものの感情も模倣しますし,それはスピノザの哲学の論理的帰結でもあるのです。
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農林水産大臣賞典黒船賞&人間原理

2025-03-25 17:26:48 | 地方競馬
 第27回黒船賞
 発走後しばらくは横並び。その中からシャマルが前に出ての逃げ。2番手にメイショウウズマサとアームズレイン。4番手にナムラフランクとエコロクラージュとエンペラーワケア。7番手にマイネルシトラスで8番手にラプタスとアラジンバローズ。3馬身ほど離れてコパノリッチマンとティアップエックス。5馬身差の最後尾にニクソンテソーロという隊列。超ハイペースでした。
 3コーナーから逃げたシャマルが自然とリードを広げていき,単独の2番手になったアームズレインが必死に追っていきました。その後ろは下がっていったメイショウウズマサの外からエンペラーワケア。直線に入るとエンペラーワケアは内に進路を取り,コーナーワークでアームズレインと並びました。しかしこの競り合いは2着争い。直線でもシャマルはその競り合いを尻目に差を広げていき,楽に逃げ切って圧勝。エンペラーワケアが一旦は単独の2番手に上がりましたが,向正面から漸進し,直線は大外から追い込んだアランバローズが差して4馬身差で2着。エンペラーワケアが1馬身差の3着。
                    
 優勝したシャマルかしわ記念以来の勝利で重賞7勝目。第25回,26回に続く三連覇で黒船賞3勝目。現状の能力ではエンペラーワケアがトップでしたが,この馬は東京競馬場が最も得意で,小回りコースに対応できるのかという不安を抱えていました。ここはその不安がもろに出た形。シャマルはむしろ小回りを得意としていますから,その分で逆転しました。すいすいと逃げたときの強さはかなりのもので,ここはその強さが存分に発揮される形となったため,序盤は後ろの方にいたアランバローズが2着まで追い込めたということでしょう。父はスマートファルコン。母の父はアグネスデジタル。祖母の父はダンスインザダーク。母の従妹に2022年のローズステークスと2023年の愛知杯を勝ったアートハウス。Shamalはペルシャ湾岸に吹く風。
 騎乗した川須栄彦騎手は第26回からの連覇で黒船賞2勝目。管理している松下武士調教師は第25回,26回に続く三連覇で黒船賞3勝目。

 今は自然権jus naturaeを考察しているわけではないですが,ここではそれと絡めて説明します。
 スピノザの思想においては自然権は人間に固有の権利ではありません。むしろ現実的に存在するすべての個物res singularisに与えられている権利といわなければなりません。というのはスピノザの思想における自然権の原理は,第三部定理七のコナトゥスConatusに由来するのですが,その定理Propositioをみれば一目瞭然であるように,コナトゥスは人間に特有の現実的本性actualis essentiaではなく,自然Naturaのうちに現実的に存在するすべてのものの本性です。よってこれが自然権の原理であるなら,自然権は現実的に存在するすべての個物に付与された権利であるとみなければなりません。
 したがって,人間が自分の利益utilitasに合致するように自然を利用していいのは,人間に固有の自然権によると解することができます。これと同じように,そうしたことが可能であるかは別として,馬は馬の利益に合致するように自然を利用していいということになりますし,地蔵は地蔵で地蔵の利益に合致するように自然を利用していいということになります。他面からいえば,人間は人間の利益だけを考慮すればいいのであって,馬や地蔵の利益を考慮する必要がないのと同じように,馬は馬で馬の利益だけを考慮すればよいのであり,人間の利益を顧みる必要はないということになるでしょう。そしてこれと同じことが,現実的に存在するすべての個物に妥当するということになります。
 僕がここで佐藤の論文ではなく松田の論文を援用したのは,そこでは人間中心主義が自然中心主義と対立する考え方であると指摘されていたからです。僕はスピノザの思想の中には人間中心主義といわれる面があることを認めるといいましたが,この人間中心主義は,人間が考察するがゆえの人間中心主義であるという面があります。物理学の宇宙論の中に,人間原理宇宙論というのがありますが,スピノザの人間中心主義はそれと似た面があるのであって,人間が自己の利益suum utilisを考慮しているために,人間にとって都合のよい結論が出てくることになるといえます。したがってこの人間中心主義は,いわば人間原理の中心主義であって,原理の見方によるともいえます。
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農林水産大臣賞典桜花賞&対象の限定

2025-03-20 17:45:23 | 地方競馬
 第71回桜花賞
 プラウドフレールの逃げになりました。2番手にツウエンティフォー。3番手はホーリーグレイルとリヴェルベロ。5番手にゼロアワー。6番手にエイシンマジョリカとモンゲーキララ。8番手にエスカティア。2馬身差で発馬後に寄られる不利があったイナダヒメ。3馬身差でウインハルモニアとフリーダム。4馬身差の最後尾にウィルシャインという隊列。ミドルペースでした。
 3コーナーでプラウドフレール,ツウエンティフォー,リヴェルベロの3頭が雁行に。コーナーの途中でツウエンティフォーが後退していき,直線の入口ではプラウドフレールとリヴェルベロの併走。インを回ったホーリーグレイルが直線でこの2頭の間に進路を取り,3頭の争い。余裕をもって逃げていたプラウドフレールがリヴェルベロを引き離すとホーリーグレイルの追い上げも許さず鮮やかに逃げ切って優勝。ホーリーグレイルが1馬身半差の2着でリヴェルベロは2馬身差で3着。
 優勝したプラウドフレールは前哨戦のユングフラウ賞に続く勝利で南関東重賞3連勝。ここは逃げに出た騎手の判断がよく,見た目以上の楽勝となりました。これで3歳牝馬の中でははっきりとトップに立ったとみていいと思います。レース内容からは距離の延長にも対応できるのではないでしょうか。母の父はネオユニヴァース。3代母がナイスレイズ。4つ上の半兄が一昨年去年のフジノウェーブ記念を連覇した現役のギャルダルでひとつ上の半姉が一昨年のローレル賞を勝っている現役のミスカッレーラ。Fleurはフランス語で花。
 騎乗した船橋の張田昂騎手はユングフラウ賞以来の南関東重賞10勝目。桜花賞は初勝利。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞37勝目。桜花賞は初勝利。

 スピノザは自身が人間以外のものに対する感情affectusに触発されていたと告白しているのですから,一般に人間が人間以外のものに対して感情を抱くことがあることは理解していた筈です。もちろんそうしたことも意識した上で,感情論を論述しているのは確かだと思います。それなのに,全体的な感情論の中では,人間の人間以外に対する感情をあまりに低く見積もっているし,ときには無視さえしていると僕は感じます。
                       
 この考察の中でいった第四部定理四五で,憎しみodiumを人間の人間だけに対する憎しみに限定しているような場合は,僕にもその理由がよく分かります。第四部定理四五で善bonumであり得ないといわれている憎しみは,人間の人間に対する憎しみだけに限定されなければならないということは,考察の中でみたように事実なのであって,だから限定することには大きな意味があるからです。さらにいえば,その備考でスピノザが憎しみを人間に対する憎しみに限定するとわざわざいっているのは,人間以外のものに対する憎しみがあるということをスピノザが認めていることの証明にほかならないといえますから,こういう場合に,感情論の中で感情を人間に対する感情だけに限定して考察することは,意味があることであって,僕はそれに異議を申し立てることはしません。
 一方,必要以上に感情を人間に対する感情に限定している場面もいくつか見受けられます。ここではすでにみたことがある例として,第三部諸感情の定義二一の買いかぶりexistimatioという感情をみていきましょう。ここではスピノザはこの感情を,ある人間に対する愛amorのゆえに正当以上に感じることだと定義しています。しかし以前にこの感情について指摘したときにいったように,なぜこの感情をある人間に対する愛に限定しなければならないのかということが僕にはまったく理解できません。第三部諸感情の定義六にあるように,愛は外部の原因の観念を伴なった喜びLaetitia, concomitante idea causae externaeです。このとき外部の原因の観念というのを,人間の観念に限定する必要はまったくありません。これはスピノザも認めている筈で,人間は人間以外のものに対して愛という感情を抱くことはスピノザも肯定していると考えなければなりません。
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